1. 三銃士(1993)
《ネタバレ》 ミラ・ジョヴォヴィッチの『三銃士』を見て、ミレディのスーパーウーマンっぷりと不可思議な飛行船にビックリ仰天したアタシは、原作は一体どんなお話だったかしら??と思ってコレ見ることにしたんだけど…どうやらこっちも原作とはかなり違うみたいね。 それにしても豪華なキャストねー。 ダルタニアンと三銃士の面々はもちろんだけど、アタシ的にはレベッカ・デモーネイの色気ババアっぷりとジュリー・デルピーのフランス女優!って感じがけっこううれしかったわ。 予定調和のもとに淡々と進んでいくストーリーは、確かにきれいにまとまりすぎてて若干インパクトには欠けるけど、まあ楽しめたわよ。 そしてラストで流れるテーマソング! ブライアン・アダムスとロッド・スチュワートとスティングなんてメチャクチャ豪華!! そういえば当時よくラジオで流れてたわよねー。 …キャストも主題歌もかなりお金かけてそうな割にあんまりヒットした記憶がないから、ちゃんと元は取れたのかしら??とか下世話な心配しちゃったわよ、アタシったら。 オホホ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-29 14:27:54) |
2. 三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
《ネタバレ》 アラ、案外みなさん手厳しいのね。 アタシは素直に楽しんだわよ。 アクションシーンもよくできてるし、ノートルダム寺院に飛行船が突き刺さるとことか迫力たっぷりでワクワクしたわ。 それからなんといってもミラ・ジョヴォヴィッチの美しさ! 巻き髪が似合ってるかどうかは別として(シャープなお顔立ちだからねえ)衣裳も豪華でステキだし、分量は少ないもののアクションもしっかりこなしててカッコイイし、お姫様ドレスだけかと思ったらちゃんと脚線美も見せてくれるし。 猫のような悪女ミレディはまんま峰不二子よねー。 でもほかのキャストは…三銃士&ダルタニアンは影が薄いし、リシュリュー枢機卿もあんまり毒が発揮できてないっていうか(ロシュフォールは憎ったらしかったけど!)。 バッキンガム公のオーランド・ブルームにいたっては存在感が無さすぎて…こんなんでいいの?ってこっちが心配になっちゃったわよ。 ってことで…悪役サイドがもうちょっと頑張ってたらさらに面白くなってたかもね。 でもまあアタシ的には十分合格点よ。 [映画館(字幕)] 7点(2011-11-03 20:17:19) |
3. SAYURI
すばらしかったわー。 オンナの戦いはこの上なく凄惨でありながらこんなにも美しいのね。 初桃とサユリの取っ組み合いなんて、「女優さんなんだから傷しちゃダメよー!」って見てるほうが心配になっちゃったほどよ。 日本文化うんぬんの描写に関しては、まあいろいろとあるんでしょうけど…かつて日本の浮世絵に触発されてアールヌーヴォーという芸術が開花したように、外国人が新たな解釈を加えることで、この映画のような興味深いもの(=別物)がうまれるってのもまたオツなんじゃないかしら?ってことで。 ところで、主演/いい役がこぞって外国人ってのはやっぱり残念よね。 チャン・ツィイーもコン・リーもミッシェル・ヨーも大好きだし、とってもすばらしかったんだけど…日本の若い女優さんたちにも、彼女たちに負けないような存在感のある女優さんにいち早く成長してほしいわー。(あ、桃井姐さんはとってもステキ!だったわよ。) ラストは…アタシはもうちょっと芸者の悲哀みたいなものが強く感じられたほうが良かったような気がするわ。 ナレーションではちゃんと説明されてたんだけど、どうもなんだか安易なハッピーエンドみたいに感じられて…。 でも全体的にはとっても良かったと思うし、アタシは大満足よ。 ところで…アタシも流し目ひとつで交通事故おこしてみたいわー! ホホ。 [映画館(字幕)] 8点(2006-01-04 10:06:21) |
4. サイコ(1998)
《ネタバレ》 リメイク作品をオリジナルと比べすぎるのって、アタシはあんまり好きじゃないんだけど…こうも忠実に本家本元をなぞってあると比べたくもなるわね。 アタシがこの映画で気に入らなかったのは色合いとキャスト。 オリジナルは白黒だからなんとも言えないんだけど、こっちは全体的に明るすぎて不気味さが半減してる気がするわ。 マリオンの服の鮮やかなオレンジ色、ベイツ・モーテルの真っ赤なドア、明るいオリーブ色のベッドカバー…オリジナルは白黒でなにが写ってるのかはっきり見えないところなんかもあって、それが気味悪さを増してたのに、こんなに明るい暖色系にしちゃったのは…どうなのかしら? 唯一バスルームの無機質で病院のような明るい白は好きだったんだけど、流れる血はもっとドス黒くしてほしかったわ。 キャストに関して気に入らなかったのは、やっぱりノーマン・ベイツ役かしら。 なんていうか…たくましすぎるし、顔も若干悪人顔すぎるような気がするわ。 やせてて優しそうな、それこそ虫も殺しそうにない男が豹変するから怖いのに、ヴィンス・ヴォーンだと別に意外性がないのよね。 やっぱ殺ったか、みたいな。 あと、ライラはマリオンの姉でしょ? オリジナルではそうなってたわよね? 単純な字幕の間違いかしら。 …なんだか映画の勉強してる学生が、自分の尊敬する偉大な監督の作品を模倣してみました!みたいなこの作品、きっとガス・ヴァン・サントはヒッチコックが好きで好きでしょうがなくってこんな映画を作るに至ったんだろうけど、音楽や演出はオリジナルを忠実に真似るにしても、色合いとキャストは新しく設定しなきゃいけないわけで、そこがこの映画でのガス・ヴァン・サントの唯一の腕の見せ所でもあったはずなのに…ちょっと残念ね。 [地上波(字幕)] 5点(2004-03-16 19:01:02)(良:1票) |
5. サラフィナ!
《ネタバレ》 泣いちゃったわ、アタシ。 それも何回も。 悲しくなっちゃうことはわかってたんだけど…それでも見ててつらかったわ。 実際にこんなことがほんのつい最近までこの地球上で起きてたなんて…。 でも結局日本の部落問題もインドのカースト制度もこのアパルトヘイトも、本質はみんな同じなのよね。 人間は弱いから自分より下位な者を見出すことで安心しようとするのよ。 もちろんそれは「人よりも立派になりたい」とか「人よりも賢くなりたい」とか、いい方向に働けばそれは向上心で、人類の発展に大いに必要なものなんだろうけど。 自分たちより下の階層を意図的に作って、それによって優越感を得ようなんて…人って弱いわね。 でも他の人との比較によってではなく、自分の姿だけを見つめて自信を持って誇り高く生きるって、実は相当強くないとできないことなんでしょうね。 アタシは自信ないわ、はっきり言って。 でも、完璧には無理でも努力することはできるし、きっと一人一人の小さな努力がこういう悲劇を退けてくれるのよね。 そう信じないと救いがないし。 アタシも頑張らなきゃだわ。 [地上波(字幕)] 8点(2004-03-06 09:55:16)(良:2票) |
6. サイコ(1960)
《ネタバレ》 すごくハラハラしちゃったわー。 昔見たことあるのに。 ホホ。 これって話の意外性とかオチの斬新さとか、そういうので売ってる映画じゃないと思うのよね、アタシ。 特に精神異常を扱った映画が氾濫してる今では、そこまで目新しい感じもしないだろうし。 でもね、内容がわかってても思わずドキドキさせられちゃう、それがスゴイと思うの。 ヒッチコックって人は人間の心理ってものをよく知ってたんだろうなあって思うわ、アタシ。 こんなに思い通りに観客の心理を手のひらで転がせる監督さんが今はたしてどれだけいるかしら? 人間の心理ってものに鋭い感覚と強い興味を持ってた彼だったからこそ、こんな昔にすでに二重人格なんていう精神の異常を題材に扱った作品を作れたんじゃないかしら。 それに彼は観客の目線てものをよく知ってたんだと思うわ。 たとえば「4万ドルはどうなったの!?」って思ってると、必ずあの新聞紙にくるんだお金を映してくれるの。 まるで自分があの部屋にいて、実際に自分の目で見てるみたいに。 だからこそ余計に映画の中の世界にのめりこんじゃって、結果としてさらにドキドキさせられちゃうんじゃないかしら。 あとアタシ、ヒッチコックってきっとすごく怖がりだったんじゃないかなあと思って。 だってけっこう日常的な短いシーンひとつとってもドキドキさせるじゃない? 監督自身がすごく怖がりだから、見てる人にとって日常の中のなにが怖いかってのが手に取るようにわかるんじゃないかしら。 もちろんそれがわかっただけじゃダメで、それを映像化する技術も必要なわけだけど、ヒッチコックはその技術と恐怖に対するセンスとをバランスよく持ってたのかなあ、と生意気にも考えてみたりして。 でも…どうでもいいわね、そんなこと。 とにかくハラハラドキドキさせられたわ。 それで十分ね。 [地上波(字幕)] 8点(2004-01-21 00:23:44)(良:1票) |