1. ザ・レイド
《ネタバレ》 イコ・ウワイスの前作『タイガーキッド』では、なんか雑な武術だなぁ──という印象があったシラットですが、今作はより実戦的で完成された動きになってます。派手な動きではないので分かりづらさは相変わらずなんですが、なんだかやってることはスゲーぞ!というのがビリビリ伝わってきます。/描写もアジアの格闘アクションでは雑になりがちなところをスタイリッシュに撮っていて、特に暗闇でギャングが待ち構える中、一発の銃弾が口火を切った瞬間のシーンなんかは鳥肌が立つほどカッコいい。・・・と、潜入からギャングの逆襲、撤退戦までは緊張感、切迫感がみなぎっていて固唾を飲んで観ていたわけですが、小休止の後のある意味「楽な展開」で、その殺るか殺られるか、死と隣り合わせの緊張感から一気に解かれてしまい、前半と比較すると「普通の格闘アクション」(特に麻薬製造部屋)になってしまってる感があり、そこがちょっと残念でした。 [DVD(字幕)] 8点(2013-02-25 16:43:26)(良:1票) |
2. ザ・タイガーキッド~旅立ちの鉄拳~
《ネタバレ》 インドネシアの伝統武術シラットというのは初めて見ますが、映画として見せる時に特徴的な動きが無いというか、クネクネした手技で乱打戦やってるようにしか見えず、なにやってるのかよく分からない、攻撃を当ててるのか当てられてるのかも分からないシーンが多いです。シラットたらしめている独自の型というのが感じられず、トドメの決め技も、アクロバティックな蹴りもほぼ無いので、ちょっと格闘技覚えたての兄ちゃんが適当にそれっぽく動いても大差ないような、格闘技としての見栄えという点でムエタイに負けてしまってる感があります。/しかしそれを基準にして慣れてしまえば定番の高所での戦いやエレベーター内での1対1、最後の2対1など見せ場に手抜きはなく、しっかり私の好きな"痛いスタント"も用意されており、(特にエレベーターで戦う男とはちょっとした伏線があり見応えがあった)、ありがちな展開の連続ながらも肉体派アクションとしてしっかりと作られていて、見終わった後の満足感はありました。 [DVD(字幕)] 7点(2012-08-24 23:29:26) |
3. ザ・コア
嫌いじゃないです。こんな他愛のない映画にまで戦意高揚だのプロパガンダだの言う声がありますが、"アメリカが作り出した兵器実験が事の発端"であり、暗にアメリカの軍事競争がこの地球規模の危機を引き起こしたのだと批判し、国のトップはバカでも自分の国や家族は守りたい・・・という自己犠牲精神を称揚する、ただのアメリカ万歳に陥ってない点は評価できるんじゃないですかね。 [地上波(吹替)] 7点(2007-04-20 23:57:27) |
4. THE MYTH/神話
《ネタバレ》 世間一般でジャッキー復活作となっている『NEW POLICE STORY』よりは、この作品の方が復活度は高いと個人的には思いました。荒唐無稽なファンタジー要素はありますが、ストーリーと適度な時間での場面転換が良いからか、最近のジャッキー作品のように「そんなアホな~」とダレることもなく、120分観られました。ハリウッド以降の作品の中では非常に穴のない、人によっては(といってもジャッキーファンの間だけの話ですが)傑作かもしれない作品だと思いますね。/アクションは現代編はコミカルに(街中追いかけっこや特殊な工場での格闘など過去作品で何度も使ってきた手法ではありますが)、古代編はお姫様を守るためシリアスに、"弁慶の立ち往生"のような壮絶な最後もキマってます。/いくさのシーンで急に4人くらい将軍っぽいのが出てくるところが、顔の区別がつきにくくわけ分からなかった。/確かにハッピーエンドじゃないですが、お姫様は自分の意志で、モンイーを待つためにあそこに残ったんですからあれでいいんだと思います。 [DVD(吹替)] 7点(2006-12-04 00:13:48) |
5. サイクロンZ
ジャッキーがベニー・ユキーデと対峙した時、体中に漲る気迫がビリビリ伝わってくる。細い足場に難なく側宙決めてしまうユン・ピョウの高所アクロバットやスタントマンの高所からの二段落ち、ガラス激突落ちも見事。/タイトルの「サイクロンZ」とは、倒れ際のユキーデに決まるジャッキー(じゃなくてチン・カーロッ)の旋風脚の技名なんだ!と無理矢理解釈。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-23 14:51:16) |
6. サンゲリア
ガキの頃、カブトムシの幼虫探しに腐った肥料など掘り返したり、そんな環境で育ったせいか、ウジやミミズの這った死体がモリモリと這い出てきても平気な自分がいた。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-01-13 15:27:12) |