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1.  さよならを言わないで
ピア・デゲルマルクって本当にこの頃輝いておりました。この映画の主題曲がとても印象的だったので、後年随分探して手に入れましたが、同じフレーズの繰り返しだった事がその時判明しました。こういうストレートでベタな映画を毎週封切りで見たいものだと思います。
8点(2004-07-14 23:19:38)
2.  ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー
アメリカ製ヤクザ映画の一つの金字塔だと思います。登場人物が全員落ちぶれているのも良い点で、ハードボイルド感覚(?)満点です。この映画と刑事グラハムの銃撃描写でマイケル・マンに注目しました。マイアミバイス(の一部)やメイド・イン・L.A(かなり衝撃受けました)の後ブレイクしましたね。音楽とのマッチングとジェームス・カーンが普通のガバメントじゃないのを使うところもマニアックで良かったと思います。こんな映画が2週間毎に劇場で封切られていた時代が懐かしいです。
9点(2004-06-27 22:54:22)
3.  砂漠の流れ者
どうしてもペキンパーは自分の手で西部劇の幕引きをしたかったのでしょうか。昼下がりの決斗で始めたテーマ(ダンディー少佐で会社に勝手に改変させられた恨みを糧にして?)をワイルドバンチで結実させて、更に暴力描写のみに気を奪われた頭の固い評論家筋にまで本作でぐうの音も出ないカウンターパンチを浴びせてしまいました。もう西部劇は作らないのかと思っていたら、もっと分かり易く大衆向けにビリー・ザ・キッドでだめ押しをしようとするなんて・・自分だけメキシコに移住して西部劇そのものを独り占めしたかったんでしょうか。この頃のペキンパーの連作する作品は本当に何か奇跡が起きているとしか思えないほど輝いていました。「こんな凄いのばかり作っていたらやり残した事がなくなって死んでしまうんじゃないか」と恐れていたら本当に訃報を見て驚きました。ワイルドバンチと本作を踏み絵に差し出されると、次のアプローチ(私的にはシルバラードや許されざる者という感じがしますが)までにあれだけ時間がかかったのも分かる気がします。
10点(2004-06-13 15:45:54)
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