1. サウンド・オブ・ミュージック
《ネタバレ》 今聴けば誰もが知っているような音楽が多数あり,この映画の偉大さを思い知らされました。前半の楽しさ一杯の雰囲気から,戦争が暗い影を落とす後半まですべてよしです。健やかなときも病めるときも,まるでno music, no lifeとでも言われているかのような気分になりました。ストーリーは至って平易なものですが,そんなことはどうでもいいと感じさせる音楽の力はすごいですね。マリアのキャラクターも可愛くてよいです。終盤のエーデルワイスで声の詰まった大佐の後にそっと続けて歌うマリアには感動してしまいました。 [DVD(字幕)] 8点(2007-10-31 02:11:04) |
2. サンセット大通り
《ネタバレ》 ビリー・ワイルダーとして見たら…あれ?という感じを受けました。意外と平易なストーリー展開や,ラストの銃殺される直前,プールの照明を点けたあたりは若干流れが不自然な気がしたのも残念でした。ただグロリア・スワンソンの真に迫る演技や,随所に現れる小洒落た台詞など,一見の価値はあるかと思います。 [DVD(字幕)] 5点(2007-05-15 13:47:31) |
3. サイダーハウス・ルール
《ネタバレ》 公開当時映画館で見ました。以降もDVDで再見したことがありますが、やはりいい作品ですね。趣のある片田舎を舞台にした、情緒溢れる物語にはラッセ・ハルストレムがぴったりです。全編を通し叙情的というか、感情を簡単には台詞にせずに表情や背景の描写、音楽などスクリーン全体で観る者に伝えようとしたような作りがとても好きです。最初にホーマーが孤児院を出て行く動機が微妙に弱いような気がしたり、途中少しだれる感がありますが、孤児院で育ったホーマーの生まれて初めて(のはずの)恋であったり、束の間の青春を過ごすホーマーの瑞々しさがとても印象的でした。個人的にはもう少し親の温もりを知ることなく人知れず死んでいく孤児にもスポットを当てて欲しかったところです。 [映画館(字幕)] 7点(2007-04-21 01:43:36) |
4. ザ・ロック
いわゆるハリウッド的アクション大作ですね。無難に楽しめました。フェラーリの大破するカーチェイス部分は少々演出過多にも感じましたが、全体を通してバランスのよい構成で見てよかったと思える作品です。マイケル・ベイ監督だけに、他の作品を思い浮かべると思わず高得点を捧げたくもなりますが、落ち着いて作品を観賞すればせいぜい6点が関の山の、良くも悪くも無難な映画。 [DVD(字幕)] 6点(2007-02-05 19:49:25) |
5. サイドウェイ
《ネタバレ》 面白いですね、傑作です。どうしようもない女好きのプレイボーイと、また別の意味でどうしようもない冴えない中年男性の凸凹コンビが絶妙です。他愛ない恋愛劇ですが、広大な自然を舞台にした描写がB級映画独特の雰囲気を持たせています。終盤まで散々ふざけた後に、ジャックの結婚式を切なそうに見つめるマイルズを映したシーンが印象的でした。個人的にはそこで終わりかとも思ったのですが、もう一歩踏み込んで今後の幸福を予感させる終わり方も悪くなかったです。服を着る暇もなく逃げてきたジャックが全裸のまま帰って来たシーンには爆笑でした。 [DVD(字幕)] 8点(2007-01-09 06:10:27) |