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1.  サマリア 《ネタバレ》 
【バスミルダ】聖娼婦をきどり、無垢な笑顔をふりまき売春をする女子高生ジョヨン。親友のヨジンはジョヨンを理解できない。不潔な男に抱かれて彼女の肉体が汚れていくと案じ、銭湯で体を洗ってあげる。そこに肉体は確かにあった。ジョヨンは窓から飛び降りて重態になる。客の一人に会いたいという彼女の願いを叶えるため、ヨジンは体を提供して客に病院に連れていくが、彼女は亡くなっていた。【ソマリア】親友の死を乗り越えるため、ヨジンは売春を決意する。映画「悪い女」と同じ構図だ。「悪い女」では女子大生が売春婦のまねをして売春婦を理解するが、ヨジンもジョアンのまねをすることで彼女を理解しようとする。但し、お金を貰うのではなく、ジョヨンの受け取った報酬を返すのだ。ヨジンは、売春は汚い行為ではなく、無償の愛で男を癒す聖なる行為だと理解し始める。仏頂面の多かった彼女が、ジョヨンが同化したかのように笑いが絶えなくなる。聖書のソマリアの女がイエスに出会ったことで生き方を変えたのと同じで、ヨジンも変った。ジョヨンはイエスだ。家族がいないのは当然。イエスは復活のために死を選んだ。だからジョヨンも笑顔で飛び降りた。ヨジンはジョヨンの精神を纏い、復活の準備をする。【ソナタ】ヨジンの父親は、娘の売春を知り衝撃を受ける。怒りは娘ではなく客に向けられた。石を車に投げて糾弾する姿は、聖書の「あなたたちの中で罪を犯したことのない者だけがこの女に石を投げなさい」に対応する。姦通罪の女を糾弾する人々に対してイエスが放った言葉だ。怒りで殺人まで犯してしまった父親は気付く。自分には客や娘を断罪する権利はない。自分も汚垢の社会に生きる罪人なのだと。会話は無いが、娘は父が自分の売春を知っているのを知る。父の嘔吐に対して娘は嗚咽で答える。娘が、父に殺される夢を見るのは娘にも罪の意識があるから。ヨジンが車の妨げとなっている石を取り除くが、これは石を投げた父親の罪の贖罪を表現している。父親にとって娘はイエスだ。かくてイエスは復活した。ソナタは車の名前で、運転は世渡りの象徴。父は、娘に世渡りの方法を教え、自首する。父の乗った車を娘の車がよろよろと追うが、ぬかるみに嵌って立ち往生してしまう。まだ若いヨジンには、前途に乗り越えるべき障害がいくつも横たわっているのだ。黄色い塗料には警鐘の意味がある。聖書を現代に翻訳した、残酷で美しい幻想映画だ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-10-28 11:27:33)
2.  ザ・グラディエーターII ローマ帝国への逆襲 《ネタバレ》 
冒頭カエサルが登場するので、時代は紀元前1世紀、初代ローマ皇帝誕生前の話。甲冑などもその時代のもの。と思っていたら、最後のナレーションは「この暴動は反乱となって帝国を滅亡へと導く。西暦410年聖なるローマは異民族に占領された」とあった。よくわかりませんね。わかるのは、円形闘技場が木造作りで小規模なのは映画の低予算の都合ということ。 ローマ軍に家族や恋人を殺され、奴隷となり、さらに剣闘士に仕立てられるという過酷な運命を疾走する女たちの話。異常なほどカット割りの多いアクションには辟易。スタント・アクションを誤魔化しているだけ。センスはあるので惜しい。女優陣の性的魅力のアピールに重きを置きすぎているきらいがある。女優陣の演技不足とおざなりの筋立で、彼女たちの悲しみ・苦悩は伝わらない。美点はある。まず音楽は一級品だ。脚本も凝っている部分がある。悪役の総督の苦悶が描かれている。辺境の属州に左遷させさられた嗟嘆が、彼を狂気へと駆り立てたのだ。元剣闘士の男も十分に描かれている。非常に個性があるのと恋愛の意外性で、作品に奥深さを加えている。好ましい。恋人を殺された悲しみ・怒りは伝わってくる。結局のところ映画の良さは、監督の情熱次第。エロに走ったところをみると、古代ローマ帝国史などには興味がないのでしょう。
[DVD(字幕)] 6点(2013-05-12 03:17:23)
3.  サブウェイ123 激突 《ネタバレ》 
評価の高いオリジナルにも関わらず、目を覆いたくなるほど酷い脚本に堕している。事件の概要や各キャラクターからして、地下鉄の専門職員と知能犯と市長を含めた警察の三つ巴の知能戦が繰り広げられると期待するが、これといった捻りもなく、数々の伏線も回収されずに終了、消化不良どころか、欲求不満になる。そもそも、「59分以内に1000万ドル持って来い」という要求が無茶だ。いくら市の公金とはいえ、そんな大金を簡単に用意できないだろう。ましてや場所は、地下鉄のどこか。途中、現金輸送車両が交通事故に遭うが、間に合ってしまうのだから呆れてしまう。たとえ身代金を奪ったところで、札番号が記録されているので使えない。スーツケースを要求しているが、発信機が付いているくらいの察しはつくだろう。「小型飛行機を用意しろ」という要求はどうなったのか、話題にすら上らない。身代金とは別に、金相場で儲ける算段だったようだが、地下鉄の人質事件発生程度で、金相場が変動するはずもない。発生から1時間しか経っていないのだ。犯人と職員とのやり取りだが、意味が汲み取れない恨みがある。犯人は職員に何故あれほど拘るのか。職員の収賄事件の真相はどうか。犯人が自分の事について正直に話すのは何故か。会話の意図が不明なのだ。犯人の身元が簡単に割り出されてしまうのも興ざめだ。逃げおおせるつもりなら、目出し帽くらい被るだろうに。従犯の二人があっさり警察に包囲されてしまうが、どうして犯人とわかったのか。完全包囲の状況で拳銃を撃つのは自殺行為だ。単純に馬鹿なのか。職員と妻の会話も不可解だ。妻が牛乳1ガロン要求しているのに、職員は半ガロンといい、実際半ガロンしか持参しない(ようにみえる)。4人家族なのに子供達は登場せず、子供達とうまくいっていないことが示唆されている、収賄裁判があり、ハッピーエンドにはみえない。感動が得られないのはこのため。それ以前に、事件後、職員が何の取り調べも受けずに家に返されるものは解せない。射殺して取り調べ無し!警察は、最初あれほど犯人との関係を疑っていたのに。結局、犯人によせ、職員にせよ、警察にせよ、一貫性がないので混乱させられるばかり。その他、思わせぶりの市長、職員を敵対視する同僚、パソコンのウェブカメラ、暴走電車など、好材料が生かされていない。身代金は1000万ドルだが、映画制作費は1億ドル。こちらの方が驚き。 
[DVD(字幕)] 5点(2012-10-19 03:31:02)
4.  ザ・コア
地球の核の回転が停止した為に磁場が消失し、太陽風に曝されて人類は滅亡するというアイデアは目新しい。残念なのはその原因が人工地震装置だということ。原因不明でよかったのに。国家陰謀の要素を加えたことで焦点がぼけてしまった。◆人類滅亡の危機にしては、いろんな場面でシリアスさが足りない。特殊船の性能が漫画的だし、大統領も出てこないし、乗務員の家族との別れの場面もないし、船内でも些細なことで争っている。冒頭、男が突然死する場面があるが、演出がふざけている。そのままカメラがパンして、交差点の交通事故を映すが、肝心の事故場面は映らない。◆最大の矛盾は高エネルギー武器専門学者や政府首脳部が地震装置を使ったのが原因なのに、核の停止による地場異常を博士に指摘されるまで知らないということ。◆ハッカーをメンバーに入れるのは甚だ疑問。国家レベルのアクセス権限があるのだがら、専門家がやればよい。ハッカーがインタネットを管理するなんて噴飯もの。しかも64回も逮捕歴がある最低レベルハッカー。◆人類を救うための自己犠牲によるミニ・ヒューマンドラマが展開しますが、これがチープ。例えば「家族三人を守るため」の人の家族が描かれてない。子供の描いた父の絵と犠牲死だけ提示しても感動は生まれない。伏線が必要。そもそも死と隣り合わせの任務だというのに誰の家族も描かれていない。これで感動しろというのは無理がある。 ・地球内部の映像化が売りだが、肩透かしの感がある。晶洞と落下するマグマがよかっただけで、あとは手抜きにしか見えない。スペースシャトルや崩壊するパリの街並等のCGは合格点。◆危機に次々と直面する展開は評価できる。が、どれも通り一遍の危機、解決でしかない。予定調和的すぎるのだ。驚かすものがほしい。原爆を連続爆破させる方法は良かった。あらかじめ船の機能、性能を説明していないのも減点材料。危機になってから、実はこうなのだといわれても、とってつけたようにしか感じない。◆乗務員の関係だが、不仲やしっくりしない上司と部下だったりするが、人類救済の任務の前にあっては不要だろう。あの任務中、中傷や仲たがいするのはそぐわない。シリアスさに欠けるところ。◆感心したのは船の超音波に鯨が寄ってくるという伏線。海底を進む場面で、さりげなくみせておいて、最後の救出の重要なキーとなる。見事。
[DVD(字幕)] 6点(2012-06-29 02:15:38)
5.  ザ・アビス 首都沈没<TVM> 《ネタバレ》 
エネルギー会社が廃坑の地下坑道を埋めなかったので、湖の水が一夜にして消失、道路や井戸が陥没するなどの事故が続いた。このことに真っ先に気づいた女(地質学者)は会社に直談判するが一笑される。女の計算によると24時間後に病院が陥没する。消防署の理解は得られない。仕方なく爆発によって空洞を埋め、陥没を阻止しようと女と女の父、女の元夫(爆発のプロ)を含む仲間数人が地下に潜ります。 そこでの作業で起こる様々な冒険、トラブルがメイン。いきなり落盤事故発生、殺人事件発生、疑心暗鬼での作業継続、空気が希薄になり混沌、仲間の墜落死、数年前の兄の坑道爆発事故死の真実、新たな大空洞発見、陥没するのは病院ではなくサッカースタジアム、ダイナマイト喪失、メタンガス発生、裏切り者の反乱など矢継ぎ早に事が起ります。これに女と元夫との和解、兄が死んだ坑道事故の真実発見、女の家族が観戦しているサッカー場の陥没危機などのサイドストーリーが同時進行する。ディザスター・パニックものとしては弱い、CGも普通レベル、無名の俳優陣、美人でないヒロイン、悪役の描き方がなおざり、などの減点ポイントもありますが、地中冒険ものとして脚本は良く練られています。◆詰め込み過ぎというか、時間の制約で展開が大急ぎなのが難。女が原因を探り当てるのが早すぎます。いきなり会社に潜り込んで必要書類を入手してますから。しかもそこで元夫と再会するという合理的展開。地上サポートなしで地下に潜る。いわばジェット・コースター・ムービーで飽きさせません。ディザスター場面が少ないとか、陥没する時間の計算はどうやってしたんだとか、先ずマスコミに知らせろとか、スタジアムで女の甥だけが陥没事故で死にそうになるとか、この甥は井戸でも死にそうになったとか、ツッコミどころはあります。脚本の最大の手柄は殺人事件を発生させ、サスペンス要素を盛り込んだところ。新しい発想ですね。それが兄の死の事故の原因にもつながってる。さらにそれが女と元夫の別れの遠因にもなっていたところが憎いです。真相が解明したところで二人は元の鞘に。恋愛要素も盛り込んだいますね。ある男の元妻が別の男の現妻という関係もあります。低予算で良く頑張っています。観て損はありません。そういえば開始早々若い女が脱ぐというサービスカットがありました。抜け目ない監督なのでしょうね。
[DVD(字幕)] 7点(2011-09-18 17:37:16)
6.  サウスバウンド 《ネタバレ》 
◆「日本は法治国家だから無条件にそれに従う義務がある」という常識に捕らわれない一風変わった家族の物語。 ◆父親は80年代に活躍した過激派の活動家でアナーキスト。税金や年金を払わない。日本に住んだまま国籍を離脱するなどと言い出す。執筆業。豪胆で頑固だが、さばさばしている一面もある。笑顔が多い。 ◆母親は夫の信奉者。学生時代に活動を行い、ジャンヌダルクとも呼ばれた。裏切った仲間をナイフで刺して、刑務所暮らしも経験。お金持ちの実家と絶縁状態、実母と20年会っていない。原作では長女と夫とは血縁関係がない。近所で喫茶店経営。 ◆小6の長男が暴力事件を起こす。不良からカツアゲされ、いいカモにされている友達をかばったため。学校、教育委員会、被害者の家族などから責められ、父親のふるさとの西表島へ移住を決意。 ◆先祖から受け継ぐ土地に住み込んだが、そこは他人の土地だった。リゾート開発目的で東京の会社が地元の建設会社を介して二束三文で購入していた。立退きを頑固拒否。強制退去執行。抵抗して捕まる。脱出して南の島へ向かう。題名(船が南へ向かうの意)もここから来ている。アナーキストにとっては日本は住みにくい? ◆多くは子供目線で語られる。このような両親をもつことは子供にとって大変なストレス。それでもくじけないたくましさを持っている。校長先生がいい人で本当に良かった。 ◆「汚い大人になるな」「違うと思ったら闘え。負けるとわかっていても闘え」「人と違ってもいい。孤独を恐れるな」「理解者は必ずいる」これらがメッセージ。内容はともかくも、心は純粋。修学旅行の学校と業者の癒着の件など正しかったこともある。 ◆子供を残して逃避行しても何の解決にもならないが、いい経験にはなるだろう。気の済むまで突っ走らないと気が済まない夫婦だ。子供のたくましさを信じているから置き去りにしたのだろう。親子間に信頼関係があり、お互い認め合っている。 ◆日本脱出のラストシーンで観客がカタルシスを得られるかどうかで作品の成否が決まる。感情移入した人は拍手喝采するだろう。そういう人は少数と思う。夫に従順すぎる母親の人物像が描けていないし、子供が不憫に思えるから。自由奔放な生き方は羨ましいが、何をやりたいのかがよくわからないし、幸福になれそうもないのだ。いい年をして、自分探しの旅に出たのだろうか。
[DVD(邦画)] 5点(2010-06-20 03:57:57)(良:1票)
7.  ザ・マジックアワー 《ネタバレ》 
【コメディパート】町の名が守加護(シカゴ?)。町の入口の塑像がドナルドダックもどき。わざと映画のセットっぽい建物で、それを映画内でフォローしている。ビンゴ(妻夫木)がダサイ下着。ヤクザなのに妙に昔のマフィア風。リーゼント、鳥打帽、セメント詰め、大げさな機関銃など。キャバレーの名が「赤い靴」。映画中映画が「黒い101人の女」(本当は「黒い10人の女」)で、本物の市川崑が登場。人気俳優の名前が「ゆべし」「亀」。ホテルの女主人が変すぎ。化粧が濃く、妙に姉御肌で、髪型と服装がすぐに変わる。サービスは最低で、役者にサインを大量にねだる。小さな醤油瓶が倒れ、その容積の何倍もの醤油が流れる。マリが弾き語りの札をせこく盗む。村田(佐藤浩市)が休憩中にたばこではなく飴をなめる。ボスと中ボスが最後まで芝居に気づかない。【感動パート】売れない役者が一連の騒動を通じて、映画を愛する役者としての自分の原点を再確認し、再出発を決意。自己中心的でころころ心変わりする女マリが、本気で人を愛することを覚える。「死ぬのは怖くない。怖いのは誇りを失ったまま生き続けることだ」「マジックアワーを逃したときの対処法は明日を待つこと」「スクリーンの中の私が堂々と見えるのはスタッフのおかげ」「次のマジックアワーを待っている。この歳になってもいまだに」「俺に会いたかったら映画館に来な」など名言あり。【感想】良く練られた脚本。笑える。小ネタが多いので得した気分になる。メインの役者の演技はうまい。二段落ちのラストはお見事。意外な人物が本物ベラ。「ありえない」ところはあるが、コメディなのでスルー。監督もきっと計算済み。マジックアワーは人生の黄金期の象徴でもある。それをまだ見つけられない無名の役者。無名故に嘘映画の主役に抜擢される悲哀。生き生きと演じる様子は笑えるが、後で思うとせつない。ラッシュを見て引退を決意。尊敬する先輩役者との邂逅で自分を再発見。芝居が不完全燃焼だったので引退を撤回。この感動パートがやや弱い。ここで泣けるのなら名作となった。マリのキャラは最後まで薄っぺら。「ベラ富樫」の由来はドラキュラ俳優「ベラ・ルゴシ」と「LAコンフィデンシャル」の謎の殺し屋「ロロ・トマシ」から。銃をドンパチ撃ちながら誰も死なない。どこまでも人を食ってる。こんな監督他に見当たらない。著名俳優が大勢友情出演するのは人柄なのでしょうね。
[DVD(邦画)] 7点(2010-06-19 20:29:21)(良:1票)
8.  サロゲート 《ネタバレ》 
【裏あらすじ】博士は体の不自由や人は老人のために擬人体を開発した。しかし人類はこれに夢中になり、ほとんどの人が擬人体として生活する社会に。擬人体は悪・中毒であると考えた博士は製造会社VSIを辞めて、反擬人体団体の首領・予言者として活動する。一方自身で預言者を含め、複数の擬人体を操作して人生を謳歌するという矛盾がある。VSIは博士の活動に危機感を抱き、殺害を計画。光線銃を買収済みの刑事ストーンに渡す。ストーンは強盗犯を保釈させ、殺害依頼。光線銃に当たると擬人体も操作者も死ぬ。実行犯は誤って博士の息子を殺してしまう。息子は博士の擬人体を借りて使用していたからだ。刑事と女相棒ピーターズ(P)が犯人を追う。預言者(博士)は犯人を見つけて殺し、光線銃も押収。博士は刑事に武器の出所を調べさせる。刑事は軍とVSIが共同開発したことを知り軍に乗り込む。軍は破棄した筈の武器があることを知り強制捜査。その際に予言者を射殺。しかし武器は既にPへ渡っていた。博士はPの実体を殺害し、Pに成り済ましていたのだ。刑事は上司ストーンを追い詰め、擬人体を破損させ、腐敗の証拠も入手。Pは中枢システムに侵入。説得に来たストーンを光線銃で殺害。光線銃から全システムにウイルスを注入して、擬人体を壊し、操作者を殺害しようとする。それを防ぐため刑事が博士宅に乗り込む。博士は自殺。刑事は人間は救うが、擬人体は破壊させる。 【感想】現実には絶対起こり得ない世界なのでのめり込めない。子供だったら外で遊びたいし、若者だったら生身でSEXしたいし、老人だって散歩・買い物・旅行したい。一日中寝ている生活は不健康。犯罪が減ったとかいうが、皆家で寝ているので強盗犯は仕事がしやすい。又擬人体と人間とが区別がつかないことはありえない。冷めた夫婦関係の修復を望む刑事は擬人体の妻に話しかけるが、どうして本人に伝えないのか。職場に出かけなくても家にいる。一緒に住んで、食事もするのだし。光線銃で人間まで死ぬなんてありえない。ラストで刑事が危機を回避しようとあくせくするが、単純に光線銃を壊すか、コードを抜いてシステムからはずせばいい。そして黒幕のVSIへのフォローなし。刑事は警官5人死んだといっているが7人。博士の矛盾した生活。タメが欲しい。預言者は簡単に撃たれ、博士の家にあっさり潜入。冷めた夫婦関係に力を入れる程度に各挿話に力を注いで欲しかった。
[DVD(字幕)] 6点(2010-06-18 15:01:31)
9.  サマーウォーズ 《ネタバレ》 
エンターテインメントとして優れているアニメです。ネットのヴァーチャル世界と現実の対比、都会と田舎、陣内家の歴史(徳川家との対決)、甲子園、男衆と女衆の対比、曽祖母と妾の子、夏希と健二の恋などの多要素を上手く取り込んで、盛り上がる作品になっています。最後の危機又危機の展開はうまいと思いました。子供たなら感動できたと思います。大人目線でつっこみを:①IDを奪われたら世界中のコンピュータシステムが暴走するという設定が幼稚。②混乱しても、電話、ネット、電力、ガス、水道などは正常なのはどうして。電話なんか真っ先につながらなくなると思う。③セキュリティが甘すぎる。一晩で50人も解ける。④健二は暗号を解いてないのに、翌日テレビで犯人扱いされたのは何故?⑤あの数字の暗号って何なの?最初解くのに何時間もかかったのに、最後は暗算で数分で解いた。⑥曾祖母を死なせちゃだめ。AIハッカーとの花札対決は曾祖母にさせるべきだった。花札好きという伏線は描かれていた。逆に夏樹は侘助に負けている。曾祖母の死で一族の結束を高めるのは安っぽい。曽祖母の知恵と経験を生かして、コンピュータと戦う展開なら痛快だったはず。⑦格闘技ゲーム名人のキングカズが一族にいたのは許す。が、AIハッカーの開発者も同時にいるのは許せない。又開発者では何でもできてしまう。単にコンピューター好きにすればよかったのだ。⑧侘助は東大出なのに、なぜぐれてしまったのだろう。AIハッカーを退治して、米軍からお金もらったのかな。というか、米軍がこの映画観たら怒るでしょうね。⑨花札のコイコイって何?ルールわかりません。⑩ネーミングがしょぼい。サマーウォーズ、ラブマシーン、侘助。 ⑪ヒット30本打たれたら勝てません。⑫夏を強調しているわりには、夏の暑さが表現されていなかった。⑬夏希は学校中の憧れの存在なのだからもっと魅力的に描かないと。⑭健二の家族が出てこず、人物の掘り下げ不足。
[映画館(邦画)] 7点(2009-10-05 20:55:58)(笑:1票)
10.  Sad movie/サッド・ムービー 《ネタバレ》 
4つの別離の物語が進行しますが、基本的に別物で群像劇にはなっていません。恋愛が3組で、親子が1組。恋愛にまとめればすっきりしたのに。別れさせ屋は、コメディの部分が弱い。またどうして別れなければならないのか、事情がよくわからない。彼女の自分に対する依頼を律儀に遂行するのは、お人よしすぎないだろうか?彼の傘のエピソードもいまいち。店のあそこに傘をおいて、それを彼女が偶然持っていく確率はほとんどない。また壊れた傘を見て彼女の心が戻ったかどうかも不明のまま。ボクサーの設定も生かされていない。もやもやしますね。聾唖の少女と画家の青年エピソードは場所が遊園地ということもあり、とてもロマンティック。設定はとてもいい。ただ二人の絆が十分できる前に、別れとなるのが惜しい。留学による別れはインパクトが薄く、悲しくならない。美男、美女のカップルだったのに残念。もうひと波乱ほしかった。癌に冒された母と子の物語は濃い。うまくいっていなかった母子関係が、母の病気を機に修復され、お互いが相手を思いやれるようになるプロセスが描かれている。ただ母と子なので、それくらいは当然と思ってしまう。面会謝絶が当たり前の病状で、別れさせ屋が入ってきて、子供の伝言を伝えるのはナンセンス。子供よ、あれくらい自分で伝えなさい。子供を雨に打たせるのもあざとい演出。母親があまり優しそうでない風貌なのも欠点かな。髪を引っ張られて泣く女の子がかわいそうだった。消防士と手話士の女性の話は、笑いもあり、一番ほんわかしていた。女性が望んでいるのに、男がプロポーズをなかなかしない理由がよくわからなかった。助けた女性の姉とつきあうのはどうして?プロポーズ寸前に事故死なんて、見てるほうは悶絶します。中学生レベルのベタな展開で、リアリティゼロ。これじゃあ泣けない。しかも最後の姿をビデオカメラに撮り、手話で愛を伝えている。その間に早く逃げろと誰もが突っ込んだことでしょう。ビデオカメラが燃え残ったのも不思議。こんなビデオを見せられた女性は不幸と思う。一生、彼の重荷を背負って生きてゆかなければならない。女性の泣く演技も未熟でしたね。製作者の狙いとしては、悲しい別れのてんこもりを狙ったのでしょうが、失敗でしたね。よくばっちゃだめです。人の死を描くのだから、もっと敬虔な気持ちで製作して欲しいです。
[DVD(吹替)] 5点(2009-04-17 01:54:23)
11.  サイレント・ワールド 《ネタバレ》 
彗星が地球に衝突して、北半球が氷の世界になって3年経ったあとのお話。舞台はベルリンなのに英語ばかりでドイツ語が出てきません。(そんな些細なことはおいといて)ベルリンの司令塔でしか動かせないはずの衛星兵器が動き出す。ベルリンに生存者はいないはず。調査に向かった連邦軍の飛行機が衛星兵器によって爆破される。誰が、いったい何のために?つかみはOKですね。第二次調査隊が派遣されます。派遣されるのは少人数の軍隊と衛星兵器の開発者の博士の娘アンナ、家族をベルリンに残してきた元警備員パーカー大尉と犬。パーカーは個人で8度もベルリンに生存者の調査を行ったという。ん、まてよ、それだったら生存者たちも徒歩で脱出できるし、救出隊も派遣されるのでは?そのへんもおいといて先に進むと、敵の攻撃を受けながらも何とか地下鉄に逃げ込む。そこには、生存者はたくさんいるし、博士も健在。話を聞いているうちに攻撃され、博士は死亡。司令塔に行って見ると、博士の助手が3年間の氷づけ生活で頭がおかしくなり、連邦政府を破壊しようとしていた。なんとかやっつけたと思ったら、今度は女兵士が裏切って、石油値上げを要求するアラブの国を破壊せよと命令する。お金目当てだそうである。これもやっつけると、今度は衛星兵器の出力を下げて広い面積に照射すれば天候が激変するという。(最初からやれよ)なるほどすぐに激変して氷河期とはおさらば。パーカーは家族を探し出せたが手紙を残して死亡していた。ご愁傷さま。大災害ものなのに登場人物が少なく、CGがおどろくほどしょぼい。随所で「お金がない」という言い訳が聞こえてきそうな映画でした。あの女兵士が裸になってパーカーに迫ったところからいやな予感はしてたんだよね。氷柱に串刺しの雪上車のCGで萎えました。なぜ犬を連れて行くのか、女の子はなぜついてくるのか、なぜ生存者は無線で助けを呼ばなかったのか、そんなこといいだすときりがないです。クエスチョンに串刺しされそうになる映画でした。
[DVD(字幕)] 3点(2009-04-04 10:48:22)
12.   《ネタバレ》 
わかりにくい映画です。幽霊と会話ができたり、触れたりできる時点でホラーとしてはダメ。幽霊の顔も美しすぎます。役所が老けていて小西と恋人には見えず。ちょっと整理してみます。半年前、吉岡(役所)刑事は恋人の春奈(小西)を殺害。原因は、赤い服の幽霊(葉月)の呪いのせい。殺害方法は海水を張った洗面器に顔をつけての溺死。これは彼が箪笥の上に古いポリバケツ(海水を運んだ)を発見したり、遺体のある部屋に洗面器があることから予想可能。吉岡にその記憶はなく、隣室の死体も見えない。春奈(幽霊)も以前と変わらずやってきます。これは春奈の優しさのせいでしょうか。現代になり赤い服の女が湾岸で溺死させられます。このシーンでトリックが二つ。一つは赤い服の女が後にでてくる幽霊(葉月)と同一人物と思わせること。もう一つは長髪の犯人が吉岡に似ていることです。このトリックは成功しています。続いて、同じ手口の殺人が二件起り、連続殺人とも思われたのですが、犯人は別人であることは観客に示されています。赤い服の女の現場に吉岡が犯人と思わせるもの(爪の指紋、ボタン、黄色いワイヤー)があり、吉岡は自分が犯人ではないかと悩みますが、これは春奈を殺したことによる罪悪感の深層心理のなせるわざとも解釈可能。吉岡は幽霊に悩まされるのですが、幽霊との会話等により原因がわかります。彼女は療養施設で虐待を受けており、深い孤独感の中で窓から見える船の乗客と眼が合ったとき心の中で助けを求めたのでした。だがそれが通じず、海水を張った洗面器に顔をつけられる罰を受けて死亡。船の乗客を逆恨みし、乗客に取り憑き、「邪魔な人を殺して人生をリセットしたい」という願望を抱かせ、殺人を犯させるのです。それがどうして15年経ってから表面化したかについては不明。海の埋め立てや建替えなどで周囲がうるさくなったためでしょうか。疑問点1.春奈失踪の調査がされないの?2.長髪の犯人は女の身元が判明した後でも何故母親に金をせびりにきたの?3.犯人の女を逃がしたままでいいの?4.カウンセラーはどうして長髪で、幽霊話に過激に反応したの?5.別の刑事は何故あの世に連れて行かれたの?6.赤い服の幽霊の出現方法が多様であり、行動も色々であるのか?(ドア、壁、空飛ぶ、泣く)7.吉岡は最後どこへ行こうとしているのか?遺骨はどうした?8.ラストシーンが春奈の怖い泣き顔なのはどうして?
[DVD(邦画)] 6点(2009-03-01 05:01:54)(良:1票)
13.  三本木農業高校、馬術部 ~盲目の馬と少女の実話~ 《ネタバレ》 
農業高校の生態がわかり、興味深かったです。 後楽園球場の何倍もの敷地があるなんて知りませんでした。 実録ものなので、感動シーンの連続というわけにはいきませんが、 心を爽やかにさせてくれる程度の感動はありました。 ラストのコスモの演技シーンは予想を見事に裏切ってくれました。 邦画としてはまずまずの出来です。
[映画館(邦画)] 6点(2008-12-13 22:57:57)
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