1. 侍タイムスリッパー
《ネタバレ》 まず、無名だがいい役者を使っていると思った。 主役の山口馬木也は顔つき、たたずまいが侍としか思えない程ハマっている。師匠役は剛毅で殺陣に対する情熱が魅力的で、和尚役は何とも言えない味わいやユーモアがあって癒される。 ストーリーは冒頭のタイムスリップ以外は別段驚くような展開は無く、少し退屈ともいえるが、全体を通して衰退していく時代劇に対する深い愛情は感じられる。 前半は、主人公が現代になじんでいく様子を戸惑いながらもユーモラスに描かれる。彼に関わる人たちが根掘り葉掘り詮索せず、自然なまま受け入れる姿が良い。 後半はタイムスリップした敵役を通し、武士の生きざま、時代劇に対するリスペクトが描かれる。 またこの映画ではインパクトのある音や音楽が随所に使われており、場面を盛り上げる効果を上げている。 ラストにちょっと笑えるおちがあるのも良かった。 [映画館(邦画)] 6点(2024-10-07 23:23:11)(良:1票) |
2. サイコ2
《ネタバレ》 ヒッチの名作「サイコ」の続編はありえないと、長年観る機会がなかったが、先日、プライムビデオでなんとなく鑑賞に至る。 1作目では加害者だったノーマン・ベイツが、2作目では被害者っぽく描かれているのがミソで、でも犯人である可能性も捨てきれない。どっちなんやという展開でサスペンスを煽っていく。 中盤ぐらいまでは、そんな感じで、意外と良く出来た映画かなと思えたのだが、だんだん辻褄が合わなくなっていく。 最後、犯人が明らかになるが、「それはあかんでしょ!」というルール違反のパターンで、これですべてが台無しになった。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-05-14 19:29:03) |
3. ザリガニの鳴くところ
《ネタバレ》 湿地に取り残された少女が、街の人々の偏見の中、一人で力強く生き抜く姿が描かれる。 美しく育った少女に魅了される男性も現れる中、恋愛の喜び、葛藤を中心に話しが進展していく。 主演女優が大変美しく魅力的で、自然のロケーションも素晴らしい。 ミステリーに恋愛要素が加わり、物語として大変面白かった。 売店の黒人夫婦や弁護士との触れ合いが温かく物語に味わいを加えている。 只、野生児として育った割には最初から小綺麗な身なりをしている不自然さは感じた。 [DVD(吹替)] 7点(2023-07-15 19:55:46) |
4. さよならくちびる
登場人物はハル、レオ、シマのほぼ三人。 ストーリーもあって無い様なロードムービー。 音楽の魅力で特に退屈する事もなく見終わった。 小松菜奈は不思議な魅力がある女優さん。 [地上波(邦画)] 6点(2022-10-09 23:04:33) |
5. 里見八犬伝(1983)
80年代当時、角川映画らしい勢いがあった作品であっただろう。 千葉、真田、志穂美のJACのアクションもふんだんに入れている。 が、しかし今観るとどうしても古臭い感じがして、物語も大して面白くない。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2022-07-13 20:34:06) |
6. サンダカン八番娼館 望郷
《ネタバレ》 「からゆきさん」という近代史の裏面をテーマに描き、最後まで中だるみなく、見ごたえがある内容。 晩年の田中絹代の演技力、存在感がすごい。栗原小巻に過去の経験を話すだけのスタイルですが、終始淡々と話し、特に感情を荒げるわけでもないのにその表情、表現力は見る者の心を揺さぶる。最後別れのシーンでせきを切ったように泣きじゃくる姿は、悲しすぎる彼女の人生を思うと切なすぎる。 [インターネット(邦画)] 7点(2022-04-29 18:36:50) |
7. さらば映画の友よ インディアンサマー
映画好きならたまらないツボをついた青春映画。過去に見逃していた隠れた名作。 川谷拓三が準主役で映画をこよなく愛するオッサンを演じいい味を出している!役になりきって映画のセリフを喋るシーンが多いが「雨に唄えば」のダンスシーンは特に秀逸。彼自身ほんとに映画を愛しているのが伝わってくる。 脇を固める役者も渋いところを揃えており、デビュー間もない浅野温子も瑞々しい。 場末の2番館で余韻に浸りながら観たい映画である。 [インターネット(邦画)] 8点(2021-06-20 00:05:10) |
8. サンセット大通り
《ネタバレ》 有名な名作を見逃していたので動画配信で鑑賞。 デミルやキートンが実在の役で出演しているのには驚き。当時はすごい説得力があったと思う。 しかしながら、今みてみると何とも古めかしいハリウッド映画に思え、あまり感情移入ができなかった。 [インターネット(吹替)] 6点(2021-06-08 17:12:55) |
9. 西鶴一代女
《ネタバレ》 男尊女卑の時代に、自分の意思を貫いたが為に転落していく一人の女性をこれでもかというぐらい描ききる。ある意味観ていて辛い映画。 只、冒頭、三船の下男に惚れていく過程がわからないのは残念。 田中絹代が迫真の演技を見せるが、若い時代は、年齢的にちょっと辛い。 三船のちょい役がもったいない。これは、溝口監督が大映でなく、東宝で撮ったから実現したのだろうか。 [インターネット(邦画)] 8点(2021-03-10 19:41:36) |
10. 猿の惑星
他の皆さんも書いておられますが、この映画はラストジーンの衝撃につきますね。 何十年かぶりで見直しましたが、子供の頃のワクワク感は感じられませんでした。 この映画が作られた同時期に、あの「2001年宇宙の旅」も公開されていたのですね。 この映画の古めかしい宇宙船内のシーンを見て、ふとそんなことを思いました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-08-12 13:46:13) |
11. 猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)
三作続けて鑑賞しましたが、すごく良く出来てました。 最近完結した「スターウォーズ」エピソード7〜9よりよっぽどまとまりがありますね。 敵基地爆破のシーンは「ダイハード」を連想して思わず苦笑。 コーネリアス、ノバとかが旧シリーズにリンクするのは少し無理があるかもわかりません。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-05-05 15:58:52) |
12. 猿の惑星:新世紀(ライジング)
今回は人間関係ならぬ猿関係の確執を描いた作品。 前作と違う切り口で、これはこれで面白かった。 視聴環境のせいか、画面が暗すぎて見えづらい場面が多かったのが残念。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-05-05 10:41:06) |
13. 猿の惑星:創世記(ジェネシス)
ずっと見逃していた作品ですが、今回動画配信でやっとみれました。 ストーリー、CGなど撮影技術がしっかりしており、よく出来ていたと思います。 ラストの次回へ続く伏線の張り方もGOODでした。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-05-05 10:35:55) |