1. サイコ(1960)
古今東西のサスペンス映画の中において、やはり不落の巨峰とも言えるのが、この作品。初見の時の印象は、それは凄まじい衝撃を受けたものだ。意外な展開、結末は、本当に巧みな手法で、これぞ映画だと思った。最近のリメイク作品では、覗きの場面や終盤の一部に脚色が変えられているが、ほぼ同じ。こういった作品を見るたび、ヒッチコックの驚異の才能を改めて思い知らされる。 9点(2003-06-01 07:24:05) |
2. 13ゴースト(2001)
最近のホラーは、やはりダメ。本作も規制などの関係もあるだろうが怖くない。アイディアにもっと踏み込んだオリジナリティが欲しい。閉塞的空間での恐怖を、もっと活かして欲しかった。ただ、見せたいのか、怖がらせたいのか、どの道、中途半端。それと、DVDなどのパッケージの例のデザイン。どう見ても、プログレバンド、ドリームシアターの某アルバムジャケットカバーのパクりでしょう? 2点(2003-05-24 19:30:41) |
3. サイモン・バーチ
サイモンが、もう少し真面目なキャラクターだったら素直に感動できるんだけどね。スケベ丸出しな発言も多いから、何だか引いてしまう。障害者だから、どうこう言うのではなく健常者だったら、ただの変態少年と思える場面もあるからね。 2点(2003-05-15 20:28:03) |
4. サンゲリア
ロメロの「ゾンビ」と並ぶ、ゾンビ映画の最高傑作と評されるこの映画は、ホラーに詳しくない映画ファンでも良くご承知だと思います。全体の発想からして、「ゾンビ」を模倣しており、完全に亜流なのだが、なぜ、ここまでルチオ・フルチファンをはじめとして、絶大に支持されるかは、やはり徹底したカニバリズムを体現させたリアルなグロ描写でしょうね。もちろん、グロ描写だけではなく、白い布に包んだ死体を銃で打ち抜く場面から始まる冒頭、サメとゾンビの格闘珍場面、土の中から、次々に這い出る瞬間のゾンビの描写、ラストのニューヨーク本土でのゾンビの群れの行進など、印象的な場面が多いのも特徴です。あと個人的には、BGMやS.Eなどが、どこか安っぽさもあるけど、とにかく凄い効果を持っているところが特筆すべきだと思ってます。ルチオ・フルチのホラー作品は、そのストーリー性を度外視して、徹底的に残酷性の高いグロ描写に執着したイメージがありますが、この作品は、意外にもストーリーは破綻してませんね。ロメロがグロ描写やゾンビのメイクをあまり重視せず、スケールの大きさと、そこに非常に深いドラマ性を演出させる手法とは正反対に、フルチは、手がけた作品にグロ描写を通して、ひとつの究極の芸術性を見出そうとしたことは「地獄の門」を介して、産み落とされた傑作「ビヨンド」を観れば、理解できるはずです。個人的にはロメロではなく、フルチに感銘を受けたので点数高めですが、どちらにしても、ゾンビ映画は観る人を選ぶのは事実ですから。この手が嫌いな人は絶対見ないほうがいいでしょう。 8点(2003-05-04 19:52:15) |
5. ザ・グリード
またまた登場。パニック映画ブーム時期の便乗作品。舞台設定は、露骨に「タイタニック」をパクってしました。一部のシーンはカメラワークまで同じ。ジャンル的には、B級パニックホラーなので、その手のファンには結構、受けるでしょうが、あまり興味を持たれない方が間違って観てしまうと失笑してしまうかも知れませんね。追いかけられる緊迫感は多少ありますが、とって付けたようなストーリーはどうかと。二番煎じな的な大量生産パニックものでも、構わないと思う方はどうぞ。 3点(2003-05-03 21:29:40) |
6. 殺人魚フライングキラー
低予算で、かなり無理してるショボい作品。舞台設定もなにか変。まったく怖さを感じさせないピラニアの演出には思わず笑ってしまった。とにかく必死にパニックらしい演出を努力した跡は見えますけど。キャメロンファン以外はパスしてもいいかも。 1点(2003-05-02 19:11:28) |