1. 白と黒(1963)
《ネタバレ》 豪華キャストで描く二転三転するサスペンス劇。なんとなく見てたけど面白かった。先が読めない展開に、キャストの豪華さ。ストーリーはまぁ昔だったんだろうな…ってぐらいの自白偏重には驚く。あんなに自白の度に犯人変えてたら非難されるよ...。こういうどんでん返し的なのも悪くないけど、黒澤の「悪い奴ほど~」的なブラックさも欲しかった気もする。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-20 23:53:54) |
2. 上意討ち 拝領妻始末
《ネタバレ》 東宝らしい重厚な時代劇で見ごたえあったけど、期待したほど面白くもなかったし印象も薄いかなぁと。「切腹」でいう三国連太郎的なキャラが欲しかったかも。一番大きいのは三船敏郎が何故あそこまでこだわるのかに共感できない所。個人的収穫としては三船VS仲代の対決。なかなか刀を抜かない緊張感にしびれました。 [ビデオ(邦画)] 7点(2006-05-20 23:53:33) |
3. 沈丁花
《ネタバレ》 京マチ子目的で観たけど京マチ子がこの時代に東宝作品に出演ってのはなんか変な感じがした。それに東宝作品はほとんど観てないので顔わからない人多いけどかなり豪華キャストなんじゃないかと思う。もうちょっと東宝系観てから観直したい作品ではある。最初の杉村春子・京マチ子・司葉子・団令子・星由里子が横一列に並んで歩いてるシーンなんかはかなり凄いシーンなんじゃないかと思うし。内容のほうは意外に軽いコメディで楽しめた。京マチ子・杉村春子も当然よかったけど、一番印象残ったのは司葉子。「御用金」とか「獄門島」とかのイメージしかなかったけど、こんなキャラも出来たのね。衣裳監修を高峰秀子がしてたり、鮮やかなカラーでも楽しめる作品。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-19 00:06:07) |
4. 地獄変
《ネタバレ》 芥川龍之介原作の「地獄変」を映像化...ということで珍しく原作を読んでから鑑賞してみた。...ん~、こういう解釈の仕方もアリだろうけどこれはちょっとホラー映画みたいだった。中村錦之助・内藤洋子はまぁいいとしても仲代達矢はイメージと違うかも。東宝なら山崎努辺りで見たかった。それに原作のように第三者からの視点で語られてるほうが良かったと思う。火の車のシーンも思ったよりずっとしょぼかった。 [ビデオ(邦画)] 6点(2006-04-11 23:31:45) |
5. 忍びの者
《ネタバレ》 第1作。以下8本作られる忍びの者シリーズの一本目ということでちょっと期待したけどそんなに面白くも無かった。変に忍術使ったりしないでリアル志向の忍者映画ってのは当時斬新だったのかもしれないけどラストがちょっとなぁ。あれはハッピーエンドなのか...。雷蔵が女にモテモテなのは狂四郎っぽいけど、全てにおいて間抜けすぎる。伊藤雄之助の二役は見事。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-04-11 23:31:33) |
6. 新・座頭市物語
《ネタバレ》 第3作。見る前は全然期待してなかったけど見てみるとシリーズでも最高クラスに面白かった。恋愛中心で市と対決するのがヤクザじゃないのも珍しい作品だと思う。失恋してすぐ旅立とうとする市が「男はつらいよ」とたぶって見えた。あとなんと言っても坪内ミキ子がかわいい! まだデビューまもない頃でほんと初々しい。珍しく善人役の須賀不二男も印象的。 [DVD(邦画)] 9点(2006-04-10 23:39:44) |
7. 不知火檢校
「座頭市物語」の後に見たけど、同じ盲目を演じながら印象が全く違う。勝新はダーティなイメージしかないのでこういう役がぴったり。「悪の限界に挑戦」って煽り通りの内容で悪行の限りを尽くす。眠狂四郎よりも強姦しまくってる。手討(かな?)にまでされちゃう玉緒ちゃんめちゃめちゃかわいいです。こんな映画なのになぜか爽快感がある。 [DVD(字幕)] 8点(2005-10-15 16:10:26) |
8. 白い巨塔
緊張感ある作りでおもしろかった。教授選挙戦から誤診裁判まで一気に進むので退屈しない。悪い奴ほどよく眠る的なダークさがおもしろかった。田宮二郎見るの初めてだったけどかっこいい。ドラマ版が少し気になるけど三十何話も見るのはちょっと厳しいかも。 [DVD(字幕)] 8点(2005-10-07 21:01:40) |
9. 清水港に来た男
大川橋蔵主演の娯楽時代劇。この頃の橋蔵めっちゃめちゃかっこいい。好みは作品としては錦之助の方がいいけど、ルックスは橋蔵のがかっこよくて好き。劇中劇で森の石松やってるけどこれもなかなかいい。惜しいのは内容が退屈。この手のはすぐ忘れる系の時代劇・・・。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-10-06 16:06:32) |
10. 新選組(1969)
最初から結構引き込まれる。かなり濃い映画。同じ頃の「幕末」と雰囲気似てる。三国連太郎が去って、中村賀津雄、中村梅之助、北大路欣也と消えてき最期は三船敏郎。池田屋以降ちょっと退屈だけど、中村錦之助が出てきてからは結構印象残る。終わり方もショッキング。病気のわりにパワフルな沖田も印象強い。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-05 02:02:28) |
11. 新選組始末記
主演のはずの雷蔵の影が薄い・・・。そもそも山崎蒸なんて知らないし。城健三朗、天知茂の印象がかなり強い。特に天知茂が流石って感じの冷酷で非情な役。内容は池田屋襲撃ぐらいしか見所もなく微妙な感じ。三船の新選組の後にみたから濃さも足りない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-09-05 02:02:27) |
12. 十兵衛暗殺剣
第9作。十兵衛シリーズ最終作にして初めて見た。東映時代劇全盛の娯楽作品とは全然違って全編重みと緊張感がある。モノクロの中での刀の光り具合も最高。主役のはずの十兵衛がはっきりいってかっこ悪い。寝込み襲ったり逃げ出したり。大友柳太朗のが目立ってる感じもある。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-01 23:35:50) |
13. 十三人の刺客(1963)
前半部はかなり緊迫感あってよかったと思う。後半、特に殺陣シーンになるとちょっと退屈だった。あまりチャンバラが長くてもつまらないし、敵が斬っても斬っても多すぎ。数えてないけどほんとに53人かよと思った。「七人の侍」とやや似てるし、点数も同じにしとくけどあっちのが面白かった。あと13人ってのが無駄に多い。実際見ても13人って誰とか挙げれないし、顔と名前が一致できるのは5・6人ぐらい。千恵蔵と寛寿郎が最初から戦ってれば楽勝だったんではとか思った。菅貫太郎はおそらく初めて見たけど、あの悪役振りは見事でした。印象に残るシーンはラストもそうだけど、冒頭で丹波に「死んでくれるか?」と聞かれた千恵蔵が「見事成し遂げて御覧にいれます」ってシーン。そこがまさにサムライな感じがした。 7点(2004-07-28 01:32:55) |
14. 地獄(1960)
時代劇以外の天知は初めて見たけど、学ラン姿がおかしかった。ホラーって結構コメディっぽいのが多いけどこれなんか特にそう思った。吊橋から落下していくシーンなんかコントっぽい。その反面かなり不気味なシーンもある。OPなんかはかなり異様。 6点(2004-06-20 23:57:26) |
15. 真実の瞬間(1965)
闘牛映画。闘牛って見たことなかったのでとても参考になった。剣で刺されて真っ赤に染まる牛さん、とてもかわいそうと思った。血を吐きながら倒れるってのもグロいなぁと思った。主演のミゲルさんは本職だったみたいでやっぱりなという牛裁きでした。 6点(2004-03-28 22:00:04) |
16. シャレード(1963)
最初のゲームの場面とかマッチのところがおもしろかった。みんなあやしくて犯人の断定がむずかったです。オードリーの衣裳がとてもきれいでお洒落な映画でした。 9点(2001-11-29 21:34:46) |