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1.  シン・ゴジラ
前評判が高かかったが正直、期待と不安が半々だったけど・・・・いやぁ凄かった、面白かった。  1.鉄塔鉄扉大人向けなのがよい!子供の娯楽なんてちょっとありゃいいのだ。  2.ゴジラがどこまでも凶暴で禍々しいのがよい!  3.随所で描かれる閣僚会議がメチャリアルでよい。銃弾1発撃つにも大臣の許可が必要で特別立法が必要なことも ちゃんと描かれているのもよい。  4.ゴジラは凶暴だが、同時に自然の神、破壊の神としても描かれている。3.11の悍ましい地震と津波を思い浮かべた人もいるかも。 神道の八百万の神々、万物に神は宿るという日本古来の視点が根底にあるような気がする。それもこの映画の良さだと思う。深いのだ。  5.そしてこの映画のもう1つの主人公は間違いなく自衛隊だと思う。「我々の安全と命を守る最後の砦が自衛隊だ」という台詞に それがよく出ている。ともすれば、一部の心無い人達に人殺し呼ばわりされる自衛隊へのエールの映画でもある。  6.日本へのエールの映画でもある。「スクラップ&ビルドで生き残って来た。それがこの国だ」という台詞が泣かせる。 実際そのとうりなのだ。踏まれても踏まれても、しまいには原爆を2つも落とされて50年間は草木も生えないと言われても たった10数年で世界有数の経済大国になった国・・・・・しかも自前の資源がなく、内需だけで世界の経済大国・・・・ 見びいきで言うのではない・・・・・・化け物みたいな国なのだ・・・・・・  たった1つの小さな欠点は石原さとみ。流暢に英語を操り熱演なんだけど、終始違和感が抜けなかった。 もっとも他が地味で渋い演技派ばかりなので、庵野監督の違和感は承知のサービスかもしれないが・・・・  でも、とにかく大傑作でした。初っ端に、いまの東宝と昔の東宝のマークが出てくるのも嬉しい。
[映画館(邦画)] 9点(2016-10-22 17:02:59)(笑:1票) (良:2票)
2.  静かなる男
キャメラの美しさにまず圧倒。アイルランドの美しい景色の中を男が2人延々殴り合う のだが、それをこんなに爽やかに抒情実を称えて描けるのはやはりジョン・フォードしかいないでしょう。 大傑作!!文句なし!!
[DVD(字幕)] 10点(2015-12-05 16:48:54)
3.  ショウタイム
エディマーフィは、とっくに盛りを過ぎてるのがわかって、デニーロの存在感でもってる 映画。コメディで笑えないのは致命的。脇役で、ちょこっと出てくるウィリアム・シャトナー(西田敏行みたいに肥えてコロコロ可愛い親父になちまった)扮する演出家のお茶目な演出ぶりが、かろうじて笑わせてくれる。
4点(2004-06-06 17:28:25)
4.  JAWS/ジョーズ
スピルバーグは、こういうのを作ると冴える。妙に賞狙いのドラマなんぞ作ると物欲しげな品の無さが見え隠れして嫌なのだが、この手の映画をやらせると、何だかんだ言っても上手い。いきなり鮫を見せずに、襲われた人間や群集のパニックの怖さをキッチリ見せて、そこからジワジワと小出しに見せるその見せ方が抜群に上手い。鮫退治に乗り出す3人の中で、いちばんキャリアがあって頼もしいロバートショーが真っ先に呆気なく死んじゃって、普通のど素人のろロイシェイダーとリチャードドレイファスが生き残るという設定は、なかなか皮肉でよろしい。このパターンは、その後もプラベート・ラインに至るまで受け継がれている。即物的な恐怖を描かせたら、やはりこの人はぴか一ですな。
8点(2004-05-13 23:25:09)
5.  死に花
傑作。いや主演4人の爺さん達がカッコいいね。あんなジジイになりたいよ、あやかりたい。老人の性やボケ、戦争のことも、ちゃんと描かれていて、若い人でも、充分楽しめる。誰かも指摘してるけど、007のモジリがあったり、ちゃんと遊び心があるね。銀行を横倒しにするという発想は、もしかするとマルクス兄弟の「デパート騒動」のパロディじゃないかな。とにかく映画が大人だよ。冒頭も、いきなり棺桶からはじまる。マクラなしでいきなり噺に入る落語みたいだ。「むむ、できるぞ!」と思わせる。さり気ないけど、すごい自信だ。森繁は、台詞たった一言なのにすごい存在感だ。ラストの山崎努が切ないなぁ・・・・・。
9点(2004-05-11 22:06:06)(良:1票)
6.  新・悪名
テレビで見たんだけど、勝新はもちろんだけど、田宮二郎が出色。彼の大阪弁のカッコいいこと、小気味いこと。水を得た魚みたいで、それでいて、すっごく自然!芝居も何もしてないんじゃないの?って言いたくなるくらいだった。勝新は江戸っ子なのに、大阪弁が、これまた違和感なくて、さすが勝新とあらためて感心。
8点(2004-05-11 13:56:00)
7.  ジュラシック・パークIII
テレビで放映されていたのを、さっき見終わったところ。薄味な感じがしたな・・・・。  こういう映画には、必ず空気の読めない邪魔者が出てくる。あの母親がそうだが。まあ、お決まりなんだろうな。50年代60年代のB級SFに必ず肌も露な美女が出てきて、大声出したら、あかんところで大声出すし、行ってはいかんところに一人でホイホイ行きよるし、いざ絶体絶命になるとキャーキャー言うだけで役に立たないし、そのくせ自己主張のかたまりで、空気が読めない。ようは、ただのアホなんやけど、客をハラハラドキドキさせる小道具みたいな存在なんだろうな。でも、それにしても使い方が下手だから、ただ見ていて不快で、イライラしただけだった。お馴染みなのはサムニールくらいで、あとは地味な俳優ばかり。予算も、1,2よりは安上がりだったんじゃないの?なんか、盛り上がりそうで、盛り上がらないうちに終わった印象で、ちょい大目に見てこの点。本音は5点くらい。
7点(2004-05-09 23:42:26)
8.  新幹線大爆破(1975)
傑作!健さんもいいし、宇津井健や他の俳優もいい。「スピード」がアイデアを盗んで?るけど、日本をお手本にしたてとこが嬉しいね。ドラマもしっかりしてる。満点。
10点(2004-05-03 14:35:12)
9.  Shall we ダンス?(1995)
カーチェイスがなくても、濃厚なベッドシーンがなくても、平凡な人間が出てきて踊るだけでも、こんな楽しい、良い映画が出来るというお手本。ただ役所浩二の嫁さんだけは不愉快だった。探偵雇って旦那尾行させて、それで「あなたを愛してるから」「自分で調べるの怖かった」と勝手な御託。一番性質の悪い悪女だなと思った。「相手がダンスでも許せない。相手がダンスでも浮気だ」と責めるところは「そりゃないんじゃないの?」とすっごく不愉快だった。挙句に果てに「わたしが悪いのね」と人を理不尽に責めておいて、自分を弁護することはチャッカリ忘れない狡猾さ。いかにも、か弱い妻の顔して・・・・ああ、嫌だ、嫌だ。こんな猜疑心と自己愛だけの女の言うことを「いじらしい女心」なんて耳障りのいい言葉で摩り替えてほしくない。他はすごくいいのに、この嫁さんが出てくるところだけ、いや~な気分になる。本当は9点くらいつけたいんだけど、以上の理由から7点。俺、ひねてるのかね?
8点(2004-01-23 23:40:41)(良:2票)
10.  女優霊(1996)
噂を聞いてレンタルで借りて見た。怖かった。それで充分。ラストの、あの笑い声と女の顔は、けっこうキタナ~。日本映画はホラーとコメディではハリウッドにタメ張れると思ったな。頑張れ日本製ホラー。
7点(2004-01-19 23:46:45)
11.  シャイニング(1980)
キューブリックは、この映画から衰えだす。その分岐点となる映画。初のホラーで、原作者からは不評らしいが怖かったし、面白かった。ニコルソンのノーメーク、オーバーアクトも何のそのの大車輪の演技もこの作品では効を奏していた。「勉強ばかりして遊ばないジャックは馬鹿になる」の文字で埋まった原稿。あれは怖かった・・・・・。
8点(2004-01-02 23:34:00)
12.  ジュニア
フェミニズムに媚売ったコメディですな。シュワの女装、気持悪い。それが狙いだとしても、やはり気持悪い。
4点(2003-11-23 01:54:55)
13.  地獄の黙示録 特別完全版
映画としては破綻をきたしており、決してバランスの取れた映画ではないが、とんでもないものを見たという印象。映画が観客に投げかけるテーマの大きさ、深さに圧倒されてしまう。アジアへの畏れのようなものも、ここかしこに見える。この映画に対して「長い」という理由で低い点数つけてる人もいるけど、それでは批判したことにはならないよ。ましてや「眠かったから」なんてのは論外。ちゃんと体調整えてこんかい!
10点(2003-11-23 01:27:30)(良:1票)
14.  シックス・センス
率直に面白かった。脚本の勝利。ブルースウィリスの代表作になるだろう。見た人にいいたいんだけど、「ラストのオチがどうたらこうたら」とか言うな。この手の映画は「ラストにすごいどんでん返しがあるが、それは言わないで置こう」ということすら言わないものなのだ。ネタを割るな。これはもはやお願いである。また、見てない人へのマナーでもある。
8点(2003-11-22 02:43:32)
15.  ジャイアンツ
「ジャイアンツ」というタイトルにテキサス、ひいてはアメリカへへの誇り、皮肉、本当のジャイアンツとは何なのかという問い掛けが含まれてる。単純なテキサス万歳、アメリカ万歳の映画ではない。クライマックスでのドライブインでのベネディクトと店の主人との壮絶な殴り合いは感動的で、見ているうちに胸が熱くなって涙が出そうになる。汚れた皿の山の中に倒れたベネディクトの胸に「当店は、いかなるお客様であろうと入店を拒否する権利を有します」という店主敬白の額を放り投げる主人の表情、あの額縁の文句。差別を憎むベネディクトの気持が偏見を持った主人に通じた見事な瞬間だ。リズが後で言う「二人とも心の底は優しいのよ」「あの汚れた皿の山に、あなたが引っ繰り返った時、あなたは始めてわたしにとっての英雄になったのよ。英雄になりたかったんでしょ」の台詞が泣かせる。  ジェームスディーンの遺作でもあるが、つくづく、あまりに若いその死が惜しまれる。いまでも元気だったら、そりゃあ立派な俳優になっていたろうに。
8点(2003-11-18 22:26:06)(良:1票)
16.  仁義なき戦い 代理戦争
レンタルで見たけど、大傑作。出てくる俳優、みんながとにかくいい芝居してますね。どいつもこいつも、ちょっとでも長く映ろうと、濃い濃い演技してるけど、ちゃんとまとまってるし、誰もが的確な演技をしてる。見ながら、何度も「上手いな~!!!」と唸ってしまった。しょーもない昨今のテレビドラマで、上手いつもりで小手先の演技してる俳優もどきには、こんな演技できないなと思うことしきりでした。これヤクザ世界を舞台にした「ディスカッション映画」ですね。群像ドラマ、喜劇としても秀逸。小林旭が大スターとしてだけでなく演技者としても抜群であることを認識できた。いや、ほんとうに上手い!
10点(2003-11-07 21:26:09)
17.  仁義の墓場
ヤクザ世界でも生きていけない狂犬みたいな男の凄惨な人生。この映画そのものが、観客に牙を剥いて唸り声をあげているようだ。どこまでも救いがなく、どこまでも凶暴で・・・・・ブルーススプリングスティーンの「ネブラスカ」という歌の歌詞を思い出した。
9点(2003-11-06 23:15:59)
18.  仁義なき戦い
熱が出るほど凄かった。出てくる役者、みんな自己主張の固まり、ちょっとでも長く写ろうと、目一杯の厳つい芝居をしてる。それを圧してあまりある文太兄いの凄いこと!群像ドラマ、人間喜劇としても秀逸。ドスとピストルと暴力の饗宴。それで人間がちゃんと描けてるところは驚嘆する。あれほど強烈な人間ばかり出てて、よく映画になったな・・・・。
10点(2003-11-06 23:08:46)
19.  ショート・サーキット
家族揃って見られる。見た後、とてもいい気分でした。こういう映画も創ってほしいね。
8点(2003-11-04 22:05:13)
20.  ジャスティス(1979)
アルパチーノは演技過剰なところがあると思うけど、これはそれがすごくいい味を出してると思います。いや~クライマックスでは胸が熱くなったな~。ちょっと、崩れた弁護士が体現するアメリカの良心。地味な映画だけど、僕は大好きです。
9点(2003-10-31 02:11:09)
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