21. 新・悪魔の棲む家
《ネタバレ》 それなりに館ものホラーのセオリーは踏んでいますね。特撮がしょぼいのはご愛嬌ってことで。シナリオは及第点かと思います。悪魔を実体として画面上に登場させた点は画期的!オーソドックスな展開で、ひねりがありませんがホラー映画の基本としてみて損はないと思います。 [インターネット(字幕)] 5点(2006-01-10 00:04:19) |
22. ジョンQ-最後の決断-
《ネタバレ》 デンゼル・ワシントンが主演のサスペンス。心臓移植手術が必要な息子を助けるために病院に立てこもった主人公。息子の名前を移植の待機者リストに載せるよう要求する。●サスペンスとしてのエンターテイメント性を保ちながら、メッセージ性もあってなかなか良いシナリオではないか?ラストはご都合主義ととる人もいるだろうが、映画としてのバランスを考えると致し方なかったと思う。●主人公の状況、目的はわかるが、手段(立てこもり)は明らかに間違いである。しかし主人公の銃に弾が入っていなかったところや、命を捨てるの覚悟の上の行動ということが伝わったので、犯罪を助長する面はあまり感じなった。 ●前半の事故がああからむとは思わなかった。 [DVD(吹替)] 8点(2005-12-14 00:48:52) |
23. 下妻物語
《ネタバレ》 最初に車にはねられるシーンでは桃子は生を諦めている。淡々とした、イチゴと知り合う前の桃子としてのモノローグ。そして、今までのいきさつを視聴者に紹介する流れとなる。そこでイチゴとの友情が語られる。イチゴを助ける途中だったということが再認識され、桃子は起き上がり、何事もなかったかのようにバイクにまたがる。イチゴとの友情がなければ、あのまま死んでいたと思う。イチゴを助けるために生き返ったというシナリオに唸った。 アニメの挿入などの工夫や映像だけが魅力ではない。 「僕は友達より、仕事を優先させたため友達がいない。僕のようになってはいけない。イチゴさんを助けてあげなさい」という正統派名台詞もあるし充実の内容。変わり者の桃子は実はしっかり自分を持っている強いやつ!!あの生き方は感心するな~。 最後泥まみれになりキレた桃子の映像に「私は18世紀のおフランスに生まれたかった」という音声がツボ。 ●以下マイナス点。「なんであんな嘘みんな信じたんだろう」という桃子に、「ほんとが入ってるからだ」というイチゴの鋭い洞察は、なるほどとも思ったが、映画としてみると唐突に感じる。 きききりんの演技はちょっとやりすぎ。土屋アンナの演技も穴があったし、面白そうだからという理由で父親を選んだという脚本もちょっと納得いかない。 [DVD(吹替)] 8点(2005-11-07 23:30:20)(良:2票) |
24. シティ・オブ・ゴッド
まず点数をつけるなら文句なく10点だろう。ブラジルのスラム街の子供ギャングという特殊な題材に頼りきりではなく、映画として、実に丁寧に仕上げられている。子供が銃や麻薬にまみれ笑顔で人殺しをする地獄を描写しているが、そんな中「どっこい生きてる」という感じの生命のしぶとさみたいなものも感じる。ところどことに散りばめられたユーモアがそう感じさせるのだろうか? 街を主役として描くために、群像劇というスタイルをとっているが人物の肉付け(脚色込み)がしっかりできているので、登場人物が沢山いるにもかかわらず全く混乱しない。あれだけ人を殺しまくったリトル・ゼがのし上がるにつれて、街に秩序が生まれるところにリアルな怖さを感じる。最後の最後まできちんと仕掛けがしてあるサービス精神に脱帽! [DVD(字幕)] 10点(2005-11-05 03:24:38) |
25. 十二人の怒れる男(1957)
話のほとんどが密室のなかで行われる特殊な作品。会話だけでこれだけ魅せてしまう技量にびっくり。CGを使えばいいってもんじゃないですね。やっぱり映画は脚本だな。ただ、少し謎解きがチープに感じました。裁判の時点であのくらいはっつこんでおいてほしい。国選弁護人だと、それくらいの仕事もしないのかな? [DVD(字幕)] 8点(2005-11-05 01:41:27) |