21. シムソンズ
ドラマの処理=競技技術の上達という構図が成立しない以上、こういう類いの話は難しい。 下手に勝利させてご都合主義を際立たせるより、敗北させてドラマをクローズアップする内容で仕上げるに限る。 そういう意味では結構全うな方だと思うのですが、随分と稚拙な部分が目立つ・・・。 [DVD(邦画)] 5点(2007-07-10 18:36:23) |
22. シャイニング(1980)
今更ながら初めて観ました。 確かに恐怖心を煽るという意味では一級品ですね。 でも、父が狂う理由も、息子が異様なものを見る理由も序盤で説明してしまっているので、物語の構造からみせる驚きが皆無。これじゃ、単なる怖がらせ映画になってしまうような気がするのですが・・・。 しかしながら、映像が美しかったので甘めに評価。 [DVD(字幕)] 5点(2007-05-02 01:37:54) |
23. ジョー・ブラックをよろしく
《ネタバレ》 解決策となる死神の豹変(突然冗舌で奸智に長けたキャラクターへ)は腑に落ちないものの、ラストの男二人の会話はやっぱりしみじみきますね。 [DVD(吹替)] 5点(2007-03-27 14:14:49) |
24. 7月24日通りのクリスマス
《ネタバレ》 この作品は数年前J-WAVEでラジオドラマ化され、その出来にかなりの好印象だっただけにここでの評価の低さが意外でした。 そして、地上波放送で鑑賞し、納得。 原作未読なので、あくまでラジオドラマは原作に近いものだったという考えで言うならば、元々はかなり地味な話であるものを興行を考え、かなりのデフォルメ、あるいは付加したものと思います。 ドラマ上掘り下げるべき関係性はおざなりに扱われ、不必要なキャラクターの追加さえ行われている。 それにどう考えても中谷美紀と上野樹理は内容が求めている人物造形から外れていると思う。 因にラジオドラマではこんなご都合的なハッピーエンドなどありませんでした。 [地上波(邦画)] 4点(2007-12-25 23:25:10) |
25. 主人公は僕だった
《ネタバレ》 SF小説などで何度かみたテーマ、自由意志の有無で思い悩んでもしょうがない。何を信じるかが全て。その証明としてその疑問を持つ前の君は楽しくやってただろ。 といった内容にするのかと思って鑑賞していると、展開は予想外の方向へ。 わざわざこのアイデアを使ってこの方向でまとめる意味がよくわからない。 アイデアそのものも作家のスランプはキャラクターが抵抗しているからだ、というものだと思ってたら、そういうことでもなくかなり中途半端で曖昧。 自分の作品の登場人物が訪ねてくることで作家自身も自由意志を疑い始め、確かめるべく神に逆らうように今までの自分ならやらないであろう突飛な行動を二人でとるようになる。そして、次第に二人の距離は縮まってその時間を楽しんでいるのを互いに覚り、自由意志なんてどうでもいい。何を信じているかなんだと覚り、二人は恋仲に納まる。 てな感じの文芸作品としてまとめた方がしっくりいくんじゃないでしょうか。 これなら登場人物だと名乗る男の扱いをファンタジーにも、狂人のたわ言にも出来て、曖昧で徹せるし(かなり諸々の設定を変えなきゃならないですが)。 [DVD(吹替)] 4点(2007-12-19 19:12:01)(良:1票) |
26. 市民ケーン
《ネタバレ》 先ず、語り口が下手でしょう。 「バラのつぼみとは何か」とふっておきながら、かなり漠然と関係者による想い出話を渡り歩くだけ。 最終的にケーンの言動は愛情の示し方、受け方を知らず育ったからなんだろうと想像させるような真相で、感慨深いものがあるものの、観客の興味を誘導する、あるいは持続させる技術が乏しい。やはり、まだ映画自体が発展途上な感じの作品。 登場人物の一人が言った「記憶は人類に科せられた呪いだ」って台詞が印象に残る。 [DVD(字幕)] 4点(2007-12-16 20:05:39) |
27. シモーヌ
着想は面白いし、破綻展開も愉快・・・解決がどうにも説得力を欠き、取って付けたようなもので残念。 確かもっとドタバタ・コメディになるのを期待して劇場に行ったけど、思ったより地味で退屈した記憶がある。 [映画館(字幕)] 4点(2007-12-05 07:33:32) |
28. 少年たちは花火を横から見たかった
作品の出生やサイドストーリーやモチーフとなった「銀河鉄道の夜」の紹介、ロケ地を巡っての懐古、メイキング、撮影秘話などを詰め込んだ内容で、果たして何をしたかったのかよくわからないけれど、岩井俊二自身がこの作品を転機と捉えているのはわかる。 なんてったって、この内容を指揮して作ってるんだから。 普通岩井俊二付近の人が作るような内容ですよ。 [DVD(邦画)] 4点(2007-10-21 14:46:41) |
29. ジュラシック・パーク
アトラクション・ムービーに徹した姿勢はある意味正しい姿な気もする。 [地上波(吹替)] 4点(2007-10-12 06:16:31) |
30. シンク
人が感動するのは自分の存在を実感させられた瞬間なんだろうな、とつくづく思う。 テレパシーという精神的に直結している状態によって、自分を知る人の存在を感じることができる。それはある意味自分の存在を実感できる状態でもあるだろうから、随分と心地良いのかもしれない。 そして、そんな力も消えてなくなるのかもしれないという不安が生まれる。いつか死ぬのを知りながら生きているように。 答えを探してもしょうがない。 その状態を楽しめという姿勢は、唯一の処世術なのかもしれない。 [DVD(邦画)] 4点(2007-10-11 11:50:43) |
31. 四月物語
コメントのしょうがないほど内容ないですけど、ムードは好き。 [ビデオ(邦画)] 4点(2007-07-16 06:37:07) |
32. THE END OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に
《ネタバレ》 内容は個人的な孤独によって突き動かされていくようで説得力はありませんが、哲学としての展開は楽しめる。 何よりラスト。再びアスカの首を絞め、全てをひっくり返し、「気持ち悪い」で締めくくる度胸とセンスに喝采。 ただ、リメイクする意味はあるのかな。全く興味を持てないけど。追加設定や追加説明で多少わかりやすくなってもね・・・。 [映画館(邦画)] 4点(2007-07-15 06:25:50) |
33. シックス・センス
公開当時映画館で観ました。 上映前にオチを他言しないようにと警告されたり、とやけにそれを売りにされていたのですが、あれに驚いた人っているんですか? 普通に観ていれば冒頭でわかるじゃないですか・・・。 売りと内容が異なるため、腹を立てて映画館を出た覚えがあります。 短編的内容なのでもっとサクッとまとめて欲しい。 [映画館(字幕)] 4点(2007-02-24 18:32:37)(良:1票) |
34. シャーロック・ホームズの冒険
《ネタバレ》 ユーモア溢れるダイアローグに興味を誘う意味深な伏線の数々。 かなり期待して展開を見守っていたのですが、結局全貌が明かされて終わるだけの内容(その内容もなんともマヌケですし)。 「シャーロック・ホームズの~」と名乗っておきながら彼の活躍もない(利用されてました、ちゃんちゃんっ)。 [DVD(字幕)] 3点(2007-12-02 23:50:23) |
35. 七年目の浮気
出来の悪いファルスほど下らないものはないとよく聞くが、まさにその類いの内容だろう。 冒頭から延々と独り言で説明している時点で駄作臭にまみれていたが、何なんだろう。 ビリー・ワイルダーともあろう人がこんな内容にしちゃうなんて。 独り言など男友達ひとり用意すれば解消されるだろうし、その人物との関係性ややり取りで笑いにも繋げられるだろうに。 興味本位の実験であり、その失敗だったと信じたい。 [DVD(字幕)] 2点(2007-08-17 09:54:07) |
36. シュレック2
「1」を観ていないのもいけないのでしょうが、肝である二人の愛がわからないし、結局なんでもありの世界観では危機的状況は存在しないんだとしみじみ実感。 プロット自体は悪くないと思う。 [地上波(吹替)] 2点(2007-06-26 04:14:40) |
37. 人狼 JIN-ROH
硬派で丹念に作られているので好印象ではありますが、キャラクターたちの心情を理解させようとしていない。 世界観だけを提示して、そこから推して知るべし、というだけではいかがなものか。 [試写会(邦画)] 2点(2007-03-26 15:03:43)(良:1票) |
38. ショーシャンクの空に
日本人は努力と根性なんてのが好きなんですね~ [DVD(吹替)] 2点(2007-03-21 03:42:31)(笑:1票) |
39. 白いカラス
《ネタバレ》 コールマンの秘密が披露され、皮肉な成り行きだったんだと示されることで社会問題を提起する目論見なのでしょうが、要は披露されるだけなので物語性を欠く内容。 [DVD(吹替)] 1点(2007-12-28 23:37:56)(良:1票) |
40. 白雪姫
アニメーションの歴史からみれば意味深い作品であるものの、内容は何を評価していいのかわからない。乙女の願望止まり。 [DVD(字幕)] 1点(2007-11-29 03:07:13) |