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プロフィール
コメント数 1459
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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41.  JUNK HEAD 《ネタバレ》 
7年もの歳月をかけて(元の短編作品の分を入れれば11年?)殆ど独りで、しかも独学で製作した作品というだけで既に感動的であって高評価を禁じ得ないのですが、それではある意味本質的な評価と言えないような気がして製作者に失礼だとも思うので、そのことは脇に置いてレビューします。  地球や人類の未来を描いたSF作品は既に星の数ほど語られていて、ここで描かれる世界観についても今まで見たことも聞いたこともないオリジナリティ溢れるもの、とは言い切れないところです。とは言え、決して多くを語ることなくその世界観をビジュアル化している感性と技術には並外れた才覚を感じます。凄いとしか言い様がない。凄みとも言える、徹底したリアリティ追求の姿勢を感じます。 正直なところ、序盤は緻密で迫力ある映像に圧倒されつつも、個人的な好みの問題で世界観に若干引いてしまった部分もありましたが、物語が進むにつれ次第次第に作品世界に惹き込まれ、徐々に密度を増していく表現力・空気感に否応なく感情移入していってしまいました。気が付けば、クレイモデルのストップモーションアニメであることや、そのスケール感までも見失ってしまうほど作品にのめり込んでいる自分が居ました。 本作の段階では、ストップモーションアニメとしてのビジュアル面の凄さにばかり目が行きがちですし、主人公はロマンと冒険を求めて地下世界に飛び込んでいく若者といった設定で、必要以上にその精神世界にまでは踏み込んでいない様に思えます。エンディングからも当然製作されると思えてしまう後日談の中で、主人公が地上では当たり前だった命の永続性が地下では必ずしも成立しないことに気付き、徐々に生命の在り方や価値観に目覚めていく姿が描かれていき、より深みのあるファンタジーとなるのかなと期待しています。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-02-21 22:01:40)(良:1票)
42.  樹海村 《ネタバレ》 
冒頭の救助された二人の少女が物語全般とどう結びつくのか、初めのうちはピンと来ず、姉妹を助けた自殺防止ボランティアさんが同じ風貌と同じクルマで改めて登場したこともあり、時系列を間違えて観始めてしまいました。 そして途中で気付いて軌道修正。と思いきや、ヒロイン姉妹の母親が何気に登場していたのに、実は亡くなっていると判ったところで再 軌道修正。なるほど姉妹がダブルヒロインなのね。 と、状況設定をやっと掴んでみれば、クライマックスの落下事故で呼び覚まされた姉の追憶シーンによって、母娘と箱との関係、母の死の真相等々が次々と収斂し、作品の中心を成す母娘の物語が見えて来ました。なるほど、そういうことでしたか。 ただ、箱についての説明があっさりしていて省略気味なので、なんであの家の床下にあったのか?なんで行く先々に登場するのか?等々、今一つしっくり来ないというのが正直なところ。呪いの箱は第三の主役なのだとしっかり主張してはいるものの、予備知識がなければ左手薬指コレクションばかりがオドロオドロしい。 結果、観終わってみれば何だかバラついた印象が記憶に残ってしまい、恐怖シーンの一つひとつは決して手を抜くことなく作り込んでいるだけに、少々勿体なさを感じざるを得ないという感想です。 次回作の予定ありとのこと。次に期待します。
[インターネット(邦画)] 5点(2021-09-26 01:18:33)
43.  ジョーカー 《ネタバレ》 
60年代のTVシリーズ「バットマン」を子どもの頃に楽しんだ世代としては、そもそも「ジョーカー=極悪非道の犯罪者」と言うイメージがピンと来ません。どちらかと言えば、道化師の扮装そのものの面白おかしい存在といったイメージが強く(勿論犯罪者ではありますが)、映画版「バットマン」に登場するジョーカーは、アメコミを読まない自分としては馴染みが薄いキャラです。 そんな訳で、「ジョーカー誕生秘話」としてではなく「ある極悪人はいかにして生まれたか」といったイメージで鑑賞しました。 数々の賞を受賞しただけあって流石の見応え。ホアキン・フェニックスの怪演は勿論のこと、母親役のフランセス・コンロイ、隣人役のサジー・ビーツ、そして御大デ・ニーロさんと、意外に少なめの主な登場人物たちがそれぞれにいい味を出していて、長尺なのに一気にエンディングを迎えました。 虐げられて生きて来た者が何を契機に暴発するのか。地下鉄での初めての殺人は、酔客に絡まれていた女性を助けるための正義感に基づいたものではないでしょう。かと言って、自分への暴力に対する単純な防衛反応でもないと思います。いくつかの契機を積み上げた結果、あの瞬間に幼少期から自らを守るために纏っていた鎧を脱ぎ捨てた。いや意図して脱ぎ捨てるまでもなく、一気に剥がれ落ちたのかもしれません。あとは雪崩のように今までの優しさや希望が崩れ落ちて行くだけ。もう誰も止められない。彼は劇中、笑いが止まらない病であるとされていますが、まさに可笑しさも何もない形だけの笑いが以後の彼の全てを支配していくのですね。 「バットマン」の予備知識なしで見ても十分に楽しめるサスペンスでした。とは言え、ここで描かれているウェイン少年との出逢いは、続編を期待せずにはいられないところ。製作の噂はあるようですね。期待しています。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-09-08 00:43:07)
44.  ジオストーム 《ネタバレ》 
荒唐無稽かつアメリカ万歳という典型的なSFパニックもの。「んなわけないだろ!」「人の命を何だと思ってるんだ!」みたく大上段から批判的にならなければ、スピード感のある展開やそこそこ臨場感のある視覚的効果などなど、決して飽きることなく楽しめるエンターテインメント大作と言ってもいいでしょう。でも、ここまで激しくお約束感満載に話が進んでしまうと、やっぱり「んなわけないだろ!」「人が死に過ぎだろ!」とか言いたくなるし、仕舞いには「はいはい、わかったわかった」と斜に構えてしまいたくなります。やり過ぎじゃないですか?も少し現実味があってもいいんじゃないですか?と言いたくなってしまう作品。エンターテインメントと割り切りたくないんだなぁ…。
[地上波(吹替)] 4点(2021-05-28 23:38:41)
45.  シックスヘッド・ジョーズ<TVM> 《ネタバレ》 
冒頭いきなり40年前の研究施設(どう見ても手造りの浮島)に登場する6つ頭サメ。ただし、今作はひたすらサメサメサメではなく、6つ頭君誕生秘話的な部分にも(若干)触れつつ、倦怠期カップルの人間模様の描写があったりして、過去の多頭鮫作品より少し頑張ったかな?感があります。ただし、それと引き換えにスピード感が薄れ、中だるみが激しいとも言えます。早くサメを出せ!みたいな。でも、心配するまでもなく、6つ頭君は一回出たら最後次から次へと攻撃してきます。頭を切ってもすぐに再生するし、サイズ感がその場その場で変わったり(?)、頭が多いから狭いところ入れなかったり、岩場でジャンプして人間咥えて岩場に突っ込んでどう考えても大怪我してそうだったり。結構お茶目さんですが…。そして極め付けは、サメの首ってそこで曲がる?みたいな角度で頭が足化して砂浜や岩場を蜘蛛の如く高速移動!もう、この歩行シーンの足役の頭が何とも健気!そして、まるでお約束のごとく繰り広げられる登場人物たちの感情移入不能行動。ツッコミどころが沢山ありすぎてお腹一杯。でも、この手の作品はそれだからこそ楽しめるってわけで、CGとかちょっとだけ予算が増えたかな感のある超トンデモ作品でした。ちなみに、DVDのジャケットのシーン(クルーザーも被害者も)は存在しません。これはむしろ前作でしょう。英語版のジャケットの方がもう少し合ってるかな?
[CS・衛星(字幕)] 3点(2021-05-04 11:12:34)(良:3票)
46.  シン・ジョーズ<TVM> 《ネタバレ》 
いきなり劇場映画っぽくない始まり方をするかと思ったら、TVMなんですね。放射能の恐ろしさを語る冒頭のナレーション(内容は大丈夫なのかな?)と画面に流れる記録映像(年代物)、そしてCGなのか造形物なのかよく判らないサメさん登場。2016年という最近の作品らしからぬ60年代か70年代ぐらいの雰囲気。この時点で身構えました。 ストーリーとしては、核兵器を搭載した沈没船の影響で汚染されたサメが突然変異し、放射能を貯め込んだ状態で人間を襲うという、反環境破壊と反核テーマの硬派な作品かなと思えなくもないのですが、真面目なのかジョークなのか判らないシーンの連続。主人公(?)である足を怪我したライフセーバーは、訳の分からない雇い主みたいな同僚(?)に馬鹿にされまくってて、人物的には良さ気だけれど、ちょっと主人公キャラじゃなく、彼女的な同僚の女性ライフセーバー(こっちが主役?)は環境学者の卵(大卒だろ?と言われ肯定しつつも学生というのだから大学院生?)という、作品テーマに沿った立ち位置なんだけれど、殆どビキニで登場するもお色気路線ではなく(腹筋は立派)、豊富な知識で状況分析するというほどでもない。もうひとりのお姉さんライフセーバーはユーチューバーで、それならこちらがお色気路線かと思ってはみたものの、マセたお子ちゃまとのマウストゥマウスシーンと記念写真ポーズがあるだけで、いかにもサメさんに食われそうで食われないかと思うと食われるという謎キャラ。中途半端だな~、何かにつけて中途半端。 サメさんが食いつくと人もボートも燃えちゃったり、汚染された魚を食べると人間が爆発したり、陸に上がって活動すると冷却されなくてサメさん臨界に達して爆発したり、想像力豊かなツッコミ甲斐のあるシーンは盛り沢山。でも、放射能汚染をテーマにしてる作品的には、少しばかり巫山戯過ぎとも思えるし。 と言う訳で、B級おバカ作品として楽しみたいけれど、何だか罪悪感が伴うという微妙な作品です。 ところで、なんで「シン・ジョーズ」なのか考えてみると「シン・ゴジラ」の日本公開日が2016.7.29で、こちらの作品の米国公開日は2016.7.24ということで、あやかりましたね?って、考えずとも解るか。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2020-11-21 11:04:48)
47.  シャーク・イン・ベニス 《ネタバレ》 
トレジャーハンターものにしたかったのか、サメパニックものにしたかったのか、どちらにしても目的は果たせなかったようで、大変残念な仕上がりです。そもそも、パッと見、2008年の作品とは思えない。言われなければ60年代か70年代の画質・色彩・演出・特撮などなど。登場人物のビジュアルもそんな感じです。そこへ持って来て、ストーリーもキャラクター設定も非常にオーソドックスというか、意外性もなく、期待感もなく、登場人物の言動や行動には到底感情移入出来ないです。大惨事が起きているのに、ゆる~い市民生活や観光客、そして警察の対応。主人公からして、父が間違いなく亡くなった上に、同行したダイバーも犠牲になり、自らもサメに襲われ、挙句の果てにマフィアにつきまとわれているにも拘らず、「明日一日観光してから帰ろう♪」だなんて?! ひさびさに褒めようのない作品に出会ってしまいました。せめてサメシーンだけでも使い回しの記録フィルムはやめて欲しかった。 はじめは「1点」献上したのですけれど、そうは言っても結構楽しんで観てしまった自分がいることに気付き、「2点」に修正しました。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2020-09-22 00:36:49)
48.  ジュラシック・ワールド/炎の王国 《ネタバレ》 
映像的にはいつもながらの迫力満点さ。でも、そこまでかな。決して退屈はしないんですよ。でも、殆ど感情移入できない。人間の登場人物にはね。ストーリーとしては特に斬新な部分はなく、展開は予定調和の嵐。これは最早「ジュラシックパーク」とは別物と割り切るべきです。前作もそういう意味では同じですが。ただ、マルコム先生のスピーチが今の時代を映しているかのように感じられ、妙にラストを締めてくれていたのが印象的でした。
[地上波(吹替)] 5点(2020-07-25 18:26:14)
49.  シンクロナイズドモンスター 《ネタバレ》 
酷評するには勿体なく、絶賛するには物足りな過ぎる。一体何なんでしょ、この作品? アイディアは面白いです。確かに最初にオチを思いついちゃったのかもしれない。でも、純粋SFとかパニックとかにするには薄い。じゃ、ヒューマンとかラブコメとかブラック要素とかどう?なんて考えてるうちにてんこ盛りになり、どっちを向いたら良いのか判らない作品に落ち着いたという感じか。いや、それじゃ落ち着いちゃいないか?それぞれの側面から切り分けてみれば、そんなにつまらないわけでもないのだけれど… ただ、メインとなっているモンスターとのシンクロエピソード。あっちの国に行って逆転というアイディアは意外性もあって良かったけど、そもそも幼少の頃の雷で何故こんな事態を招いたのか?何故に韓国?もしかして、シンクロの大元は2人の持ってる精神的なというか感情の発する強大なエネルギー?だったらまさかのミュータント?などなど、突っ込みどころを論じ合って楽しめる作品かも。 評価が難し過ぎて5点献上です。(暫定的かも)
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-08-28 10:07:19)(良:1票)
50.  ジュラシック・ワールド 《ネタバレ》 
本家ジュラシックパークと関連付けての評価は意味がないと思い、単純に本作だけを観て思ったのは、巨額の予算を費やしながらも結局殆ど何も心に残らない作品という一言です。 確かに手間ヒマかかった最高の映像技術ということは理解出来るのですが、その映像を見せられたからと言って作品として何を言いたいのと思ってしまう。面白いと言えば面白いのだけれど、これを映画館で観るか、TV画面で観るか、と言うとTVで良いかもと思ってしまいます。 恐竜たちはビジュアル的に素晴らしい出来映えであることは間違いなく、特にストーリーを考えずBGV的に流している分には邪魔にならないどころか超贅沢。見入ってしまうカットも勿論多々あります。けれど、やっぱり集中して物語として観てはいられないかな? それと、不必要にコミカルな演出や台詞が頻出するので、おいおいこの作品の中で一体何人犠牲になってるの?恐竜の命と同じぐらい人間の命も考えて欲しいと思えてしまいました。 いろいろ悩むところですが、やっぱり甘めとしても4点献上が限界です。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-07-13 18:53:19)
51.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
遅ればせながら観ました。 ゴジラの造形がイマイチと思って見始めたら、途中一気に進化して定番のゴジラと化したので、なんで最初はあんななのか謎。 ただ、ストーリー展開はスピーディーなので飽きることなく一気に観れました。怪獣映画なんだけど、日本という国の危機管理についての作品みたい。けれども、大災害並みの被害なのに今ひとつ扱いが軽いような気がして、そのあたりが気になった。 ラストシーン、どう考えても続編あり。なんだろね、ゴジラ、卵生じゃないの?
[地上波(邦画)] 6点(2019-02-03 18:45:35)
52.  シャークネード<TVM> 《ネタバレ》 
少し前に録画しといたのを時間があったので観てみたら相当に衝撃的な作品でした。基本的に、設定も展開も登場人物の感情や行動などなども、すべて出鱈目なので、割り切ってコメディ感覚で観るべき作品です。最初のなんだかよく解らない闇取引のシーンはまあまあ許せるのですが、やっぱ水の中でも動いてなきゃ死んでしまうとさえ言われているサメが、堂々とトルネードの中で元気いっぱい生きているとか、サメの大群に襲われて犠牲者続出なのに呑気に海辺のバーで飲んでいる人々だとか、サメに足を齧られても普通に歩いている準主人公とか、手製爆弾でトルネード(そもそもなんでハリケーンでトルネード?)の原因となっている空気の寒暖差を吹き飛ばして問題解決とか、あぁやっぱ出鱈目だ。こんな大騒ぎなのに軍隊も出て来ないし、警察もハマーに追いつけないし。で、解ったんです。そうか、やっぱこの作品はその辺を楽しむべきなんだと。ひまーな時に観てください。  (追記) CSでシリーズ6作を二日に分けて一挙放送していたので、初心に帰って第一弾から再観賞しました。結果、反省です。以前観た時はサメ映画についての認識が不十分でした。本作こそが所謂「サメ映画」の基本ですね。 サメが出る。人を喰う。サメをやっつける。犠牲も出る。ここまでは「ジョーズ」で既に完成形が示されたように思えるのですが(ちなみに「ジョーズ」は自分的には「サメ映画」ではなく「海洋パニック作品」とカテゴライズしています)、「サメ映画」を標榜するにあたっては更なる仕掛け(殆ど飛び道具)が必要だと思うのです。本作では「サメが空から降る」「街中をサメが泳ぐ」「室内に居てさえも喰われる」という常識外れのアイディアが盛り込まれ、更には「チェーンソーを構えて自らサメの体内に飛び込み中から退治して出て来る」という究極的退治法まで披露しています。更に更に「SHARKNADO」という造語タイトルも先駆的で、後の多くの作品のタイトルのヒントになっていることは間違いないと思います。 この作品は「サメ映画」の金字塔。改めて素晴らしい作品であることを思い知りました。以前に「良」評価をくださった方には申し訳ありませんが、評価内容と点数を訂正させていただきます。(3点→8点)
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-01-08 22:11:51)(良:3票)
53.  十三人の刺客(2010) 《ネタバレ》 
旧作は未見です。 微妙です。どちらに評価したら良いのやら。ストーリーは復讐劇(国のため民のためと言えども、これもある種のリベンジ)のオーソドックスなパターン。仲間を集めて多勢に無勢の戦いを仕掛けるというのもオーソドックス。勧善懲悪は多くの人は好きなのです。ド派手な殺陣も多くの人が好きなのです。いささか悪趣味な部分も含めて、これは優れたエンターテインメントなのだと思います。実際、正直なところ見応えは非常にあります。久々に見る松方弘樹の鬼気迫る殺陣。SMAP感をかなぐり捨てた稲垣吾郎の怪演。そして安定の役所広司を始めとする名優たちの好演。2時間超の長尺も飽きさせません。 でも、裏返せば「それだけ」なんです。スピーディにスリリングに意外性のないストーリーが進んでいく。突っ込みどころは満載。いいんです、エンターテインメントと割り切れば。山男が復活した件だって、首の傷は奇跡的に血管を外していて、胸の傷は甲冑でギリギリ守られたか、鬼頭半兵衛が侍でもないものを斬りたくなかったからわざと浅く斬ったとか、何とでも説明出来ますから。武士道アウトローの2人だけが生き残るのも社会派っぽくていいじゃないですか。だけど、稽古の最中に「足を掛けろ」「勝つためには何をしてもいい」みたいなことを言ったり、最後の決闘で盟友に泥水で目つぶし攻撃して首をはねたりするくせに、何で仕掛けだらけの宿場で徹底的に攻撃しないのか。爆薬と弓でもっともっと戦力を低下させられたのに、なんで中途半端に正々堂々なのか?そもそも、村人にちゃんと接待させて毒を盛るとか、全ての家屋を同時に爆破炎上させるとか、鉄砲隊を準備するとか。 あぁ、そんなことを言ったら野暮なんですね。やっぱエンターテインメントだからいいのかな?やっぱ微妙だな。なんだかんだ言っても、長尺作品を一気観させられたのだから、ここは素直に認めるべきなんだろうな。
[DVD(邦画)] 6点(2017-01-09 00:23:19)(良:2票)
54.  死霊の盆踊り 《ネタバレ》 
ついに見つけました。GEOのコメディ旧作の棚で「悪魔の毒々モンスター」とかと並んで鎮座してたのを偶然にも発見!やっと見てしまいました。(←日本語が変)  正直な感想は「これは映画ではない」です。監督がDVDのおまけインタビューで言ってることは、こじつけっぽいし言い訳じみてるんだけど、確かに当時はTV産業が急成長を始めた時期だったし、少なからず映画産業はダメージを受けただろうし、零細映画館は経営上の危機を迎えていたのかもしれません。そんな中で、この堂々たる「見世物」の映像化は、短絡的で極めて限定的ではあるものの、ある種のカンフル剤として期待できたのかもしれません。実際、その頃は輸入ポルノが続々と上映されていた時代だったけれど、そこに行くのは少々敷居が高く、そう感じる人はストリップ小屋になんぞ行けよう筈もなく、この、映画の体裁を借りた「見世物」の長尺映像には、禁断の世界への秘密の抜け穴的価値があったかもしれません。だから、「これは映画ではない」と思うのです。  ただし、もしも少しでも本物の映画にしたいというクリエーターがこの作品に関わっていたら、結果は違っていたのかもしれません。様々な原因で死に至った女たちが、死後の世界で怨念を晴らすべく踊り狂う… このプロットは脚本と演出、そして構成がきちんとしていれば、かなり先鋭的でシュールなホラー作品になり得たと思います。また、当時の時代背景(政治的でも文化的でも)をきちんと踏まえたテーマに基づいて制作されていれば、社会派作品として重厚な作品にさえなり得たと思います。  でも、後悔先に立たず。結局、この作品はこのような形で世に現れてしまったのですね… 違う時代に、違う価値観の元で作られていれば、カルトムービーとしての意外な地位を築けたかも知れません。  ピッタリな直訳的邦題と、意外なほど美しく可愛らしいダンサーたちと、そして演技も何もあったもんじゃない俳優(?)さんたちと、ラストシーンの救急隊のデタラメな応急処置や怪我人の移送方法に免じて1点献上します。
[DVD(字幕)] 1点(2015-02-15 23:52:16)(良:1票)
55.  シリアル・ママ 《ネタバレ》 
非常に楽しい作品です。潜在意識をくすぐられますね。 ただし、回想部分は… 誰だって一度や二度は自分の邪魔をするものを排除したいもの。そのあたりの内なる言葉の叫びは、この作品では抑え目ながら取り上げているようです。 物質文明への警鐘か、はたまた殺人衝動を心から聞き入れられずにしてより深みにはまっていくのか…
[DVD(字幕)] 7点(2014-06-10 01:25:42)
56.  G.I.ジョー バック2リベンジ 《ネタバレ》 
続編とは思えない作品。前作の良いところは姿を消し、ブルース・ウィリス登場の部分だけで繋げてる感じ。全体通じてあり得ない設定だらけなのはご愛嬌としても、もう少し何とかならなかったものか…。 まぁ、少数精鋭が大きな敵に向かっていく勧善懲悪的なノリでスピード感もあるので退屈はしないです。けれど、人が死に過ぎ。特殊部隊全滅だけでも悲惨なのに、どうしてくれるんだって感じのロンドン一般市民。娯楽大作は派手になればなるほど描かれていない犠牲者が激増。ゲーム感覚なんだな…。
[DVD(字幕)] 6点(2014-05-03 12:48:10)
57.  THE EXPERIMENT ジ・エクスペリメント 《ネタバレ》 
設定と展開自体は思いのほか良いのですが、何かが物足りない。画面全体(色調からかも)から受ける思いっきりのB級感や、キャスティングが知らない人だらけっていうことだけではないです。すごく惜しいと思うんですよ。私自身結構楽しめちゃいましたしね。2段階のエンディングで、まさか彼女が犠牲になることや、軍が人の死を踏み台に研究を進めていたことが発覚することなど、設定は良いんだから、後は演出次第だと思うんだけどなぁ…。
[DVD(字幕)] 5点(2013-08-04 23:49:08)
58.  シャーロック・ホームズ(2009)
素直に面白いと感じられたアクション作品。ミステリー色は薄いけれど、「シャーロック・ホームズ」だからと言ってミステリー一辺倒に仕上げる必要はないし、原作へのオマージュとして十分に成立してるんじゃないだろか? allcinemaで検索すれば55作品もヒットする世界的に有名なヒーローもの(?)。本作品の解釈や表現が、ひとつの主流になってもいいんじゃないかと思います。 画面全体から溢れ出る19世紀のロンドンの空気、主演2人の演技力とコンビネーション等等。英国紳士的「シャーロック・ホームズ」像から離れ、ゼロスタートで楽しむのが一番ですね。 ただし、ストーリーはもう少し厚くして欲しかったな。
[DVD(字幕)] 7点(2012-05-03 18:43:29)
59.  シャッフル2 エクスチェンジ 《ネタバレ》 
内容的には2時間ドラマ的。目新しさはなく、この手の作品がお好きな方なら先読み容易。だいたい「シャッフル2」とか言って続編じゃないし。 ただ、退屈はしないで観れました。そこそこ面白かったりもします。ラストのどんでん返しも先読み可能なんですけれど、観ている方としては出来ればスピリチュアルな内容に纏めて欲しかったです。あの終わり方だと、結構いろいろ矛盾が出て来ちゃうのではないかと。もうひとひねりあればなぁ…
[DVD(字幕)] 6点(2011-10-24 00:22:07)
60.  THE JOYUREI 女優霊(2009)
日本版は未見。だいぶストーリーは違うみたいですね。 はっきり言って、日本的なおどろおどろしいホラーとは全然違います。なんか恐いよりキモいです。退屈はしないけれど何も残らない。今こうしていても、映像が思い浮かばない。キモいシーンは結構凝ってるんですけれどね。生かされてないのは全体のまとまりに欠けるからかなぁ…。 まぁ話の種に観てみてもいいかも。
[DVD(字幕)] 4点(2011-10-09 21:31:27)
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