61. G.I.ジェーン
とにかくこの映画を見たときは、悪い意味でびっくりしました。 まさか、軍隊の男社会に放り込まれた女性がただただ根性でがんばって周りに認められていく…ただそれだけで何の捻りもない話すぎたから。 もう、ほんとにそれだけの話。芸がなさすぎです。 そもそも、オリンピック競技が全て男女別になっている事からも明らかなように、基本的に運動能力では男性が女性を上回ります。 これは差別とかそういう話じゃなく、単なる事実。 で当然、体力勝負の特殊部隊には男性しかいないのも当然の話。 そこに女性が加わる場合、そこには女性が入る事のメリット、女性である必然性がなくてはならないわけです。 たとえば「女性を救助するような任務のときに女性隊員が必要だ」とか、そういう必然性。 で、この映画の中で、最初に潜水艦勤務を女子トイレがないからって拒否されて怒ったって話がありますが、それは当然の話なのです。 狭い潜水艦内にわざわざ女性用の設備を用意してまで女性を乗せるメリットがないですから。ただそれだけの話。 なのに、「そんなの許せん」と特殊部隊の訓練を受ける主人公ですが、結局彼女が選んだ道は、男性以上にムキムキマッチョな男になる事でした。 だってもう劇中完全に男なんだもん。 んーー、でもさ、それってなんか違うんじゃない? この映画、女性の社会進出あたりをテーマとして扱った映画かと思いきや、その結論が「(ほぼ)男になればいい」だとすると、結局何を描きたかった映画なのかが僕には本当にわかんないのです。 [DVD(字幕)] 4点(2016-01-19 23:16:14) |
62. 地獄の警備員
3,4年前、大阪に出張したときの事。ビジネスホテルで一人寝つかれず、たまたまテレビでやっていたこの映画をつい見てしまいました。 全体に漂うB級ホラーテーストやヒロインの新人OLのいかにも汚れ役っぽい風貌、そのヒロインのイヤリングに固執するわけわからん犯人、またこういう汚れ映画にぴったりムードを醸し出す長谷川初範のいかにもなハンサム課長。 ..これらの要素に、僕の野生の勘が「エロシーンの予感」を鋭く感じとったからです。一人で出張中の夜のビジネスホテル..となると「エロシーンの香り」は見逃すことができない類のものであるため、それに対する自分の野生の勘は研ぎ澄まされています。 ....で、この映画、見事に期待を裏切ってくれました。エロ以前に、そもそもわけわかりません。とりあえず怖いのは怖いんですが....必然性とかまるでなし。 怪奇現象などではなくて、ただ悪知恵の働く精神異常の力持ちが犯人なんですが、 そいつがなぜか会社の地下室に住み着いたまま、嵐の晩閉鎖された会社内で社員の虐殺に乗り出す..という映画で、何しろ犯人の動機など一切不明。そう、「ヒッチャー」や「激突」の密室邦画版。と言った感じの映画でしょうか。 出張先のビジネスホテルの一室で、暗い室内で布団にくるまって見てるという場末なシチュエーションが またこの映画の雰囲気に相まって怖さ倍増でした。 (先輩OL がロッカーに必死で隠れてると、外からドカンドカンと押しつぶされて最後いきなり血がバシャーどくどくどく..のシーンが一番嫌だったなぁ。) とりあえず、一旦見始めたものを途中で止めることもできず、最後まで見つづけた僕ですが、エロのエの字も見ることは出来ず、妙に消化不良の気色悪いホラー映画を見る羽目になり、実に嫌な気分で遅い睡眠をとることになったのでした。 もう野生の勘は信用しません。 4点(2004-09-24 11:21:37)(笑:3票) |
63. じゃりン子チエ
当時から高畑の傑作として名作の誉れ高い映画だったんですが、僕は全然だめです。 この世界感を全然受け付けないんですよね。いや世界感たってただの大阪の下町人情ドラマなんですけど.. この映画の後にテレビアニメも放送されてましたが、それも全然.. 4点(2004-04-14 10:25:07)(良:1票) |
64. 屍人荘の殺人
日本ミステリー史上に残るインパクトでミステリ4冠を達成した素晴らしい原作を、よくもここまで改悪してくだらない映画にしてくれたもんだ、と怒りを覚える映画。 21世紀に入って書かれたミステリー小説の中でも屈指の傑作だった原作ですから、それをうまく映画化できればこんな面白い映画はなかったはずなのですが、映像化される際に製作スタッフに恵まれなければこんな惨状になるわけですね。 映画化するにあたって変更された多くの点のすべてがすべってるし間違ってるしひっかかるし…いやこれ原作者の許可ってどの段階まで取ってたんでしょうか?私が原作者ならキレますが…なんだあの雲竜型??どういう設定だよ。面白ければまだいいよ?すべってるじゃん! 何よりひどいのは先にこの映画を観ちゃった人は「基本的な部分がネタばれしちゃってる」からあとから原作小説を読んでももう楽しめないんですよ。 まぁこのくだらない映画を観てからわざわざ原作を読もうなんて人もいないでしょうが、でも原作は本当に傑作なんです。 それを読む楽しみを永遠に奪うなんて、本当に罪深い映画です。 でもまぁ原作知らずにこの映画だけ観た人はなんか変な映画だな、でそれなりに楽しめるんじゃないでしょうか?わかんないけど。 [インターネット(邦画)] 3点(2021-06-12 12:43:05) |
65. 死霊のえじき
《ネタバレ》 先日、サラが可愛くてしょうがないリメイク版を観る機会があったのですが、サラの可愛さに夢中になりつつも「あれ、オリジナルってこんな内容だったっけ?」とそのストーリーに対して疑問を感じておりました。「確か科学者と軍人が喧嘩してて、ゾンビはペットになってて、軍人が引き裂かれる映画だったような気がするけど…全然違うって事は違う映画のリメイクなのかな?」。そんな疑問を持っていたところに、なんて素敵なタイミング、ちょうどCSでオリジナル版が放送されているじゃないですか。という事でひさびさにオリジナルを観たのですが…、正直、思い出は映画を美化させるといいますか…今みるとあまりにもひどいB級、いやC級映画で、どこをどう評価していいかわかりません。かつての名画には今みてもほとんど遜色ないものが多い中、大人になって再見したこの映画のダメっぷりには正直がっかりしました。この映画の存在意義についてはもちろん承知していますが、あらためて観たこの映画に対しこのサイト基準で正直に点数をつけると、甘くつけてもせいぜい3点といったところじゃないでしょうか。記憶は美化されるんだなぁ、と感じ入った今日この頃です。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2013-10-28 13:17:33) |
66. ジョンQ-最後の決断-
例えば、ジョンQが立て篭もった後、いつのまにか外の野次馬に英雄扱いされてたけど「英雄扱いされる過程が描かれてません」。 ワリとすぐに人質とは仲良くなってたけど「仲良くされる過程が描かれてません」。そもそもキャラの造型が浅すぎるし、構成がまるでダメ。基本的に映画としての出来がよくありません。 で、この映画のテーマですが、自分の子供が病気で死にそうだからってやっていい事と悪い事があるだろうと、まず、そこが問題。 ..あの親バカ家族以外の人々もみんな仕事や家庭があるのにバカ親の我侭に巻き込まれて困っているし、病気や怪我で苦しい患者だって他の病院にまわされて余計なリスクを背負ったりしてるわけです、変なキメポーズをとるガキ一人のために。 ..例えばスナイパーの人をとっても仕事でやってるのに劇中で悪人扱いですよ、どういうこと? 他人の迷惑顧みず、我が子可愛さで、弱者という名の権力を振りかざしてのやりたい放題、しかもそれを英雄視するという内容がとにかく許せません。 「主人公は実は善人なのよ」を強調したいが為に、映画の途中で「救急でやってくるおばさんを他の病院へ親切に電話で道案内してあげるシーン」なんかを安直に入れている製作者に更に業腹。 最後の自殺にしても、まさに自己満足の極み。それを周りで見ている病院関係者、人質の気持ちやその後の事を考えてみれば、自殺って行為自体がまさに利己的自己満足的偽善以外の何物でもないことはあきらか。しかも結局...だしね。 ..親バカも大概にしてもらわないと怒ります。 3点(2004-05-23 23:29:28)(良:3票) |
67. ションベン・ライダー
「河合美智子」のお風呂での「僕はオトコだ」のシーン。あれって前はどうなっていたんだろう(いやもちろん隠してたんだろうけど) あそこを前から撮ってくれてたら8点あげました..いや9点あげます。 河合美智子、結構頭よくて、好きなんですよねぇ。競馬フアンとしていっしょに競馬場に行きたいわぁ。 ただ、なにしろつまんなくて、劇場で観ていてつらかったんですよねぇこの映画。ってだめじゃん。 3点(2004-01-13 10:53:39) |
68. 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN
《ネタバレ》 評判が悪い映画というのはこちらのハードルが下がるせいか、実際に観てみると「いや、そこまでひどくないじゃん」なんて思う事が多いわけですが、この映画は違いました。 想像以上につまんないです。 特に原作フアンでもアニメのフアンでもないですが、この映画版の出来の悪さは怒りを覚えるレべル。 これじゃ原作フアンは怒るでしょうよ… まずグダグダした導入部がクソつまんないです。最初からドカーンと巨人だして街を襲わせればインパクトもあるんでしょうが、冒頭の意味不明な日常シーンはほんとになんなんでしょうか… そのあとも、なんかイタイというかなんというか…そういうシーンの連続で、ツッコミどころしかありません。 巨人はうなじを切らないと殺せないのが分かったうえで、なぜ弓をうってたり斧を振り回したりするのか意味不明ですしおすし。 見せ場である立体起動装置のシーンもアニメと違ってダサいんですよね… とにかく褒める要素が何も見つからないとても残念な映画でした。 あ、この映画についてはキャストも把握してなかったので、実際に映画を観てみると若手以外の主要キャストがみんなシンゴジラに繋がってるんだ…というのが面白い発見でした。やっぱり監督とキャストはある程度仲間化されるんですねぇ。 [インターネット(邦画)] 1点(2018-09-21 11:34:30) |
69. G-SAVIOUR<TVM>
ある意味「ゴジラ」よりアメリカ人と日本人の感性の違いを思い知らせてくれる映画、それがこのG-SAVIOR。 内容は出来損ないの「スターウォーズ」.....いやいや出来損ないの「宇宙空母ギャラクティカ」レベル。 (そもそもギャラクティカをあれ以上出来損ないにできるのか?という疑問があるが...) 「モビルスーツ」というアイテム以外、ガンダムとの関係は全くないと断言できる、ありがち駄作B級SF風宇宙戦争映画である。 ガンダムを語る上で大事な要素が全て欠落しており、とにかく「俺達のガンダムってのはそうじゃねーんだよ!」と声高に誰かに訴えたくなるそんな出来。 しかもなんでサンライズが製作してこの出来なんだ..とまたまた誰かに訴えたくなるわけだが、見たそばから記憶から消去したくなるような出来なので、訴えることすら叶わず忘れ去っていくのみだ。 ..ってか今まで忘れてたよ。 1点(2004-12-01 20:27:07) |
70. THE END OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に
それまで積み上げてきた物を最後に放棄し、批判の嵐に巻き込まれたテレビ版。その本来作られるべきだった正規の25話、26話がこれ。 肩透かしをくらった視聴者はこれをもってやっとこまっとうなテレビ版の25話、26話を見ることができたわけだ。 一方これは、テレビ版の25話、26話を劇場で公開したにすぎないわけで、もともとちゃんと作っていれば こんなもんは不要だった。 ということで(そもそも映画ではないので) 0 点。 ...テレビ版とあわせて見れば高得点なんだけどねぇ。 0点(2004-05-11 11:58:44) |