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1.  シュレック
キャラクターはお世辞にも見た目が良いとは言えず…、ディズニーのコンポジションを真っ向から崩すような毒のある構成は一見弱いとも見えますが、私にはこれでもディズニーへの最大のアイロニーのように見えて、個人的には結構面白く感じてしまいました。…ただ、序盤は良くとも中盤から意外にも話は伸び悩み、単調で荒く非常にザツなエンディングは勿体無い印象。ディズニーとしての善的なイメージも、決してそれがキレイ事ではない事が若干でも垣間見られた事に対しては、ある一定の評価はしたい。
6点(2004-11-14 20:29:07)
2.  ジャッカー 《ネタバレ》 
終始緊張感の漂うシナリオが実に絶妙で、誘拐された少年を子供らしく扱う事の無いシビアな演出やセリフは、子供の目を通して観る者に圧迫を与え最後まで引き付ける。子供に対して決して情の一線を超える事の無かったコーエン(ロイ・シャイダー)が、最後に少年を誉めるシーンは印象深い。類似作品「パーフェクト・ワールド」との関係は定かでは無いが、あちらのように愛情一本で描くよりも、シビアに描かれているこちらの作品の方がリアリティがあり映画として上等な観有り。唯一、マフィアに少年を無傷で連れて行く…と言う設定は、理由が明白にされておらずストーリー上の都合が目立って浮く所。
8点(2004-10-10 00:52:10)
3.  ジャンヌ・ダルク(1999) 《ネタバレ》 
ただの伝記映画だと思って観たのですが、どちらかと言えばジャンヌの精神性に焦点を当てた作品だったので、思い描いていたジャンヌ像とは異なる印象。神の啓示を受けたと云われるジャンヌも、それは神の言葉ではなく自身の心の声であった…と新説したかったのか、はたまた彼女の考えなり行動の矛盾を突きたかったのか…、ちょっとイマイチ不明瞭。これを観ると、なんかジャンヌ・ダルクがただイッちゃてるアブナイ人の様も見えなくはないのですが…、実際ジャンヌ(ジャネット)の少女期特有の精神不安でヒステリックに陥っていた…と言う説もあるので、後半の回想シーンからジャンヌの行動・思考を探究するかの様に、真っ向から否定していくラストの火刑までの流れは実に興味深い所。…ただ、本当に自我の葛藤があったのかは定かではない為、ジャンヌ自身が自分の世界に入り込み過ぎる後半の演出に、どうも着いて行けませんでした。あまりにも有名な“ジャンヌの悲劇”なだけに、これからどうなるのか…と言う興味が無いに等しい為、彼女についてまだ知らない部分を中心に描いて欲しかった気はする。
6点(2004-09-25 00:26:39)
4.  十二人の怒れる男(1957)
作品が齎す貢献度とレーゾンデートルだけで十分に評価できる名作。たった1人の人間の運命を決めてしまう陪審法とアメリカ人の諦観力。犯罪を犯した少年を主人公にする所を逆に陪審員に焦点を置いた所は、この時代の作品にして素晴らしいと感服しました。設定だけ見ると、色々な場所で起こっている出来事をたった1つの部屋と12人の人間だけで広げるシナリオの創作力と表現は、実に見事です。 
9点(2004-08-18 00:51:49)
5.  ジェームズ・スペイダーの明日に向って走れ
実話だと聞いてビックリ。こ…これが実話なんですか(笑)。服役中の父親を脱獄させる息子と愉快な仲間たち(?)。細かい部分は忘れてしまいましたが、まァ…点数的にはこんな所でしょう。
3点(2004-06-01 18:51:47)
6.  少林サッカー
こ…これはサッカー映画…? それとも「ドラゴンボール」…? おバカリズムなノリや笑いに置いて行かれるものの、決して嫌いでは無い魅力もありますが…とにかく有り得ないッ! そんなアホなッ! こんな事を連発する事間違い無しのデフォルメ描写の数々にただ驚愕…。それぞれのカット割りは様々な映画のパロディか引用か。こんな映画やアニメからパロッた演出のせいで部分的にめちゃくちゃ。日本アニメに影響されてるとしか思えぬ過度な試合描写はなんとも破天荒。“少林”と“サッカー”の合わせ技は実にユニークで独特な面白さはあります。ちなみに“バナナの皮”は万国共通なのですね(さすがに古いと思うが…)。
4点(2004-04-17 23:24:39)
7.  白鳥麗子でございます!
そうなんですよね、初代・白鳥麗子は鈴木保奈美が先に演じていました。しかも、秋本哲也役はあの野々村真だから…(苦笑)。映画版はTVシリーズの延長に有るような話で、当然TVシリーズを視た方ならば観賞の価値は有ると思うが、未見の方ならば楽しみも半減してしまうでしょう。まァ…個人的には、何もわざわざ映画を創るほどの内容では無いような気が…と言う、単純評価ですが。
2点(2003-12-18 20:27:32)(笑:1票)
8.  ジョイ・ラック・クラブ
母娘の心の葛藤を描き、意図する家族愛を中心に描いた良作映画。中国移民の4人の女性と、アメリカ人として生まれて育った娘たちの境遇を対照的に描く事により、明確に表れる考え方の違いや互いの誤解。そんな葛藤を乗り越え、最後には理解し合える母と娘の深い愛情。過酷な運命を生きてきた4人の女性の過去を、オムニバス的に…それでも決して独立せずに描写している個々のストーリーは実に素晴らしく、母から娘へ、また娘は母へ…と言う感情を見事に表現している。母は強し! 女性は強し!…と言える良作映画。
8点(2003-12-13 22:29:22)(良:1票)
9.  ジングル・オール・ザ・ウェイ
おもちゃ業界に対するアイロニーも加わって、それなりに観れました。何故にシュワルツェネッガーが配役されているのか…と思いきや、ラストのあの為だったのか、なるほど。おもちゃ業界にクソ…ッと思いつつ、それでも翻弄されてしまうんだから(苦笑)。人気ゲームが廃盤になってしまい、アチコチ探しても見つからない。ハワード(A・シュワルツェネッガー)と同じく、どこかに1つぐらいある筈だ!…と某有名メーカーに問い合わせ。1つぐらい有るでしょう…と散々聞いたら持って来たからね、営業の方が直々に(笑)。一番腹が立つのは、子供の心につけ込むおもちゃ業界…では無く、実は流通の権限を握る問屋。スパイ大作戦のように玩具メーカーが問屋に卸す日にちをこっそり調べ、そこから店に出品される日にちを算出して買いに行った…なんて経験も有ります。…そんな感情移入度で大きく左右される映画ですね。自分は独身者だからせめて従兄弟の娘に…と思うぐらいですが、世のお父さん方は本当に大変だ。
5点(2003-12-13 22:26:54)(笑:1票)
10.  修羅雪姫(2001)
番宣で視た主要なシーンは冒頭で観れちゃったので、もう後は観なくても良いかな…とも思いましたが、アクションに惹かれて最後まで観賞。コンタミネーション的な主題がなんとも印象的。過去に梶芽衣子主演で映画化されている本作の原作は、小池一夫+上村一夫著作の同名マンガがそれ。アクション監督がドニー・イェンという事もあって、アクションシーンは確かにスゴイと思うが、顔が映らない全てのシーンはスタンドイン(代役)を使っている有り様。更に舞台設定がイマイチ掴めず(架空の国?)、大粗だらけのストーリーはやや希薄さを感じる。…大体、雪(釈由美子)の死闘の末の負傷。あんな出血量に加え、心肺停止で病院に行かずに一日で治っちゃうなんて絶対に有り得ないッ(笑)。甲に刺さったアレも、骨と神経切断で大丈夫なのか…とツッコミたくなる(アレって縦に刺さった場合でしょう…?)。それでも、釈由美子はただの天然系の女の子じゃなかったんだなァ…と思う演技力は、この映画を機に一皮剥けた感じでした。
5点(2003-12-12 18:29:53)
11.  シベリア超特急
イヤ…、本当にスゴイよね。今まで色々な映画を観てきたけど、揺れない電車…って言うのは初めて見ましたよ。記憶に残らない映画は数有れど、これは“世紀の駄作”として記憶にも記録にも残っちゃうんだから…イヤ、スゴイ。文字通りある意味貴重。
0点(2003-12-11 21:44:37)
12.  シコふんじゃった。
周防監督作品の中ではこれが一番好きな映画。たかが相撲…されど相撲。領域の中で人間模様を描くのが実に上手で、一見地味に見える大学の相撲部でここまで面白く描けるのは流石。ただのスポ根ものに収まらず、見せる所はしっかり見せる個々の描写など見応えも充分。
7点(2003-11-28 23:34:37)
13.  四月物語
“プロモーションビデオのような作品”では無く、“作品のようなプロモーションビデオ”が正しい表現。似た作品で言えば「On Your Mark」がその例でしょうか。当時、松たか子が岩井監督の作品性にホレ込み、創って創ってと散々ラブコールを送って製作してもらっただけの作品。当初、岩井監督は断っていたらしいが、結局製作する事になったみたいで人物設定も一応丁寧に創っていましたね。元々、サザンのプロモの演出も手掛けていた岩井監督だから、簡潔に製作してしまったのでしょう…。撮りたくて撮った作品では無い…と考えると、見方も変わるかもしれない。岩井監督の悪いクセは、クリップでもTVドラマでも即映画作品として焼き直ししてしまう所。単純にクリップならば良作…でも映画ならば厳しい評価。
3点(2003-11-19 15:28:42)
14.  ジャイアント・ベビー
ジョナサン・スウィフトもビックリの「ミクロキッズ」第2弾。まァ、内容はまんまドラえもんの“スモールライトとビッグライト”なので…。この頃になると流石に新鮮味は感じませんでしたね。まだ「ミクロキッズ2」とかにしておけば人気が出ただろうに(それこそ新鮮味が無いか)。前作は子供向き…だけど今回はファミリー向き。こういう方向転換は良いとは思う。オチを観ると第3弾を創りたいのか…。これでヤメておいた方が良いような気が…と思っていたら本当にパッタリでしたね。
4点(2003-11-12 21:29:28)
15.  湘南爆走族
吉田聡先生の原作漫画の映画化。確か織田裕二のデビュー作はコレでしたっけ…? バイクに跨がり爆走…でもアオリ画面では乗っていないバイクでブ―ン…って言うのは、まァ当時らしい演出で(笑)。リーダー・江口洋助(江口洋介)が手芸部の部長…って言う設定は実にユニーク。そう言えば江口洋助の得意手芸は“刺繍”でしたね(しかもその腕前はかなりお上手)。個人的にはアニメ版がとても好きなので、実写版ではそんな良さが全く活かされていないのでガッカリ…。この手の作品はやはり原作・アニメで観るのが一番なのかもしれない。
4点(2003-11-03 17:54:13)
16.  自由な女神たち(1987)
「青春かけおち篇」と同時上映で、祖父母が観たいと言うのでやむを得ず観賞。整形した病院が患者に訴えられて、自分の顔も崩れる…とパニックの山野辺徳子(松坂慶子)と、木村咲江(桃井かおり)の友情を描いた映画。整形前の徳子役が片桐はいり…って言うのは思わず笑ってしまいました。更に、片桐はいりの顔から松坂慶子の声が出たのにはもうビックリ(笑)。…だけど、話は典型的な地味なストーリーで、2大女優配役の期待度を合わせても作品性には乏しいものが有る。
4点(2003-10-29 00:25:28)
17.  ショート・サーキット 《ネタバレ》 
ロボットものなら断然この作品が好きだ。たかがロボットなのに、何故か過度な感情移入をしてしまう。落雷が原因で回路不良になり故障…そして人間的な感情を持つだなんて、ホントに世界最先端のロボット開発会社が製作したものなのか…設定の甘さを感じずにはいられません。…だけど、何よりロボット“ナンバー5”が愛おしくて仕方無い。どこかのキモチ悪い宇宙人よりも余程チャーミングだ。自分は機械じゃない、生きてるんだ…のセリフもウンウンと頷いてしまうアホな私。個人的に好きな映画です。
7点(2003-10-28 01:35:12)
18.  新 居酒屋ゆうれい
続編だけどキャストは一新…で同じシチュエーションだなんて、制作側の意図がサッパリわからん。舘ひろし・松坂慶子・鈴木京香の3人の配役を聞いてもどうもピンと来ない。製作側は前作のキャスティングに何か不満でもあるのか…? 個人的には前作の方が好きですね。 
3点(2003-10-17 18:51:02)
19.  ZIPANG
当時は“林海象監督の期待の新作”なんて謳われ軽く話題になったが、今となってはその知名度は無いに等しい。個々のキャラ設定はマンガのようでそれだけは良かった。特に、盗賊・地獄極楽丸(高嶋政宏)の破天荒な主人公や、女賞金稼ぎ・鉄砲お百合(安田成美)は魅力的。…がしかし、話が進めば進む程ショボイ特撮に苦しめられる…。当時の視点で観ても、特に後半の映像処理はヒドかった(苦)。とても観賞に耐えられない為、一度観ればもう充分…と言った所。 
4点(2003-10-17 14:54:26)
20.  ジュマンジ
象が車の上をガンガン踏み付け…壁からサイが突き破って来る。当時の宣伝CMで散々視ただけにスゴイ期待して観賞したものの、アラン(ロビン・ウィリアムス)がゲームを始めるまでが長い長い! プレイするとゲーム内容が現実に反映される…とだけ聞いていたので、前半のアランとゲーム盤“ジュマンジ”との関係が詳細に描かれ過ぎて、とにかくダルく感じる…(苦)。クライマックスからラストは期待以上のものは無かった。…と言うか、宣伝CMやメイキングなどで主要なシーンを見せ過ぎ! 娯楽作品にしては娯楽になりきれていない所が中途半端。 
4点(2003-10-17 13:33:22)
061.08%
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