1. 17歳のカルテ
A.ジョリーは良くも悪くもアクの強い女優だと思う。画面に現れるだけで周囲のバランスを崩しかねない程の存在感を感じる。時にはセクシー過ぎて、時にはエキセントリック過ぎて、ドラマにリアリティーを感じられなくなる女優なのだ。しかしこの映画ではリサという役柄自身のアクの強さと実にマッチしていた。一世一代の当り役だと思う。リサは、家庭、学校、社会、精神病院、どんな場所でも存在するだけで周囲のバランスを崩してしまう。それは反社会的と称され、それゆえ絶対的な孤独とカリスマ性が生まれてしまう。リサはA.ジョリーが演じたからこそリアルなのだろう。スザンナの目線で語られているけれど、リサの笑顔、暴言、苦悩、悲しみ全てが、他の入院患者たちにも映画を観ている我々にもカタルシスを与えている。楽しい内容では無いけれど、充実感の有る作品です。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-27 15:29:05)(良:1票) |
2. シックス・センス
《ネタバレ》 色彩が美しく、とても丁寧にドラマを描いていて、マルコムとコールのやりとりに引き込まれ「よかったねー」と思った矢先に「あの」ラスト。鳥肌が立ちました。そのどんでん返しも悲劇的な物ではなく、悲しいけれど優しい結末(ネタバレとはいえ、これ以上は書かないようにしますわ)。シャマラン、ヤルな~。 [DVD(字幕)] 8点(2005-05-26 16:31:16) |
3. 情婦
「最高のどんでん返し」ということで、人から薦められた映画です。う~ん、ホントに素晴らしいどんでん返しでした~。細かい所までとても丁寧に作られています。特に弁護士先生が魅力的に描かれていて、随所随所で笑わせてくれます。ラスト、弁護士先生の力強く晴れ晴れとした一言が最高です。 9点(2003-11-06 10:10:21) |
4. 十二人の怒れる男(1957)
圧倒されました~。ラストは胸が一杯になりました。硬派な内容で娯楽的ではないですが、「面白かったっ!」と心から言える作品です。 9点(2003-11-06 09:58:41) |
5. 真実の行方
これって、辻褄合ってる?…合ってないよねぇ。エドワード・ノートンの演技に面喰らって、すっかりどんでん返しされた気分になって、うっかり8点とか付けちゃいそうだったよ。むきー!辻褄合ってないサスペンスなんてダメじゃ~~~ん! 5点(2003-11-06 09:08:03) |
6. JM
「パパ~、新しいドレスをありがとう~、あはははは♪」とはしゃぐ娘のビデオを愛し気に見つめる北野武…。でもね、娘が着ている、赤の無地に白衿のそれは「襦袢」と言って「着物」じゃなくてですね、何つうか、着物の下着みたいなもんなんですがぁ…。ハリウッド映画でこういう所突っ込むのは、もはや、不粋というものでしょうか…。 5点(2003-11-02 14:20:47) |
7. 処刑人
処刑人兄弟(?)がストイックでスタイリッシュ。ピーコート、ロザリオ、ライトグレーのローブ、全部おしゃれに見えた。作品自体はなんとも中途半端。神の声に従って悪人退治してるって時点でイッちゃってるんだから、変に辻褄合わせやら言い訳やらしないほうがいいのにな~。ラストのインタビューなんてホントに蛇足!デフォーは面白いけど「竹中直人」みたいにならないでほしいな。 6点(2003-10-22 18:53:29) |
8. シザーハンズ
設定とかキャラクターとか、細かい所にケチつける気持ちはないんだけど、なんとも馴染めない映画でした。ファンタジーは全般に好きなんだけどな。ティム・バートンが苦手なのかな。私の周りにはリピーターも沢山いて、大絶賛でしたけど。ジョニー・デップはこの時点ですでに存在感あるんですね。名優を発掘した作品としての評価です。 5点(2003-09-03 09:29:44) |