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プロフィール
コメント数 497
性別 女性
ホームページ http://kuroneco.livedoor.biz/
年齢 59歳

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1.  ジェヴォーダンの獣
冒頭のカンフーシーンからしてタルくて思わず見るの止めようかと思った。衣装とか雰囲気とか俳優はいいんだけどなぁ、なんでそうなるの?「クリムゾン・リバー」でも流れと関係ないカンフーシーンがあったけど、最近の大作フランス映画ってそういうノリなのか。みなさんご指摘ですが肝心の「獣」はショボすぎて失笑。最初の死体はデュシャンの『(1)落下する水、(2)照明用ガス、が与えられたとせよ』っぽかったスね、ってのは考えすぎ?
[CS・衛星(字幕)] 4点(2005-04-11 12:27:11)
2.  新・平家物語
溝口作品は「雨月物語」しか見た事がないので、STING大好き様の後にレビューするのは気が引けますね(笑)。現在上映中の「市川雷蔵祭」で本作を見ましたが、どこか荒涼としていて人間もちょっと獣じみているその世界は迫力ありました。また、俯瞰から撮った群衆の映像などは襖絵のようなスペクタクルがあって、昨今のハリウッド映画なんてチャチだなぁと思わせます。歌舞伎の時代物のような堅さは正直見ていてしんどい部分もありましが、それ故の充実感もあって大人の映画だなぁとしみじみ思いました。最近の幼児化したカルチャーを苦々しく思っている私としては、折角日本映画にはこんな良いお手本があるのだから、もうちょっと大人向けの映画を作ってくれないものか?などと思ったりして。この頃と比べるのは酷だとは思いますが。ところで驚いたのは終演後場内で拍手が沸き起こった事。客層は普段映画館ではあまり見かけない年輩の方が多かったのですが、ホントに雷蔵やこの頃の映画が好きで見に来て、良かったから素直に拍手したんでしょうね。なんだかとても嬉しくなりました。雷蔵ファンでよかった!
8点(2004-12-24 14:44:48)(良:4票)
3.  新・ガンヒルの決斗
まず、カーク・ダグラス主演「ガンヒルの決斗」とは全然関係ないです。銀行強盗の際仲間に裏切られて服役したグレゴリー・ペックが、出所後昔の裏切りにケリをつけに行く話しで、道連れは死んだ昔の恋人の7歳になる娘。どっかで聞いたような話しですね。グレゴリー・ペックのカラダにキレが無いので、ファイトシーンに迫力がないっつーか、ドン臭いのがツライところ。けど、雄大な景色はきれいだし、テンポが良いので見ていて楽しかったス。何て事ない映画なんですけどね。ま、好きなんですね、こういうの。
7点(2004-12-15 12:21:44)
4.  シンドラーのリスト
「ET」以降のスピルバーグは全然面白くないのでこの映画もずっと敬遠してたんだけど、素直に感銘(「感動」とはちょっと違う)を受けましたね。「カラーパープル」や「プライベート・ライアン」にはしらけたけど、本作には彼なりの魂がこもってたと感じました。どの辺にって言われても説明できないんだけど。劇中でシンドラーが「アーモンだって戦争中でなかったら普通の男だ。戦争は人間の一番悪い部分を引き出す。」って言ってたのが印象深かったです。特別な人間でなくても、人は環境によってあそこまで残忍になれてしまうんだなぁ。決して他人事では無いと思いますよ。自分自身の良心に「それは果たして自分の意見か?」と問い続けなければ、今の世の中簡単にマスコミやらなにならにマインドコントロールを受けてしまうんですから。そしてシンドラーが行った「偽善?」は悪い事?もしそうなら彼はどうすべきだったのでしょう?「一人の命を救うものが世界を救う」というのは素晴らしい言葉です。まさにイラク情勢に関してなんか「多少の犠牲はしかたない」って姿勢が米国だけでなく日本にもあるように感じますし。そう考えると、この映画では特に崇高な志を持った人ではなくシンドラーという金儲け主義の普通の人間が主人公であることに大きな意味があると思います。
7点(2004-09-02 11:42:01)(良:3票)
5.  ジョーイ(1977)
んがーっ!【映画小僧】さんのレビュー読んだら思い出して泣きそうになってしまいましたよ。これはですね、確かお正月公開で私と母が「ジョーイ」、父と弟が宇宙戦争かなんかの邦画と、家族が二手に分かれて見にいったんですよ。懐かしいなぁ。随分長い間見てないので今見たらどう感じるのか分かりませんが、人が誰かの為に生き、それによって自分も生かされるんだって感じる暖かい映画(実話でしたっけ?)だったと記憶しています。
7点(2004-08-18 11:04:16)(良:1票)
6.  Jazz Seen/カメラが聴いたジャズ
JAZZのレコードジャケット制作で有名なカメラマン、ウィリアム・クラクストンを追ったドキュメンタリー。映画としては特に何かを深く掘り下げているわけでもなく、80分と短いしサラっとしたTVドキュメンタリー風。但し、彼の作品である写真は凄い!写真から音楽が聞こえてくるような錯覚におちいる。彼の作品を見ていると音楽とはメロディやテクニックではなく演奏者の人生そのものなのだ。そこから培われた感性の結晶、そして爆発の瞬間を目撃しているのだと改めて思えた。クラクストンに写真家としての天才的なセンスが備わっているのはもちろんだが、何より彼がJAZZと人生を心から愛しているからこそあのような作品が撮れるんだろうなぁ。なんだか激しく嫉妬してしまった。それにしても昨今のCDジャケットの何と素っ気ないことよ。久しぶりに中古レコ屋でも漁りに行ってチェット・ベイカーのレコードでも買おうかな。
6点(2004-07-09 13:58:31)
7.  少女の髪どめ
新卒で就職して8年間イラン向けの輸出部門で働いた。イラン人たちは何事につけマイペースでペルシャ商人らしい巧みな交渉術を持っており随分振り回されたけど、概ね人なつっこくて、誇り高く、日本人に対して大いなる共感と尊敬の念を持っていた(そして当時かの地で放映されていた「おしん」にはまっていた)。私は彼らと彼らの文化を尊敬していた。この映画はそんなイラン人気質が滲み出た誠実な良い映画だと思う。「アフガン人」とひとくくりにしてしまえば遠い存在かもしれないが、目の前の小さな少女が困っているのを見たら助けたいと思うのが人として当然だろう?想像してみてくれ。と言われている気がした。ただ、こう言う逃げ場が全然ない映画は未熟な私には見ていて苦しい。個人的に無償の愛ってやつはどうも苦手だ。なので6点にさせてください。すみません。
6点(2004-07-01 11:28:23)
8.  シッピング・ニュース
作品が暗いと言う意見が多いようだけど、原作はもっと暗くて退屈で惨めで酷くて(そこが面白い、笑えると言う意見もあるが)、ケビン・スペイシーが主役じゃ格好良すぎるだろうって感じスよ。家を引っ張るシーンは迫力あったけど、全体としては「何がしたかったんだ?」と思ってしまった。ハルストレムはそろそろ故郷に帰ってもっとこぢんまりとした映画を撮った方がいいと思うなぁ。
4点(2004-05-31 16:31:29)
9.  ジョン・レノン・ストーリー(ジョン・レノン/青春のビートルズ)
ザ・クオーリーメンやハンブルグ時代などリバプールのチンピラだったジョン・レノンが次第に成功して行く若き日々を中心に描かれた作品。あくまで「TV映画なのだ」と言う感覚で気軽に見るにはまぁまぁ良いと思う。それにしてもポール役の俳優には笑った。「adidos」みたいなバッタもん臭い似方なんだよなぁ~。仕方ないとは言えこの手の伝記映画のソックリさんってキビシーよ。そう考えると「24アワー・パーティ・ピープル」のイアン・カーチスは雰囲気からステージアクションまでマジ似ててビックリだったスね。
5点(2004-05-31 12:12:32)
10.  ジャニス
伝説の女性シンガー、ジャニス・ジョプリンを追ったドキュメンタリー。インタビュー、レコーディング、ステージのシーンがふんだんに映し出されるこの映画では、ベッド・ミドラー主演「ローズ」のような破綻したジャニスを見ることはない。私は特別ジャニスのファンと言う訳ではないのだが、この映画を見ながら同じ女性として妙に心が痛んだ。ジャニスみたいにあらゆる感情をダイレクトに受け入れてしまう、真っ向勝負の女性を受け止めることができる人は少ない。しかしあきらめることもできない彼女の圧倒的な渇きが、人の心をかき乱すブルースを生み出したのか。ヘロイン中毒だった彼女がオーバードーズで死んだ時は27歳と言う若さだったが、映画の中の彼女は40歳位に見える。大急ぎで駆け抜けた人生だったのだろう。そしてラスト「自由とは失うモノが何もないという事」と軽やかに唄われる「ミー・アンド・ボビー・マギー」には涙が止まらなかった。
7点(2004-03-22 11:07:37)(良:1票)
11.  親愛なる日記
「親愛なる日記よ、この世には僕の大好きなことがある!」という出だしで始まる今作は3つのエピソードからなる日記風の作品で、出演はモレッティ本人。第1話「ベスパに乗って」は彼が観光地ではないごくごく普通のローマの町をベスパで移動する話し。最後はパゾリーニの殺害現場に到着して終わる。第2話「島めぐり」では静かなところで仕事をする為にTVドラマ中毒の友人とイタリアの島々を回る。第3話「医者めぐり」ではある日突然原因不明の激しいかゆみに襲われたモレッティが医者から医者へと渡り歩き、様々な薬にまみれる話しで、これは実話。全編ユーモアと風刺に溢れているのだが、ネガティブなところがあまり無くてどこかすっとぼけた雰囲気がとても楽しい。そしてちょっと切ない。イタリアの内情に詳しければもっと何倍も楽しめるんだろうなぁ。この人の独特の映像センスというのは私にはかなりツボで、ベスパを後ろから追うカメラの距離、その速度、風景、音楽、絶妙の間、何から何まであつらえたようにしっくりくるのだ。「ジャック・タチとウディ・アレンを足してイタリアで割ったら全然別なモノが出来た」そんな感じでしょうか?と言ってもまだ2作しか見ていないので見当違いならご免なさい。
8点(2004-03-18 17:29:31)
12.  新選組始末記
時の大映スター盛りだくさんのこの映画、天知茂演じる土方歳三がいい味出してたが、全体としてはダメなハリウッド映画みたく派手なだけの軽い映画に思えた。
5点(2004-02-16 12:35:47)
13.  シービスケット 《ネタバレ》 
原作を読んでいるので自動的に脳内補完して見てしまった。なので純粋な映画評ではないとの批判があれば甘んじて受け入れます。急がず、ズルせず、とても誠実に作られたこの映画からは足下から沸き上がるような力強さを感じた。前半が長いとの批判が多いようだが、背景をある程度描かなければこの映画は「競走馬でいかに成功したか」と言うスポ根映画の印象が強くなってしまうのではないだろうか?そう言う描き方もアリだと思うが、私はこの物語を異なる人生が交わる事によって生まれた奇跡、諦めなければ人生にはセカンドチャンスの可能性があるという人生賛歌として受け止めているので前半部分は不可欠だったと思う。確かに限界までエピソードを削ぎ落としているので説明不足の感は否めない。しかしジェフ・ブリッジス、クリス・クーパー、トビー・マグワイアの演技からは登場人物達の人生を想像させるような説得力があり、説明不足のかなりの部分を補っているように思う。ウイリアム・メイシーのキャラも良いスパイスになっている。因みにシービスケットはハワードの牧場でのんびりと余生を過ごし静かに死んだ。ハワードは牧場にシービスケットを埋めたが、(あれ程シービスケットをアピールするこに必死だった彼なのに)家族以外の誰にもその場所を教えなかった。エンドクレジットを見ながら私の頭の中にはそんな原作のラストシーンが浮かび上がっていた。これってやっぱり反則かな・・。
9点(2004-02-09 13:50:49)(良:5票)
14.  シャレード(1963)
オードリーは何着ても似合うけど、私はジバンシーが一番似合ってる気がして好きだな。エレガントだ。けど、どーしてもこの映画の彼女のキャラが好きになれないので心底楽しめない。彼女の映画にはありがちだけど、男を愛してると言うより「結婚」してシアワセにしてもらおう的な感じが。そんな所つっこむ映画じゃないのは分かってるけど、どうしてもバカっぽいのが気になっちゃって・・。
6点(2004-01-14 11:01:21)
15.  忍びの者
天下統一目前の織田信長と伊賀忍者との闘いを描いた映画で、大泥棒として有名な石川五右衛門が伊賀忍者で首領に弱みを握られ、いやいや泥棒を働きつつ信長の命を狙うという設定。忍者と言うとドロンと姿を消したり、マジシャンまがいのワザを使うという印象だがこの映画では秘密工作員と言った感じで割と現代的。結構暗い話だがこの後人気シリーズとなるのよね。伊藤雄之助の不気味な演技が迫力!
7点(2003-12-08 11:52:36)(良:1票)
16.  ショート・カッツ
ちょっとした事で突然昨日までの自分には戻れなくなり喪失感を感じる。そんなお話が多いレイモンド・カーヴァーの原作の世界をとっても良く表現していると思う。手順をすっとばしていきなり心の中のデリケートな部分に触れてくるような映画だと思います。但し結論が無い話しが苦手な方には退屈かも。
8点(2003-11-14 17:18:56)
17.  ジャッキー・ブラウン
長いんだよな~。でもタランティーノの気持ちは分かる(気がする)し、彼がこういう映画を作るのはオッケーだと思う。音楽が相変わらずいいよね。とりあえず見た後、デルフォニクスをひっぱりだして聞きました。
7点(2003-11-07 17:51:48)
18.  小説家を見つけたら
「グッドウィル~」を知らずに見た感想としては、良い映画だと思いました。こう言う優しくてキレイな映画は見終わったあと気持ちが軽くなります。エンディングのイズラエル・カマカヴィヴォオレが歌う「Somewhere Over The Rainbow/What A Wonderful World」のハワイアンヴァージョンがまた良い余韻を残します。
7点(2003-11-04 18:30:02)
19.  JM
想像力の無い人間がSF映画を作るとこうなると言う見本のような映画。よりによってウイリアム・ギブスンを映画化しようなんて100年はえーよ!
4点(2003-11-04 10:45:11)(良:1票)
20.  シャイン
心が洗われるような映画でしたね。映画から音楽を感じました。それが一番です。実際のヘルフゴッド氏の演奏は上手いとは言えないけど、まぁいいじゃないですか。大切なのは「愛」ですよ。
8点(2003-10-01 16:16:06)
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