1. 新幹線大爆破(1975)
新幹線が一定速度以下になると爆発する。なんと素晴らしいアイデアじゃありませんか!中小企業の悲哀を絡ませていくあたりは、流石往年の東映って感じですが、豪華キャストがそれぞれ適材適所にキャスティングされキャラに奥行きを与えているように思えます。またスピードのようにヒーローがいないのも特筆すべきところです。まいったかハリウッド!! 8点(2004-01-25 16:58:53) |
2. JFK
二十世紀最大の謎の一つをテーマにした作品。つまるところ、この映画をオリバー・ストーンの勝手なひとりよがりの推理の発表会と見るか、巨悪を眠らせないために、彼が放った痛烈な警告と見るかは、人それぞれであろう。この暗殺を扱った映画ではなく、『ドキュメンタリー』を見られる日が来ることを望む。 7点(2003-12-22 23:44:52) |
3. 情婦
《ネタバレ》 犯人が誰であるかの客観的かつ確定的な証拠を一切提示せず、また提示しても被告側弁護人によって次々と「疑わしい、信用できない」証拠として見るものをも欺いていくのは、推理小説を単なる『謎解きゲーム』とせず『文学』をしているクリスティのクリスティたる所以であろう。ともすれば重くなりがちな雰囲気を老練な弁護士とベテラン看護婦の軽妙なやり取りで救済しているあたりは流石ワイルダーである。ラストのどんでん返しは、観る者の主観を、レナードから弁護士へ、息つく暇なくクリスチーネへと移り行くことを余儀なくする。最後の最後、誰もが期待するセリフを弁護士に言わせ、うるさいオバチャンと思っていた看護婦もユーモアたっぷりに返す。誰もが痛快な気持に浸ることが出来るであろう。まさに傑作! 9点(2003-12-21 18:16:13) |
4. ジャッカル
原作や映画のオリジナルと比肩するのも失礼な駄作。劇中ジャッカルは一流のプロらしいが、一流の条件を知っているのだろうか?『10%の才能と20%の努力、そして30%の臆病さ・・・、残る40%は運だろう・・・な・・』二十世紀最大の謎、モンスターと呼ばれるデューク・東郷先生は、こう仰っていますが、このジャッカルには微塵も無い。とりあえず賛美歌13番でも斉唱して出直してらっしゃい。←ウソ。二度と出てこなくていいよ。 2点(2003-11-30 16:30:59)(笑:1票) |
5. 12人の優しい日本人
単なるパロディではない。原作に日本人気質をふんだんに盛り込んだ良質の日本バージョンである。原作と違い老若男女が出ているので、見る人、誰もが誰かに感情移入できるのも三谷幸喜の計算であろうか。しかし、喫茶店の出前にヤクルト(しかもいっちゃんちっちゃいやつ)があるとは・・・。では最後に『有罪』 7点(2003-11-18 22:58:23) |
6. 知りすぎていた男
さすが、ヒッチコック!ハラハラしながら、つい引き込まれてしまう。ケ・セラ・セラも良かったし、ラストもいつもながらの軽いタッチで秀逸。サスペンス・コメディ風味はこの人の右に出るのは、おらんね! ところで、ヒッチ作品の最大の謎、監督はどこに? 7点(2003-11-09 23:33:48) |
7. 十二人の怒れる男(1957)
一切の無駄を省き、ひたすら密室での議論と心理描写を描ききった究極の作品。映画というものは莫大な金を掛け、豪華なセットや爆薬など使わなくとも、いくらでも良いものが作れるんだということを見事に教えてくれている。脱帽。 9点(2003-11-09 19:01:32) |
8. シャイニング(1980)
さすがキューブリック!これでもか、これでもかと恐怖心を煽ってくる。血のエレベーター、突如現れる双子、ニコルソンの目・・・。無邪気な少年が家の中で三輪車に乗るのはオーメンを彷彿とさせる。少年を起用して恐怖感を盛り上げるのは、いつの時代も常套手段か。でも一番ギョッとしたのは、熊のぬいぐるみとジジイのツーショットか!ベッドで何してたの?あんたら。 8点(2003-11-03 21:56:21)(笑:1票) |
9. ジュラシック・パークIII
2と3は本来おまけである。おまけが本家より面白いはずが無い。本気で1に勝つ気なら翼竜程度では甘っちょろい。ガメラかアンギラスでも出さんかいちゅうねん!あっ、ゴジラはだめよ。あんたらゴジラが分かってないから。ま、どっちにしても、もうお腹一杯!やっぱメカゴジラ出してくれたら・・・・。 4点(2003-11-03 18:36:30) |
10. ジュラシック・パーク
面白いよ、素直に。スピルバーグは流石にツボを知ってるね。それにしても、リチャード・アッテンボロー、老けたなあ。 7点(2003-11-03 01:31:50) |
11. シックス・センス
ホラーと言うよりヒューマンドラマに思える。見終わった後、随所にちりばめられた伏線を思い返すのも面白い。 8点(2003-10-31 22:40:42) |
12. JAWS/ジョーズ
ビーチに現れた鮫を退治する。ただそれだけの話をあれだけドラマティックに仕上げるのは流石というほかはない。スピルバーグはこの後ファンタジーの道を突き進んでいくが、個人的には、この作品や『激突』などのように脱ファンタジーかつスリルある作品を作って欲しい。 8点(2003-10-26 23:39:13) |
13. ジャッカルの日
《ネタバレ》 観るものは皆知っている、ジャッカルが暗殺に失敗することを!でも引き込まれずにはいられない。ジャッカルに声援を送らずにはいられない。淡々と進むストーリーには、ある種ドキュメンタッチで観るものをグイグイと引っ張っていくパワーがある。ラストシーン、ルベル警視がジャッカルの棺の埋葬に一人立会うところ所に哀愁を覚える。 9点(2003-10-26 17:55:20)(良:2票) |
14. 七人の侍
単純なストーリー、迫力ある殺陣、野暮ったい登場人物。虚飾など微塵も見当たらない!まさにSimple is Best!とても50年近く前に作られたとは、思えない。当時の日本映画界のパワーに、ただただ脱帽! 10点(2003-10-26 16:35:28) |
15. ショーシャンクの空に
ここでの高評価につられて観たが、ちょっと期待しすぎたみたい。悪くは無い。悪くは無いんやけど、期待しすぎた分、評価は辛めかな。ちょっと淡々としすぎかな。もうちょっとインパクトが欲しかった。 7点(2003-10-26 15:56:32) |