Menu
 > レビュワー
 > envy さん
envyさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1281
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  ジュリー&ジュリア 《ネタバレ》 
美味しい物も料理も好きなので結構期待したんですが、完成した料理の描写が極端に少ないし、出てきてもあんまり美味しそうじゃないんです。 アメリカに家庭でできるフレンチを紹介したジュリアについても、ジュリアの524のレシピを再現するとはいっても料理よりもどっちも女性の立身出世物語になってるのね。肝心の料理の美味しさが伝わらないからジュリアの524のレシピにも興味が湧きません。  調理の行程も玉ねぎ切ってたり泡立てしてるとこばかりだし、ジュリーのロブスターの下準備のとこなんかいい加減バカらしいし、清潔で片付いてるとは言い難いキッチンの隙間みたいなとこでやっていて汚いのが非常に気になりました。 ジュリーのブログも完成した料理画像をUPしたとこはなく、文章は料理には関係ないことばかりで、これじゃジュリア本人から批判されても仕方ないなと思いました。料理に真剣に向き合っているわけじゃなくて、読者の反応や出版の誘いが目的なのよね、ジュリア本人に見抜かれたんですね、たぶん。なんかほんとに期待外れ、見終わって思ったのは「だからなによ?」です。 ジュリーが想像しているジュリア・チャイルドを演じたらしいメリル・ストリープなんですが、オーバーアクトで鬱陶しさを感じてしまいました。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-07-29 19:02:40)
2.  17歳の肖像 《ネタバレ》 
キャリー・マリガンが可愛い、というだけみたいな。 なんでピーター・サースガードなんだろ?なんかしっくりこないし、他は英国俳優なのになんでデヴィッド役だけ アメリカ人のピーター・サースガード??実際もアメリカ人だったとか妻子持ち中年男本人と容姿が似てたとか? 校長がエマ・トンプソンていうのは豪華ですね。 サリー・ホーキンスにロザムンド・パイクまで出てるのね、それなのになぜピーター・サースガードだったんだろ?  16歳のジェニーがいいように騙されるのはわかるけど、両親まで丸め込まれちゃうんだもん。 自叙伝の映画化らしいけど妻子持ちの怪しい商売してる中年男に騙されたっていう話を「17歳の肖像」なんて邦題つけるのもどうかと思います、 それでも天下のオックスフォード大に合格できたってとこが重要なんですかね?でも立ち直る過程が随分簡単に描かれていて 観てるこっちは特に高揚感も満足感も得られませんでした。  しかしこれがアカデミー作品賞にノミネートっていうのもどうなんでしょうね。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-03-24 00:24:58)
3.  重力ピエロ 《ネタバレ》 
タイトルがいいですね、このタイトルに惹かれて鑑賞。でも想像してた内容とは全く違ってました。 家が燃えるシーンとあの音楽、オープニングで惹き込まれ悲しい話の予感。渡辺善太郎さんの曲が物悲しいけど優しくて安らぐ。収録曲の全てが良いですね、エンディングまでずっとこれで通してほしかったです。なぜかエンディングだけ「?」と感じる歌い手と曲で終わるなんてことが邦画にはよくあるのよ。  まず、私これ好きです。人物のキャラ設定はしっかりしてますし演じる俳優たちもハマっている。そして肝心なとこをしっかり描き見せていて、奇をてらったようなウケ狙いのような人物や描写が無いのが非常に良いのです。 誰がと言われたらピエロはお父さんかな。穏やかでホワンとしてるけど芯があり強い人って感じ、突然母親が亡くなったそのタイミングで出生の秘密まで言うのはどうなのよとは思ったけど。でもピエロって口は笑っているようなメイクだけど目が笑ってなくてむしろ泣いてるみたいなのよね。 兄弟の方も薄々何か違和感はあったんだろうな、子どもの耳にまで入るほど噂されてたってことだから、両親の方は言うに及ばずでしょうね。心無い人の下衆の勘繰りも受けていたわけね。  何と言ったら童話の世界みたいで、童話ってダークでわりと残酷でしょ。善人は最初悲惨な目にあい、悪者の最期は猛獣に食われるとか焼け死ぬとか、カタキをとられて殺されるとかですし。そしてめでたしめでたしで終わる。普通にクライムサスペンス、アクションものならなんの問題もないことですよね、放火や殺人の是非はここではあまり意味が無いと感じました。 ダーク、ブラックな再生モノ家族の絆モノでラストまで惹き込まれてほっこり見終わりました。 ジンジャーエールと嘘つくときの癖。二階から飛んでしっかり地面に着地する春。遺伝子とストーカーの夏子の存在が良いですね。吉高由里子はやっぱりこういうキャラがいい。 岡田将生はほんとに美しいわね。 最大の難点はやはりセリフが聞き取れないとこ。邦画のいちばんダメなとこですよ、録音、音声技術はどうして向上しないんだろ? 映画は映画館でしか観れない時代はとっくに終わってるのに。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-12-26 13:37:44)
4.  湿地 《ネタバレ》 
まずですね、聞きなれない北欧アイスランドの名前に難儀しました。その人は誰よ?という具合です。 話の内容は遺伝性の難病とか、悪徳刑事とか封印された過去とかなかなか興味深くミステリー、サスペンスとしていろいろ揃っていて飽きることもつまらなくなることもなく観られます。 しかし、のめり込んで夢中になれるかというとそうではないんですね、映画としての面白さやセンスとか娯楽性の部分は足りないかな。 北欧映画らしさはあると感じます。 ところで件の難病は女性に限って悪性として発病するってことなんでしょうか。可愛らしさの絶頂にある幼い娘となれば辛さや悲しみ、そして恨みも増幅するでしょうね。保因者である自分も抹殺してしまいました。自分が生まれた経緯がレイプですからね、いや~これは辛すぎるでしょ。 レイプされて妊娠した子を産む・・・30数年前はそういう選択をせざるを得ないってことだったんですかね、アイスランドは。 主人公の刑事の娘も多分父親は誰なのかはっきりしないと察するんですが、宗教の影響なのか中絶に対してかなり厳しいんですかね?警察官でも銃を発砲するシーンはなかったけど。 バッドエンディングと言っていいと思うんですが、社会問題を多分に含んでいると感じました。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-07-20 14:10:49)
5.  幸せのレシピ 《ネタバレ》 
もうずいぶん前にオリジナル「マーサの幸せレシピ」を観ました。 リメイクのこっちはやっぱりハリウッドらしさが出てますね、軽くて親しみやすく楽しめる感じ。  ただですね、相手役のアーロン・エッカートにあまり魅力を感じない。イタリア好きのアメリカ人ではなく、オリジナル同様イタリア人俳優にしてほしかったな、フレンチレストランなのでフランス人俳優でもいいと思う。 あの厨房に、見ただけで異質だなと感じる料理人がいるという方が味わい深くなったような気がします。 そして料理シーンがかなり適当な感じで、ケイトが街で1、2位を争う腕のいい一流シェフというには少々説得力に欠けると思います。  ケイトはもっと尖がってても良かったと思うし、リメイクのっこちは姪っ子の実父の登場がないのはどうしてなのかな? 姪っ子の世話に戸惑い疲れ、実父に引き取ってもらう、けれどいなくなって初めて気付く姪っ子の存在とか、仕事や人間関係についての葛藤やきっかけ、根拠の部分がかなり薄いんですよ、ゾーイのことはなんとなくニック頼みになっちゃってるのがちょっと物足りない。  ゾーイ役は「リトル・ミス・サンシャイン」でダンスが滅茶苦茶可愛かったオリーブちゃん、ほんの1年くらい経ってるだけなのに大人びて登場、子どもの成長は早いですね。 キャサリン・ゼタ=ジョーンズは「理想の彼氏」のシングルマザー役の時もあっさりすっきりしたメイクでイイ感じでした、本作も同様で好感度は高いです、そのうち「おおー」と感動するような役柄で映画に登場しそうな気がします。美形セクシーなだけの女優さんじゃないと思うんですよね。そうそう、セラピストがなぜかとても印象深く味があってよかったです。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-07-12 13:02:45)
6.  JUNO/ジュノ 《ネタバレ》 
語り口が新しい16歳の高校生の女の子の妊娠出産モノでした。 普通に学校もそのまま出席してるし大人は誰も怒ってないしアメリカではこういうケースも普通にあるってことなんでしょうか。 改まって話があると言われ退学かドラッグと予想する父親と継母なんですが、妊娠とわかり相手がブリーカーと知ると 「ヤツにできたんだ・・・」と。ソコ?そこいくんだって具合です。でも可笑しい。  で、里親に決まったリッチな夫婦マークとヴァネッサ。 マークは若いジュノの感性が刺激になって、諦めたはずの夢に挑戦したくなったようで家を出てしまう。 子どもを切望していたヴァネッサにけっこう気を遣って合わせていたんだなってことがわかるんです。 マークが出ていこうが母親になることを諦めないヴァネッサ。里親になる夫婦の方がリアルに描かれているように思えます。  重くなりがちなテーマなんですが悪い人がひとりも出てこないし、これもひとつの選択なんだなと素直に思えました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-03-23 18:58:47)
7.  Jの悲劇 《ネタバレ》 
ひと言でいうと期待外れ いい俳優は出てるし、オープニングの気球のシーンもよかったのに。 生物学なんちゃらの理論とか神とか、同棲中の彼女は彫刻家だったり なんかそういう小難しいことを絡めて知的レベルの高い映画を装ってる感じがイヤです  観てるうちに「ドリームハウス」とか「パッセンジャーズ」とかそういう映画が頭をかすめたわけですが なんと、いっちばん単純な展開、結末だったことにいちばんびっくりした次第です。 気球のシーンとその後の展開のバランスの悪さよ 観終わったあとで、オープニングシーンが非常に無駄だったように思われたのでした、残念!!
[CS・衛星(字幕)] 4点(2016-12-07 20:29:26)
8.  しあわせの隠れ場所 《ネタバレ》 
だって実話なんですから、素直に観て「あー良かったねーよくがんばったねー」ですよ。 でもそうはならなかった場合も多くあるんですっていうこともラストで語っているし、アメリカ人によるアメリカの課題のひとつを描いたアメリカ人のための映画って感じですね。 サンドラ・ブロックはハマリ役だと思う、ヘタをすればお涙ちょうだいの人情話みたいになるところを 軽快な雰囲気とユーモアのあるセリフでサバサバ、カラッと観せてくれるとこがいい。 しかし邦題がマズイわ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-02-17 19:56:44)(良:1票)
9.  ジョゼと虎と魚たち(2003) 《ネタバレ》 
邦画はあんまり気乗りがしない方なんですが、途切れることなくレビューを目にするし、ちょうど有料放送のチャンネルで観られたし、妻夫木くんだし、観てみることに。 関西弁喋ってるけど、誰が観てもはっきり関西の土地とはわかる所が無く、ココいったいどこなの?みたいなのがいいです。どこか昭和40年代のような風景ね、雀荘でバイトっていうのもなんだし、女の客が真理アンヌとは!! 世間から隠れるように生きてきたジョゼの、恒夫を糧にした自立成長モノかな。 恒夫がジョゼに惹かれるのは、自分が優位に立てることと、ご飯が美味しいことが結構大きいんじゃないかと。居心地がいいんですね。 しかし彼はそれ以上のことは何も考えてない。「ずっと一緒にいて」と言われれば後先考えずに引っ越してくる。ジョゼに優しいのは責任の無さでもあり、水族館の前で駄々をこねるジョゼをおんぶする恒夫の表情が全てを物語ってると思う。 まあね、荷が重すぎて当然といえば当然。 実家行きをやめにすることをジョゼにどう伝えたのかがいちばん気になるところです、あえてソコは飛ばすという演出が良いですね。 ラクな方へ流れて行く自分の甘さ、いい加減さ不甲斐なさにたまらず泣いたと思う。でもそれに気づくだけマシです。 乳母車を押す人はもう必要なくなったジョゼ、必要な時におんぶしてくれる人がいつか現れるといいなと思いながら観終わりました。。。 その人は、あのヤンキーの幼馴染だったりするかしらん。 殆ど観てないけど、妻夫木くんの出てる映画は今のところアタリです。日本の俳優で妻夫木くんほどキスシーンの巧い俳優さんも珍しいんじゃないの?プライベートでかなり経験積んでらっしゃるのかしらね。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2013-02-28 11:14:35)(良:1票)
10.  情痴 アヴァンチュール
サニエちゃんのフィルモグラフィーを見てて思い出しました。なぜか私、コレ観てます。なんで観ることになったんだろう、たぶん夜中に放送してたんでしょう。 これって、やりようによってはサスペンスフルで心理的でラストにどんでん返しで締めるような面白い映画になったと思うんですけどね。 何がしたかったのかよくわかんない映画でした。分かったような分かんないような結末がお得意でそれがよかったりするおふらんす映画なんですが、ここまでくるとフォローしようがないです。 サニエちゃんの裸体は観れます、だからプラス1でこの点数です。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-09-12 20:25:22)
11.  しあわせな孤独 《ネタバレ》 
コレ女性監督ですよね?それなのに視点とか感覚がとても男性的に感じました。 タイトルの「しあわせな孤独」って直訳なんでしょうか、「しあわせな孤独」を得たのはニルスかな?この映画の中心も最初はセシリかと思ったけどニルスですよね、たぶん。 彼のラストの言葉「僕たちはこうなる運命だったんだ」これってどう解釈したらよいものか・・・どの道、お互い妻とは婚約者とは破局する運命だったってことのように思えてならないんですよ。 ヨアヒムにしても奥さんのマリーにしてもなんだか人となりがね、ちょっと???てとこがあったし。 まさに事故の加害者でありながら他人事のようだし、娘と一緒になって夫を追いつめるし、息子の誕生日祝いの席で「セシリは?同棲?」なんて言いだす娘を制止するどころか一緒になって問うなんてね、コレされちゃ一層戻る気なくすでしょ。 ヨアヒムも突然あんな体になったとしても介護してるあの人の辛く悲しい過去を意地悪く茶化すってどうよ。 思うにこの二人は日常、自分の行動や言動が回りの人間にどう影響するのかってことにあんまり意識がいかない人っていうのかな。 こういう人に限ってひとたび自分にとんでもないことがふりかかると物凄く感情的で攻撃的になるような気がする。傷ついてる苦悩する自分オンリーの人で人の痛みに無頓着な人。不倫関係になった二人より事故の加害者と被害者の二人のほうが私にとっては疑問と不信をおぼえる人たちでした。 (マリー、ヨアヒム)と(ニルス、セシリ)大まかだけど二つのタイプに分かれるんですね、どちらかというと今まで許容、譲歩する役回りだったニルスとセシリ(たぶん)が惹かれ合うのは必然だったかもね。明日は我が身と身にしみるようなとてもとても現実的でキビシイ映画でした。 ところでマッツ・ミケルセンですが、ヴィゴ・モーテンセンに見えてしまいました。セシリ役の女優さんも名前が出てこないけど誰かに似てるんですよ、角度と表情によってですけど、どっかで見たことあるんだよねー。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-02-09 20:09:05)
12.  16ブロック
うっとうしい、実にうっとうしい。護送される黒人のあの声、話し方、話しの内容。これも演技、演出なのだとしたらたいしたもんですけど。そしてお酒がきれて出てくる汗を拭くブルース。その強引なヘアとメタボなお腹はショボさをきっちり印象づけるも、やっぱりうっとうしい。こんなにイライラする映画は久しぶりでした。 悪をやっつけるというのじゃなくて、人生の転換、再生物語だったわけで、だからこんなにイライラもどかしい雰囲気を出したんでしょうか?? はなしの展開、なりゆきは通り一遍ではなくそれなりに楽しめたけど、私にはイライラ過ぎてそれが大きなマイナスです。 誰といったらデヴィッド・モースだなぁ、やっぱり。かっこいい!そして狙撃隊の人ね、あの人がいちばんプロフェッショナルな仕事しましたねー ラストまでの20分くらい、やっと落ち着いて観れました、あー疲れた。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-11-04 10:57:49)(良:1票)
13.  シンデレラマン
ストレートで善良、大衆的。ロン・ハワードらしい作品でした。どっちかというと最初からというより後半のほうがよかったかな。電気代を払うためにボクサーとしての資格を剥奪した人々の所へ行き物乞いをするなんて、普通はプライドとか意地があって、まずできないでしょ。試合をするのも自分の信念とか夢、名誉のためではなく、家族のため、食べさせるためなのね。プライドをかなぐり捨て、体を張って家族を守る。「一家を構えた男たるものこうでなきゃぁ」というお手本のようなブラドック。リストラされても自殺なんてしちゃいけません。ただし最後の試合はボクサーとしての意地というか、ファイターとしての部分が強く出てたかな?やっぱり試合のシーンでは「ロッキー」を思い出しました。すっきり引き締まったラッセルの闘う姿はかっこいい、素敵だ。ただ、脇を固める役者で魅力的と感じるのがポール・ジアマッティだけというのが少々寂しい。レネーちゃんもちょっと影が薄いの。反則ヤローにコップの水ぶっ掛けるとこはよかったです。ソツなく誰でも抵抗なく楽しめ、「あ~よかったねぇ」と観終えることのできる作品だと思う。
[映画館(字幕)] 8点(2005-10-16 01:54:38)
14.  シモーヌ
パチーノのこういったキャラは初めて見たような気がする。散々熱血オヤジだの血管キレそうだのと悪態ついてる私ですが、今回はパチーノが愛らしく感じてしまいました。オープニングのあたりでは内幕モノかと思ったけど、風刺的なコメディなのね。虚構と現実ね。ハンクだったっけ、PCの電磁波をあび過ぎて目に腫瘍ができたとか、チャットをしている娘に「実は50才のじーさんだったらどうする?」なんて言うとこもどうなんでしょう、警告?教訓?彫刻のようなシモーヌなんですが、私はあんまり好きじゃなかったです。きれいだけど色気がなかったもん。作品としてはもっとブラックにしたほうが面白かったように思う。でも所々いいセリフがあったし、パチーノが債権者と勘違いして塀を乗り越えて逃げるとこはけっこう笑えた。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-09-10 01:53:17)
15.  シークレット ウインドウ
いいカンジにだらしない雰囲気のジョニーが魅力的。にも関わらず不覚にも睡魔に襲われ、一瞬コックリコックリしてしまいました。それにしてもジョニーが寝ていたあのカウチ、クッションの具合といい寝心地よさそうだわ。オチは早い段階で予想がついたからというわけじゃないのだけど、この作品はサスペンスではあってもオチで観せる作品ではないように感じました。湖畔の風景と滑るような、なめらかなカメラワーク、そして見事に着崩したジョニーのファッションもいい。特にストライプのガウンとアーガイル柄のカーディガンね。色あい、重ね方、着方などかなり参考になります。ドアの横の鍵用のフックもお洒落だわ。いちばんのご贔屓ジョニーとその周囲を存分に堪能しました。
7点(2004-10-27 22:20:54)
16.  死ぬまでにしたい10のこと 《ネタバレ》 
出演俳優はサラ・ポーリーしか知らなかったし彼女の作品を見るのも初めて。どことなくスーザン・サランドンに似ている気がするサラ、母親はブロンディのあのデボラ・ハリーではないの、マリア・デ・メディロスが美容師になって登場するは、ダイエットおたくの友人はアマンダ・プラマーと驚きの連続という見始めでした。 とにかく設定の全てがなんと悲しいのか。アンの若さに泣けた。娘たちの幼さに泣けた。若い夫婦が貧しいけれど愛情いっぱいに暮らしているのに泣けた。そして死ぬまでにしておこうと書き出したことのほとんどがなんら特別なことではなく、日常普通にしていることなのが泣けた。告知されてからラストまでうるうるしながら見ていました。ラスト、残された人たちが新たな人生をスタートさせている様を見たとたん号泣。 若くして母親になり、夫しか知らず、貧しいトレーラー暮らしをグチらなくとも満足しているわけがない、彼女はまだ23才だもの。自分がこうなりたい、ああもしたいと望んでいたことを皆に託し、自分がそこにいない家族の光景を眺めながらひとり死んでいったアン、浮気に対して厳しいご意見もありますが、私的にはこの映画に関しては死を宣告された彼女の選択は完全に「有り」です。 語り継がれるようなことを成し得て死ぬ人もいますよ、それはそれで凄い。けれど変わり映えのしない平凡で退屈な日常もまた、どれほどの幸福であるかを思い知らされる映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2004-09-01 09:49:25)(良:1票)
17.  人生は、時々晴れ
この邦題が見事です。「人生は、時々晴れ」この言葉がヒシヒシと響いてくる。さて、はなしの方ですが「秘密と嘘」もそうだけど、母親の言動がポイントだわね。二作ともお母さんがイライラする存在なのよ。メインのあの一家の母親も穏やかさのない不幸顔、甘ったるい声でちょっとしたことにも重く、深刻な反応をする。そして無意識に旦那をクソ扱いしている。ここんとこが私自身もドキっとしたとこでした。子どもたちにとってもそれが辛いのよね。生活にゆとりの無い貧しさは心のゆとり、潤いを無くさせ、人をトゲトゲしくしてしまうことは少なくない。発作を起こすまで我が子のからだの異常に気づけなかったこともゆとりの無さが関係しているように感じる。階級社会が脈々と続いている英国ならではの貧乏悲惨系作品。パターンとしては「秘密~」と同じね。ティモシー・スポールはこの作品のほうがよかったです。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2004-07-18 10:31:43)
18.  真珠の耳飾りの少女
映画というのは人物や事柄を深く掘り下げてリアルに描くものと絵的な美しさやイメージ、スターの魅力で見せるものなどいろいろありますね。この作品は絵的な美しさ、スカーレット・ヨハンソンの魅力が大きい作品ではないかと思います。スカーレットの真っ白できめ細かな肌とポテっとした赤いくちびる。かなりエロチックです。私が最初に感じたのは「品よく官能的な作品」です。正直言うと贔屓のコリン・ファースのセクシーな仏頂面が堪能できますのでそれだけで点が甘くなってしまうのですけどね。フェルメールとグリートのからみのシーンは全てラブシーンのよう。どなたかも仰っていますが、髪を見せるシーンと耳に穴を開けるシーンが象徴的ですね。そしてピーターに身を任せるグリート。もちろん彼女はフェルメールのことを想いながら、だったのよね。彼女は自分で意識しなくてもわりと罪作りな子で、一部の女から疎ましがられるのでしょう。唯一人物がよく描かれていると思ったのはフェルメールの奥さん。子どもが6人、7人目も懐妊中というのにしっかりオンナでしたねえ。そうそう私もピーターと、これまた贔屓のジョニー・デップが重なり気味でございました。そして小悪魔的なフェルメールの娘には「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の時のキルスティン・ダンストを思い出させられました。あの子は「アザーズ」でニコールの娘役だったわね。大人になってもそのミステリアスな雰囲気をなくさないことを願うわ。ホワ~ンと優雅な気分に浸れた作品でした。
7点(2004-05-26 12:06:09)(良:1票)
19.  ショコラ(2000)
ジュリエット・ビノシュには厳しい私ですが(ええ、なにはともあれ「ダメージ」は拒否です)このお母さん役は素直に観られました。田舎の野暮ったい、でもさりげなく優しい人というのはビノシュにピッタリです。いい役者が揃ってるのね、それぞれ個性がきちっと出ていました。ジョニーはそのまんまという感じで素敵だった!ヒュー・オコナーがロックを歌いながら掃除してるシーンはよかった。重いテーマなのにファンタジーなハルストレムの作品にはいつも必ず親子の関係、絆とか宿命といったものを感じます。みんなそれぞれ、なにかしら事情やらキズを持っている、でも前向きに生きていかねば、みたいなことを感じます。 そしてこの作品は拒否せず受け入れる事というのが大きなテーマなのでしょうか。 んー拒否するにはそれなりの理由があるわけで、それは国や民族、宗教、個人の価値観とかいろんな要素が関わっているのはわかります。なのでそれを言い出したらキリがない、なのでそれを拒否、禁ずることがなんだっていうの?なんになるの?という視点で描かれているのかな? 拒否する理由がよくわからない=チョコレートということになるのかな?宗教的な考えの中にはかなり偏ったものがあると感じます。(美味しいものを食べるのがなぜいけないの??) 個人的には映画が始まってもなかなかジョニーが登場しないことに少々苛立ちましたw
[CS・衛星(字幕)] 8点(2003-12-01 23:22:54)
20.  シッピング・ニュース
巷ではあまり良い評価ではないみたいですね。ドラマチックではないし淡々としてるからなのかな?テーマは重いですね、でもその重さを感じさせずさらりと描いているところが好きです。 どっちを先に観たのか記憶がないのですけど「ショコラ」と共通した部分があるように感じます。それぞれ人というのは突然そこに出現したわけじゃなく、気が遠くなるほどの年月を経て繋がり今があるわけで、そこには様々な因習、因縁が絡んでいくわけでそれをどこかで払拭する必要があって、そこからまた始まる。この映画はそういうものを描いているように感じました。こういうことって、ただ意識しないだけで現実にあることだと思います。クオイルが「水の中でもがく」このシーンが象徴的でした。 観た当初はケイト・ブランシェット演じるロクデナシに腹が立ったけれど、クオイルが自分を変える、再生させるきっかけとなった重要な人物であったんだと今は思う。自分の身に起こることは全て必然なのかもしれないですね。 ここまで書いて気づいたんですけど、そうですねぇ、この映画は特に宗教とか精神世界なんかにはまったく興味のない人にはつまらいと感じるのじゃないかなぁなんて思いました。 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2003-11-23 23:05:27)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS