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1.  下妻物語 《ネタバレ》 
良かった良かった! びっくり! これは才能でしょう。 凄く驚きました。 世界にはばたくのもわかります。  全体に黄色をかけたトーンのフィルムに、 構図の良さと不思議なフィルムワーク。  決して妥協していないセットと小道具。 コレは低予算映画ではないでしょう。  確実に日本産といえるヤンキー文化とゴスロリ文化。 そして意外や、中身は女の子版スタンドバイミー。 キレイキレイ、 本の世界の物語だけではなくて、 ちゃんと現実の世界の友情を知っている人が描いた話。   これでコメディー映画の頂点に日本は 立ったのではないかしらんと思いました。 同じクオリティーの作品を私は他に知りません。   好みかといえば、実はかなり厳しいのですが(笑)。 才能に対するリスペクトの強い私としては、 高い評価をしたいと思います。  ただ、やはり好みではないので、どうしても…(笑)     
8点(2004-07-31 06:46:39)
2.  シザーハンズ
ファンタジーの住人である主人公以外の登場人物の在り様はとても現実寄り。にも関わらず町に幻想的なイメージを与える描きかたはこの監督ならではの妙技。それぞれの色彩が町の人々に役割を与え、黒に炎を描いた車は不吉な存在。黒の男ジョニー・デップに金色の髪に白いドレスの少女ウイノナの対比も印象的。特にジョニデの驚いたときの目をまん丸にした表情は、まさにティム・バートンの描く挿絵かの様。観客の我々は黙して語らないジョニー・デップの表情を幼い子供を見つめ様に追い、心を共にする。ガラスの様な心が傷つくのではないかと怯え、彼が微笑む事を望む。それが最後に叶わないままで終わる美しく悲しい物語。野暮の事を言ってしまうが、刃物の鞘を買えば当面の応急処置になるのでは?最初からずっとそう思ってしまったので、「ああ、ほら、だから鞘を買えば済むのにー。」とつまらない突っ込みに始終捕らわれながら観てしまったので評価はちょっと低め…
7点(2004-01-21 02:12:21)(良:1票)
3.  ジェヴォーダンの獣
楽しめちゃいました。カメラ・アクション・構成・CGモーションの下手っぴーと、ものすごーく突込みどころ満載でしたが、ハリウッド的でありながら、また異なる、ロマンチックなコンセプトの選択が良かったです。田舎地方の閉鎖感・貴族特有の奇妙感・秘密結社・王・法王・娼婦館・異国人・ジプシー・謎の獣の伝説。アクションが重いとか、剣がへっぴり腰だとか、可愛くって許せます。ストーリーに関係のない、革命や近親相姦迄入れた辺りに、企画段階で大衆テーマを全部詰め込んでしまったおフランス映画を作ろうぜ!!という意気込みを感じました。ナイスB級!ただ、ただ、マニが死んでから、主人公がマニと同じ類の戦士だったっていうのはお粗末な構成。主人公のアイデンティティーがグチャグチャ。確か絵描きの銃使いだったような?マニとヴァンサンカッセルとモニカを描きたかったのはよくわかるけれど、主人公が最後にタイタニックじゃちょっぴり悲しい。
7点(2004-01-11 11:27:44)
4.  ショーガール
いやー強くて熱い女って好きなんですよ!!しかも強くて熱い女同士の戦い!美と肉体と名誉をかけた戦い!男だけのものじゃないっ!!! 日本の大奥や、中国の後宮、アラブのハーレム・欧羅巴の宮殿はこういった世界だったに違いない。ついでに現代の芸能・アイドル界(笑)。監督はこんな女達をよーくよーく知ってらっしゃる。何故?どして?。それでも情や恋や友情に流される、ラテンな熱いハートも好ーきー。なんだかんだ主人公もウブだしね。ジーナ・ガーション、いつもこういった役だけれど信じられない位彼女の方に感情移入してしまう謎の魅力。ある種女の世界のカリスマを追求した作品にも思えます。 最後相手の強さに惹かれる様を恋心に変換してしまうあたりが男の視点かな。
8点(2003-12-30 01:31:06)
5.  ジャッキー・ブラウン
…長いよ。金銭強奪のカラクリはサミュの死という不確かなものに因っている。気も効いていない。まあ、それでもいい。QTに整合性を求めて観ているわけではないから。原作に忠実ってことで。では何を求めて観たのか?今回のQTの失敗(そう呼んでもさしつかえないでしょ?)のおかげで私がQTに求めているものがよくわかった。「レザボア」も「パルプ」も観ている最中に映画に酔わせてくれた。ムチャクチャ場数を踏んだ人に口説かれている時の様な、酔いしれながらも、上手いな!って感心していくような気分の良さ。今回はソレがない。いつものQTの登場人物がする無駄話は本当に気分良い。だれもが、「お、コイツ、バカじゃない!」って思わせるものばかり。立場とか人種とか権威とか、そんなもの無関係に、聞き手は語り手の存在感を認める。そんな奴が大勢いて会話を交えるのだから最高だ!話の内容はおバカなんだけれどね。いや、だからこそ贅沢なのかな?だって誰ならあのオバカ会話の中に入れる?連中が銀行家でブランドのスーツを着て高級レストランで同じ会話をしたのならば、私は黙ってエスカルゴを口に運ぶ。でも街のカフェで3ドル位のハンバーガーを頬張りながら、バカには出来ないバカな話を夢中になりながらされると、私はワクワクしながらBLTサンドを口に運ぶ。QTはIQ150なりのバカでマヌケな日常と口論を提供してくれる。私達にはそれは実にクールで心地よいものに感じる。「ジャッキーブラウン」は主人公からしてその魅力に欠けていた。サミュエル・ジャクソンが唯一期待をさせた。でもブリジットが彼の存在感をひたすらに下げた。デニーロも無駄使いだった。思うに、QTの嗜好性と表現力は今回かみ合っていなかった。彼自身面白いと思っているものと、私が彼の作品を面白いと思う要素はズレているのかもしれない。彼にとって、お楽しみ要素の2次的な部分が、我々にキンキンクールに響いているのかもしれない。
4点(2003-11-23 22:47:02)(良:1票)
6.  17歳のカルテ
精神病に興味がある人には知識欲をそそられる作品なのかも。社会に馴染めず、変わり者と呼ばれながらも、肉体的暴力性の無い人。似た者同士出会うと、居場所を見つけた様に安心するものですよね。しかし次第に社会に馴染めなかった互いの理由が互いを圧迫し始め、違和感を感じてくる。何故自分が普通の人と異なるのか、仲間に自分を投影して初めてわかってくる。ある日、まるで夢から覚めた様に、以前の自分が奇妙な考えや妄想していたのかがわからなくなる日が来る。丁度、学生時代の夢が終わり社会人になったときの様に。意外やコレって誰にでもあることなのです。精神病院には、社会で生活出来ない人が、ほんの少し、一般的な思考に歩み寄れる練習するところに過ぎないらしいですね。「17歳のカルテ」の主人公は、時間は無駄にしてしまったかもしれないけれど、自分自身に気づけるきっかけを得たことは非常にラッキーなコトかと思います。ついで、ジョリー、地で演技していますな(笑)。
5点(2003-11-22 03:03:27)(良:1票)
7.  シュレック 《ネタバレ》 
素直に笑いました(笑)。CGとは思えない程の美しい背景にドキリ。愛の選択肢が、ヘボ王子と醜い怪物という究極的二者択一。美男子がいても彼は選ばれたのかしらん?シュレックはせっかく選んでもらえたのだから、ゲップもオナラも止めようね。歯も磨きましょう。愛に応えるも愛の役割なのよん♪
7点(2003-11-17 04:14:28)
8.  シカゴ(2002)
映画館で観るべき作品だったのでしょうね。DVDでは耐えがたい。 それに本物のブロードウエーの「シカゴ」の宣伝を何度も観てしまっていたので、出演者のダンスが物足り無く感じました。 
4点(2003-11-16 01:32:25)
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