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1.  人狼ゲーム クレイジーフォックス 《ネタバレ》 
前作ビーストサイドのみ視聴済み。結論から書くとビーストサイドと比べると数段劣る。 脚本は粗だらけだしキャストの演技も演出も相当弱い。 この先はひたすら粗を書き連ねような内容なので、気になる方以外は読まなくて良いかと。   前作から良くなったのは自動首絞めシステムの導入。これで「狼は自力でターゲットを殺せって?女子1人だったら男子の村人に返り討ちにされそうだけど?」という設定上の苦しかった所を解消できた。最初から着替えが用意されているとか、他の部屋に声が聞こえないとかも改善点。 一方でダメな所が多すぎる。 人狼ゲームをリアルでやったらゲームの定石通りには行かない。例えローラーが最適戦術だと分かっていても、当人たちは承諾出来る訳が無いのだ。そういうのが映画化した時の面白い所だろうに全然活かせていない。「吊られそうになった用心棒は黙って死ね」はゲームでは(用心棒がまだ生きているかも、という抑止力を残すための)定石だが、リアルで死にそうな場面でそんな理屈が通じる訳が無い。登場人物の全員がその事に触れずに用心棒のカミングアウトを責めているシーンは2重の意味で見ていられない。 登場人物の行動が支離滅裂なのはまだまだある。極限状態の中でヒロインの森井あやかが1人の男子に一目惚れをするのはまあ良い。しかしお互いが別陣営だった時点で2人とも生き残る事が出来ないのは分かっているはずなのに、「彼を死なせて自分が生きるか、私が死んで彼を生かすか」といった思考が一切出てこない。運命の人と言いながら、彼の生死をまるで意識していないのである。 あやかは「クレイジーフォックス」だから頭がおかしいのは仕方がないとしよう。しかし他の人物の行動も滅茶苦茶なのだ。議論以外やる事が無いはずなのに夜の8時までに何も決めていない参加者たち。夜の襲撃という汚れ仕事を押し付けられたと憤る一方で、ターゲットを滅多打ち&滅多刺しする橘有希。「私はそんなもの(運命の人)要らない。自分の力で生き抜く」とあやかに啖呵を切っておきながら直後に自殺投票をするのもおかしすぎる。ラストウルフの戸塚芽亜里の態度がムカついたのを理由とするのなら(それも相当苦しいが)、芽亜里が守られていた事を暴露するシーンの方が後に来るべきだった。  と言う訳で不満の多い作品でした。 せめて最後の「そんな所で見てんじゃねーよ!」はカメラ(観客)に向けて言ってくれよ。
[インターネット(邦画)] 4点(2023-07-05 01:07:28)
2.  ジュラシック・パーク 《ネタバレ》 
子供の頃に見て、傍からラプトルが飛び出て来やしないかと夜道が怖くなった作品。 最大の魅力は今見ても色褪せない恐竜達だろう。恐竜大好き少年だった私は、グラント博士がブロントザウルスを見て感動するシーンで一緒に感動していた。水面の揺れでティラノサウルスの接近を示唆する恐怖演出もずっと記憶に残っている。 恐竜を蘇らせるという夢の実現と、バイオテクノロジーからのしっぺ返しと言う対比も面白い。続編はパニック映画に傾倒しているので、本作が1番面白いと思う。
[映画館(字幕)] 9点(2022-07-15 20:35:10)(良:1票)
3.  JUNK HEAD
ここでの評価が高かったので観てみました。1人でストップモーションで作ったとは思えないほどのクオリティは凄いですね。ただ、私は「低予算だから凄い」「少人数で作ったから凄い」「この時代に作ったから凄い」と言った作品の外の要素への評価は薄いです。この作品が映画として面白かったか?と言われると、まあまあと言ったところ。キモカワ系のデザインはインパクトがあったので、ちょっとおまけしてこの点数です。
[映画館(邦画)] 7点(2021-09-12 01:49:43)
4.  人狼ゲーム ビーストサイド 《ネタバレ》 
前作未視聴ですが、人狼ゲームは既プレイなので特に混乱無く見られました。 本作は人狼視点で話が進むので誰が人狼かを推理する楽しみは無いのですが、現実に殺し合うとなると村側もゲームのセオリー通りには動かず、先の展開が読めなくて楽しめました。そりゃそうです、例え自チームの勝ちのためでも自分や恋人が死ぬのは嫌ですからね。ローラーなんて出来ません。 シナリオの作りが上手かったと思います。参加者に「本当に逃げられない、殺し合うしかない」事を理解させるための最初の犠牲者、村側を能動的に"吊り"に向かわせるための下衆野郎設定、人狼だとバレたのに吊られない理由、などは良く出来ていたと思います。 主役の女子をはじめ、役者さんの演技もなかなかだったと思います。吊られる人狼がもう一人の名前を絶対に言わないと断言するシーンや、"目指せロケンローラー"のイラストを見つけて慟哭するシーンなどが好きですね。  と、ここまで良い点を並べましたが難点も少なくありません。筆頭は人狼の襲撃に関する設定の綻びです。他の能力者は対象を指定するだけで良いのに、人狼は自力で「凶器を用意」して「相手の抵抗を抑えつつ殺害」したうえで「証拠を隠滅」しなくてはなりません。女人狼1人と男村人だったら返り討ちも十分に考えられますし、襲撃時に名前を叫ばれても終わります。この設定では容易にゲームが崩壊してしまうのです。「夜、村人は麻酔ガスで強制的に眠らされる」などの設定があればまだ大丈夫なのですが、襲撃シーンをショッキングに描きたかったのでしょう、結果として設定が破綻してしまいました。そもそも心理戦・推理戦・舌戦にスプラッタ要素は不要だと思うのですが。 「主催者が状況を把握するための監視カメラが無い」とか「村人側が身を守ろうとしない」とか「近所に駐車場があるのだから助けを呼べるはず」とか、突っ込み所が多いです。 あと主人公の自作歌、あれも無いと思います・・ロケンローラーの道は厳しいかと・・  十分見所はある作品なのですが、難点も無視はできず、惜しい一本でした。
[DVD(邦画)] 7点(2021-04-19 02:35:56)(良:1票)
5.  ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲
2作目と同じく、あくまで真面目にスパイをやりながらお馬鹿が炸裂する作り。前作の殺し屋婆さんほど強烈なキャラが居ないので、若干笑いはパワーダウンしているか。VRゴーグルや甲冑など面白いシーンはあるので、シリーズが好きなら見ても損は無いだろう。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-04-27 00:02:46)
6.  ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬 《ネタバレ》 
前作があまり合わなくて期待していなかったが、一緒にレンタルしていたの惰性で見たら意外と面白かった。前作のいかにも子供向けな笑いが減って、シュールさや天丼を使うようになったのが良い。 個人的には何度も出て来る香港の殺し屋婆さんが面白い。掃除機チェーンソーとかゴルフバッグガトリングガンとか出て来た時には思わず笑ってしまった。正直、この婆さんだけで1点上がっている(笑 脚本も比較的しっかりしており、中だるみせずに見ることが出来た。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-04-26 23:16:18)
7.  ジョニー・イングリッシュ
外出自粛で陰鬱としていた気持ちを笑いで吹き飛ばそうと期待して見ましたが、あまり笑えませんでした。キタナイ場面もあるので、カレーを食べながら見る事はお勧めしません。3部作の中ではこれが一番評価が低いです。
[DVD(字幕)] 5点(2020-04-26 23:02:40)
8.  ジョーカー 《ネタバレ》 
見終わった後にどっと疲れを感じる映画だった。ホアキン・フェニックスの演技が素晴らしく、どんどん精神が蝕まれて行く様子にこちらまで沈んで行ってしまう。『ダークナイト』のジョーカーの生い立ちを想像していたが、このジョーカーは違う。このジョーカーは、今後クレイジーで恐ろしくクレバーで美しいあのジョーカーにはならない。そういう意味では期待通りではなかったが、映画としての完成度は高いように思う。 メンタルを削られる映画なので、精神が病んでいるときに見てはいけない。あなたもジョーカー側に引き込まれてしまうかも知れない。
[映画館(字幕)] 7点(2019-10-14 23:41:28)
9.  ジュラシック・ワールド/炎の王国 《ネタバレ》 
あまり期待せずに見たのが良かったのか、意外と楽しめた。前半は予想の範疇でいまいちだったが、後半の屋敷の中のシーンが好きだ。爪で床をカンカン叩いたり、カーテンに恐竜の影が映ったり、ニヤリとできるシーンが多かった。もう一つ、終わり方が予定調和でなかったのも好み。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-05-06 15:52:47)
10.  七人のおたく cult seven 《ネタバレ》 
七人のおたくがそれぞれの分野で華々しく活躍するのかと思いきや、全体的に地味。別に7人居なくてもシナリオは成立していただろう。 見所はウッチャンのカンフーアクションと山口智子の可愛さくらい。当時を知っていれば多少の懐かしさを楽しむ事も出来るか。
[インターネット(邦画)] 4点(2018-12-20 23:24:32)
11.  シャイニング(1980) 《ネタバレ》 
名作ホラーと言う事で見てみたが、絶賛されるほどの映画には思えなかった。とは言えジャックの狂気に満ちた顔や、ウェンディの恐怖におののく顔は素晴らしい演技だし、暗闇やスプラッタを使わずに恐怖を描けているのも大したものだ。一番怖かったのはタイプライターの原稿かな。 人間ドラマや見終わった後に残るものがあまり無いので、そういった点で「CUBE」の方が好み。
[インターネット(字幕)] 7点(2018-06-14 23:55:51)
12.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
ゴジラが上陸した後になっても、やれ法案だやれ承認だとやりあっている政府省庁のやり取りが意外と面白い。実際でもこうなのだとしたら同情を禁じ得ない煩わしさである。御用学者が役に立たなかったり、ネットの方が情報が早かったり、いかにもリアルであり得そうな描写があちらこちらに散らばっていて思わずニヤニヤしてしまう。 一方でヤシオリ作戦は大味で現実味が薄く感じてしまった。在来線爆弾あたりになるともうギャグなのかマジなのか分からない。これなら、東京の地下空間を一斉に爆破して人工的に陥没を起こさせてゴジラを足止めする方がまだマシだったのではないか。 そんなわけで、怪獣ものと言うよりは政治ドラマものとして面白さを感じた。
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2017-07-01 17:42:58)
13.  シティ・オブ・ゴッド 《ネタバレ》 
これが実話って辛いですね・・日本に生まれて本当に良かったと思います。我々から見た非日常が日常として描かれている事に強い違和感を覚えます。最後も"これで終わったわけじゃない"ですし。 視野が広がって勉強にはなりましたが、映画として面白いか?と問われるとそこまでではなかったです。
[DVD(字幕)] 6点(2016-04-09 16:48:14)
14.  十二人の怒れる男(1957)
「凝ったSFXとか派手なアクションなど使わなくても面白い映画は創れるんだ」と言う典型ではないでしょうか。もともと私は物事を理屈で考えるタイプでしたので、証拠や推測を元に他人を説得して行く過程には興奮せずには居られませんでした。個々の陪審員の人物像にも特徴があり、その間でおこるドラマがこの映画のもう一つの意味を持っていると思います。この映画の魅力は私の貧弱な語学力では殆ど伝えきれませんが、そこはこの点数を付けている事から御察しください。
[ビデオ(字幕)] 10点(2006-05-07 00:53:15)
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