1. ショーシャンクの空に
強い情熱無しに、偉業が達成されることはない、と説いたのはラルフ・ワルドー・エマーソン。 その偉業のレベルによって、あきらめるか信じ続けるか、はっきりと分かれてくる。生真面目で正義感の強い一人の男が、「無実の罪」を背負い、「脱獄」に至るまで、どれだけの苦悩があったのだろう。長い長い年月が過ぎ、もう目的すら忘れてしまいそうになりながらも、外に出ることだけを信じ、努力しつづけたアンディ。嫌だから逃げた、正義に反することが行われているから逃げた、何とでも言い方はあるが、彼が脱獄したことは、たとえ入所理由が「無実の罪」であったとしても、人間として成長したことの証。囲われた暗い独房の中で、彼はどんな風に計画をたてていったのだろう?悪は罰して自分は新しい幸せな生活を手に入れて、脱獄犯が主人公であるにもかかわらずこのお話はハッピーエンド。「犯罪者を更正させる」ことが本来の刑務所のありかたであるならば、アンディは模範生に値するに違いない。 10点(2004-08-02 13:09:33) |
2. ジョー・ブラックをよろしく
ブラピがきれいだなぁ。血まみれ泥まみれでなくてもかっこいいのか。知らなかった。3時間はぜんぜん長く感じさせない。しかし…作品のほとんどが死神さんだっただけに、あのラストシーンにはなんともがっかり…。 7点(2004-08-01 16:31:36) |
3. シュレック2
フルCGアニメーションであることを生かして作っているから、テンポがよく丁寧。ストーリーは単純だけれども、細かいネタを詰め込んでいるから全くあきさせない。期待せずに観た割には最高におもしろかった。特によかったのは音楽。そこが他のアニメとの違いかな。それにしてもネコがむちゃくちゃかわいい…。日本人には特にウケただろうな、あのア○フル戦法は(笑) 7点(2004-08-01 11:53:27) |
4. ショウほど素敵な商売はない
ドナルド・オコナー目当てで観て、これがはじめて観たマリリン・モンロー出演作品。ストーリー自体はおもしろく、感動できる一家のストーリーであるが、マリリンの立場がなんともあやふやで…。確かに綺麗で目を引く女優なんだから、もっとストーリーに絡ませてあげても良かったのでは。キャラクター的にも可愛かったし。なんだか「出てるだけ」感が強かった。ドナルド・オコナーはやっぱり最高。こういうミュージカル系映画には、もってこいの俳優だと実感。 7点(2004-07-08 15:25:28) |
5. ショコラ(2000)
大人のためのファンタジーだのなんだのというのは良く分かった。それでも、簡単に「心が洗われた」などという考えは出来なかった。二度と観るものか、と心にまで誓った。レノがショーウインドウの中のチョコレートを貪り食うシーン。観るたびに苦しくて苦しくて仕方がない。甘く濃厚なチョコレートにはだれもかなわない。何もかもどうでも良くなるくらい、人の心に直接染み込んでゆくヴィアンヌのチョコレート。あの魔力が怖い。何もかも見透かされてしまいそうな、あのチョコレートが怖い。女神のようにやさしいチョコレート。出会ったらきっと楽になれるのだろう。自分の中で張り詰めているものが突然千切れてしまいそうで、怖くて怖くて、楽しんでこの映画を観れるほど、自分は大人になっていないのだと、素直になれていないのだと、ずっしりと心に重く伝わってきた。 6点(2004-07-08 11:54:03) |
6. 死に花
コメディなんだけど、どこかに寂しさや懐かしさのようなものが入ってる。こういう感情は何だろう、と思うけど、まだ10代の私にはわからない。自分も同じくらいの年齢になればわかるかな、と思う。銀行強盗をするために、70を超えた老人たちが必死になって掘る深い穴。あの穴の長さは、みんなの歩いてきた長さを象徴しているんだろうか。時にはつらいこともあった。戦争もあった。それでもみんなここに生きていて、こうやってまた子供のように遊びながら人生を楽しんでいる。途中ビールを飲んだりふざけあったりしながら掘った長い長い穴は、最後にひとつの目標にたどり着く。誰があの計画を予想できただろう?そういう時はこの老人たちが羨ましい、カッコイイ、と思う。 10点(2004-05-13 13:39:42)(良:2票) |
7. シェルブールの雨傘
映像の色の使い方がすごく綺麗で、セリフがすべて歌になっているところも面白かった。テーマ曲は有名で悲しく綺麗な曲ですが、話の内容から考えると少し大げさな盛り上がり方なのでは?曲が悲しすぎて、悲劇の恋人たちっていうイメージが強かったのですが、内容としては、よくありがちな展開で、そこまで悲劇的なところもそんなになかった。 5点(2004-03-02 14:24:33) |
8. シザーハンズ
《ネタバレ》 舞散る雪、悲しい結末、エドワード。一度見たら忘れられない作品。 子供のように純粋なエドワード。「金を拾ったらどうするか」というお父さんの問いに、「愛するものにプレゼントを」と答えるシーンが、特に心に響きました。 社会の中で、他人の中でいかに周りと調和して生活していくべきか、とても考えさせられたように思います。 あんなにも悲しいラストシーンなのに、なぜか心が暖かく、少し幸せな気分になる、ちょっと不思議な作品。 8点(2003-12-22 11:58:02) |