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自己紹介 映像好き、音楽好きでしたが、ここ数年は生活の変化もあり、これらの息吹に触れる機会が極端に減ってしまいました。しかしこのページを知り、かつてコンサートや映画館に出入りしていた自分を改めて発見したような、少し若返ったような気分になりました。再び映画や音楽と戯れてみるのもいいかなあ。

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1.  シベリア超特急 《ネタバレ》 
なりきり水野閣下による閣下のための映画。全く動かないセットの中で起きる、殺人なのに緊張感の無いイベントを観ていると、映画を観ているという感覚がどんどん麻痺してくる。そして、微動だにせず、抑揚のない言葉で語る閣下の前には、最早他の役者が何をやっても無駄で、今観ているのは四流劇団のアングラ劇にも満たない作品に違いないという錯覚に陥る。さて作品のハイライトであるが、これは閣下御自らが「どんでん返し」と仰る結末にあると見た。その場面であるが、舞台である開戦~戦中のドロドロ人間関係を映画製作現場にまで持ち込むという発想は大の大人が考えるようなものではなく、気が遠くなった。観客はチープなテンションが支配する物語の進行と、特にこの結末を通して、シベリアの冬より厳しい寒冷地獄の真っ直中に素っ裸で身を置いていることに気が付くであろう。また一部の人々が、逆にこの寒気に快感を覚えてしまい、結果として本作品が模範的莫迦映画としてカルトな人気を得るに至ったことについて、水野閣下御自身は、きっと緻密で天才的なストーリー戦略が功を奏したからだとお思いになっていることだろう。でなければこんな作品をシリーズにするわけがない。皆、いいかげんに目を覚ませ!寝たら死ぬぞ!
0点(2004-02-11 10:00:18)(笑:4票)
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