1. 十三人の刺客(2010)
納得いかない部分はありつつも、全体的にとても見応えのある作品でした。殿様には指か腕を切り落とすくらい、もう少しいたぶる描写があってもよかったかなぁ。/エンドロールのキャストを眺めながら「え!この人も出てたの?」と気づくくらい、キャラの立ってる一部の俳優以外は誰が誰やら分からず。とりあえず刺客の13人だけはそれなりに知名度のある、誰でも見て分かる人を揃えてもよかったんじゃないでしょうか?石垣佑磨も顔は知ってますが、いつ活躍してたのか思い出せません・・・。/おえんが新六郎の雰囲気を察する瞬間のシーンがとても芸術的に見えました。 [DVD(邦画)] 7点(2011-10-16 00:20:16)(良:1票) |
2. 新ポリス・ストーリー(1984)
当時でもかなりまぎらわしいのに、今となってはさらにまぎらわしいタイトルですが、徹頭徹尾内容の無い(笑)福星シリーズのコメディ部分だけ抜き出したような、輝いていた80年代香港映画が好きなら安心して観られる展開。ベタベタなギャグをアハハと笑って許せる人や、今でもドリフで笑える人向け。 [ビデオ(字幕)] 5点(2009-05-28 02:08:18) |
3. 修羅雪姫(2001)
個人的にB級戦争アクションでのマッチョなアメリカ野郎同士の殴り合いの次に興奮度の低いソードアクション。ドニーが演出ということで借りてみましたが、やっぱりダメだぁ、このテのソードアクションは・・・。個人的好みは除いても、そんなにすごいとも思えないアクションでしたし、中盤も眠くなりそうな長さ。伊藤の演技のヘタさと久作の声の聞きづらさが苦痛。 [DVD(邦画)] 4点(2008-07-09 23:34:09) |
4. 七人のマッハ!!!!!!!
そもそも『マッハ』も『トム・ヤム・クン』も、タイの象徴を取り戻すという、自国民にある種のナショナリズムを喚起させるようなテーマではありましたが、国外向けに表現は緩和されており「あぁ、タイの人は仏教と象が大切な民族なのだなぁ」という程度でしたが、この作品は国内向けなのか、流れてくる国歌を聴いて村人が団結し、死を省みず、屍を乗り越えて素手でゲリラに反撃に出る、国旗を手にゲリラに立ち向かう─という露骨過ぎるシーンがあり、娯楽として楽しむべき格闘シーンと、それを真っ向から否定するような陰惨な愛国心絡みのストーリーが見事に不協和音をたてております。これではいくらなんでも1つの作品として良いとは思えません。/ただ、80年代香港クンフー映画の野性味溢れる"いてぇ~スタント"大好きな私としては、そんな命知らずなスタントシーンの度に「おぉ~いいね~」などとニヤニヤしているのも事実。上記2作品でも思ったことですが、80年代クンフーの影響を受け継いでるのはいいですが、ストーリーの薄っぺらさまで受け継いでしまうことはないんじゃないかい? [DVD(字幕)] 6点(2007-05-06 02:37:43) |
5. ショーン・オブ・ザ・デッド
コメディ映画だと思って見ていたら、後半の重い展開があるだけになかなか評価が難しいです。空気の読めないデブの行動も笑うところなのでしょうが、店外をゾンビに囲まれてるのにピンボール始めるとか、逆にイラつく場面の方が目立ちました。「Blue Monday」とStone Rosesのレコードを投げなかったシーンには大いに共感しますが(笑)/しかしゾンビ映画っつーとオマージュだオマージュだと、ロメロゾンビに対する愛や忠誠を誇るかのように似通ったシーンを作ろうとしますが、「これ、ロメロゾンビのあのシーンを彷彿とさせるでしょ?」、で、なに?なんですよ。映画を作る機会とそれだけの制作費を与えられて、なんでわざわざ焼き直しのような真似(ゾンビ映画な分、似たようなシーンがあるのは仕方ないとしても)をするのかが分かりません。新しく鮮烈に印象に残るようなゴアシーンを作ればいいじゃないか、ロメロ愛は自分の胸の内にしまっとけよ、と思います。ロメロゾンビ踏襲して喜ぶようなノリは自主制作映画までで充分です。新進の監督が"過去の屍"を超えて「俺らなりのゾンビ映画」を撮った『アンデッド』の方が、まだ映画制作の姿勢としては評価できます。 [DVD(吹替)] 7点(2006-03-13 14:26:38)(良:2票) |
6. 神鳥聖剣
チープなBGMと共に雪山で一人演舞をするアンディを空撮すると、ここまでマヌケな絵づらになるのか。オープニングからして「安っ!」という感じで、マンガちっくな演出(ツッコミに100tハンマー出てきたり、手が巨大化したり)は、ジャッキーの迷作「シティハンター」とか、90年代初頭のマンガのようなバブリーなノリですな。リチャード・ンの魔王役もなにがなんだか・・・。/クリスマス・イブにこんなものを観てしまった自分が憎い!地雷です。 [ビデオ(吹替)] 1点(2005-12-25 02:38:11) |
7. 少林寺・激怒の大地
《ネタバレ》 緩急のつけ方、盛り上げるべきシーンになった時の勢いはこの監督らしい。少林寺が乗っ取られるまでの流れ・引き込み方はうまく、館長が火だるまになるシーンでは多くの門弟の叫び、悲壮なBGMと相まって、観てる方も「館長ーー!」と叫びたくなります(笑)/遊牧民の馬の群れが逃げ出して草原を駆け回っている場面を、なぜか延々と撮り続けるわけ分からなさもあったり、悪役を演じるユー・ロングァンに比べて、「もしや本物の僧なのか?」と思ってしまうほど主人公の俳優としてのオーラの無さがもったいない。遊牧民の長役の人が目黒祐樹にそっくり。 [DVD(字幕)] 6点(2005-12-01 15:46:37) |
8. 十福星
《ネタバレ》 これ、けっこう大笑いしながら観られました。いままでの福星シリーズでは、必死に笑わせようとしているのが見え見えでスベってたり、いつまでもぐだぐだとしゃべりで笑いをとってる場面でも、字幕では伝わりきらずに何のことやらさっぱり分からないことが多々ありましたが、この作品は格段にテンポよく、軽妙な掛け合いは字幕で観てても十分笑えます。新しい5人のメンバーのまとまりも良かったし。(ビリー・ロウはちょっと大人しめか)/作品中格闘シーンを一手に引き受けているアンディ・ラウはかなり大変そうですが、ラストの松井哲也とのクンフー対決も見応えあり。が、最後の最後でサモ・ハンがジャジャン!と出てきて倒しちゃうのは「そりゃあんまりだ」と思った。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-10 02:42:09) |
9. シャンハイ・ナイト
こぢんまりしたアクションがこぢんまりしたまま次のシーンへ─という感じで、そんなに楽しめなかった /おなじみラストのNGシーンで気付いたことが一つ、「ラッシュアワー」のNGシーンでクリス・タッカーと演技中にタッカーの携帯電話が鳴ってしまって中断、ジャッキーが「それでもプロか?ちゃんと切っとけよ」(にこやかにですけど)とたしなめていたが、今作のNGではなんと相方の演技中にジャッキーの携帯がっ! 5点(2004-10-27 23:01:43) |
10. 死霊のえじき
《ネタバレ》 作品全体に漂うなんともいえない寂寥感。/ガキの頃読んだ手塚治虫の『火の鳥』の何巻だか忘れたけど、「シーン・・・」という擬音で表現された無機質な未来都市像に、子供ながらに漠然とした不安感を抱きましたが、つい最近この作品を見た時そんな感覚が甦った。/マクロ的にも(話の通じない外界のゾンビ達)、ミクロ的にも(ドームに籠もっている人々)他者と交わることのない孤独感。それぞれの部屋でなんかごそごそやってるんだけど、お互い干渉しない。サラの味方になる二人でさえも、考え方はまったく違う。そのなかでのちょっとした希望(バブ)・・・なぁーんてことを考えてしまった作品です。/ラスト近くの首引きちぎりの瞬間声が高くなるシーンに衝撃、鳥肌たちました。一生忘れられない映画です。 [DVD(字幕)] 9点(2004-03-30 03:57:05)(良:2票) |