1. 下妻物語
《ネタバレ》 水野晴郎の「お願いします」の一言で完全にやられた。完成度云々はともかく、ここ10年くらいの邦画で一番オモシロイのでは。ただ、後半はうまくまとめすぎたね。前半のハイセンスが、少し死んでしまった。それと、宮迫はもういい。00年代は、「微妙な土地」ブームがさらに加速していくのではないかと推測しています。 9点(2005-03-14 00:27:21) |
2. 神経衰弱ぎりぎりの女たち
オープニングタイトルの洒脱さにやられた。独特の色彩感覚とセットの雰囲気、濃い役者陣、どこをとってもアルモドバル。とにかくサービス精神旺盛なところがよい。 7点(2004-12-24 00:53:41) |
3. しとやかな獣
とにかく小澤昭一の怪演に尽きる。日本映画史上一番奇天烈な登場人物だと思う。 8点(2004-11-26 23:06:29) |
4. シークレット ウインドウ
小説だったらフェアだけれど、映画だったらフェアじゃない。ジョニー・デップは大変魅力的だけれども、ただそれだけだ。ジョン・タトゥーロはいい役者だが、今回は明らかに変な人を演じさせられていて、消化不良の感がある。ぼくも六本木ソルジャーさんと同じく、初日の夕方に見てたら地震がきて、鑑賞中三度くらい揺れを感じ、はっきり言って映画どころではなかった。 5点(2004-10-24 23:54:24) |
5. 69 sixty nine
おもしろいですよ。そりゃおもしろいんだけれども、なんか今ひとつ釈然としないものが残ったりもするんよね。それは何かと申したら、やっぱり時代設定の必然性のなさね、無理から60年代の話にしようとしてるような違和感さね。それと音楽。いやあ正直、オープニングに「ホワイトルーム」はないっしょ。やりすぎでしょ。センス悪いよ。いやさ、村上龍がクリーム好きなんかも知りませんよ、ぼくは原作読んでないから。村上龍も何だかんだでロックの趣味悪そうだし。でもさ、他にもっとあるでしょ。69年よ、ウッドストックの年よ。もっとさ、クールでドライヴィンな、ニューロックとかゆわれてたような感じの、あるでしょ。「ハイ・フィデリティ」のオープニングみたいに、13thフロアエレヴェーターズかけちゃう、とかそんなのマニアックすぎるけどさ、別にドアーズの「ブレイク・オン・スルー」とかでいいんよ。大体さ、曲中でかかるロックの曲がさ、クリームとジャニスだけじゃ物足りんよ。ビートルズもストーンズもフーもかかってないじゃん。版権の問題とかいろいろあるんかも知れんけどさ、もうちょっとがんばれや。そんでエンドクレジットにケミストリーが流れる、とかさ、音楽一つとってもノンポリだよ、全く。 6点(2004-07-26 00:01:07) |
6. 白いカラス
実話を映画化するのは本当に難しい。力点一つ間違えただけで致命的になる。この映画の場合、果たしてアンソニー・ホプキンスとニコール・キッドマンの恋愛沙汰をメインテーマにすえる必要があっただろうか。ないだろう。そのためにホプキンスが実は黒人で云々という人種問題がどうも霞んでしまった嫌いがある。映画の構成が破綻している気がする。 3点(2004-06-20 23:42:37)(良:1票) |