1. 白い嵐
《ネタバレ》 ディザスター・ムービーかと思ったらドラマがメインの作品だった▼このドラマ、やや淡白な印象を受けた。登場人物のキャラがいまいち立っていないため、単調な感じは否めないだろう。「友情」や「師弟愛」など幾つもの要素を監督のリドリー・スコットはこの作品に盛り込んでいるが、「友情」のみをもう少し前面に押し出し、最後の裁判シーンはカットしても良かったかも知れない。最後のドラマが感動の山場なのかも知れないが、私には「蛇足」に思えた▼しかし、さすがはリドリー・スコット監督である。大きく外しはしない。全体としてはそれなりにまとまっている。またイルカのシーンなどのカメラワークも良かった。 [DVD(字幕)] 6点(2007-03-17 16:24:15) |
2. ジャンヌ・ダルク(1999)
《ネタバレ》 過去の英雄は話が美化され神話化されやすい。それはどこの国であって同じであり、救世主を求める人間の心理から生まれるのかも知れない。この作品はジャンヌ・ダルクをより現実に近い姿で捉えようと試みられていると思う。つまり、神話化されるような要素を取り除き、ジャンヌ・ダルクに人間臭さを求めている。特に後半のジャンヌ・ダルクの心の中での葛藤がそうだろう。一歩退いてみるとジャンヌ・ダルクは単なる狂信者にしか見えないかも知れない。しかし、私は上手く具現化されていたと思う。あの部分がなければ、それこそジャンヌ・ダルクは我々にとって掴み所のない人物であったろう。この作品でジャンヌ・ダルクは戦略を考えずにイギリス軍に勝ったように描かれているが、実際はある程度考えて行動したのであろう。だが、ただ神のお告げで勝ったように描くことによって、奇跡の度合いが増し、彼女が長年に渡って人々に語り継がれてきたことに結び付いたと考えられる。その辺りも、私が個人的にこの映画が好きな理由の1つだ。 8点(2004-09-26 10:10:52) |
3. シックス・センス
一度映画館で観てオチを知っているのにも関わらず、2回目も楽しめた。オチを知っているからこそ、次はどのような伏線が張られているのかをつい注目してしまうのだが、それがまた上手く構成されていておもしろい。ホラー映画には『エクソシスト』や『CUBE』などのように新感覚をもたらす代表作が幾つかあるが、この作品もそれらと肩を並べるに価すると思う。惜しむべくはブルース・ウィリスを主演に持ってきたこと。彼には『ダイ・ハード』シリーズにしろ『アルマゲドン』にしろ汗臭い役が似合うので、精神科医は少し無理があるかな…。 7点(2004-09-11 00:04:37) |
4. 新・刑事コロンボ/奪われた旋律<TVM>
いつもと比べてトリックが簡単だったような気が…。でも、このシリーズはトリックどうのこうのより、事件を解決するコロンボの姿を楽しむべきですね。 5点(2004-08-14 17:19:54) |
5. G.I.ジェーン
デミ・ムーアの演技はスゴかった!女性問題に関する社会ドラマや派手なアクションを巧く組み合わせていて、それなりに面白かったと思う。でも、こんな訓練を受けるのは絶対にイヤだ…。 6点(2004-06-11 16:23:50) |
6. 17歳のカルテ
《ネタバレ》 良いドラマだったが、この映画が何を伝えたいのか解らなかった。友人の自殺を目の前にして、落ち込みながらも再起を図るウィノナ・ライダーの姿には感動した。この勢いを最後まで持続させるために、あと一押しが欲しかったなぁ。 5点(2004-06-10 20:23:14) |