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 > タコ太(ぺいぺい) さん
タコ太(ぺいぺい)さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1497
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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1.  真実の穴 《ネタバレ》 
東南アジア発のホラーには、邦画ホラーや洋画ホラーとは異なる独特の雰囲気(=魅力)がありますね。本作もどことなく邦画ホラーの湿気に通じるものを感じるものの、邦画とは少々異なる味わいが楽しめます。素朴、と言うとちょっと違うかも知れませんが、作り物ではない自然な恐さとでも言いましょうか、生活感は近代的でありながら語られる恐怖は少し時代を遡るような感じがします。  少し前に洋画ホラーで同じような壁の穴を扱った作品を観ましたが、そちらはもっとグロテスクかつエロティックな描かれ方でした。それはそれで面白かったのですが、本作の穴はそれと比べれば相当に控え目。直接的(攻撃的)な恐さというより心理的な恐さです。洋画ホラーとアジアンホラーの違いがよく解ります。  壁の向こうに見える世界。それは現実とは時間も空間も異なる異世界。穴は過去の悲劇を語りかけて来る。じわじわと家族の秘密が垣間見えて来ます。祖父母が、そしてマイが隠し続けて来た秘密。マイが実家を飛び出して以来、過去の怨念は出口を失っていたのでしょう。そこにやってきた姉弟。恨みを訴えるには最適な二人です。祖父母には見えなかった(見ようとしていなかった)壁の穴は二人に真実を見せようとし始めます。  願わくば、もう少し尺を短く出来なかったものか。ピムをものにしようとしているパットの悪友のエピソード。ピムの部活のエピソード。物語全体を見たときに、これって必要なエピソード?と思えてなりませんでした。二つのエピソードを絡めてまで描く必要があったのかどうか?本筋だけで十分楽しめたのでサイドストーリーが余分に思えてしまいました。  とは言え、じわっと来る恐さが光るタイ発ホラーに7点献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-09-05 16:40:22)
2.  シー・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
兎に角汚い!ドロドロのぐちゃぐちゃといった画面。そのくせ何故か目を背けたくなるような残虐性はいま一つ感じないという不思議な世界。ただ単に汚な過ぎるからか?全編通じて清潔感皆無なので潔癖症の方は要注意です。あ、唯一生き残った少女だけは可憐です。  物語は極めてシンプル。少々コミカルな会話を交わしつつ二人の漁師が網を巻き上げているとお約束通りに怪物が登場。死んだようにぐったりしているかと思いきや、これまたお約束通りに襲い掛かりガブリ。サメ映画なら船だけ残して二人とも食べられちゃうところですが、ここは生きて帰って村中に感染拡大させないと物語は始まらない。すべてがお約束通り。  その後の展開もまた然り。その夜は奇しくも村で初めてのクラブ開店日。どうみても男のマダムが経営するクラブでは、お約束通りにサービスカットが満載。ギャグ?も満載。ドロドロ画面で半分ぐらいは良く見えないまでもサービスカットは多め。でもドロドロだからエロティック感はほぼ無いというサービスにならずじまいな状況。  序盤は意外性とかワクワク感はないものの、適度にスピーディかつある意味興味深く展開していくのですが、最初の感染者が愛息に食いついちゃったあたりからは殆どカオス。しまいには逃げ惑う少女をゾンビ鯨がゾンビ人間を蹴散らしながら追いかけるものの、鯨は岩を登れないからセーフという理に適っているようで適っていないような力業的展開。更には同じく力業的に挿し込まれている謎のオカルト風味で締めくくり。  これはゾンビ映画?強いて言うならそうなんでしょうね。一応何かに感染していることは間違いなさそうですし、一度は死んでからゾンビ化しているようですし。それにしても汚い1本でした。  (追記)結局主役的に生き残る青年は、後で見てみたら「アルビノ」という役名ですね。だから顔を白く(かなりてムラだらけですが)していたのですね。顔を適当に白く塗って役名がアルビノって、ブラジル的には大丈夫なんでしょうか?何か特別な意味があるのかな?本邦的にはダメなんじゃないかなぁなどと思った次第です。
[インターネット(字幕)] 3点(2024-08-25 22:30:52)
3.  新感染半島 ファイナル・ステージ 《ネタバレ》 
予告編やあらすじ紹介を見て「これは続編と言いつつ別物だな」という予感がありましたが、完全に別物でした。  ただし、だからと言って面白くないということもなく、物語としての意外性は殆どないながらも、豪快なカーアクションやゾンビや武装集団相手のバトルシーンは見応え十分。実写ではないと判っていても手に汗握るシーンは多々ありました。作り手には失礼かも知れませんが、シンプルにB級ゾンビアクションとして見る限りは上質ではないかと。  強いて不満点を挙げるとすれば、主人公が重要な決断を迫られるシーンは悉く間延び感が否めず、「その状況でアンタなんでそんなにのんびり逡巡してるの?」みたいなシーンが何か所もありました。主人公に限らず、演出上の独特の間が気になりましたね。観客の感動を呼びたいというのがありありとしていると言うか。監督は同じ方だと思いますが、前作ではそれほど気にならなかったように記憶しているのですが。  ともあれ、続編と言うことは脇に置いた上での6点献上です。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-07-01 11:52:15)
4.  死霊館 悪魔のせいなら、無罪。 《ネタバレ》 
実は死霊館シリーズの前2作は鑑賞しておらず、純粋に本作のみについての感想です。  普通に面白い。個人的には何でもありになってしまいがちな悪魔モノはイマイチ好きになれないのですが、本作は邦題でミスリードされつつも、要所要所はしっかりと作り込まれているため、実話ベースとは俄かに信じ難いながらもその作品世界を楽しむことが出来ました。  ただ、そもそも夫妻の目指すのは法廷で悪魔の存在を証明することだったと思うのですが、法廷シーンは殆ど登場せず極々短いカットのみ。実話を標榜し当事者近影まで載せて居るのですから、そこはキッチリと描き込んで欲しかったところです。それじゃ長尺になってしまうし、ホラーらしからぬ展開になってしまうから無理なのかも知れませんが。  エンタメ性十分なホラー作品に6点献上です。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-06-13 21:59:29)(良:2票)
5.  シティーハンター(2024) 《ネタバレ》 
少年ジャンプ連載時、TVアニメ放映時はいずれもリアタイで夢中になり、実写版はいかがなものかと鑑賞。ちなみに、ジャッキー版とフランス版、韓国TVM版は未見です。  何はともあれ鈴木亮平さんの冴羽リョウが最高です。アクションのキレ、変態仮面を彷彿とさせる下ネタのキレ、肉体改造ぶり、どこを取ってもハマリ役だと思います。観賞前は顔立ちがちょっと違うかな?とか思っていましたが、いやいやそんなことは全くありませんね。ものの見事に役になり切り、その結果として風貌まで付いて来てる感じです。良い役者さんだなぁと再認識。  香役の森田望智さんも良い感じ。こちらも観賞前はちょっとイメージ違うかなと思っていたのですが、彼女の演技力の幅を知りました。同じくハマり役ですね。脇を固める俳優陣も納得のキャスティングでした。  プロット的には邦画サスペンスあるある的な感じでもあり、人間を超人化する薬剤だなんて何だか最近の海外ドラマで既視感あるかもとか思えたりもしましたが、一話完結の作品としては十分見応えあり。ただ、もし続編があるのであればこの延長線上ではない方が良いかなとも思えたりして。  観終わって素直に「面白かった~♪」と晴れやかな気分にさせてくれる作品に8点献上します。
[インターネット(邦画)] 8点(2024-05-14 11:24:27)
6.  シェイプ・オブ・ウォーター 《ネタバレ》 
公開から早6年余り。気になっていながら何故か縁がなく、遅れ馳せながらアマプラにて鑑賞しました。そして、そのタイムラグがあってこそ、尚更に現代的な愛が語られる大人のファンタジーとして受け止めました。  全編を通じてフィルターの如くヒロインを覆う緑色。そこに落とし込まれる血の赤、映画館のドアの赤、終盤になって変化するヒロインのカチューシャ(ヘアバンド?)の赤、ラストシーンのヒロインのオーバーコートの赤。更には異形の生物の発する青い光。それぞれに象徴的な色使いの妙ですね。  そして、これもまた全編を通じて細密に描かれる60年代。それは背景であったり大道具小道具であったり映像であったり音楽であったり家族の風景であったり。作り手の拘りの極みと言ったところでしょうか。勿論そこにも象徴的な意味合いがそれぞれに込められている。  異形の生物(個人的には塩水の矛盾はあるものの「半魚人」というより「半両生類」と感じましたが)の造形も素晴らしく、異形でありながら深い人間性が込められ、所作も含め表情豊かに演じられているところには感動すら覚えました。  最初から最後まで大人のファンタジー、大人版「美女と野獣」或いは「人魚姫」として世相を反映しつつ語られる純愛の物語。傑作と称して間違いない作品に9点献上します。  1点マイナスの理由?ラスボス的存在の権力の象徴たる元帥閣下が、無傷のままに物語が終わったことがあまりに現実的でやるせなかったというところでしょうか。
[インターネット(字幕)] 9点(2024-04-03 16:25:38)(良:1票)
7.  シン・タイタニック 《ネタバレ》 
様々な事情を抱えた登場人物が悲劇の中で見せる人間模様…みたいなパニックスペクタクルものの定番的なスタイルは、作り手的には盛り込んでいるのかも知れませんが、殆ど期待出来ません。タイタニック号のCGをドーンと登場させ、かつての事故で亡くなった船長以下クルーたちを悪霊として登場させ、最新鋭のシステムも霊の力には勝てません的な流れで悲劇を再現している作品ですね。  登場人物に華がなく、と言うか船長役もクルーたち役もどうにも役になり切れておらず、お馬鹿っプルユーチューバーはウザいったらありゃしないし、ホスト役的な位置付けの学者さん?は遺品を勝手に売りさばくというあり得ない行動を取るし、トンデモ霊能者は何故霊を呼び出して事故を起こそうとしているのか意味不明だし…事故ありきの展開はヤッツケ仕事感と言うかツギハギ感と言うか、どうにもまとまりがないままにエンディング。  これはパロディ?でも全然笑えないです。大真面目なホラー?全く恐くないです。ヒューマンドラマ?間違ってもそりゃないです。と言う訳で、中途半端感溢れる作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 1点(2024-03-08 23:14:01)
8.  SISU/シス 不死身の男 《ネタバレ》 
最高です!ヒーローは死なない!ヒーローは諦めない!ヒーローは無敵!  銃弾の嵐の中、敵の死体を担いでいれば弾は貫通しない!頭隠して尻隠さず状態でも、弾は尻には飛んでこない!地雷が爆発しようが爆弾が爆発しようが、体に食い込んだ破片を除去すれば元気復活!窮地も体に火をつけて川に飛び込んでセーフ!水中の格闘では相手の肺の空気を吸って呼吸維持!縛り首にされても只管耐えて生還!ツルハシの一撃で飛行機に飛び乗り、墜落しても沼地なら大丈夫!そして重かろうが嵩張ろうが金塊は手放さない!  これぞヒーローです。そして、飛行機にも負けず風の如くヒーローの下に現れる一度も名前を呼んでもらえない愛犬ウッコ(この手の作品では希少なテリア)もまたヒーロー!(多分オス)ヒーローに救われ逞しく戦った女性たちもヒーロー!(ヒロイン?)  可哀そうだったのは地雷を踏んでしまいヒーローの命を自らの身体で救った愛馬(無名?)と、ヒーローの縛り首に際して帽子を脱いで敬意を表する心を持ちながら理不尽に上官に殺された若年兵。  北欧の作品は各ジャンルそれぞれに独特の雰囲気があって魅力溢れる作品が多いですね。ピンポイントで好みの作品に10点献上します。  (追記)満点はいくらなんでも甘過ぎでした。9点にします。(まだ甘過ぎかも知れませんが)
[インターネット(字幕)] 9点(2024-03-07 22:51:21)
9.  ジュラシック・ワールド/新たなる支配者 《ネタバレ》 
端的に言えば、ワクワクドキドキ出来るアクション巨編。そこに最新鋭の技術を駆使してビジュアル化した恐竜たちが闊歩する。それに尽きますね。  初作から楽しんで来たファンにとっては、サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラムの御三方の健在ぶりは涙モノ。当時のままのキャラ設定にも満足。  強いて不満足点を言わせていただけば、多くの皆様のご指摘にもある通りストーリーそのもの。そこを重視する方にとっては本作の致命的なマイナス点かも知れませんが。DNAとか遺伝子とかのコントロールによる暴走劇は決して目新しくなく、バイクと恐竜の追走劇は見応えのある出来栄えではあるものの、インディジョーンズのパロディの感が拭えません。思えば、全編通じてシリーズそのものも含んだ何かしらの作品のパロディ(オマージュと言った方が適切かも)を感じるカットが多出します。個人的にはその辺りも作品も魅力として受け止めましたが。  否定的に観てしまうと、本作の設定として恐竜が蘇った世界であることの必然性はあるのか?と思えないこともないでしょう。実際イナゴの位置付けは恐竜を超えたものになってしまっていますし。もっと恐竜たちの存在感を演出して欲しかった、というのが正直なところです。  とは言え、決して否定はしません。楽しかったです。思い出に残る秀作とはお世辞にも言えませんし、後日談を作り放題のような伏線回収等なしのエンディングではありますが、他の如何なる恐竜映画も決して超えることが出来ない金字塔を打ち建てたシリーズの最後を飾るに相応しい豪華なエンタメ大作でした。  ちなみに、原題も邦題も副題はハズレですね。せめて邦題は原題を無視してでも工夫して欲しかったところです。(原題の意訳かと思いますので邦題の評価は付けませんが)
[インターネット(字幕)] 6点(2024-01-12 11:12:31)(良:1票)
10.  ショートウェーブ 《ネタバレ》 
始まりはサスペンス或いはミステリー。画面が変わればヒューマンドラマ。それに続くはSFホラー。そして〆はスプラッター風味で。といった具合に、テイストと言うかコンセプトと言うか二転三転する、ストレートに言えば纏まりにイマイチ欠けるドラマですね。  全体的に多出する草原や森や海を舞台にヒロインが駆け巡るカットは、美しいと言えば美しいのですがファンタジ―感の中にどことなくエロティックでもあって、あたかもヒロイン役の女優さんのPVのようでもあり、「だから何なの?」と言いたくなってしまいます。これもまた纏まりのなさを感じさせる理由のひとつ。  全体的に終盤のスプラッター色が登場するまで何とも言えないエロティシズムを感じてしまうのです。否、血まみれになった後でさえ。主演女優さんはプロポ―ションも良く、何気に露出も多めだったりするので尚更なのかも知れません。作品テーマをボカシてしまっている一つの要因かも。  結局、種明かしのようで種明かしになっていないエンディングが纏まりのなさに止めを刺した感じです。一体何が言いたかったのか。謎の電波は実はその家から出てました。だって異星人は一瞬しか留まれないから。ですか?  様々な映画祭で高評価だったとの触れ込みですが、私には残念ながら刺さりませんでした。限りなく2点寄りの3点献上です。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-12-18 14:58:41)
11.  シンクロニック 《ネタバレ》 
冒頭のサスペンスホラー感からするとちょっと予想し難い展開。ヒューマンドラマ要素を絡めたファンタジーSFですね。  ドラッグの効果で松果体がタイムトラベルし、おのずから身体そのものも時空を移動する。移動の瞬間に居る場所によって移動先の時代が決定される。接触している物(生物を含む)も同時に移動する。移動した後は7分後に同じ場所に居れば元に戻れる等々。やはり正統派のSFと言うよりファンタジーと表現した方が受け入れやすいでしょうね。  ファンタジーと割り切って観れば、細かな疑問や矛盾を気にせずに楽しめる作品であるとは思いますが、主人公の不治の病、親子の軋轢とそれによる夫婦間の不和、人種問題等々、尺に対してエッセンスを詰め込み過ぎの感が否めません。そこが一番のマイナス要素かも。もっとも長尺にすべき作品とも思えませんが。  個人的には、愛犬を犠牲にした主人公が許し難いという、テーマとは関係のなさそうな理由でマイナス評価。限りなく3点に近い4点献上です。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-12-15 15:42:43)
12.  新感染 ファイナル・エクスプレス 《ネタバレ》 
ストーリーそのものは決して目新しいものではなく、王道を行くゾンビ映画。なぜ?どうして?は極力省き、と言うより敢えて語らず、只管ゾンビによるパニックを描き続ける。視聴層を意識しているのか、やたらリアルに血生臭くはない。「健全なゾンビ映画」とでも言えば良いのだろうか。  これが韓国発というのがある意味驚き。韓国映画であれば、色調も明るさも落とした中で悲劇が凄惨に描かれるようイメージしてしまうが、本作はどこか湿度が低く青空の背景が妙に似合っている。されど、コメディではない。純粋にホラーかつ人間ドラマ。それも決して軽々しくなくリアルに描かれている人間ドラマ。ひさびさに約2時間の尺で見応えのあるゾンビ映画を観ました。  細かく観れば粗と言うか気になる点がないこともありませんが、本作はゾンビ映画としての粗は気にするべきではない作品。スピード感に溢れた展開に身を任せて、シンプルに楽しむべき作品ですね。面白かった。エンディングもgood!8点献上します。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-11-12 23:42:12)
13.  シーワールドZ 《ネタバレ》 
動物ゾンビ映画「ZOOMBIE:ズーンビ」シリーズのスピンオフ的作品。動物たちをゾンビ化させる薬剤繋がりで、今度は水生生物たちが暴れるという物語。しかしながら、本編以上の低予算ぶりを発揮して兎に角チープなビジュアルです。  物語的にも、当の水族館がたまたま休館中という設定なので、人々が逃げ惑うパニックシーンもなく、大暴れしているはずの動物たちも意外とのんびりペース。DVDのジャケ写真のようなド迫力場面は皆無と言って良いかと思われます。  ラストに明かされる事件の背景からすると明らかに人災、と言うか犯罪なので、最初に感染し最後に殺されてしまう大ダコは寧ろ被害者。死んでいったスタッフたちも犯罪の被害者的立ち位置で、生き物も人間も全て無駄死にといった感があります。  と言った訳で、特に評価すべきアイディアも見当たらず、ただ単に後味の悪い作品でした。  (追記と言うか蛇足) 本作より先んじて公開された「ズーンビ ネクストレベル」(ズーンビ2)を後日鑑賞しました。それに基づいて本作のレビューを変えるようかなと思ったものの、こちらの方が後なのに「2」の方が良作。なので2点献上維持します。
[インターネット(字幕)] 2点(2023-11-03 11:03:06)
14.  ジャックは一体何をした? 《ネタバレ》 
デビッド・リンチ初心者には何が何やら解らないであろう超シュールなフィルムノワール。リンチ作品のセルフリスペクト的要素がわずか17分の中にみっしりと詰め込まれています。  ジャックが猿であること。その恋人が雌鶏であること。注目すべきはそこではないことは明らか。平板的に見てしまえばコメディ的に映らないこともないでしょう。でも、そんなカテゴライズは全く無駄。リンチ作品に共通することですが、観客が観ている映像の遥か向こうに本質が見え隠れしているように感じます。見たままそのまま受け取ってはいけないのだと思います。台詞の一つひとつ、ビジュアルの一つひとつに意味付けを求めてはいけないような。  ひさしぶりにリンチワールドを堪能しました。実に愉快で美しいモノクロ作品でした。
[インターネット(字幕)] 9点(2023-10-04 22:13:45)
15.  シャークネード ラスト・チェーンソー 4DX(TVM) 《ネタバレ》 
前作で大っぴらに「to be continued」と銘打っていただけあって、完全な?続編かつシリーズ総集編。ユニークなアイディアのサメ映画で始まった本シリーズも、ついにSFアドベンチャー作品として?完結です。  確かに、前作と言うよりもシリーズ全編を観ていないと意味不明な作品。否、全編見ていても前作からのSF風味増量に馴染んでいないと理解困難かも知れませんね。  しかも、そこで語られるタイムパラドクス論には些かと言うか大いにと言うか齟齬があります。語ってる登場人物たちもスタンスぶれぶれです。なので、理詰めで観ようとか理解しようとすると混乱するだけです。只管に言葉の遊びとかビジュアルとして楽しむのが正しい見方だと思う次第です。  そういう意味で大いに楽しめました。笑えるし、なんならホロリと出来ないこともない。最早サメ映画と言って良いかどうか判らないところですが、「サメ映画界」に偉大な足跡を残した名(迷)作サメ映画として語り継がれるでしょう。  打ち上げご祝儀的に+1点して8点献上します。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2023-09-19 14:37:02)
16.  シャークネード5 ワールド・タイフーン<TVM> 《ネタバレ》 
今回は「インディジョーンズ」で始まり「バックトゥザフューチャー」で終わる。オープニングのアニメも相変わらず良いですね。  それにしても、低予算低予算と言われながらも随分と予算も潤沢になってきたようで、見た限りでは決して使い回しではない各国の映像も使われているような。エンドロールでも国別のユニットが出て来ますし。(ホントかな?)  肝心のお話の方は、大いに風呂敷を拡げまくって、シャークネードが世界中で同時多発するばかりか、そもそも太古の昔に人類はシャークネードと戦い、そして勝利した!なんていう時空を超えた次元にまで展開していきます。  と、説明はもう要りませんね。ここまで来たら最終話まで観るっきゃない!って言うか、エンディングに「to be continued」とある訳でして、5と6は「バックトゥザフューチャー」ばりに続編的に作られているので、TV放映上分けただけという感じですね。あれ?公開時期は丁度1年違うのですね?? ま、3時間の大作にしたら余計に観る人を選ぶということもあるのでしょう。  最早サメ映画の領域から離脱しかけていますが、今回も大いに楽しませていただきました。7点献上します。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-09-19 14:18:30)
17.  シャークネード4<TVM> 《ネタバレ》 
スターウォーズと見紛うオープニング。原題のサブタイトルの「The 4th Awakens」が本家の「The Force Awakens」から来ていることは言わずもなが。  で、肝心のサメ話は、良く言えばマンネリ化しないように工夫に工夫を凝らした斬新なネタの連発。悪く言えば前作以上の悪ノリの連発。作り手が楽しけりゃいいってなぐらいの軽いノリ。いずれにしても、面白いの作ったから楽しめる人だけ観てね。って言うか、これ観て楽しくないって信じられない!みたいな声が聞こえて来るようです。  荒唐無稽な竜巻理論、気象理論、サイボーグと化したヒロインの超科学的能力、主な登場人物は絶対死なない安心の展開、そして〆はマッコウクジラ仕立てのサメマトリョーシカからの脱出。いや~飽きません。  極端に観る人を選ぶ本作。否、本シリーズ。好きなので今回も甘めに7点献上します。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-09-16 20:31:16)
18.  シャークネード エクストリーム・ミッション<TVM> 《ネタバレ》 
オープニングの銃口越しにサッとチェーンソーを構える正装の男、それを見た瞬間、三作目に至ってついに製作者は本シリーズをコメディと位置付けたことを知り(いや今までだってコメディだったかも知れないけれど)、爽快な気分のまま一気に鑑賞。  理不尽さ、荒唐無稽さに磨きをかけ、全てにパワーアップ本作は、有無を言わせず無防備に楽しませてくれる(ただし限られた観客を)快作でした。  例を挙げればキリがないほどのお笑いネタの連発。三作目となっても未だ台詞もアクションも冴えないヒーローとヒロイン。(サブの方のヒロインはチョット良い感じに進化したかも)そして極めつけの宇宙サメとの格闘&サメに入って大気圏突入しての帰還。更には、なぜか月面着陸してる親父。  あぁ面白い。ひさびさに大笑いした。続編製作意欲丸出しのエンディングも含め、大満足でした。ただし、今回もあまりに人が死に過ぎなので1点だけ減点します。(散々笑っておいて道徳心もないのですが)
[インターネット(字幕)] 9点(2023-08-30 15:16:17)(良:1票)
19.  シン・仮面ライダー 《ネタバレ》 
1971年にTV放映された「仮面ライダー」をリアルタイムで夢中になって観ていた身としては、いきなりショッカーの戦闘員たちを返り血を浴びながら殺害していくライダーに一瞬引いてしまいました。この作品は、元祖TVシリーズにはなかった暴力的リアリティを追求していくのか?と。  しかし、観続けて行くと、特にリアリティの追求ということでもなく、カット割りや演出、登場人物の台詞回し等々、寧ろ元祖版を丁寧にトレースしているように思えて来て、当時を知る世代にとっては懐かしき昭和の時代を髣髴とさせてくれる作品でした。  併せて、子供向けとして制作された元祖版では少々抑え気味だった、ヒーローの背負った悲しみ・苦しみといった物語の重要な背景部分にも光を当て、今や中年を越え老齢の域に一歩踏み入ったリアルタイム世代にとっては、別の意味でも堪らなくノスタルジックな作品です。  それだけに、ショッカー戦闘員殺害シーンでの流血や、ラスボスとの最終決戦シーンでのライダー流血シーンが必要だったのかどうかは微妙に思えます。  また、次々に怪人が登場する前半~中盤は、スピード感はあるものの今ひとつ綺麗に流れていないように思え、一話完結モノを繋ぎ合わせたようなイメージでした。原作に忠実にするためには尺の都合もあって仕方なかったのかも知れませんが、ルリ子の遺言以降の流れが一気に加速し厚みを増すのに対して、何かもたつきのようなものを感じてしまいました。  仮面ライダー1号・2号はリアルタイムで観たものの、その後はすっかりご無沙汰してしまい、次に観たのは「仮面ノリダー」だったという浜辺美波ちゃんファンの自分にとっては大いに楽しめる作品でしたが、平成以降のファンを始め1号・2号の時代に何かしらの思い入れがない人にとっては全く楽しめない作品でしょう。観る人を選びますね。なので5点献上に留めます。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-08-17 00:31:59)(良:1票)
20.  シャークネード カテゴリー2<TVM> 《ネタバレ》 
TVMでも興行収入が続編に生かされるってことがあるのでしょうか?オープニングからして予算大幅増額感が滲み出てますね。キャスティング然り、セットや特殊効果やエキストラや何やかやの全てにおいて然り。エンドロールや楽曲(曲名も良いですね)の数々にも。そのくせアイディアだけは前作をほぼ踏襲というところが逆に成功の秘訣か?無理矢理捻り出したような新ネタが殆どないところに好感が持てます。カメオ出演とか探すのも楽しみ方としてアリかも。  言いたいことは殆ど4番のレビューで書き尽くしていただいています。御意です。強いて付記するならば、この人って飛行機操縦出来ましたっけ?いや仮にセスナ飛ばせたとしても旅客機は…。否、チェーンソー持って空を飛べるんだから旅客機ぐらい朝飯前か。それから、偶然??手にした元妻の左手から指輪抜いて「これは要らん!」とか言って手の方を投げ捨てるか、普通?それも本人の前で?ここまで何でもありでやってんだから奇跡的に縫合手術に成功して元通りってのもありじゃない?そんな程度の野暮な意見しかありません。  お見事なエンタメ大作です。8点献上。決して大盤振る舞いじゃありません!
[CS・衛星(字幕)] 8点(2023-08-07 23:13:49)
000.00%
1352.34%
2523.47%
3946.28%
41248.28%
518412.29%
628519.04%
738625.78%
823715.83%
9805.34%
10201.34%

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