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コメント数 1207
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年齢 58歳
自己紹介 短くって、切れ味のいいレビューには「良」投票してしまいます。

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1.  死体の人 《ネタバレ》 
やさしい映画だなあ。オラは好きです。主人公の奥野瑛太氏は、ワタシ、ノーマークでしたけど、「もっと見てみたい!」と切実に思いました。烏丸せつこさんも、久しぶりに見たなあ。もっと出てきてほしい。きたろう氏の父親役は、すごく滋味深いのでした。よかった。なお、臆することなく、3巻ぶんもあるのなら、もっとガッツリ「ニュー・シネマ・パラダイス」をやればよかったのにと思っています(広志ダイジェスト)。
[DVD(邦画)] 7点(2024-08-15 20:23:44)
2.  ジャッジメント・ナイト 《ネタバレ》 
「奥さんが見えてます」。主人公もこれから警察の事情聴取必至だと思いますが、めでたしみたいな終わり方をするのですね。なんかアドベンチャー映画を見たような気になってます。なので、「ヤンキーなグーニーズ」と評してみたいと思います。
[DVD(吹替)] 2点(2024-06-23 13:35:53)
3.  新・男はつらいよ 《ネタバレ》 
事情によりハワイに行けなかったから、旅行の期間中、とらやで身を潜める。カッコ悪いのを隠そうとするのが、一番カッコ悪いんだよ。これが、旅行社の営業である登をかばってのことでもあれば、まだしも。昔はこれで笑ってたんだろうけど、いろんな身の上の人を見てきた今の私にはホントに親戚は大変だなと思ったり、「お兄ちゃん、かわいそう」なんて甘やかすサクラが悪いと思ったり。寅さんの観客にふさわしくないワタシなんだと思います。
[DVD(邦画)] 3点(2024-06-12 11:48:13)
4.  ジャッカルの日 《ネタバレ》 
いしいひさいち版の「ジャッカルの日々」読了済(とはいえ、8コマですけど)。だから、本作が失敗する物語ということだけは知っていました。そして、周到なジャッカルがどう失敗するかがキモだと思ってました。しかしどうでしょう。なんというあっけない失敗。ちゃんと普通の失敗。■でも、そこがいい。■決して、ジャッカルの計画が杜撰だなんて思わないし、組立ライフルの造形の美しさにはほれぼれするのだけれど。一方、接触する必要のないモンペリレ夫人に寄ってっちゃったり、パニクって交通事故を起こしたりもするわけです。■伝説の殺し屋かと思いきや、人間くさくもある。■タイトルから「決行の日」の比重が大きいのかと思いましたが、殺しの右往左往の物語なら、いしいひさいちの「ジャッカルの日々」というのもいいタイトルだなと思いました。
[DVD(字幕)] 8点(2024-04-15 08:56:33)
5.  シン・仮面ライダー 《ネタバレ》 
イチローとの対決以前までは、好きでした。サム・ライミのスパイダーマンみたいなダークな質感の和物ヒーローもの。こりゃイカレてるとわくわくしながら見てました。しかし、最期のバトルは、妹との交際を認めてくれない兄貴のところに、友達もろとも直談判に行き、とうとう手が出ちゃったみたいな。いやそんな成り行きでは一切ありませんが、そんなことを思い重ねながらみてました。この監督は、趣味に走りすぎると、そこで満足しちゃって終幕なんてどうでもよくなっちゃうんじゃないでしょうか。そして。あなたはタキだったのね。それでまんまと+1点です。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-07-22 16:50:17)
6.  質屋 《ネタバレ》 
往時のニューヨークの街並みやクインシー・ジョーンズの音楽がかっこいいなと思うけど,面白いかというとちょっとなあ。絶望が深い彼だからこそ,当初の冷酷な質屋のキャラクターが魅力的であったわけで。グズグズになっちゃって,後半,社会学者のマンションに訪ねたりしたシーンは興醒めでした。
[DVD(邦画)] 3点(2023-04-28 22:40:26)
7.  ジェノサイド ナチスの虐殺 ホロコーストの真実 《ネタバレ》 
■当時の写真や動画を編集した、ナチスによるホロコーストのドキュメンタリー。本作を観たら、グイドが愛息ジョズエのためにつらぬいた嘘が白々しくなってしまいます。もう「ライフ・イズ・ビューティフル(1997)」を観られなくなったかも。■とにかく人格を無視した悪辣な連続殺人事件が600万人も組織的に起きている様を観るわけです。戦争が怖いというより人間が怖い。■よその国の昔のこととは思わない方がいいのだ。一人一人は善良でも、集まるととんでもないことを始めてしまう集団を大なり小なり見てきたからね。■組織を笠に着てヒトを踏みつけにするような人間に、自分がならないことをまず考えたい。
[DVD(字幕)] 6点(2023-02-17 17:11:15)(良:1票)
8.  死刑にいたる病 《ネタバレ》 
んー、なんかピンとこない。死刑にいたる病とは、連続猟奇殺人すら馬鹿馬鹿しくなった榛村の患った病であり、絶望だと思っています。もはやすべてを終わらせるために、根津かおる殺しをやった。しかし、本作においては、殺人の描写がいたずらにキツく、またサイコなシリアルキラーにみんな滑稽なくらい動かされていくその様だけが強調されていたような気がします。連続殺人犯の異常性だけを言いつのる話ではないのだろう。最後のネタばらしもそうインパクトはなく、そういえば、そのこと忘れてたくらいなものでした。原作で答え合わせしたくなる映画ではありました。それはさておき、阿部サダヲはやっぱりすごいよね。もはや、主役しかできないんじゃないだろうか。なんか神がかっている。
[DVD(邦画)] 5点(2022-12-28 17:04:14)
9.  シン・ウルトラマン 《ネタバレ》 
「ウルトラセブン」と「空想科学読本」と「とり・みき先生のSFマンガ」を混ぜたような「シン・ウルトラマン」。雑なCGのようなシーン(直立して話したりするウルトラマンなど)や、大事件が起きているのになんかこじんまりとした界隈で話が進んだりするのは、それがウルトラマンらしい趣きなんだと思っています。つまり、あえてそうしていると。よかった。【追記】もしかして、ブラウン管で見るのが最適な映画だったりして(困難)。テレビの画面にこそ、なじむんじゃないか。
[インターネット(邦画)] 9点(2022-11-18 20:43:28)(良:1票)
10.  ジョジョ・ラビット 《ネタバレ》 
なんかぼんやりした変な映画だなあと鑑賞しておりましたが、母親の死と市街戦のシーンで、物語とジョジョ自身の輪郭がはっきりする。これがしたかったのね、とようやく気づくのですが、この趣向(いきなりシリアス)はあんまり好きではない。内なるアドルフとの対決もなんか消化不良。最後のダンスで会話するかのシーンは好きです。こんなダンスができるのなら、それが疑似姉弟であろうとも、愛し合っていてはいたのだろう。お腹に蝶がいるって、ものすごい納得ワードだったんですが、オリジナルではなく、ヨーロッパじゃ一般的な比喩のよう。
[DVD(字幕)] 6点(2022-07-11 20:04:20)
11.  シリアル・ママ 《ネタバレ》 
1994年の作であるなら、「フォレスト・ガンプ」や「スピード」の同級生じゃないですか。であるとすれば、この安っぽさは狙ってのことなのだと思いますが、ただ安っぽいだけだったと思います。気に食わない奴は攻撃対象ってママが一辺倒すぎるんですよ。ママの人格に緩急がない。冒頭のハエのくだりのような生理的に嫌な感じがもっとあると見応えがあったのでは(どんな見応えだ?)。悪趣味な映画だと聞いてましたので、ワタシ、気持ちが荒んだ今こそと、視聴に臨んだものですが、さっぱり気持ちが落ちていくばっかりです。悪趣味というより、つまらない悪ふざけを見せられたと思っています。
[DVD(字幕)] 1点(2022-01-26 21:35:42)
12.  新・刑事コロンボ/殺意のナイトクラブ<TVM> 《ネタバレ》 
うーん、そうかあ。最後には、こういうふうになっちゃうんですね。最終話になることを意識してないようにも見えますね。ワタシは最後まで一辺倒、最初から最後までコロンボはコロンボのままだったのが失敗なんじゃないかと思います。年寄りのコロンボだってみたいと思いますよ。耳が遠いふりして、本当は聞こえているのに聞き返してイライラさせるコロンボとか。もう亡き奥さんのところに行くばっかりだといって、周囲を微妙な感じにするコロンボとか。そうでなくとも、ちゃんと管理職をやっているコロンボとかね。加齢とともに、年相応のコロンボを見せてくれればよかったのに、と初老のワタシは思います。それはさておき、本作について。犯人が愚かすぎて魅力のないエピソードはダメですね。旧シリーズでもそうでしたけど。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2021-09-05 16:28:00)
13.  ジョニーは戦場へ行った 《ネタバレ》 
あの、花のような「ローマの休日」を書いたトランボだからこそ、書くことができた名作だと思う。ジョーと父親との関係が本筋に深みを与えていると思う。愛されていたのか、そうではなかったのか。
[DVD(字幕)] 9点(2021-06-13 13:30:34)
14.  幸せなひとりぼっち 《ネタバレ》 
ああ。まんまとよかったです。術中にはまったというところです。最初のデートのレストランの告白シーンで、あっという間に泣かされました。不幸なフラグが立っていた、幸せそうなスペイン旅行が見てられませんでした。人差し指と大きな手のひらで、繋がっていたのですね。オーヴェ役の男優さんは、手のひらの大きさで選ばれたのでしょう。出演シーンこそ少なかったソーニャですが、彼女に愛されたオーヴェの物語だからこそ、こころ安らかに見ていられたのだと思っています。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-05-29 21:08:19)(良:1票)
15.  女中ッ子 《ネタバレ》 
面白い。不思議な映画。これは、古い日本の映画というよりもう全く別の世界のお話のよう。いたいけな初の輝きと、やはりいたいけな勝美の無垢から、どう延長しようと今の日本につながるような気がしないんだ。■イランの映画を見たときの息苦しさに近いような気がする(「運動靴と赤い金魚」とか)。■だいぶ高い所まで行く木登りのシーン、何度も撮る徒競走のシーン、初の名前を口ずさみながら雪道を歩くシーン。きっちりやるナマハゲのシーン。好きなシーンがたくさんあります。■ただし、このような終わりかたをせざるを得なかったのかもしれませんが、最後にほんとのことを言わなかった初に少し憤りを感じます。黙ってしまうことは、おおきな信頼を寄せてくれていた奥様の気持ちを裏切ることになるし、いつか本当のことを知ってしまう勝美の気持ちも傷つけるものでしょう。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-05-24 22:02:07)
16.  JUNK HEAD
堀監督は、全部自分でやりたかったのだと思う。終幕後、観客は異様なエンドロールを見るわけです。そこには、堀監督以外の名前も見えるのですが、本当は全部自分でやりたかったんだろうなと思う。他の人のアドバイスや意見なんか聞かず。「JUNK HEAD」の世界の神は、パートンやましてやポン太ではなく、堀監督自身なのだから。誰のものでもない世界を作り上げたいと願ってそれを実現した。カッコいいよ。でも。カッコいいんだけど、それが空恐ろしいことのような気持ちもするんだよね。本作について。面白かったですよ。劇場なので声は出しませんでしたが、「あああ″あ″〜(苦笑混じりの困惑の声)」という心の声を上げることしばしば。次回作も見たい。これはもう、映画館で。堀監督には、お金を払いたい。10点は、3部作が終了するときに残しておきます。【追記】「いらすとや」の作者の方に近い情熱を感じます。【追記②】ここで終わって、これでいいと思うオレもいるな。
[映画館(字幕)] 8点(2021-05-10 18:44:04)
17.  人生タクシー 《ネタバレ》 
イランの映画に出てくる子供は、なんていたいけなんだろう。「映画」なんだから何か出来事がおきてしかるべきなのですが、本当にこの子達にとにかくなにも起こりませんように、と祈らざるをえない(間違った視線なんだと思っています)。この監督さんの映画について知っていると、見えるものがだいぶ変わってきそうです。しかし、なにも知らないでも、ただタクシーがあっちこっちいったり、いろんな事情のある人を乗せたり降ろしたりしているのを、なんとなく見てられるって、味のある一作と思っています。村上春樹的?、とか見てて思ったのは、正しかったんだろうか?どうなんだろう。
[DVD(字幕)] 6点(2020-07-11 05:54:16)(良:1票)
18.  シャッフル(1981) 《ネタバレ》 
演技する森達也氏が観たいというマニアック?な動機で視聴しました。若い森氏を観て、特に感慨もありません。あああ、若いなあ、ってとこ。そんなには、森氏に見所はない。本作について。ストーリーは、原作の大友克洋氏の「RUN」を知らない人が見たら、わかるんだろうか?セリフは、小声でモソモソ、聞こえづらい。あまりそこの住民への配慮もなく、公道を追いかけっこするシーンを撮るとか、80年代っぽいのは嫌いではないが。しかし、まあ面白くはなかったよね。ワタシ、狂い咲きサンダーロードもダメだったもんね。なんか、熱量だけを見せられているような気がしちゃうんだよね。とにかく、ガーッといったら、なんかいいのができる、みたいな。
[DVD(邦画)] 5点(2020-04-13 19:52:01)
19.  子宮に沈める 《ネタバレ》 
ああ〜、見ました。確かに辛い視聴体験でした。しかし。釈然としないのは、母親の造形です。あんなにキレイなお弁当を仕上げることができるお母さんは、こんな行き当たりばったりなことはしないでしょう。ピクニックの日が雨だったら、自宅でレジャーシートを広げられる人は、子供を捨てられないでしょう。監督は、どんな人の身の上でもこのようなことは起こり得ると言いたかったのかもしれません。確かに、このような事件はワイドショーでしばしば目にします。がしかし、ワタシはそういう気質のある人の身にしか起きないことと考えています(非道い?あるいは、甘い?)。
[DVD(邦画)] 3点(2020-03-27 21:32:15)
20.  地獄の英雄(1951) 《ネタバレ》 
冒頭軽薄な記者登場からのビリー・ワイルダー一流のコメディ感とタイトルのギャップに戸惑っていたものです。え、どういう話?しかし、カーチスと保安官が手を組んでからの流れは、確かに「地獄」。鉄火場をてこにして、次のステージに進もうとする輩ってどんなときにもいるんだな(今の日本にもね)。たくさんの人の大小さまざまな私欲が集まったところで、カーチスという触媒を得て、一気に進む負の化学反応。一人の気の毒な男をじっくりと遠回しにして殺すカーニバル。カーチスは、レオのいまわの際に、涙流したんですよね。これはもう本当の悪党だよ。
[DVD(字幕)] 9点(2020-03-16 09:54:57)
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