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プロフィール
コメント数 111
性別 男性
自己紹介 日本映画好きです。以前、Yahooブログに1000本掲載していたのが削除されてしまいました(涙)DVDよりスクリーンで観た作品の方が点が高い傾向にあるようです。月に3・4回は東京にある名画座に通ってます。

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1.  白と黒(1963)
よく出来た作品ですね。良心の呵責に最後まで苛まれる難しい役目が仲代達矢で良かった。小林桂樹さんは本当、庶民的で正義感ある日本人のイメージにピッタリで、刑事や検事の役が合う。松本清張原作で黒澤明作品でもおなじみの東宝製作陣がしっかり作りあげた作品でした。白と黒という題に反してカラーで作ったら面白いのに・・・
[映画館(邦画)] 7点(2010-11-04 23:21:50)
2.  沈まぬ太陽 《ネタバレ》 
山崎豊子の映画化となると、どうしても、山本薩夫監督を思わずにはいられないのですが、「不毛地帯」「華麗なる一族」、作者は違うとはいえ「金環蝕」などの作品と比較すると、纏まりが悪い。 事故は起きるべくして起きた、国民航空の信じられない企業体質。この追求が大分甘く感じた。原作では主人公の悲壮な境遇・苦悩に加え、墜落事故を事故を招いた驚くべき企業体質、そして(得意の)政治権力の内幕を逃さずに描くことで壮大なドラマとなっていたのだが、映画ではやや企業実態の描写が散漫にみえる。原作の台詞の「主要部分抜粋」のような感じ、典型像の域でとどまっていた。 3時間以上の時間があるのだから、もう少し企業・政治家の癒着を突く事ができるのではないだろうか。 いつの時代もそうだが、国民よりも自分の保身を優先する企業トップ・政治家、その利権に群がる人間達。その告発的な部分を持つ映画も観たい。 渡辺謙の熱演、彼の悲壮な境遇と決意は伝わったが、もっと「大きな作品」に出来たはず。現在、支援問題が話題となっていますが酷いものです。経営陣の責任は重大です。ただ、その末端で安月給で油まみれになって航空機を整備している者ら多くの末端従業員らの存在も忘れてはならないですね。そう思うと、余計に腹がたってしょうがない。
[映画館(邦画)] 7点(2009-11-01 17:02:53)(良:2票)
3.  次郎長三国志(2008) 《ネタバレ》 
久しぶりに新作の映画2本も映画館で観ちゃった。「次郎長三国志」はやはり観なけりゃいかん!と。で、面白かったし、泣けた!  マキノ雅弘監督9部作のうち、3部の途中あたりから6部まで、特に6話の部分を取り上げています。どうしても尺の問題があるので「子分との出会い」が入らないのはしょうがない。それでも楽しめた。  この物語はRPGのような個性ある仲間が加わっていく楽しさもあるが、一番はやはり「次郎長一家の連帯」にあると思う。堅気の世界からはみ出したどうしようも人間たち。そんな彼らが「義理と人情」に、惚れて恋して必死に生きる姿。そこに、観るものは泣いたり笑ったりする。それは、50年以上経っても色褪せない「普遍的なもの」であるんだなと私は観て実感しました。  キャスティングも好感です。一人一人かくと凄く長くなるので省略しますが、マキノ版で個人的に弱いと思っていた<次郎長&お蝶の弱さ>を中井貴一と鈴木京香になって、良かった。二人がベタベタかなとも思えるが、鈴木京香美しいねえ。 子分達はみな○、女性陣は 久慈あさみのお仲が高岡早紀、越路吹雪のお園が木村佳乃と豪華になっているが、貢献が少なかったのが残念。「投げ節お仲」は「森の石松」と並んでファンが多いと思うので・・・ でも、やはり時間が限られているからしょうがない。  この作品については、映画内での演技も勿論そうですが、キャスト間の結束が大事なのではないかと思う。それも、結束しているなあと感じさせた。お蝶の最後のシーンが素晴らしく、中井貴一が櫛を口で抜くのと同時にカメラを回して全員の表情を撮っているんですが、「次郎長一家の連帯」をしっかりと演出していた。 個々の登場時間が限られている以上、この連帯はポイントなんだと思う。  マキノ節も引き継がれている。中井貴一が口でお蝶の櫛を抜く仕草はあの独特の色気が出ており拍手。不安な点は、50年版の各エピソードを短縮して繋いでいる内容なので、少し物語が飛び飛びに感じるかもしれない。  久々に庶民的で笑って泣ける娯楽作品に出会ったのかも知れません。
[映画館(邦画)] 7点(2008-09-22 21:27:33)
4.  しとやかな獣
この作品を観てから、私は川島雄三に取り憑かれてしまいました。1回目は小沢昭一の「ジュウナナマンエン!」に熱狂し、2回目は立体的なカメラワークに驚愕、伊藤雄之助と山岡久乃の表情に驚愕し、3回目は若尾文子の髪型に驚愕しました(遅い!)。ここでDVDを買い、4回目、船越英二の存在やラストの山岡久乃の表情に「なるほど」と思い、で映画館で観る機会がありました。そこでは、あの強烈な夕焼けをバックに踊る二人と真っ暗な部屋で佇む伊藤・山岡夫婦の対称に驚きました。やはり、戦争の影響が随所に出ていますね。新藤さんの脚本が素晴らしいんですが、「川島雄三以外の監督が作ったらどうなるんだろ」と考えると、逆にこの作品の凄さを感じてしまいます。
[映画館(邦画)] 9点(2007-10-23 17:06:50)(良:1票)
5.  社長道中記
社長シリーズお決まりの展開を見せるが面白いです。森繁・三木らの芸達者の小技が所々に出てくるので飽きさせません。森繁・三木・小林が、殆ど笑ったことがないという取引先社長(三橋達也)を笑わせるために宴会芸を見せるシーンは面白い。缶詰めの格好で上下運動する姿に爆笑。ラストが中途半端に終わってしまったところが減点。(ラピュタ阿佐ヶ谷「松林宗恵特集」)   
[映画館(邦画)] 7点(2007-10-11 14:42:44)
6.  地獄(1960)
新東宝の低予算で作られた傑作カルトムービーで、こういうアイディアと独創性溢れる作品は大好きです。序盤は地獄に落ちる人々を追っているのですが、とにかく暗い。画面も暗ければ登場人物も暗い。何か、別の意味で地獄のような世界が展開される。その中で圧巻なのは、天知茂を破滅の道へ引きずり、地獄でもさらなら底へ落とし込む天知のダークサイドの悪魔・沼田曜一の怪演技!いいねえ、爽快なまでの悪人を演じた。もう、深夜の映画館で観たから、頭にこびり付く。 「堕ちるまで」の養老院のエピソードも素晴らしい。実に生臭くそしてバタ臭い。この世界にハマってしまうと新東宝の大蔵映画は全て魅力溢れる作品に思えてならなくなる。  
[映画館(邦画)] 9点(2007-10-05 17:53:14)
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