1. 死霊院 世界で最も呪われた事件
丁寧に作られた映画。 悪魔祓いに関する事件、 その周辺の人物像がよく描かれている。 悪魔との対峙はありきたりといえばそうだが、 その普遍的な部分を好印象に思わせる。 主人公となる女性がなぜ主人公たるか、 その辺りがよく描かれていればもっと楽しめたかな。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-04-23 00:13:56) |
2. 死霊館 エンフィールド事件
あしながおじさん、みたいなアレが必要なのかな、 と思った以外は面白かったです。 とはいえ、主題が「悪霊に悩まされる家族」 「を助けにいく夫婦」 の2本立てなのが勿体ないなと思いました。 2つの救済対象があるのは豪勢ではあるが 観る側としては視線が揺れてしまい、 悪魔の名をいえばウンヌンという箇所が霞んでしまう。 (染みの名は?) 登場人物は増えていないはずだが、 「死霊館」 より このエンフィールド事件の方が 妙に複雑化してしまっているなと。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-01-15 21:18:04) |
3. 死霊館
貞子(じゃなかったリング) のように メタにいうと過去の映画とは一線画する存在として うまく死霊を描いていると思う。 誰彼かまわず襲い狂って観る側に恐怖を与えるのではなく、 慎重に、必然のように、あなたへ届ける恐怖、といった具合。 特徴として 「誰一人、恐怖を疑うものがいない」 ことで、 その中で、再びいつ現れるのか、何のためにか、 に時間が使われる点が良い。 私のような屁理屈感想が屁ほど役に立たないとすれば、 この映画が面白いのである。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-01-15 21:13:16) |
4. ジャック・リーチャー NEVER GO BACK
トム・クルーズが出てるから王道映画だ、 みたいな色眼鏡は外さないといけないな と、分かっているけれどやっぱり路線だった。 とはいえ、最後に高所から落下してなおも殴り合う場面は 少しほろりと来ました。 ほろりと来たというより、心拍数上がる中の 粉砂糖のような優しくコク深いアクションでした。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-01-12 21:52:27) |
5. 処刑ライダー
月から走ってきて、月に走って行く、という画が良いです。 はっきり言って、処刑するライダー側は無敵で ズルいだろ、こんなん。と思ってしまいました。 復讐の大元であるシーンは度々フラッシュバックするのですが、 それ以上の復讐シーンで圧倒する様が印象的。 あたかも「お前らがもっとも得意と思っていたものを砕いてやるよ」 と表現しているかのよう。 それは痛快というよりも悲壮で パッカードの表情がその悲壮で染め抜かれているのが心に残る。 音楽もキスの仕方も、80's って感じで とりわけハンバーガーは今すぐ戻って食いたい雰囲気でした。 私は今、月に生まれたままなんですかね。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-12-20 21:45:43) |
6. 15時17分、パリ行き
イーストウッド作品の表現してきた、「誇り」「強さ」「尊厳」などといった明確なテーマでなく、 事実をこれ以上なく、魅力的に浮かび上がらせた作品。 それはまるで、人生を視力4.0 で見つめ直すような、 3人の過去、旅の道中、事件に至るまで、 楽しさ、苦しさ、仲の良さが身体の隅々まで染み渡る。 大切なこと、それは今を行動すること。 生きるために生きる、そんな感想です。 [DVD(字幕)] 9点(2020-09-05 14:04:00) |
7. ショーシャンクの空に
《ネタバレ》 住めば都、だなんて易しい言葉ではなく、 まさに住んでしまうと出られなくなる、 監獄というのはそういう場所。 エリートから一転、「無実の罪」で投獄されたデュフレーン。 長年の監獄暮らしによって、監獄の外の社会が怖いと感じる周囲の人々を目の当たりにしながら、 それでもまっすぐ、自分を保って獄中生活を続ける。 なんといっても描かれる人間の多様性と、「ここにいる奴らはみんな無実さ」というセリフのどことない滑稽さ、 社会に復帰して自死を選ぶという悲しさがある中で、 20年間希望をもって穴を掘り続けたデュフレーンの生き様はグッとくる。 そして友人というたった一つのの希望を与え、ブルックスとは違うシャバになったレッドとの再会。 この映画を見た後、空の青さ、木々の緑が濃く見える。 [インターネット(字幕)] 9点(2019-03-03 09:17:50) |
8. シャイニング(1980)
執拗なまでに三輪車を漕いで駆けるシーン、 これが禍々しい場所へ向かっているかのようで、 非常に緊張感を高める。 狂う才能を序盤から見せる(特に表情)が完全に狂って、 目がイッちゃってるところは、素晴らしい演技と思う。 音の使い方、 台詞、空間の使い方(缶詰ルームが個人的には好き)、 どれを撮っても、恐怖心に直結させる見せ方がすごい。 迷路は、最後に疾走と合わせて使われたが、 あまりインパクトを与えなかったかな。 血の洪水も然り。 [インターネット(字幕)] 8点(2018-04-07 00:51:27) |
9. シン・ゴジラ
《ネタバレ》 原子力絡めてどうしたいのか良くわからないままに終わってしまった。 恐ろしいものなのは間違いないが、 それをなんとなく科学で挑んで、 しかし物理な感じで原子力に破壊されて。 前半のゴジラの脅威を感じさせる部分も、 初っ端、ゴジラの造形に違和感を感じて「あ、ゴジラの相手かな?」くらいに思ってたら 立ち上がった。 驚異的な体組織で成長を遂げたとか、 ミサイルも何も効かないとか、 ゴジラの凄さってそういうもんじゃないんだよなぁ。 [地上波(邦画)] 5点(2017-11-29 23:27:04) |
10. ジャックと天空の巨人
《ネタバレ》 王様が豆の木を切り倒して、巨人たちが上空に取り残されたとき、 「これで映画終わってしまったらどうしよう」と思いましたが、 終盤にしっかりと地上で人類vs巨人がはじまりホッとしました。 絵本を読み聞かせるシーン、豆を手に入れて伸びるシーン、天空へとのぼり巨人と初遭遇するシーン、裏切り・奪われ・・・奪還し、 一つ一つのシーンがきっちり楽しく、最後にまた絵本を読んでくれてストンと終わってくれました。 王様は不遇ながらも結婚許してくれたり、ええ人でしたね。 [地上波(吹替)] 6点(2017-01-15 09:56:42)(良:1票) |
11. シン・シティ
《ネタバレ》 すごく好き。シナリオをだけを後から思い直してみるとそうでもない。でも映像と合わさると素敵。恨み、暴力、エロス、人への依存、、、暗がりの映像の中でモノクロのオーラを放つかのような主人公たち。欲をいえば、もっと各シナリオが伏線になり絡み合っているとより後半盛り上がったかな。 [地上波(吹替)] 7点(2016-12-30 14:46:10) |
12. 終戦のエンペラー
日本映画に感じる雰囲気は、割と「落ち着く」ものが多い。特に自然をうつしている作品はそう感じる。しかし、この作品は緊張感が常に走っていた。 その緊張感が、ふっと昭和天皇とマッカーサーの対面以降、どこかへいってしまった。戦争のやりきれない緊張感が、戦争の抽象的原因とされていた昭和天皇が人間的に振舞うことで、なくなったのだと思う。 この、終盤まで常に抱かされた緊張感、これが映画としての面白みかと言われると、そうではないんだよなぁ。 戦争にまつわる責任問題と、そこに恋の物語がちょっと半端に入ってしまっていて、一貫してのドラマとして観られなかった印象。 [映画館(字幕)] 6点(2013-08-13 02:12:12) |