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1.  仕立て屋の恋 《ネタバレ》 
恋に殉じた孤独な中年男の悲恋物語。男は孤独を友としている。世間との接触は最低限にかぎり、仕立屋の仕事を事務的にこなす毎日だ。人づきあいの下手さ故に隣人からは嫌われ、子供達からはからかわれるが意に介さない。趣味はボウリングで、慰みとして二十日鼠を飼っている。ある日転機が訪れた。隣の集合住宅に美女が引っ越して来たのだ。忽ち恋に落ちた男は、女の部屋を覗き見するのが習慣となる。甘美な音楽をかけながら女に見惚れるのが、彼にとっての壺中の天地だった。男はそれだけで満足していた。女に恋人がいるのを知っていたし、何より安寧な心を乱されたくなかった。しかし、殺人事件を契機として、女が積極的に接触してくるようになる。男は戸惑った。偶像であったものが、ギリシア神話で彫像から人間に変身したピグマリオンのガラティアのように肉化した現実の女性として出現したのだから。女の目的はただ一つ。女の恋人が殺人犯で、男がその真相をどこまで知っているかを探るためだ。男は女の意企を十分承知しているが、彼女への愛を堰き止めることはできない。希望は無いと知りつつも、万が一に賭けて、彼女に駈け落ちを持ちかける。失望した男が部屋に戻って知ったのは、彼女の裏切りだった。女は刑事に男を殺人犯として告発していた。このときの男の台詞が泣かせる。「きみを少しも恨んじゃいないよ、ただ死ぬほど切ないだけだ」自死に近い形で男は亡くなるが、その手には女の香水の染みた手巾が握られていた。純情ここに極まれりである。男の一方的な恋だが、それは命をかけて守るほどの価値があるものだった。女の存在は、それほど幸福をもたらしてくれるものだったのだ。次の点で演出が光る。殺人事件を絡めて緊迫感を出した点。鳩を毒殺した老婆の逸話を持ち出して、女の本性を暗示した点。その一方で女が男に惹かれてゆくようにも思わせる演出。氷上で転倒した男の姿と、転落死した姿を重ねた点。女と香りを結びつけた演出。心理描写が多く閉塞的になりがちなのをボクシングなどの運動を持ち出して開放感を出した点。最大の美点は男の愛を濃密に描いた点だ。女を拒絶したり、寝台の残り香を嗅いだり、待ち合わせの女を盗み見たり、墜落中に女の姿を映しだしたりと多種多彩だ。レコード、香水、二十日鼠、隆とした服装などの小道具の使いかたも巧い。残念なのは、男に性犯罪歴があること。これでは純愛が台無しである。
[映画館(吹替)] 8点(2015-01-12 21:09:58)
2.  地震列島 《ネタバレ》 
いろんなことに説得力が無い駄目映画。脚本が新藤兼人じゃ仕方が無いか。特撮部分も特に見ごたえなし。◆「30日以内に東京に直下型の大地震が来る」と断言する地震学者川津。だがその根拠がさほど示されない。火山のマグマ溜まりが増えたのと、井戸の水の水位が上がったくらい。これでは単なるはったりだろう。川津の独自理論など用意すべき。◆川津は燃えない車の研究とか、トンネル内での消化方法の研究などをしているが、地震予知学者がどうしてそんなことをするのか理解しがたい。◆総理大臣に提言するのに「日本中の道路を倍に広げて、広げた部分は非常用道路として普段の使用を禁止する」とか無茶言いすぎ!◆川津は地震が来る、地震が来ると騒ぐけれど、結局自分では何の防災もしていないと思われる。それが証拠に自宅が簡単に崩れ落ちてしまったではないか。自分の家くらい耐震設計にしておけよと言いたい。それに知人などには、東京から避難すべきだと警告を発すべきだろう。1人で深刻ぶってるタイプ。◆前半で、学者仲間に理解されない川津の苦悩が描かれる。彼が地震が来ると広く一般に告知し、そしてその通り地震が来れば、彼の苦労も報われるのだが、川津が放送で発表しようとすると政府関係者に拉致されてしまう。結局川津の自説は一般に知られなかった。これでは観客がストレスを持ったままになってしまう。観客は主人公に感情移入するのだから、主人公を活躍されなければダメ。主人公はあくまで英雄タイプであるべき。そして愛する人は一人。単純な設定が望ましい。最後の自己犠牲も中途半端。◆川津には同じ地震所の研究員の富子という愛人がいる。川津の妻は家や子供を顧みない夫と離婚したがっている。富子の幼馴染でルポライターの橋詰は富子を愛している。川津は妻と離婚し、富子と結婚する決意をする。しかし地震で川津と妻の愛情が復活。富子は、命がけで救ってくれた橋詰に愛を感じはじめる。地震パニックものにこんなややこしい昼メロを持ち込んじゃだめでしょ。◆貯水漕に避雷針で雷を呼びこんで爆発させる。避雷針は導雷針なので矛盾はないが、爆発はしないだろう。タワーリング・インフェルノのぱくりだよね。◆予算の関係でパニック群像劇が見られるのはほんのわずかで、自衛隊、警察、消防隊なども一切登場しない。せめて上空から東京の全貌がどうなっているのくらい見せてほしかった。
[DVD(邦画)] 5点(2011-05-11 01:05:01)
3.  白いドレスの女(1981) 《ネタバレ》 
これでもかと畳み掛ける蒸し暑い夏の描写、汗染みの服、退廃的なジャズのメロディ、犯罪の匂いのぷんぷんする映画だ。◆遠くのホテルで火事がある。愛人との情事を楽しんでいる弁護士ラシーン。「放火らしい」と呟く。対岸の火事と思っていたが、やがてそれは自分に降りかかる厄災の火の粉だった。映画全体を象徴するうまい冒頭シーンである。音楽やカメラワークが洗練されており、質を高めている。映画作りを良く知った監督の作品と思う。◆男は人妻の色香に溺れる。独身で女性をつまみ食いするのが趣味、元々溺れやすいタイプだ。米の弁護士は数が多く、皆高所得とは限らない。仕事面でミスが多く、うだつは上がらない。◆女は男に、夫の悪口と財産の多さを強調して吹き込み、殺人へと誘う。すっかり騙された男は、殺人を実行する。だがそれは女の巧妙に仕組んだ罠だった。◆それにしても夫殺害の実行は、お粗末すぎる。自宅で殺し、廃屋に運び、発火装置で燃やす。発火装置を知人の放火マニアに作ってもらっているので、証拠も証人も残る。家に侵入しても音をたてて気づかれてしまう始末。もっと別な方法があったはずです。眼鏡の紛失も女の仕業とはいえ、気づかないのはうかつなことで、夫が外出したストーリーなのに車はそのまま。電話がかかってきたというが、記録は無い。これではきっとレンタカーの記録も残しているのだろう。弁護士にしては杜撰すぎる。◆誰が見ても証拠一つ残らない完全犯罪計画が破綻する様子を観たかったのに残念である。そこがこの手の知的犯罪映画の肝と思うがどうであろうか。計画が破綻してゆくサスペンス、犯人の焦り、犯罪を補完する次の手立てなどが無く、あっさりした印象である。あの立場で男は、ジョギングをしている暇は無い筈である。◆女が放火マニアに相談して、発火装置を作るのも解せない。告げ口されれば終わりである。そもそも二人に接点があったのか?女は身代わりのアンの死体を焼いて逃亡をするが、死後に焼かれたことは、調べればすぐに分ることである。これがわからない警察はありえないだろう。◆女の入れ替わり(名前を交換)であるアンの登場場面(男が女と誤解して卑猥な言葉をかける)や二人の情事を目撃した少女等は、徐々に綻びてゆく完全犯罪の伏線として魅力的であった。◆悪女映画としては成功している。
[DVD(字幕)] 6点(2010-12-10 14:01:38)
4.  勝利への脱出 《ネタバレ》 
◆全体的に緊迫感が足りない。冒頭場面では脱出者が銃で撃たれた。これは厳しい収容所だなと思っていたが、あとはゆるゆる。ハッチ(スタローン)が脱出する場面はうまくいきすぎ。何度か気づかれそうになるが何とか切り抜けるという演出を何故しない。それからハッチは一度収容所に戻るように説得される。ここの葛藤も描かれていない。同じく腕を骨折させられる選手の人間性がどれだけ描かれていたか?上辺をなぞっているだけだ。そして最大のクエスチョンは、ハーフタイムで脱出するのを選手たちが拒否する場面。それまで選手たちのサッカーに対する思い入れが語られてはいない。だから彼らの思いが伝わってこないのだ。このあたりの演出の不首尾が映画全体としてのドラマ性の希薄につながっている。演出上のタメがなく、なにもかもあっさりと進みすぎる。 ◆恋愛部分にしてもしかり。子持ちの未亡人じゃヒロインにはなれない。せめて彼女の悲惨なバックグランドが語られていたら反戦映画になれたのに。女性レジスタントという魅力的なキャラがもったいない。 ◆捕虜にハングリーさが感じられないのも残念。顔や眼にぎらぎらするものがほしい。彼らはただ安穏と生活しているように見える。 ◆サッカーの試合が決まったとき、コルビーコーチは各収容所から有名選手を集める。これは明らかに間違い。あの収容所のメンバーで試合することが大切なのだ。素人が一丸となって我武者羅に練習し、チームワークにより、奇跡的に勝利するという筋書きが一番感動できる。寄せ集めチームじゃ感情移入できない。 ◆サッカー場面はそこそこ見れたが、不満要素も多い。もっと華麗なプレーが見たかったし、スローやアングルにも工夫が欲しい。実際のサッカー選手を使っているのだからもっと魅せることはできたはず。ハッチのキーパーは全くの素人で見どころがない。最後ももっとぎりぎりのところでセーブすべきだろう。ところで同点の場合は延長戦があるはずだが、アメリカ人は知らないのだろうか。 ◆最後のどんでん返しは賞賛できる。なだれこんだ観衆と共に脱出というアイデアにはしびれた。脱帽です。ドイツ軍将校が紳士的なのにも好感。同点で終わらせたのも気遣い?サッカーファン、脱出ものファンなら楽しめる作品には仕上がっています。
[DVD(字幕)] 6点(2010-07-07 03:40:49)(良:1票)
5.  時代屋の女房 《ネタバレ》 
幾組かの男女の恋愛をのぞきからくりのように描く映画。 時代屋の主人、喫茶店のマスター、喫茶店のウエイトレス、クリーニング屋の主人、盛岡の女みさと、沖田演じる若者、時代屋の主人の父の妾。決して幸せではないが、目の前の小さな幸福にしがみついて生きている、そんな下町の平凡な人たちの生き様を描きたかったのだと思う。 しかし、渡瀬恒彦と夏目雅子のからみ以外は魅力がない。どこか演技がうつろなのだ。せつなさが伝わってこない。夏目雅子の明るくて、神秘的な魅力でもっているような映画。ただ、盛岡の女みさとを夏目雅子が演じる必要はなかった。一気に冷めました。 
[DVD(邦画)] 6点(2009-01-14 11:49:52)
6.  シーナ 《ネタバレ》 
アフリカのとある国の話。 弟が兄である国王を殺して王位を簒奪しようとする。 部族のシャーマンは予知でそのことを知り、国王に報せようとするが、国王の弟に捕まり、逆に国王殺しの犯人にされてしまう。 (他人の運命はわかっても、自分の運命はわからないらしい) 偶然ニューヨークから来たジャーナリストの映すカメラに暗殺の真実が映っていた。 アフリカの原住民に育てられた金髪の美女、女ターザンが、シマウマに乗ってやってきて、象、ライオンなどとともにシャーマンを助け出す。 女ターザンとジャーナリストは新国王から追われることとなる。 シャーマンは死に、近隣の部族も皆殺しに。 新国王の妻が悪役で、女ターザンを滝に落として殺そうとしますが、逆に自分が…。 女ターザンの武器は動物と会話できるところ。 ライオン、豹、チンパンジー、象、サイ、フラミンゴが彼女の手助けをします。 やがてジャーナリストとの間で恋に…、そして別れ。ジャーナリストは女ターザンを残したまま去ります。 手に取るな やはり野に置け 蓮華草です。 全体的にゆるいストーリーで、はらはらドキドキはありません。 
[地上波(吹替)] 4点(2008-06-25 15:52:36)
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