1. 獣人雪男
《ネタバレ》 部落への描写が問題でソフト化されなかったらしいが、その部落の適度に文明から隔離された土着の雰囲気がこの作品の最大の魅力。 映画が作られた1950年代やったら本当にこんな怪しげな村があったんじゃないかと思わせる迫真の舞台設定。 特撮パートが時代を考えてもチープかな。獣人雪男の造形は好みが分かれるところ。しかしまさか子どもが出てくるとは思わなかった。 妙に哀愁を誘う2人(?)に村人や主人公たちが恐れる様はなかなかシュール。 話の筋も無理があるところが多々あり。 あと少しで秀作になれた作品。 まぁ封印作品なんやけど。 [映画館(邦画)] 7点(2018-11-11 17:59:53) |
2. シェーン
《ネタバレ》 単純明快でテンポがよくかつ風格のある正統派の西部劇。 大自然の美しさ、人情、葛藤が見事に描かれているしラストも見事に決まっていた。 しかしマカロニウエスタン好きとしてはどうしてもタルい。 ジャックパランスが出てきたあたりからは多少緊張感が出てきたものの物足りない。 子役も頑張っていたんやけど、顔にどうしても違和感が。 メリーポピンズの子役もそうやったんやけど、眉毛剃ってる? [DVD(字幕)] 7点(2018-09-20 05:21:40) |
3. 地獄の黙示録 特別完全版
映像が非常に現代的で79年に公開されたとは思えない。 映像に関してはこれが元ネタになってるのではないかなと思える映画が何本か思いついた。 反面ストーリーに関しては誰もフォロワーがいないのではないかと思うほど特異。フィーリング重視で戦争映画の名を借りた前衛映画。 [DVD(字幕)] 7点(2017-09-18 10:36:29) |
4. 新・猿の惑星
《ネタバレ》 ジーラとコーネリアスが現代に来るという展開は面白かったです。 一作目の人間、猿の関係を逆転させてるので長いシリーズの中で一作目とこれは比較的似ているかもしれません。 一作目の衝撃にははるかに及ばないもののラストのどんでん返しもなかなか見事でした。 [DVD(字幕)] 6点(2016-07-30 02:44:07) |
5. 地獄変
《ネタバレ》 芥川龍之介の小説が大好きで地獄変も何度も読み返しているんですが、映像化するにはこれ以上はないってくらい良くできてます。 とにかく画面が美しい。あとキャストが完璧。 これ以外は考えられない。 この映画が存在するのを知る前から良秀は仲代達矢が合うよなぁと思ってたらやってくれてるじゃないですか。 小説は芸術至上主義だった良秀が政治的な発言をするのもまた興味深い。し良秀を渡来人という設定にして唐絵と大和絵の対立や娘の結婚を許さなかったりと現代の問題を反映している点については人によっては拒否反応を示すかもしれません。 ともかく小説とはまた一味違う地獄を見せてくれます。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-09-24 22:37:01) |
6. ジャージー・ボーイズ
《ネタバレ》 素晴らしい。近年まれにみる傑作でした。 4人のキャラクターがいいね。 揉めてもなんだか内容がショボイのが笑わせる 4人それぞれの視点で藪の中形式で進められるストーリーも秀逸。 変にベタベタせず、まず自分の主義主張がありそれがうがまく機能した時に素晴らしい音楽が奏でられる。 いいじゃないですか。 最後に思いの丈を述べていくシーンで涙が。 たしかにメンバーの中でリンゴスターポジションは嫌かもな。 笑いながら泣いたのは久しぶりです。 [映画館(字幕)] 9点(2014-11-01 17:04:34) |
7. 実録 私設銀座警察
《ネタバレ》 世の中には目を背けたくなるものがたくさんあるものですが、この映画はその要素がふんだんにぶち込まれています。 時は敗戦直後。 開始五分以内に女房を寝取られ(しかも戦勝国の黒人に)そいつとの子供をぶっ殺し、女房も撲殺。 そしてオープニングへ。 全編に鳴り響く不協和音のような、モダンジャズが焦燥感を高める。 金、女、ポコペン狩り、ポン中、裏切り、乱交。 昨今残酷さや激しさのみを追求した ヤクザ映画や暴力映画はようけあるけど、コレは無駄に社会派要素も交えてるから鑑賞後の凹みは比べものにならないです。 スケコマシの梅宮辰夫のキャラクターがおかしみと悲しみを一緒に連れてきます。 名演技! 渡瀬恒彦!もうなにも言えねぇ・・・。 [DVD(邦画)] 8点(2014-02-26 19:29:22) |
8. JAWS/ジョーズ
《ネタバレ》 唯一無二のパニック映画なんやけどジョーズが出てくるシーンがコントのようで恐怖みたいなもはなかった。 それよりも我先に逃げる人間のほうが怖かったり。 余計なセリフなしで映像で話を進めたり、心情を表現するのがべらぼうにうまい。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-11-10 00:23:19) |
9. 白雪姫
《ネタバレ》 何十年ぶりに観たことやら・・・。 心のに残ったのは「おこりんぼ」 ディズニーは人間の心の機微に弱いと思っていましたがなかどうして。 白雪姫を助けに行くとき先頭を切っている彼が大好きです。 そしてあれだけ好きだった白雪姫が王子様に連れていかれても笑顔で祝福できるドワーフ達も大好きです。 無償の愛を感じました(白雪姫におでこにチューはしてもらいたいけど) [DVD(字幕)] 8点(2013-11-10 00:17:42) |
10. シラノ・ド・ベルジュラック(1990)
《ネタバレ》 セリフ回しがみごと! これフランス語理解できて聞いたらもっといいんやろうな・・・。 フランス風浪花節なストーリーがめっちゃツボでした。 シラノは唯一無二のヒーロー像やと思う。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-07-26 08:53:40)(良:1票) |
11. 少林サッカー
《ネタバレ》 CGを除けばよくあるベタな香港映画で楽しませてもらったなぁというくらいの感想なんですが、香港人の友達から言わせるとすごい香港の様子がリアルだそうで。そして貧乏な若者が這い上がっていく姿にものすごく共感する等感動要素が強いんだそうで。 なんか自分の感想がないあなぁ・・・。 日本人の私の視点からすると「どう考えてもたかじんでしょデビルチームの監督」ぐらいですかね。 [DVD(字幕)] 7点(2012-10-20 09:06:24) |
12. ジョニーは戦場へ行った
《ネタバレ》 反戦映画であることはもちろんのこと人にものが伝わらない、今自分がどういう状況に置かれているかわからない状態の恐怖や悲しさがこたえた。 そんな中での「MERRY CHRISTMAS」でガツンとやられた。 [DVD(字幕)] 8点(2012-05-04 01:28:09) |
13. 仁義の墓場
《ネタバレ》 渡哲也も田中邦衛もみんな顔色悪っ!! シャブにレイプに裏切りに・・・。 ここまで破滅的でなにが言いたいかわからん映画も珍しい。 セピア色で展開されるシャブ中毒のシーンが印象深いんでこの点。 [DVD(字幕)] 7点(2012-04-23 23:22:09) |
14. じゃりン子チエ
《ネタバレ》 これはほんと大好きなアニメ映画。 登場人物の掛け合いがうまい実写映画は数多くあるけど、アニメってこれくらいしか思いつかない。この作品に貫かれてるのはものすごく上質な人間賛歌やと勝手に思っている。 現実に考えるとテツなんてほんとくだらない、どうしようもない親父だ。 でもこの映画を見ていると彼の失敗や横暴、歪んだ愛情がなんだか愛おしく感じてしまう。 小鉄とアントニオjrの対決は蛇足なんじゃないかと小さいころは思ってたけど「人間と一緒にいると苦労するよ」のセリフが今では物凄くわかるし心揺さぶられる。 あの時のチエ、テツ、百合根、Jr、小鉄の三者三様の表情がまたいい。 そこから「春の予感」までの流れが素晴らしすぎる。 あと遊園地のシーンは反則。あのシーンは行きから帰りまで完璧。 10点つけたいけどヒラメちゃんに1点あげるつもりで-1。 たしかにヒラメちゃん出したら2時間にはおさまらんよなぁ。 [DVD(邦画)] 9点(2011-02-11 00:55:57)(良:1票) |
15. 地獄甲子園
浪人中友達を無理やり誘って観にいった映画。 失敗・・・。 画太郎のイカレぶりがぜんぜん表現されてない。 中途半端!失敗作! 帰り道あまりのつまらなさに友達と大喧嘩! ただラストのおまけ映画「ラーメン馬鹿一代」はめちゃくちゃおもしろかった。 おまけ映画に3点。 [映画館(邦画)] 3点(2009-09-22 21:50:14) |
16. 12人の優しい日本人
あまり三谷幸喜の笑いは好きではなかったんやけどこれはなかなか。 職場でこんなレベルの議論することはないやろうけど、町内会や学生同士のディベートではよくある感じではないやろうか? 12人は大抵デフォルメしすぎてそのまんまこの世にはおらんやろって人ばかりやけど私にとって善人のおばちゃんだけ物凄くリアルだった。 もしかしたらこれからの人生おばちゃん以外の人らにも出会う機会があるのかもしれない。 12人の怒れる~のパロディで作ったつもりなんやろうけど、製作された1991年に18年後本当に陪審員制度ができるとは誰が予想しただろう。 [地上波(邦画)] 7点(2009-08-02 23:25:59)(良:1票) |
17. 新・仁義なき戦い/謀殺
《ネタバレ》 いや予想に反してよかったですわ。 渡辺謙と高橋克典につきる! 渡辺謙の暴走ヤクザぶりが気分いい(もうちょっと要所々賢かったほうがなおよかった) みんなどこぞの外国人が作ったサムライ映画を賛美してる場合やないよ。 ただ深作の仁義なき戦いを意識しすぎて、どっか安っぽい模倣に見えてしまう演出やストーリーがあるのが残念(ラストとか特にね) 小林稔侍の役柄ももっと違う親分像を出してきてもよかったのでは? まぁ言うまでもなくスカパラの音楽は最強!! [DVD(邦画)] 7点(2009-07-31 22:10:10) |
18. 死霊の盆踊り
個人的には金を崇拝した女と嫁ぐ前に死んだ(確かそんな設定)女が好きだ。 原作・脚本はエドウッドですべてが納得。 単品で聴けばわりといいのではないかと思われるエキゾチック音楽と上記のお気に入りの女あわせて一点。 PS ネタバレ有かネタバレ無かどっちにするかで悩んだ。 この映画ほどどっちでもいい映画はないと思う。 結局無しにした。 [DVD(字幕)] 1点(2009-07-28 12:16:14) |
19. 少林キョンシー
アクションは非難されるほど悪くないけどテンポが悪すぎる・・・。 無駄なシーンや要素が多すぎる。 くそまじめにしょうもないもの作ったもんや。 [映画館(字幕)] 4点(2009-07-27 06:08:34) |
20. 仁義なき戦い 頂上作戦
《ネタバレ》 シリーズ最終作のつもりだったんだろう空気が出まくりの4作目。 混迷を極める、ヤクザの争いに警察が介入。 徐々に追い詰められていくヤクザたちが惨め。 そんな中小林旭がやたらとかっこいい。 「広島ヤクザはイモかもしれんが、旅の風下に立ったことはいっぺんもないんで」 の一言で抗争激化! ただ最後は文太も旭もみんな惨めにくそ寒い刑務所の中。 不器用なやつは刑務所でも不器用で、懲役をくらい器用な山守はうまく逃れという図式が印象的。 最後の「広島ヤクザ戦争はなんの実りもなく終結を迎えた」というナレーションでシリーズの幕を感じた。 [ビデオ(邦画)] 8点(2009-07-24 22:45:34) |