1. シン・ゴジラ
《ネタバレ》 これは好きな人と嫌いな人が別れるタイプの映画だと感じた。 そして、自分は好きな人の方。 「ゴジラ」という名を関しているものの、内容は怪獣が大暴れするようなものではなくフェイクドキュメンタリー。 日本に正体不明の巨大生物がやってきたらどうなるんだろう?というのを真剣に作った感じ。 誰もが対峙したことがない巨大生物に対抗するため各界のオタクたちが集結!オタクアベンジャーズ結成!もうこの流れで燃える。 そして飛び交う謎の専門用語とハイテンションで芝居がかったセリフ。読ませる気もないテロップ。完全なおいてけぼり感。 …いいじゃん! どうせ、見てる我々は何言われても理解は出来ないし、そもそも現実に存在するような物質でもないだろうから、なんとなくの雰囲気を感じられればいいんです。 多くのモンスター、怪獣モノとの圧倒的な違いとして感じたのは、現場の先端を徹底的に見せたこと。 例えば平成シリーズのメカゴジラ。これはもちろんメインの主人公がゴジラと戦うことが中心となって話が進んでいく。 でも、今作はそうではない。メカゴジラの武器を設計する人、ゴジラに効果的な戦略を練る人、メカゴジラを動かすエネルギーを作る人、メカゴジラの整備・修理をする人…そういった、端の人たちを描いている。 あえて言うなら、みんな主人公。普段、社会の歯車の一つとして特にクローズアップもされない自分は、深く感動してしまった。 今回の映画は対ゴジラはメインでない。ゴジラとどう戦うのか考えるのがメインであって、あとはその通りに進めるだけなのだ。 だから、感動的な逆転劇なんて無い。泥臭く、それでいて一歩ずつ、ゴールに向かって進む…いいじゃん! 気合だとか謎の力だとかパワーアップだとかご都合的な展開が発生するとかより全然いい。 失敗したら後が無い感を凄い感じた。常に絶望感が漂う分、最後の最後に大きな開放感を感じる。 ただ、ゴジラでなくてもよくないか?感はあった。 他の方もおっしゃている方もいますが、使徒だし。巨神兵だし。 最後に個人的考察。 劇中、唯一ゴジラの存在を認識し、独自に研究をした博士がいたわけですが、残念なことに行方不明になった彼がどうなったかは描かれていない。 私はあの博士がゴジラをなんらかの方法で日本に呼んだのだと思う。博士の船の近くにゴジラは現れたし。 日本と放射能に対し恨みを持っていたし、どういう経路か不明ですが、ゴジラに対する有効策も生みだしていた。 それに加え「私は好きにした、君たちも好きにしろ」のコメントである。 過去の負の遺産をゴジラという分かりやすい姿にした、日本人ひいては人類への未来に対する監督なりのメッセージが込められているのかな、と勝手に解釈した。 4DMXで見て正解。 電線を挟んで移動する人目線のカメラワーク、炎からレーザーに変わっていき街が一瞬で破壊されていく描写。 ゴジラの圧倒的巨大さ、残酷さを存分に体感できた。 家で見るより大画面で見ることをお勧めします。 [映画館(邦画)] 9点(2016-08-02 18:49:13)(良:3票) |
2. 死霊館 エンフィールド事件
《ネタバレ》 前作もスピンオフも実際の事件も知らず、友人に進められて鑑賞。 2時間超えの上演時間に不安を覚えつつも見終わった後の感想は「なかなか良作じゃないですか!」 内容としてはほとんどエクソシストでしたが、話のつなげ方、場面の見せ方がうまい。きちんとしたホラー映画。 また、ただのホラーではなく家族愛やご近所との人のつながりも丁寧に描かれた人情映画でもあるように感じました。 よくあるアメリカっぽいびっくり要素満載の演出で、ギミックや伏線が分かりやすく、ここでこれが起こるんだろ!?と思ったらその通りの展開になるのがちょっと物足りなかったかな。 あと、実話を元にした、とのこともあるのでしょうが、死人が出なかったのに驚きました。 血もほとんど無かったですね。エログロ要素は全く無いので、お子様も安心してご覧になれますよ(笑) 最後は結構あっさりしてました。運要素も相当絡んでましたしね。 宗教観の違いかとは思いますが、自分は悪魔が最終的に何が目的で事を起こしているのかが分からないので(劇中でも特に言及していませんでしたし)いまいち最後の盛り上がりにのめり込めなかったのが残念。 それでもこの夫婦はシリーズ化しても安定の面白さをキープできそう。 最近、まともなホラー作品が減少しているので、ぜひ続編もお願いします。 その前に前作を見なおさないと…。 [映画館(字幕)] 8点(2016-07-13 10:28:46)(良:1票) |
3. シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
《ネタバレ》 4Dにて鑑賞。 キャプテンが敵をボコボコに殴る度に椅子が振動しました。 アクションの量が多いので、見る方は気をつけたほうがいいレベルです(笑) 内容に関してですが、神レベルが2人いないだけで「ほぼアベンジャーズ」でした。 一応ウィンター・ソルジャーがメインにそえられてはいるけど、今までのシリーズと比べて「キャプテン・アメリカ」単体では収められない。 とりあえずアイアンマンシリーズを見た上でアベンジャーズシリーズを見ておかないと相当置いてけぼりです。 他のVSシリーズとは違い、本気でヒーロー同士で戦いあってくれます。…とは言っても超パワーがある方は申し訳程度でした。 空港の戦いがメインどころでしたね。それぞれ自分の技をところ狭しと発揮してくれたのには圧巻。 ただ、アイアンマン側が本気だったら格納庫の飛行機をぶっ壊せばよかったんじゃないのかなぁ…とか思いましたけど。 満を持して登場したブラックパンサーがいい味出してます。 仲違いしたキャップ側のスポンサーとして、自作以降も活躍してくれることを期待。 …というか、次回ソーが帰ってきた時はどっちにつくんでしょうか?第3軍として活躍するのかな? とりあえず、エンドクレジット後におまけがあるのはいつも通りなので立たない方が懸命。 X-MEN以上に無かったことにされてる蜘蛛の未来やいかに!? [映画館(吹替)] 8点(2016-05-23 10:19:44) |
4. G.I.ジョー バック2リベンジ
《ネタバレ》 全作から大幅にスケールダウン。 近未来兵器は一切排除され、前作ラストで意味ありげに変貌を遂げた敵キャラも何もしない内に退場。 そして何より最強の敵は味方になっちゃった!では見どころも何も…。 一番盛り上がったのはスネークアイズが崖で闘ったところかな。あんなんバズーカなりなんなりで撃っちゃえばいいんじゃね?とか思いましたが、さすがに雪山にそこまでの武装はなかったのか…。 究極の混成軍だったはずの前作から一新、完全にアメリカの部隊になっちゃいましたで萎え萎え。 そして満を持して出てきたブルース・ウィルスですが、特にこれといった見せ場があるわけでもなく、普通に銃をぶっぱなして終わり…う~む。 無難にまとめるくらいなら前作くらい最新&近代兵器オンパレードで、おおっ!という方向に持って行くべきだったと思います。 とにかく今回の敵は色々甘すぎでしょう。 なんで最強兵器のスイッチを戦闘員に持たせるのよ!持って逃げてたら奪われなかったぞ、コブラコマンダー! [映画館(字幕)] 5点(2013-06-19 12:51:25) |
5. シャーロック・ホームズ/シャドウ ゲーム
《ネタバレ》 最後まで見て「ああ、あそこはああやって繋がっていたのか」と理解できてなお面白かった。前半でいきなり前作のヒロインが退場するのはどうかと思いましたが(結局なんで教授に従ってたのか謎のままですし)ホームズビジョン(勝手に命名)による推理してからのアクションは今回も建材で、特に最後の推理攻防戦は面白かった。若干ご都合主義も見受けられましたが新ホームズとしては及第点かと思います。 [映画館(字幕)] 7点(2012-05-02 12:48:28)(良:1票) |
6. ショーン・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 ホラーコーナーをいくら探しても見つ受からず、店員さんに聞いたらコメディコーナーに置いてありました。 コメディと思いつつも世紀末的なストーリーも盛り込まれており、ゾンビ映画としては見応え充分。最後まで見た後「これがゾンビーノにつながっていくのね…」としみじみしました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2011-09-06 13:37:57) |