1. 死刑台のエレベーター(2010)
《ネタバレ》 吉瀬美智子サンを初めて知ったのは、その昔、TVで夜放送していた『ライアーゲーム』を見た時でした。スラリとした長身の黒スーツ姿で「カッコ良いキレイな女(ひと)だなぁ。」と思ったのを今でも鮮明に覚えてます。正にクールビューティーという言葉がピッタリな女性です。こちらの映画ではそれはもう、オーラを放ちまくっていらっしゃいましたね。オーラですよ、オーラ。「私は吉瀬美智子、それだけで画になるオンナ」オーラですよ!黒いドレスに真紅のコートを纏い、煌びやかな夜の街にヒールの音を響かせて佇むその姿は全く浮いておらず(?)、思わずため息が漏れる。外人サンの女の子が雨宿り中の吉瀬サンに声をかけて英語でお話をされるのですが、ここでは違うため息があぁぁ…。(お口さえ閉じていらっしゃれば)ここまで画になる女優サンが他にいらっしゃいますかっ!?その後のおトイレでお便座にお座りになってショーツを足下までお下げになっている画は奇跡としか言いようがないっ!!この映画で監督がイチバン良い仕事をした瞬間でしたね。吉瀬美智子サンは悪いとは言ってませんよ。その容姿も生まれ持った『才能』の内。監督だってその『画』になる女優を見極めてキャスティングしたんだろうし、その点は間違いは無かったと思います。吉瀬サンはこういう作品では非常に『画』になり、目の保養にはなりますが、まぁ『エコナビ』程度でいいんじゃないですか?最近やってないけどね。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-06-19 20:40:45) |
2. 死霊のはらわた(2013)
《ネタバレ》 「凄まじい人体破壊描写の連続」 ある映画雑誌の記事の見出しに使われていたこのフレーズが目に止まりビビッ!と反応。こ、これは観に行かなければ…、と久しぶりの映画館。…いやー、自分的には大満足の一本でした。OPから真っ赤なタイトルロール、オリビアの自分で口裂き~頭陥没の俯瞰カット、ナタリー腕感染~自分で自分の腕切りカット等…、もうこの辺で自分的にはBD買い決定!みたいな。僕はこの種の映画にストーリーや脚本、ましてや整合性なんてものは望みません。作り手が『何に』力を入れているのか?それは観れば一目瞭然なワケで、これを分析的に観て何が面白いのか?って話ですよね。それに映像は綺麗で構図はしっかり作られ、見せるべき画はクオリティーが高く、1つ1つのカットに演出は丁寧だから観ていて退屈しませんし。(ラストのミアのチェーンソーカットの画が忘れられない!)『痛グロ』の本気を見た映画と言えば近年では『ムカデ人間2』位のもの。こちらもあれに勝るとも劣らない痛グロっぷりで、ホントそういうのが好きで見たい、って人にはオススメでしょう。そこは高評価です。痛さと怖さは違うというのは分かります。でも近年のハリウッドホラーに『怖さ』を求める、って事がモキュメンタリー以外ではもう無理ってもんでしょう。どの類似作を観ても如何に人体をどうするか?にこだわって競い合ってる様なもんですもの。それに「怖い、怖くない」なんていうのは人それぞれ、個人の主観だからこの映画は怖くない、なんて一概には言えませんしね。ま、僕は好きだからちっとも悪くないですけどね。BD発売が待ち遠しい。買ったら棚にある『ムカデ人間2』の隣に置くことにしよう。 [映画館(字幕)] 8点(2013-05-07 08:04:33)(良:2票) |
3. ジュリエットからの手紙
《ネタバレ》 この映画をひと言で、的確に表せと言われたら、それはもう、「素敵」という言葉以外思い浮かばない。それ位素敵な映画です。この映画の登場人物たちの恋の舞台となるのは、かの有名な戯曲『ロミオとジュリエット』の悲恋のヒロイン、ジュリエットの銅像とバルコニーがある、イタリアはヴェローナの街。どこを切り取ってもそれはもう絵はがきの様に美しく、味わいある街並みと風景は言うまでもなく「素敵」であり、恋の成就をきっと後押ししてくれるような、最高のロケーション。このお話は、運命に辿り着くまでの(為の)小さな勇気の物語です。50年という時を経てもなお、変わらぬ愛というのは、その恋が成就すればきっと「運命」だと言えるでしょう。待っているだけでは、それは想いでしかない。クレアを突き動かし、奮い立たせたのはソフィの、クレアのジュリエットレターに対する返事(小さな勇気)だ。お互いに愛した伴侶が亡くなっているというのは少しご都合ですが、それも運命という事にしておいてあげて下さい(笑)。クレアはその勇気のおかげで運命を掴み取る事が出来たんです。「運命」に辿り着くまでの道のりを「人生」とするならば、この映画は長い人生の中で数少ない幸せな運命を手にするまでの一番素敵な人生のシナリオの一つを描き、切り抜いたものなんですね。素敵なはずです。そして運命は、この奇跡の地ヴェローナでやがてソフィにも訪れます。それはクレアの結婚式の席で起こりました。クレアの手紙への返事が、なんとソフィ自身に語られ、小さな勇気を与える、ジュリエット「から」の手紙になった瞬間です。こんな素敵な演出、見事な脚本は見た事ありません。素直な本当の気持ちと、それを伝える、ほんの少しの勇気があれば、きっと人生は有意義なものとなり、運命を引き寄せる事が出来る。心から素直に感激してしまいました。例え戯曲の中のヒロインだとしても、運命に翻弄され、抗い、その命を賭してまで悲恋を成就させたジュリエットも、きっと彼女達の恋を心から祝福し、いつまでも見守ってくれていることでしょう。 [CS・衛星(吹替)] 9点(2012-08-27 21:29:00)(良:1票) |
4. シャーク・ナイト
《ネタバレ》 字幕なしで英語を隅々まで理解出来てなくて解釈がマズイかもしれないですが、まずねぇ、「その数、46種類」って言ってるケド、46匹もサメさん出て来ません。観たところ3、4種類ですかね。導入部はカジュアルPOPとチャラい今時女子大生とサービスビキニショット。何の進歩もない「こういう映画」的導入部です。(車の主観視点の早回しは観ていて気持ち良かったですが。)「ピラニア」みたいなのを期待したら絶対駄目!です。エロは皆無だし、何より肝心な「バカンスを楽しみに来た若者、ピチピチギャル(←死語)がどのようにサメに襲われ、どんな死に様を見せてくれるのか?」がさっぱり描かれていません。これは絶対あかん!みんな何を期待してこの映画観に行く?不謹慎かもしれないけど、若者が如何にサメに「ピーーー!」されるシーンでしょ?なのにサメのヤツ、パーツは食いちぎらないは、ほとんど一発でがぶり!しかも被害者はほとんどが水中だし肝心なトコはほんとに映さない。おっ、スゲー、ってシーンがどこにも無い!(終盤、主役?の男の子が椅子に縛られてるカットは凄く不気味でメチャ期待したんですが・・・)ナニ考えてんだ?!この監督?お前ナニを撮りたかったんだよ、この時代に。「デッドコースター」シリーズで散々悪趣味な死に様見せつけたクセに、ホント期待ハズレでした。買わなきゃよかったと真剣に思った映画です。1000円の日に観ても損した気分になると思います。この監督の名前と予告見て期待した自分がバカでしたー。点数は1+警告したい。 [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 1点(2012-07-04 18:58:24) |
5. 幸せのレシピ
《ネタバレ》 非常に綺麗で丁寧に作られてるのが良く分かります。何と言っても夜のレストラン内の雰囲気が最高に良い。薄暗い照明と明るさを放つランプが醸し出す独特の雰囲気・・・。逆に厨房内はカラリと明るくてスタッフの慌ただしい動きと、目にも鮮やかな料理の数々。この雰囲気を味わえるだけでこの映画の価値は十分にあると思います。そんなに好きでもなく、印象も浅かったキャサリン・ゼタ=ジョーンズでしたが、厨房内の白衣姿も似合ってたし、アーロン・エッカート扮するニックとの掛け合いや、不器用だか次第にニックに惹かれていく様子、2人きりでのシーンの甘美な演出は印象に残ります。そしてニックによって少しずつ心の傷を癒し、開いていくゾーイを繊細に、時に純粋な子供の様に表現したアビゲイル・ブレスリンは可愛くてほんと、上手でした。階下の親切なショーンの暖かなキャラの良さやレストランオーナーを演じたパトリシア・クラークソンの美しさも際立ってましたね。この映画で味わえる雰囲気、観賞後の気分は格別です。 [ブルーレイ(字幕)] 9点(2012-04-10 18:45:17) |