1. シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
どーせ、また、まともに終わらせないんでしょ?無茶苦茶やって絶望的展開で不安と不快な鬱展開に持ち込むんでしょ? でも、そんな事は想定済み、それでも"一応"最後と名乗るエヴァをみてやろうじゃないの。そう思って見に行った。 見終わった感想。これは庵野秀明の成長と卒業の物語。勝手ながらそう受け止めた。 「ゲンドウ=庵野」「 冬月=アドバイスをくれる知人や視聴者など見守り役」 「シンジ=今やエヴァと言う作品。自身の息子のような存在」なのかな?とも感じてしまう。 振り返れば、心血注いで作ったTVシリーズは、人生を変えるほどの賞賛をうけたと同時に 最終話を嫌と言うほど世間に酷評され、ある側面では意固地になり、それでもなおエヴァという 大ヒット作故の呪縛に取り付かれ、普通の事を普通に描けなくなっていた庵野がついに幕を下ろす決断をした。 これを描くために費やした時間が、庵野にとってこの物語を終わらせると言う事が いかに苦しみに似た感情だったのか。私には見て取れる気がする。 その長い時間の中で庵野はユイやカオルに何度も「もういいの?」「もういいのかい?」と問われた事だろう。 「大人になったな、秀明」などと、「成長した」と言う言葉が似つかわしくない年齢かもしれないし むしろ旅路の果てかもしれないが、無事、たどり着き終劇を迎えた庵野さんに「おめでとう」 そして「ありがとう」25年、随分長い夢を見せてもらいました。 [映画館(邦画)] 10点(2021-03-09 23:49:22) |
2. 十二人の死にたい子どもたち
《ネタバレ》 タイトルから察するに、有名タイトル類のオマージュ作というか少し意識してるのかと思うのだが。 まぁ話合いだけで映画を成功させるのは尺的に難しいとなると、どうしてもミステリーの部分が必要かと 思うのだがなんと言うかまぁお粗末。 一応オチを具体的には書かないが、それだったら普通に最初から言えよっ!ていう。 言わなかった理由も言えない理由も無いし、まして大事な0番を放置して逃走する心理が不明。 また、死体が皆に発見されてしまえばこの集いが中止になると困ると、死体をどうにかしようと言うのは まぁ解ったとしても、ならなぜ会場に死体を運び込む、どう考えても余計騒ぎになるだろ(笑) エレベータにわざわざ靴を捨てた意味もわからん。結果的に事象の矛盾は無くとも行動に矛盾がありすぎ。 そのミステリーの部分に大半の時間を割いている事もあるのか、元々描く力が無いのか 肝心の死にたい理由の話合いや対立が薄っぺらくなってしまっている。 とはいえ、作品としては見やすく出来て居て、またこういう雰囲気は結構好きなのでそれだけに惜しかった。 [DVD(邦画)] 6点(2019-12-09 00:27:22) |
3. ジュブナイル
物語としては想像してたよりもちゃんと作られてたと言う印象。酷評されるほどには感じなかった。 子役の演技力はともかくとしてジュブナイルというジャンル?というかセオリーを無難にこなした感じ。 ただ、悪く無いけどだからといって面白い訳でもない。無難過ぎて特筆したくなる事が無いのよね。 あえて言うと20年後の祐介役が吉岡秀隆ってのが合ってない気も。 [DVD(邦画)] 5点(2019-09-22 15:15:58) |
4. 地獄でなぜ悪い
まず思ったのは長谷川博己の魅力でどうにかなった映画と言った所でしょうか。 最初の90分ぐらいは園子温っぽいというか、言葉を選ばなければただただつまらない映画。 仕込みが無駄に長すぎ。だが伏線回収し始めてからはなかなかどうして。良かったじゃないの。 ただまぁ振り切った映画にするための手法が悪ノリってのが安直というか安っぽいというか。 何とも付き合い切れないというか2回見る気が到底起こらない映画でした。 [DVD(邦画)] 6点(2019-08-31 15:19:25) |
5. 純平、考え直せ
《ネタバレ》 鉄砲玉の物語は過去にもあったと思うのだが、そこにSNSという現代の要素を加えた作品。 そのSNSが最後どう絡み合うのか、どんな結末を迎えるのか興味深く見れました。 ただ結末は、その試みが上手く行ったとは言えず・・・ちょっと残念でした。 もっと上手く絡み合って居れば良かったんですけどね。 [DVD(邦画)] 6点(2019-08-05 22:48:08) |
6. 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド
《ネタバレ》 前後編見ておりますが二回も書くことが無いのでまとめてレビュー。 すぐにレビューしなかったので見た事を忘れかけていた。酷評されている事を知って居て 見たからかもしれないがそこまで酷いとは思わなかった。 原作漫画は未読、アニメは最初の20話?ぐらいまでしか見れずに断念。 原作も面白さを知る前に断念してる口なんで全く期待が高まらず 逆にこんなもんでしょ的な印象でした。 [DVD(邦画)] 5点(2017-08-12 07:29:22) |
7. ジュラシック・ワールド
シナリオが粗悪で単純につまらない。両親の離婚の話は効いてないし 色気ついて女を見つめる少年の話も無駄。戦争に恐竜を使うとか話がとっちらかってて。 何より登場人物がバカしか出てこない。あり得ないの行動の連続とツッコミ所しかない。 出てくる人間は魅力的に描かれておらず、吹き替えも演技力がどうの 以前に玉木宏の優しい声とキャラと合わず声が浮いて残念。 いい加減ジブリ商法(話題作りの為だけに吹き替えを俳優にやらせる)は辞めようよ。 恐竜の迫力で何となく見れるだけでお金をふんだんに使ったB級映画。 [DVD(吹替)] 4点(2017-06-19 00:54:08) |
8. 新宿スワン
《ネタバレ》 田舎者には歌舞伎町と言う町のエネルギーを直接肌で感る事はないので 現実に照らし合わせてこの映画の持つ雰囲気を感じ取って評価するのは難しいのですが話の内容としてはどうかと。 あまりドラマしすぎると胡散臭くなるとは思うが、それにしてももう少しなにかドラマ要素が欲しい。 とにかく見所がないしそれに伴って山も低い。ただ見ただけで内容もすぐ忘れてしまう事でしょう。 [DVD(邦画)] 4点(2017-04-26 15:16:51) |
9. シンドラーのリスト
《ネタバレ》 アウシュビッツのガス室もどこまで信憑性のある話か検証する事すら許されない この世界でシンドラーのリストがどこまで実話なのかは分からない話ではあるものの。 単純に物語りとして良かったと思える。シンドラーは自ら進んで助けようとしたと言うより 本人の意志を越えてそうする事に逆らえなかったのだろうと思わせる所。 単純な善に命を注いだ人間として描きたくなりそうな物だろうが 偽善の中にも善はあり、また善の中にも偽善はある。最後の所で何を選ぶ人間なのかで その人の価値が決まるのかも知れない。自分は彼のような決断は出来ないだろうな。 [DVD(吹替)] 7点(2017-04-09 23:28:12) |
10. 少女たちの羅針盤
《ネタバレ》 うーん。まず安っぽい青春ドラマが映画としてつまらない。演出がクッソ寒い。 成海璃子のキャラクターがいかにも。書道ガールに通じる臭さが苦手。 噴水で水掛け合ったり、携帯に無理矢理電話入れたり、貧乏な子が出て来たり 厳しい先生との軋轢に、親の反対に、青春の叫びありで、もうベタな演出のオンパレード。 素人演劇が書きそうな脚本で、背中ゾワゾワもんで見てられないわ。 それでも、ミステリーパートがある。何かをやってくれるかもしれない! そんな淡い期待はあっさり打ち砕かれました。 [DVD(邦画)] 3点(2017-03-28 00:48:05) |
11. シン・ゴジラ
《ネタバレ》 リアルだと前評判が高かったので楽しみにしておりましたが。 良くも悪くもアニメ原作の無いアニメをそのまま実写でやっただけの印象ですかね。 昔のガイナックスはもとよりサンライズなどによく見られるような 宇宙系のロボット系アニメなどの演出を先の大震災の時の政府の対応を参考に 焼き直ししただけの印象。あまり意味のない説明不要の専門用語の羅列、かつ展開を早くして 見て居る者が理解しているかどうかは関係なく話は進むが、それで話が破綻まで行かないのは ある意味たいした物で、その辺り過去の作品作りの手法がいかされているとは思う物の 内容的には実写だから評価されたような物で全く同じ内容をアニメでやってたら、 目新しさはなく、たいして見向きされなかった作品になっていた事でしょう。 庵野さんは特撮をやりたかったのでしょうか。新劇場版ヱヴァンゲリヲンQの時も 関連で「巨神兵東京に現わる」なんて特撮をやって特撮展を開くぐらいですから。 しかし、ゴジラに壊された家の内部の動き、車の動き、体当たりした電車の動きが 物理的動きでいうとリアル感がまるでない。逆に映像がリアルになっているだけに違和感がある。 違和感を無くしたければフルCGで作ればいい、特撮と言うジャンルなのだから 多少の違和感があって良いと言う考えもあるのかもしれないが。 特撮マニアではない自分には、その辺のさじ加減や有り難みが良く理解出来ず 少しチープに見えてしまうかな。 内容的にも、この国の仕組みやあり方自体はある意味リアルだったとしても 展開やシナリオにはまるでリアル感は無く。 皆さんに酷評されている石原さとみさんがある意味可哀想に思えてしまう。 またゴジラにそれをやられちゃったら日本や世界が終わると言うような話しがなく ゴジラの行動に山場がないのでゴジラの行動、展開にまるで緊迫感が足りない。 ゴジラとの戦いと言うよりアメリカに核を使わせない為の話に終わっていて全く面白く無い。 政治的な内容部分を削って全く倒せないゴジラvs人類の知力の話にしてくれた方が 面白そうに思えて残念。凝固剤の投入方法も、都合良く横倒しになったゴジラの口に ポンプ車で直入れって…よくゴジラ君がおとなしく飲んでくれましたね(笑) まぁ少し酷評しましたが私は過去のゴジラなども好みではないので、それと比べれば 何倍も面白かったし見やすかった… しかしそれでも庵野さんにはもっと凄い事をやって欲しかったと言う願望がある。 いつものように期待だけが高まって、いつものように肩すかしを食らう感じですかね(笑) それでも今までの日本にない物を生み出し続けようと言う姿勢の庵野さんだからこそ、 裏切られてもまた期待してしまうのですが、逆に言うと日本の他のクリエイターは 何をしているのかと問いたい気もする。続編も睨んだ終わり方だったので 今度は政治の話だけでなく緊迫感で手に汗握るような物が見たいなぁ。 [DVD(邦画)] 6点(2017-03-27 11:41:46) |
12. シカゴ(2002)
《ネタバレ》 つい先日見たばかりなのにレビューを書いて居ない事に気がついた。 というか見た事も忘れかけていた映画です。内容は悪くない、自分の夢や理想の実現為に、 他人に取り入り寄生し踏み台にする為にキュートで上品で、か弱いが、 その仮面の下は、計算高く、したたかで下品で利己的。かと思えば感情に勝てず 冷酷な事も、とんでもない醜態を晒すなど、他人から見たらとんでもないバカな事をする。 そういった複雑な女性と言う生き物を良く表せていると思うのだが・・・。 今ひとつ心に残らなかったのは、雰囲気が肌に合わなかったからでしょうかね。 [DVD(字幕)] 5点(2017-03-17 09:30:47) |
13. シムソンズ
見る前はカーリングに全く興味のない自分が楽しめる気がしませんでした。 しかし、青春物として楽しめましたね。 内容的にはそんな訳あるかいな。とは思いますが。そこは青春ドラマなので。 主人公の和子と親友の史江の関係が良かったですね。 面白い作品と言うよりはマイナスが少ない作品だったのかなと。 [DVD(邦画)] 7点(2017-02-05 00:59:30)(良:1票) |
14. シャッフル(2007)
《ネタバレ》 ありがちな時間が戻る系の話なのですが、少し違うのは飛ぶ日がランダムです。 途中から、どこに最終着地地点を持っていくのかを気にしながら見てしまうわけですが この結末はちょっとなぁ。子供を授かってるからokって話か?と思います。 これ言ったら、こういう系の話は成り立たないかもしれないが 神父に全て話して理解してもらえる位説明出来るのに、なぜ旦那にそれを試みない。 それにあの結末だと旦那の死も彼女が導いたようにも見える。 終わってみればそこそこ楽しめましたから、何かがちょっと惜しい感じかな。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2017-01-29 23:50:00) |
15. 死者の学園祭
深田恭子を主演にしたのはある意味正解かもしれませんね(笑) [DVD(邦画)] 2点(2016-12-12 16:10:52) |
16. シェフ 三ツ星フードトラック始めました
美味そうな飯を作ってるだけ。ただそれだけなのにそれが凄く心地よい。 出てくる各地の映像もアメリカ観光しているかのようで気分を明るくしてくれる。 多少偏見もあるでしょうがアメリカ人に味覚をテーマにした映画を作れる事に驚いた。 出てくるシーンにネガティブな要素が無く最初から最後まで ハッピーな気分にしてくれる最高の映画だった。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2016-12-06 00:26:00) |
17. 人類資金
導入部分が重厚でこれは面白い話になりそうだ・・・。 と思わせただけでしりすぼみでしたね。 [DVD(邦画)] 3点(2016-12-02 09:59:57) |
18. 借王(シャッキング)
昔見た記憶が、うっすらあった映画。久しぶりに見たのだが。 久しぶりに見て、どこが良かったか?とか考えると難しいのだけど。 なんか好きなんだよね。役者さんも良い味出てる。 [DVD(邦画)] 6点(2016-11-25 11:09:13) |
19. 白ゆき姫殺人事件
《ネタバレ》 この作品はミステリーの部分を楽しむ映画ではない気がします。 車の鍵は慌ててたから開いてたとしても、どうやって車のエンジンかけた? と突っ込まずには居られません。 人々の証言・記憶は自分の都合の良いようにアウトプットされそれを受け取る側も 自分の都合の良いようにインプットしていく。小さなズレど思い込みと 願望が事実を少しずつ、現実の物と違う物にしていく。 それに加えてマスコミの意図を持った切り口で編成された放送だけを見れば 多くの人が憶測とどこか知りながら、勘違いや思い込みを加速させて行く。 人のずるさ、無責任なマスコミの商業主義を小気味良く皮肉って居て それが何ともツボでしたね。 また、蝋燭のシーンで終わらず、赤星雄治が城野美姫に車でひかれかけるシーンがあります。 赤星が城野の顔に気がつかない、あるいはしらない?というのをどういう意図で作ったかは分かりませんが あんな見通しの良い場所で突っ込んで行って「当たってないですよね?」で立ち去ろうとし 呼び止められた答えが「良いことありますよ」って、優しさで言ったようにも見える反面 ある意味、他人事の上から目線で言ってるように取れなくもない。 自分にはあのシーンは、城野を勘違いが重なった可哀想な被害者だけで終わらせない 心の奥底にある黒い部分を見せたかったのではないかと。 赤星は城野の親に謝罪に来てる訳ですから赤星が町に居る事を城野が知って居てもおかしくはない訳で 自分の運転で転倒させてる訳ですから、例え接触が無くとも本当にいい人なら まず謝罪があってしかるべき。なんですよね。 城野は赤星に対して「こいつのせいで・・・」とわざとギリギリの方法で一発カマしたとも取れなくもない。 殺人に関しては白かもしれませんが、芹沢ブラザーズに関しては、 故意で無かったとしても傷害を負わせた逃げた責任は? 謝罪も責任も負ってないとすると、ちょっとずるくない? もしかすると、犯人が殺人を犯す事を察知した城野が車のドアわざとロックせず 鍵もおいておき全て見越して誘導した・・・なんて。 さすがにちょっと考え過ぎですかね(笑) 久しぶりに自分的には当たりの作品でしたね。 [DVD(邦画)] 9点(2016-09-30 16:06:38) |