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コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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1.  少林寺 《ネタバレ》 
冒頭に日本の少林寺拳法を紹介するような描写が入ってるのは、実際にエキストラとして日本から高段者を大勢連れて来てたからだそーで、好い宣伝になったでしょうね。しかし、ゆーてジェット・リーさんも含めて中国側の主要キャラもほぼほぼガチの拳法家だそーで、チョコチョコ入る実際の武術の動き・型をやるシーンは、そのクオリティと言いヴァリエーションの物珍しさと言い、かなりユニークな観る価値を擁していたとも思われるのですよね(まあゆーて所々に多少、正に「花拳繍腿」みたいな「その動き無駄でしょ?(どういうシチュエーションで使うワザなの?)」的なヤツも在ったかとは思いますが)。また特に、ジェット・リーさん自身も(相当に若く見えましたが)シンプルに中々なモンでしたよね(⇒躰もバッキバキだし)。その時点で既に、見逃すのは惜しいという作品にも思えますかね。  ストーリーは、唐王朝創成期の史実エピソードを下敷きに置いている…とのコトらしいですケド、そのワリにも全体的にごく好い加減で正直どーでも好いって感じかも知れません(⇒まあゆーて取り立てて酷いのは、件の犬のエピソード位…かとも思いますが、別にそれを挽回できる様な好いエピソードも無かったし)。あと、アクションに関しても、少林寺vs極悪非道の王将軍軍団!とゆうコトで他対他の大騒ぎがハイライトになってくるワケですが、その辺は(まあ仕方無いとは思いますが)振付けの質的にも雑なトコロもあるな~とは思いましたかね。ただ、今作は明確に主人公としてジェット・リーさんが居てそのクオリティは(重ねて)高かったコト、他対他と一対一が(まずまずのクオリティで)両方観れるとゆーのも寧ろ悪くないと思われたコト、加えて、師父役のおじ様が(この人もモノホンの武術家だそーですが)何か凄く好い~雰囲気・佇まいだったコト(⇒技量と人格のどちらも高そうな、正に「師匠」みたいな)も踏まえて、ちょっと加点してこの評価としておきます。お暇なら是非。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-06-30 11:44:37)
2.  地獄の謝肉祭 《ネタバレ》 
まあ年代的にも内容的にも、コレも数年遡るコト1978年の『ゾンビ』の亜種だと言っても(最早)好い作品でしょう。アレンジのアイデアとしては今ではもう凡そ出て来ない様な感じでもあるか、とは思いますが、ただソコで「人を喰う」という属性が「伝染」していくというエッセンスを抽出し、コレにベトナム戦争(帰還兵)の要素をミックスする…というメインの部分自体は、個人的には決して悪いモンでもないかな、とは思うのですよ。特にロメロ・ゾンビの設定が非常に高度に一般化した現在では、むしろ却って「一風変わった」というオツな感覚も味わえる様になったかとすら思いますし、実際にも今作ではその感染状況が爆発的なコトにはなってゆかず、どーにか局所的な対応で押さえ込めそう…というトコロからの裏をかいたオチの感じとかを見ても、やはり多分にゾンビ映画的ではありつつも一方で少なからず異な質感でもあるのは大いに確かで、その面に関しては個人的にはまずまず楽しめたかな…とも思ったのですよね。  しかし、全体的にホラー・スリラーとしては単純にどーにも上出来とは言い難い作品なのもまた確かだと思うのですよね。その人喰い属性の実際の「症状+発現形式」とゆーのがどーにもご都合主義だったり、その「起源」といった部分の整合性が考慮されていなかったり、といったウィークポイントも確かにそーだとは思うのですが、そもそももう少し単純な側面としてまず感染者たちの見た目・振舞いがさも通常の人間と変わらない、とゆーのがホラーとして(ゾンビ映画と比較すると)大いにマイナスな点だと思ったりします。ジョン・サクソンなんて終始ごくシブいイケメン面をキメているダケですし、もうチョイ狂気や恐ろしさ・おぞましさを目に見える形で表現してくれないと単なるならず者集団にも見えてまうぜ…とでも言いましょーかね(そーなるともうジャンルが違う、と)。  あとはコレも単純に、アクション系のホラーとしては今作は実に致命的にテンポが悪いっすね。特に中盤のホームセンターでの発砲騒ぎのシーン&オーラスの下水道でのくだりがシンプルに尺的にも長すぎるかな、と。言いたかないすケド正直、コレは(コレも単純に)監督・脚本の力量不足でしかないかな、と思いますですね(同一人物なのは分かった上でゆーてますケドも)。
[インターネット(字幕)] 4点(2022-08-31 21:04:13)
3.  ジンジャーとフレッド 《ネタバレ》 
また多分に監督一流のシッチャカメッチャカではあるのですが、本質的にはいわゆる巷の巨匠さん達が年取ってからつくりたがる様な懐古的なアレですよね。ただ、例えば最近の『男と女 人生最良の日々』の二人ってのはどっちも恐らく90絡みなのに対して、今作の二人(コッチも多分にフェリーニ映画の印象が強いカップルながら共演は実は初だとか)は精々60チョイ過ぎくらいで、コレはつまり「健康寿命が延びたんだなあ…」というコトかなと思いました(個人的にはある意味コッチの方が=コレくらいの歳で演る方がイイかもな、なんて)。  まあ、だからこそやはりソコで浮かび上がって来るのはつくり手の「本質」とゆーか、今作だってモ~ただ「人生はお祭りだ」という映画でしかないのですよね。流れやシーン自体の内容は(比較的には)分かり易いですが、ソレ以上の意味はほぼほぼ無いって作品だと思いますし、ゆーてソコまでコミカルに笑えたりするワケでもねーのですよ。そして、ごく陰キャな私の個人的な事情としても、やっぱコレってまたごく「陽キャ」な価値観だな、ともね(誤解を恐れずに言えば、正直少しだけ肌に合わないな、と)。私がより好みなのはまだ確実に『男と女 人生最良の日々』とかの方ではあるのですね。  でも、そんなお祭りみたいな人生のオモチャ箱の中に分量自体は決して多くもないものの、やはり主演二人のシーンのそれぞれはどれも好かったと思いますね(ラストのショーもその他愛無さも含めて非常に暖かい気持ちで観れました)。ジュリエッタも変わらずキュートでしたが、やっぱ兎に角マストロヤンニは素敵すぎました。このハゲ方でこんなに素敵な人って他に居るの?とでも言いますかね。
[DVD(字幕)] 6点(2022-06-29 12:59:40)
4.  ジャン=ポール・ベルモンドの 道化師/ドロボー・ピエロ 《ネタバレ》 
うーん…全体を通しても確実にコメディタッチではあるのですよ。特に冒頭からのシーンは割とコテコテにコメディ風で、ココで出て来たミレッラ・ダンジェロという女優さんも(あんま聞いたコトない人ですが)パッと目を引く美人だったりで、この娘とベルモンドがあっちゃこっちゃで詐欺師稼業を(ごくコミカルに)働いていく…てな話かと思ったら然に非ず。彼女と別れて以降はまるで007のバッタもんかの様なスパイ映画的なお話になってってしまうのですね。一方で前述どおりコミカル風もコミカル風なままで継続してゆくのですが、中で結構バタバタと人は死んでゆく(のであんまし笑えない)し、目まぐるしい展開!とゆーよりは支離滅裂なドタバタ劇!で話は正直頭にスッと入ってこないし、諸々とどーも纏まりがイマイチな…と感じてしまうのですね。他方、アクションは特に終盤は比較的派手で、ソコから見てもやっぱスパイもの系統の映画として製作されたヤツなのは間違いないのでしょーな。確かに、ベルモンドの名物キャラとしてのアクション・シリーズなんて一つくらい有っても好さそうなモン…とも思いますが(まあ、ベルモンド自身がもはや名物キャラなのかも知れませんケドね)。
[DVD(字幕)] 4点(2022-03-19 21:56:00)
5.  ショッカー(1989) 《ネタバレ》 
ウェス御大とゆーのは、ワリとムラっ気のある監督かとも思いますが、少なくとも今作製作時の彼とゆーのは間違い無くやる気に満ち溢れていた、と思うのですよね。脚本も自身で担当している今作、これでもか!と放り込まれるアイデア(=思い付き)の数々に関しては、質はともかく量とゆーのは中々に凄まじいものがあります。お話はおおよそ3パートに分けられるかと思いますが、最初とゆーのが(生身の)殺人鬼ピンカーが大量殺人を繰り返しており、それを主人公が父親の刑事と共に追い詰めるというパートです。これって正直前置きだと思ってたのですが、この間主人公は家族を殺され恋人を殺され、そして見出した自身の能力「予知夢」を駆使して遂にピンカーを逮捕する…て正直これだけでも映画一本撮れそうなくらいにアイデア的にはボリューミーじゃねーですか。最低限、数年前の監督自身の作品『サランドラⅡ』よりは、この時点でも既に中身の有る映画になってるってコトは請合いっちゅう感じですよね。  御用となったピンカーは(数十人殺しているにも関わらず裁判描写もナニも無く)即座に電気椅子送りとなりますが、ここでトラブル発生!電撃を喰らったピンカーがなんと「電流と一体化」してしまったのです…!て、私はココからが本番で、きっとジョジョ4部の「レッチリ」的な話になるのだろうと大いに期待していたのです、が然に非ず。この時点でのピンカーは電流とゆーよりは単なる幽体的な存在で、人に乗り移る能力しかないよーなのですね。結果ココから繰り出される第2パートは「レッチリ」とゆーよりはむしろ『ヒドゥン』に近いものでした。ピンカーが色々な人間に乗り換え乗り換えしつつ主人公を追っかけ回し、何故か幽霊となった恋人がピンカーに対抗するためのアイテムとかくれたりしながらも(?)、最終的には父親に乗り移ったピンカーと電波塔的なトコロのテッペンで決闘!てな風に話は展開してゆきます。  ココで、更にトラブル発生!電波塔上で何があったかは(演出が下手で)よー分かりませんが、ここでピンカーは最終形態である「レッチリ」的存在に進化して…とゆーのが最終パート。辛くも逃げ延びた主人公は、ピンカーの奇襲を掻い潜りつつ対抗手段を整えいよいよ最終決戦に臨みます…がソレは何故か主人公とピンカーがテレビの中の世界で殴り合う、という珍妙なものでした。ピンカーをビデオのリモコンで操ってボコボコにしたり(?)前述の恋人のくれたペンダントを込めた拳でブン殴ったり(?)して弱らせて、んで待機させたテレビクルーのカメラから自分だけ脱出したら(?)最後は変電所に忍び込んだ仲間が機材を壊して停電を発生させて目出度くピンカーはテレビの世界に封じられたのでした………(?)    率直に、特に第3パートは滅茶苦茶すね。あらすじだけでも既に十分に滅茶苦茶だと思いますケド、更にコレに支離滅裂で供給過多なアイデア(=思い付き)の嵐が襲い掛かるのです。前述どおり、彼女の幽霊は何回も思いっ切り登場しますし(無意味に血ミドロだったり水中で出てきたり)・ピンカーが電気椅子を耐え延びたことの理由付けなのでしょうが処刑直前のピンカーは意味不明なパチモン宗教的儀式を行ってたり・そもそも主人公とピンカーが実の親子…なんて設定にはどーいう意味があったのでしょうか?とにかく、詰め込み過ぎたシナリオを表面上繋ぎ合わせる為・或いはほんの一シーンを挿入する為だけに、かなり疑問がある変テコな設定を毎回ひとつふたつ盛り込んじゃってる、とでも言いますか。。  しかし、だからとゆーか作品は全体としてエラい高密度&ハイテンポで物語に勢いもあります。そして、ミッチ・ピレッジ演じるピンカー自体の凶悪で粗野な悪役ぶりも確かに見事だったり、主役のピーター・バーグも爽やかイケメンで非常に魅力的だったり、だから纏めるとこれって愛すべき素晴らしいB級…というよーにも思えるのですよね。支離滅裂さが逆にユニークに感じられることも含めて、B級として好きか嫌いかで言えば確実に私は好きな方です(愛してます)。なので、やっぱり1点足しておきます。以上。
[DVD(字幕)] 6点(2021-08-17 19:58:30)
6.  少女娼婦 けものみち 《ネタバレ》 
神代辰巳作品だし、製作年的なコトからも、名作『赫い髪の女』に自覚的に寄せていった様な、男と女のグズグズなアレコレを生々しくかつどこかニヒルに描き出そう、という作品である様にも思える(しかも今作はソレを若い女のコで撮っちゃうよ!的な)。そして主演の吉村彩子は確かに若いし、そこそこ美形だし、脱ぎっぷりも演技もごく悪くはないのだ(何なら宮下順子よりも私は好み)。  しかし本作は、まず第一にお話(とゆーか人間関係)が少しややっこしいというかシンプルではないのと、第二として個々の描写にもイマイチよく分からないリアリティに欠ける様なものが散見され、結果すんなりと簡単に入ってくるという作品にはちょっとなっていない気がする(私が特に分からなかったのは、カモメに石を投げたら当たっちゃって、そんでもって青姦レッツゴー!の流れとか)。少しだけだが、奇を衒ってスベりかけている、という様にも感じられるのですね。全体的な雰囲気自体はそこまで悪くもないとは思うのですケド、随所に疑問とゆーのが残ってもうてる、つーか。  加えて痛いのが、結局吉村彩子ちゃんとゆーのが若くて青いが故に色気が率直に足りてない、とゆーコトなのですね。ポルノ的な価値とゆーのは『赫い髪の女』には完全に劣るかと思います。とゆーかそもそも主人公は17歳の学生で、実際に若い女優さんが演じてて、そんな彼女のセックスだのオナニーだのに高度に興奮する、つーのも、現代的な感覚からすればかなり「危うい」ラインかとも思いますし。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-08-15 00:41:29)
7.  新・死霊のはらわた 《ネタバレ》 
まずタイトルがこんななのは、製作総指揮にサム・ライミが入っててブルース・キャンベルも一枚噛んでる、からでしょう。そして、再生してみるとド初っ端からとにかく画質が粗い(40年代のカラーフィルムかなんかを引っ張り出してきて使ってんのケ?とでも言うか)。なので、どっからどー見ても名作五・六番煎じくらいのパクリ低級ホラーにしか見えん、のですが…  が、そーして観始めると、今作は意外にも『死霊のはらわた』系とゆーよりは間違いなく別、ロメロ系統のコテコテ・ゾンビ映画なのですよ。そして特撮・特殊メイクなんかは意外にまずまず水準が高く、危惧されたホドに超チープ、というワケでもありません。そのうえ、まずはゾンビを治療する血清の話、そしてゾンビを信奉するカルト教団なんかも出て来て、お話の中身もそこそこ凝ってる…?とゆー様にも思えてくる。結果、中盤は率直になんか結構面白く観れてましたね。  しかし、終盤にかけては尻が窄んでいく、とゆーかそこまで観ていくと流石に気付くのですケド、これって色々とロメロ三部作(特に三作目『死霊のえじき』)のパクリ放題でしかないですよね。科学者がワラワラ出てくるのとか、意思のあるゾンビとか、ショック描写にしてもゾンビの集団に腹を素手で八つ裂きにされるのとかはまんま『死霊のえじき』で観たヤツですし、そもそも最終的に人間同士の争いで皆滅んでいく、つーのは二作目『ゾンビ』の丸パクリですし。これは要するに『死霊のはらわた』のパクリだと思って観始めたから逆にちょっと意外性があったケド、最初から『ゾンビ』のパクリだと思って観てたらほ~れ、やっぱりな!という作品でしかなかったのではないか、と思うのです(危ねえ危ねえ)。  結論、映画自体の出来は決してそこまで高くもない典型的な名作剽窃B級ホラーだと思います。が重ねて、特撮・特殊メイクなどはそこそこ観れなくもない出来なのと、この深謀遠慮な邦題マジックにある種の敬意を表しまして、1点プラスさせていただきますです。
[DVD(字幕)] 5点(2021-07-20 00:38:23)
8.  地獄のモーテル 《ネタバレ》 
かなりイカレたエゲツない話なのは確実なのですけど、正直あまり面白くないというか、率直にほぼ盛り上がらないのですよね。いちおうホラーに分類されている(そーせざるを得ない)作品なのですが、ホラーやスリラーと言うよりはどちらかというとブラック・コメディの方面に寄せてつくられている、という気がしています。その所為もあってか全体的にかなりローテンションで、恐怖も驚愕も無いし(結局)笑いもそれホド無いし、加えて狂気が炸裂するという部分もホントに最終盤に少しだけで、全体的に素材のエキセントリックさに比してビックリするほどに薄味な映画に思います。  よく咀嚼すると突っ込みドコロだらけなシナリオ・設定面もあまり良い仕事とは言えませんが、個人的に一番しっくり来ないのが主役の兄貴。前述どおり正直全く狂気というものが感じられないのですよね(妹の方はなんかイヤ~な気味悪さが大いに滲み出ているのですが)。この兄貴と拾った女子の恋バナを最初から最後まで観せられ続けるというのが、結論的には私の許容範囲を少し超えている、というか。なのでアイデアの優秀さからすればもう少し高評点としてもよい作品だと思っていますが、これくらいの評価とさせて頂きたいです。
[DVD(字幕)] 4点(2020-11-19 23:33:30)
9.  地獄の門 《ネタバレ》 
フルチ全盛期と謂われる時期の作品をいくつか鑑賞してみたが、今作と『ビヨンド』はひたすらグロ描写の挿入のみに腐心し、率直に言って話に辻褄をつけるのをほぼ放棄している様にも感じられる。であるからして、観て面白いのかということは一旦置き、グロ描写のクオリティがどうであったか、にしか評価する価値のある観点は発生し得ない様に思われる。  その意味で言うと、まず「内臓を吐く女」と「ウジ虫の嵐」は(撮ってる俳優さんは正に阿鼻叫喚だったろうなあという意味でも)かなりグロテスクで見応えがあった。「ドリル貫通」のシーンもそこそこよく撮れていたと思う(皆さんご承知のとおり、本筋に全く関係が無いというアレなのはまた置いといて)。ただ「後頭部捻り潰し」は何度も何度も登場するので食傷するし、ゾンビの造形は『サンゲリア』ほどの衝撃度ではないし、幽霊なハズのラスボスが物理攻撃一発で呆気なく沈んだりと、流石にどーかと思われる部分も散見される。個人的にはややイマイチな出来。
[DVD(字幕)] 4点(2020-07-18 04:25:21)
10.  死霊のしたたり2 《ネタバレ》 
色々な点で前作の結末部分がグダグダと無視されているのは一旦置き、続編として、各ポイントでは前作のアイデアを発展させた決して悪くない(オリジナリティのある)描写が見られるのだが、一方で全編通して非常にモタモタとテンポが悪く、あまり面白く感じない。思うに、新しいアイデアは無くもないがストーリーの方で大してやれる様なことが無く、そこをグロ描写の量でカバーすべきところ、それが技術的・予算的に難しかった、ということのよーに思える(死体を組み立てたクリーチャーを序盤からもっとドカスカ出していくだけでも、だいぶボリュームは補えると思うのだよね)。B級映画ならではのやや歯痒い続編。
[DVD(字幕)] 5点(2020-05-17 20:52:01)
11.  13日の金曜日PART3 《ネタバレ》 
ジェイソンがデカくなって耐久力も上がり(ホッケーマスクも被ったし、髪も剃った)、ようやく中々のホラーモンスターに変貌した。中盤までは前作同様退屈だが、ラストの展開は前作までよりかなり良い。ようやく本調子になってきた感じの3作目で、実を言えばシリーズで一番オススメ。まずはこの作品から観るとよいと思う。
[DVD(字幕)] 5点(2019-11-21 22:39:18)
12.  13日の金曜日PART2 《ネタバレ》 
(殺人鬼としての)ジェイソンが初登場するが、こいつがまた大して怖くも強くもカッコ良くもない(被ってるのがホッケーマスクではなくズタ袋なうえ、体形も妙にヒョロい)。前作同様淡々と殺害シーンが続くだけで、正直あんまり面白くもない。ラストにまた吃驚シーンがある。
[DVD(字幕)] 3点(2019-11-21 22:37:28)
13.  13日の金曜日(1980) 《ネタバレ》 
殺害シーンが淡々と続くだけで、あんまり怖くも面白くもない。肝心のスプラッタ要素が実は大したレベルではない(まあ時代も古いし当然と言えば当然なのだが)。ラスボスも雑魚い上に凄みも無い。一番最後だけはちょっと驚いたが、それだけ。知名度だけは凄まじいが、実は凡作。
[DVD(字幕)] 3点(2019-11-21 22:35:45)
14.  シャイニング(1980) 《ネタバレ》 
ホラーと言うよりビックリ箱な驚かし系や、ただただ大袈裟に禍々しいだけのモンスター系な恐怖描写が蔓延る昨今のホラー映画を観飽きてくると、本作のホラーとしての素晴らしさが良く理解できるというものである。幻覚・幻聴と現実が綯交ぜになった映像空間(敢えて双方の質感を全く同じにすることで、その混ぜこぜ感をより増している)を用いて、何が起こっているのか、何が真実なのかが分からないというシンプルで基本的ながら非常に強力な不安・恐怖を巧みに醸し出すとともに、狂気に陥るジャック・ニコルソンをしてこれも何を考えているのか、何を仕出かすのか分からないという「危険と謎」の恐怖が見事に演出されている。  特にニコルソンの「腹に一物有る」感じ(それは狂気から来る憎悪・殺意その他ではあるが)、そして腹に一物が有りつつも最後の一葉でそれを封じ込めている感(この感じが正に導火線に火の付いた爆弾の如き危険人物感を醸している)と、終盤、終に爆発する狂気の演技は一世一代の名演と言える。加えて、実はシェリー・デュヴァルの怖がる方の演技(それは機嫌の悪い夫を恐れるシーンでも、殺人鬼と化した夫に慄くシーンでも、果ては完全にパラノーマルな現象を目の当たりにしたシーンでも)はこれまた出色な出来。更に言えば、バーテンダーとグレイディの抑制しつつもやっぱりどこか超越的な(人外の)演技も非常に味わい深い。この演技の質の高さに加え、映像美・画的な部分のクオリティも一部芸術的とも言えるレベルに達していると言う完成度の高さ。ホラーとしては文句無しにオススメできる作品。
[DVD(字幕)] 9点(2019-11-21 00:41:28)(良:3票)
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