1. スキトモ
これは、、主役の斉藤工のストーリー付きプロモーションビデオ、と言ったら意地悪過ぎるかなあ。大学でボクシングをやっている主人公と、彼に密かに思いを寄せる幼馴染み(♂)、そして血の繋がらない妹との微妙な三角関係ってな話なんだけど、この、キムタクと福山雅治を足して二で割ったような主人公(そういえば「おいちょっと待てよぉ」って台詞もあった)の造型が何というか・・・ねえ?「そーゆーの」が好きな人には良いんだろうけどナァ。 [DVD(邦画)] 5点(2007-07-13 19:54:42) |
2. スパイダーマン3
んん、、つまんなくはなかった(まあ、退屈はしなかった)という感じですかねえ、、CGの出来とか物語がどーとかというより、サム・ライミの意地悪さを見て楽しんだという感じでしょーか。ヴェノムに取り憑かれてワルピーターになった主人公のオバカなハジけっぷりとか、今まで散々ピーターを振り回してたMJが嫉妬に狂うところとか。で、きっと最後はああなるんだろうなーと思ったらそうなったし、うん、まあ、そんな感じ。 [映画館(字幕)] 6点(2007-05-17 19:31:37)(良:1票) |
3. スターシップ・トゥルーパーズ
バーホーベン作品初体験でごんす。噂には聞いていましたが、グ、グロい・・・観終わった後は疲れ果てて、休肝日にもかかわらず飲まずにはおれなかった。とりあえずバーホーベンさんがとてつもなく悪趣味でいぢわるな皮肉屋さんというのは分かりました。色んな意味で凄い作品だけど、二回は観たくないなあ・・・。 [DVD(字幕)] 9点(2006-12-27 14:25:17) |
4. スネーク・アイズ(1998)
「ゲロッパ!」の偽JB役ウィリー・レイナーが出てるっていうんで観たんだけど、どこに出てたかよく分かんなかったなあ、クレジットにも出てないし・・・それはともかく、この作品の、いかにもな長回し、いかにもな主観ショット、良くも悪くも「教科書的」だなーと思いました。つまんなくはないけれど、ちょっと薄味。まあ、その「軽さ」も良さのひとつかも知れないんだけど。 [DVD(字幕)] 6点(2006-11-15 18:07:09) |
5. スクールウォーズ HERO
ごめん。すまん。山下真司のドラマも観てなかったし、原作本も読んでいないけれど、多分実話の方は感動的だったんだと思う。でもこの映画は、映画として駄目だった、個人的に。熱血先生と不良たちの間には、もっとキレイ事じゃ済まないような、生々しい葛藤やら何やらがあったはずだと思う。それが単純な図式に押し込められ、「感動の物語」という枠に無理矢理収められる。何だか観てて息苦しい、というか、パロディ映画のようだとさえ思ってしまう。■そもそも、そういう風に感じてしまうのは、僕自身が歪んだ人間だから、なのかもしれない。んでも、何つうのかな、正直言って「学校」という一時的共同体に対して、自分は幻想を持てないのです。モデルになった先生に対して敬意は持つけどね。 [DVD(邦画)] 2点(2006-10-31 18:58:54) |
6. ストロベリーショートケイクス
原作は未読ですが、矢崎監督の「三月のライオン」が好きだったのと、我がココロの婚約者(←・・・ツッコミは、ナシの方向で)池脇千鶴が出演してるので観に行きました。ぶっちゃけた話、恋愛経験が乏しいワタクシには、女性心理の微妙な機微みたいのが分からない所もあったのですが(だからちょっと点数低めなんです)、“強いけど、弱い、そして弱いけど、強い”四人の女性がそれぞれ魅力的でした。個人的に一番魅力を感じたのは画家の塔子。ルームシェアしているちひろを半ば軽蔑・嫌悪しつつも、実はちひろのようになれない自分が悔しいと思っているような感じも見られたし、つまりはお互い自分にないものを持っているから苛立ちや劣等感を感じつつもお互いを必要としてたって感じなのかな。池脇千鶴演じる里子は一番平凡ぽいキャラだけど、実は四人の中で一番強くてある意味したたかなのかもしれない。デリヘル嬢の秋代は、、切なかった。とにかく女性の描き方がカッコ良い映画でした。何だか一部で、過激なベッドシーンの事が大きく取り上げられてるみたいだけど、割と自然だったし(悪い意味での)イヤラシさは感じなかったし、きっと女性が観ると感じるものが多いんじゃないかな、と思います。 [映画館(邦画)] 7点(2006-10-26 18:33:16) |
7. スーパーマン リターンズ
んむー、、個人的には「パイレーツ~」よりは楽しめた。スーパーマンがストイックに人助けをするシーンではちょっとウルッと来た。だけど、ブライアン・シンガーが「X-メン」の三作目を降りてまで監督した作品がコレ?というのが正直な気持ち。「X-メン」シリーズ(一・二作目)が、かなり「現代」を意識して作られていたにもかかわらず、こっちは何だか「旧態依然」という印象が否めない。僕が観たかったのは9.11を経験してしまった21世紀の「ヒーロー」なんだけどな。帰還したスーパーマンには、昔の女が新しい男を作った事に悩むより、「正義とは何なのか?」とか「守るべきものとは何か?」、そーゆー事を悩んで欲しかった。それにレックス・ルーサーという悪役のスケールが小さ過ぎる。あれじゃ「ヤッターマン」シリーズの敵役並だし、あんなんよりよっぽどブッシュやライスの方が怖い、僕は。スーパーマンは地球上をビュンビュン飛び回って犯罪者をやっつけたり事故を防いだりするけど、絶対紛争地域とかには行かないじゃん。無茶なこというようだけど、今、本当にスーパーマンが必要なのは中東とかアフリカとかじゃないの?少なくとも僕はこの作品のスーパーマンに「ヒーロー」を感じることは出来なかったです。ロイス・レインの台詞じゃないけど「時が経ち過ぎたのよ」。 [映画館(字幕)] 6点(2006-08-31 20:05:21) |
8. スウィート・スウィートバック
うむ、、、凄い、としか言いようがない。観る前は、スパイク・リー的な感じなのかな?と思っていたのだけれど、観てみたらいきなり主人公の少年時代の童貞喪失シーン(ちなみにDVDでは、そのシーンの少年の全身にボカシが入っている。“アンダーギャランドゥ”や“ポコティーニョ”はOKなのに、ヘンな話だ)で始まる。実は、色々と内容に口を出す組合の目をゴマかすためにポルノ映画仕立てにしたのだそうで、その後もソレ系のシーンが数多く登場するのだけれど、目を引くのは勿論そういうところだけではない。それまでの映画制作の約束事を無視した撮り方(これも後で知ったのだけれど、監督は「白人の美意識から生まれた技法なんて知ったことか!」という気持ちで撮ってたのだそうな)はまるでゴダールのようでもあるのだけれど、観念的というよりは肉体的・本能的で物凄く生々しい(当時まだ無名だったアース・ウィンド・アンド・ファイアーの音楽も、そこに更なるねちっこさを加えている)し、後半の、主人公がボロボロになりながらも荒野を彷徨うシーンはまるでシュトロハイムの「グリード」を彷彿とさせる。何というか、作り手の怒りや悲しみやドロドロの情念が、画面から飛び出して観る側に絡みついてくるような、そんな作品。最後の「警告」も必見。 [DVD(字幕)] 8点(2006-06-22 19:07:26) |
9. スヌーピーの大冒険
ジャック・タチと並ぶ「のんき」の大家、シュルツおじさんの名作。マジメに観れば、哲学的な、コムズカシイ解釈もできるのかもしれないけれど(例えば、“NO DOG ALLOW~”の部分は人種差別の隠喩である、とか)、そんな事はカンケーなく、のほほ~んとGOING MY WAYするスヌーピーとウッドストックに、ただただ心和まされます。 [ビデオ(吹替)] 8点(2006-04-06 15:44:30) |
10. 水爆と深海の怪物
あんまり普段観ないタイプの作品だったからか、新鮮で楽しかったです。作中で「最近は何でも水爆のせいにされる」っていう台詞があったけど、実際この頃に製作されたモンスター映画っていうのは「戦争」や「核の恐怖」のメタファーだったんだろうな(とはいえ僕は単純にB級映画として楽しんだのですが)。タコが上陸しかかっているのにその足の下を平然と車が走ってるところはむしろ微笑ましいですね。きっと合成のための実景の映像を撮る時、予算がなくて道路を封鎖できなかったんだろうな。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-01-27 15:31:02) |
11. スペース・カウボーイ
前半の部分と、後半で宇宙に上がった後のILMバリバリCGの部分がチグハグに感じるし、あの若い奴の暴走も「何で?」と思ったりもするのだけれど、これって多分イーストウッドが肩の力を抜いて作った作品なんじゃないのかなあ。80年代、「オランウータンと共演?そりゃ面白い」ということで出演した「ダーティファイター」と同じように「老人が宇宙へ?いいねー」ってな感じでOKした仕事なんじゃないかと思う。勝手な想像だけど、イーストウッドには自分が巨匠扱いされることに対する「照れ」みたいなのがあって、だからこそこういう作品でフットワークの軽さを見せつけたのでは。 [DVD(字幕)] 7点(2005-07-27 17:22:03) |
12. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
SWシリーズ、最初で最後の(多分)劇場鑑賞。僕の場合、観るタイミングが悪かったのか旧三部作にはそれほど思い入れがないし(ちゃんと最初から最後まで観たのは二十歳過ぎでしかもビデオ)、新シリーズはDVDで観て「んー、ただCGが派手なだけだなぁ」としか思ってなかったのだけれど・・・観終わった後、SWを「観た」というより「参加した」ような感覚に襲われた。SWシリーズって良くも悪くも映画の域を超えてしまった作品だと思う(ちなみに“悪く”の方は、役者(の演技)を大事にしてない所)。否定派の方々が仰っている「CGや戦闘シーンの派手さ」は僕にはそれ程気にならなくて(って言い方もヘンだけど)、むしろアナキンが否応なしに破滅の道に導かれてしまった「運命の残酷さ」に心を震わされた。アナキンが暗黒面に堕ちても尚、自分の行動が「世界の平和の為」と思ってる所とかも「そーだよなー、自分が正しいと思ってやってることが俯瞰的に見て正しいかなんて、後になんなきゃ分かんないもんなー」とか思ったし、ラストシーンはやっぱちょっとウルッときた。正直この作品が映画として「良い作品」かどうかは分からないのだけれど、ここまで多くの人を巻き込んで熱狂させる作品というのは今後なかなか現れないと思うし、そういう意味ではやはり、たぐいまれな作品だと思う。 [映画館(字幕)] 8点(2005-07-20 18:50:29)(良:1票) |
13. SLAP HAPPY
この作品、僕にとっては懐かしかったな。というのも僕も学生の頃、深夜のコンビニでバイトしてたもので。印象的なヘンなお客さんもいたなあ。ビートルズが大好きで、店内でビートルズがかかってるといつも嬉しそうに僕を見て「ビートルズイズナンバーワン!」と親指を立てる外国人のおじさん(六本木のクラブかどっかで生バンドの仕事をしてるっていってたっけ)とか、早朝スポーツ新聞を買いに来ては「カァーッ!また巨人ボロ負けだよ、ったくしょうがねえなあ」と(何故かちょっと嬉しそうに)こぼしていたおじさん、あ、何故か僕に突然洋モノ無修正のエッチビデオをくれた謎の中年夫妻もいたっけ(友達のA賀君に持ってかれちゃったけど)…と今思い起こすと懐かしいけれど、でも当時の僕はこの作品の主人公と似たような心境だったと思う。弧独、不安、まだ何者でもなく、何事も成していない自分に対する苛立ち、何か起こるんじゃないか…という微かな期待と、やっぱり何も起こらない…という失望、などなど(あ、あと宗教の人にもよく声を掛けられてたっけ。ま、田舎から出てきたジュンボク少年だったからにゃあ)、台詞や説明は少ないけれど、そういう主人公のヒリヒリした気持ちがばしばし伝わってきました。少しずつ心の奥底に蓄積される苛立ち、怒り、そして爆発…何か、切ないやねえ。でも、優しさに溢れた作品でありました。 [DVD(字幕)] 7点(2005-06-08 22:06:17)(良:1票) |
14. スタスキー&ハッチ
基本的にお約束、予定調和の世界だけど、楽しかったっす。70年代ネタはあんま良く分かんなかったけど、イージーライダーとダンスバトルは面白かった。まーどうって事ないコメディといえばそれまでだけど、こういう、やたらと無駄に人が殺されたりしないハリウッド映画は、今時珍しいんじゃないかな。最後に登場する「オリジナル」も、最初は「誰?」と思ったけどキャストロールで納得。それにしても、ジュリエット・ルイスってこーゆー女優さんだったっけ? [DVD(字幕)] 7点(2005-06-06 16:34:46) |
15. 助太刀屋助六
これが岡本監督の遺作になってしまったのかな・・・規模は小さいけど、岡本監督らしい(多分)日本的な泥臭さと軽妙なファンキーさが同居した、良い作品だと思います。ピョンピョン跳ねる真田広之のイキが良くて、楽しいですね。鈴木京香演じるおぼこ娘(どうでもいけど「おぼこ」って漢字で書くとちょっと凄いよね)も良い感じにドン臭くて可愛かったと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2005-04-16 16:35:19)(良:1票) |
16. sWinGmaN
いやっほう!ほうかちゃんだ、ほうかちゃん主演だー!いっぱい台詞もあるしアップもいっぱいあるし、いや~ンラブシーンまであるぅぅ!・・・とワタクシがテンション上がってしまうのも当然。木下ほうかといえば邦画界の名バイプレイヤーであると同時に、「ガキ帝国」でデビューして以来ほとんどの井筒作品に出演している役者さんなんですもの。さてさて作品の方ですが、基本的にVシネっぽい雰囲気で、尚且つ時間か予算が足りなかったのか、表現したかったことをやり切れなかったようにも思えるけれど(調べてみたら配給はオリジナルビデオの制作会社、予算も少なく、撮影期間は11日間だったという)、「都会の孤独と狂気」というテーマは十分伝わってくるし、ひいき目かもしんないけど所々「志の高さ」が垣間見えるんだよね。「Vシネ」というと映画より下、と思われがちだけど、そもそもその映画だってごく初期の頃は演劇界から見下されてたわけで、だからひょっとするとVシネに関わっている人たちの心意気って、現在のいわゆる一般の映画よりも初期の映画人に近いのではないかなーと思ったりもします。それにデビューまもなくの宮崎あおいも見られるしね。この人、小倉優子とかとは全然違う意味で「不思議系」が似合うよなあ。 6点(2005-03-07 16:08:01) |
17. 雀
《ネタバレ》 とにかくメアリー・ピックフォードが可愛い。いや、もちろんお顔も可愛いのだけれど、その動きや表情が、サイレントゆえのオーバーアクトなのかもしれないけれど、何とも可愛い。時々出てくるギャグの間の良さも良いんだよなあ。後半の脱出劇も興奮モノでした。ただ全体的な雰囲気の中に、悪い意味でキリスト教的説教臭さが入ってるのはちょっと興醒めだし、最初からいた方の赤ちゃんが途中で死んでしまう(一応天国から神様?が迎えに来た、みたいな演出はあるけれど)のは可哀想だよぉ、と思ってしまったので・・・可愛い映画なんですけどね。 7点(2004-11-26 17:57:10) |
18. スウィングガールズ
俺は、関口さんみたいな娘が好きだ。【ぐるぐる】さん 8点・・・・・・で、本当はレビュー終わりにしたいんだけど、そうゆう訳にもいかんな。えっと、「ウォーターボーイズ」を観た時は、嘘のつき方が中途半端に思えた(つまり、あんなに簡単にシンクロできるわけないじゃん、と思ってしまった)のだけれど、今回は嘘のつき方が(つまり話の展開)が豪快だったので(一度抜けた娘たちが時間軸を無視して楽器を購入し、演奏に加わるところとか)、素直に楽しいフィクションとして楽しめた。最後の演奏シーンで、拍手が表打ちから裏打ちになるとこが、良かったな~。自分も完全に聴衆の一人になってスウィングしちゃいました。それと、やっぱり関口さんが好きだ。 8点(2004-11-10 19:10:35)(笑:2票) |
19. スパニッシュ・アパートメント
「エヴァとステファンとすてきな家族」もそうだったけど、こういう異文化交流モノ、好きです。原題は「スペインの宿=ごちゃまぜ」の意味だとか。さまざまな文化や価値観を持った人たちが、時には意見が衝突したり、場合によっては傷つけあったりしつつも仲良くなっていく・・・お、これはまるでここJTNEWSのようではありませぬか(笑)。人生の岐路に立った主人公のラストは、とっても爽やか。僕は留学したことはないけれど、地元を離れて東京の大学に入った頃のことを思い出しました。それにしてもセドリック・クラピッシュって、おちゃめな監督さんですよね。<蛇足>基本的にヨーロッパの事なんかなーんも知らんワタクシですが、何故か劇中に出てくる「フランス式」というスラングの意味は知っていた・・・問題だなあ。 8点(2004-11-05 18:43:57) |
20. 彗星に乗って
これは凄い!ほとんどが書き割りのセット、バレバレの合成、後半に出てくる恐竜の一部は明らかに「パペットマペット」の牛くんカエルくんのごとき「ぬいぐるみ手袋」・・・ここまで聞くとまるでC級オマヌケSFを想像してしまうけれど、明らかにこの手法には「思想」が込められている。つまり「いくら本物っぽく作ったって、所詮映画は嘘なんだから、中途半端にリアルに作ろうとせず、観る者のイマジネーションに訴えかける映像を撮れば良いじゃん!」という、決意。その、ファンタジーの強さとはかなさを同時に表現するような手法は、CG全盛の今アンチテーゼとして作用するだけでなく、何ともおおらかで大胆で奔放!しかも、基本的には子供向けの話ではあるけれど、19世紀の西欧の植民地支配や軍国主義に対する皮肉も込められていて(そういえばこの作品はあの「プラハの春」のすぐ後に公開されているのだった)、大人の鑑賞にも十分堪えうる内容でした。凄いぜ、ゼマン。 8点(2004-11-05 18:25:11) |