1. スラムドッグ$ミリオネア
《ネタバレ》 評価の低かった「28日後...」の絵心に、個人的に非常に嵌ったので楽しみにしておりました。斬新な脚本に眼を奪われがちですが、期待を裏切らない秀逸なカメラワークに釘付け!貧民街の雑踏から高度成長を続けるインドのビル群まで、静と動をカメラの眼は冷徹に切り取っていきます、エスニックな色彩感を満載にして。ドキュメンタリー風の現実的な写実と「ドッグヴィル」のパラノイア的映像が見事に融合して、この現代お伽噺を昇華しています。シリアスな展開から脳天気なラストシーンもこの監督なら得意技ですね。ボイル+マントルの作品には今後も目が離せません。 [映画館(字幕)] 7点(2009-08-15 01:52:26) |
2. スカイ・クロラ The Sky Crawlers
ジブリ系の癒しだけでは物足りない方はこちらへ。~圧倒的な映像美・ほとばしるメッセージ~押井芸術は更なる高みへ! [映画館(邦画)] 8点(2008-08-25 02:11:05) |
3. スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ
《ネタバレ》 悪のりと云われればそれまでですが、「本当に映画が好きでたまらない連中」の息吹が感じられ、気持ちよく観られました。ここまで徹底して名画をパロれれば、文句なしです!それにしても、ATG時代から桃井かおりを観ていますが、今でも旬ですな。今回は不覚にも吹替え版でしたので、DVDでは俳優陣の英語力チェックでもしよう。 [映画館(吹替)] 7点(2007-11-15 02:43:30) |
4. 300 <スリーハンドレッド>
《ネタバレ》 西洋版滅びの美学。日本の武士道にも通じ、「ラストサムライ」的な共感を生みます。但し、レオニダスを神格化するあまり、ペルシャ帝国側を地球制服を目論むエイリアン並みの扱い。勧善懲悪に徹し、「悪」の感情表現が皆無な為、映画としての深みにもの足りなさを感じます。 壮絶な戦闘シーンは素晴らしいのですが、吾がアジア人種としては、若干の爽快感と共に、白人偏重主義を感じずにはいられなく、微妙な不快感も覚えました。 どちらにしても、生首飛ばし過ぎやで! [映画館(字幕)] 5点(2007-06-08 02:16:18)(良:1票) |
5. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
思えば27年前。高校時代の初デートが当時話題の「スター・ウォーズ」。隣の彼女の手をいつ握ろうかずっと思い悩んでいるうちに映画は終わっていた。思えばこれがエピソード4。時代は移ろい、エピソード1を家族全員(妻は初恋の相手ではないが)で鑑賞し、この世紀の完結編をオールナイトでひとり寂しく観る中年おやじ! 名作は自分の人生の一こま一こまを映し出してくれる鑑であると再認識すると共に、30年の歳月をかけての偉業を成し遂げたルーカスに惜しみない賛辞を贈りたいと思います。 [映画館(字幕)] 10点(2005-08-18 23:27:48) |
6. スパイダーマン2
よくできてます。各登場人物の苦悩がうまく描かれており、CGもストーリーのテンポも見事!ただ完全に映画に同化できないのは日米の差か?スパイダーマンにせよバットマンにせよ所詮、米国では真のヒーローであっても日本では「気持ち悪い変なヒーロー」である。この感覚の差は遺憾ともし難い。これが「仮面ライダー」だったら10点だ! 7点(2004-10-25 00:01:15) |
7. スチームボーイ STEAM BOY
大友先生、凝り過ぎです。ちょっとひとりよがりかも。『童夢』『さよならにっぽん』の頃の粗削りな美しさを望むのは決してノスタルジーだけではないと思うのですが… 5点(2004-09-23 01:29:33) |
8. スクール・オブ・ロック
ジャック・ブラックの同年代として同感!感動!! 『移民の歌』のリフを聴けば条件反射的に絶叫したくなるのは、70年代ロックおやじの哀しい性。中間管理職のサラリーマンは仮の姿、俺はロックン・ローラーだぜ! と叫びつつ、自分の×××も見えない位出っ張った腹をさすり、苦笑いの今日この頃でございます。 8点(2004-05-31 01:36:38)(笑:1票) |
9. S.W.A.T.
「踊る大捜査線」米版かと思った。金かけている分、アクションシーンはこっちの方が見ごたえあったけど。日米共に警察組織は官僚化して機能せず、結局世界を救うのは落ちこぼれと烙印を押された不屈の男な訳ね。こういう単純なストーリーなら麻薬王も元同僚ももっと悪党になり切ってもらわないと勧善懲悪にならないだよね。消化不良! 5点(2003-10-15 03:28:37) |