1. スウィングガールズ
ダラダラと高校生活を送る主人公。あることをきっかけに目標を見つけ、かけがえのない時間を仲間と力を合わせ1つのことをやり遂げる。普遍的かつ、ありがちなテーマ。まさしく「女版ウォーターボーイズ」である。こう切り出してしまうと、極めて安易で低俗的、また商業ベースに乗っかった二番煎じな印象を強く受ける。しかし、見終わった後の個人的な感想としては、そう言った論調とは相反するものと位置付けたい。まず、丁寧に作られている脚本も大きく分けるとベタ中のベタ。「だが、それがいい」と思わせてしまうのは矢口監督が作り上げる作品に流れ続ける独特の(気持ちのいい)ゆるさであり、ところどころ垣間見れる笑いのセンスのなせる業か。主要キャスト5人、上野・貫地谷・本仮屋・豊島・平岡はキャラ設定も秀逸で魅力的に映った。今後の活躍に期待したい。矢口作品は肩肘張らず自然体で観れば、ちょっぴり笑えて、ちょっぴり幸せな気持ちになれる、どこまでも優しいおもちゃ箱のような存在だと思う。 [地上波(字幕)] 8点(2005-11-07 17:28:32) |