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1.  STAND BY ME ドラえもん2 《ネタバレ》 
タイムマシンなど妙にメカニカルすぎ。若い頃のママが結構カワイイ。おばあちゃんパートに何かイライラ。のんびり過ぎない?  基本的にはおばあちゃんの思い出だが、実は原作はもうとうに忘れているのでのび太の結婚式にまで話を広げていたのかどうかはわからない。だが、結局はのび太の話の終着点は、またもやしずかちゃんとの結婚なんだと考えると、なんだか考えちゃうな。結婚はゴールではないとかいう言葉を思い出す。今回は(前回にもあったかもしれんが)運命を曲げられたジャイ子が、結婚披露宴にイラストを展示するという形で参加している。幸せになってねジャイ子。  今回のび太の命名に関する話が出てくるが、そういえばドラえもんを連れてきた子孫はセワシ(忙しい)くん」だったのを思い出した。流石に「のびのび」という言葉まではいけなかったか。
[DVD(邦画)] 6点(2022-02-11 17:30:50)
2.  スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 《ネタバレ》 
 前作で確かレイは普通の人だったはずなのに、とうとう今作で彼女をパルパティーンの孫にしてしまった。どうなの?ソレ?と思う。  でも、物語は今までの旧作なぞりでは無いストーリーで良い。と入っても大した話じゃないとは思うけど。前作で不評だった中国系のブスも控えめでまあしょうがない範囲。映画の作り方的に仕方ないのかもしれないけど、パルパティーン復活なら、もうちょっと前作に伏線でもあればよかったのに。何か突然思いつきました感が否めないのは痛い。伏線といえば、前作で意味ありげな指輪をして、フォースで箒を手繰り寄せたたガキは結局何もなしか。(まさか、次の3部作に繋げるつもりじゃああるまいな、ディズニーよ)  そして赤系青系の色で意味づけされていたライトセイバーをレイが最後に起動した時に黄色だったのは面白い。「フォースにバランスをもたらす者」は結局スカイウォーカーの血統ではなく、シスのパルパティーンの血統から出たのは皮肉というか驚きだ。彼女こそとうとうバランスをもたらしたのだと映像的に表現した良い表現のカットだと思った。だけど、最後スカイウォーカーを名乗るか?あの時「レイ・・・フォース」とか言うかと思った。パルパティーンでもスカイウォーカーでもないバランスを表した名前を名乗ってほしかった。あ、今気付いたが「フォースにバランスをもたらす者」は結局シス側から出たってこと?  作中パルパティーンの言う「スカイウォーカーの歴史は暗黒面との葛藤の歴史」みたいなことを言うのは凄い見識だと思ったっが、逆に言うとシスの歴史は6作かけて盛り上がって終わったものが最後チロッと残り火が燃えてすぐ消えた感が寂しい感じもするのだ。スノークの影のものを描写しておくべきだったな。   さて、鑑賞後しばらくして思ったが、パルパティーンをあのように活かすなら、同様に霊体のまま新たなジェダイを指導しているヨーダというのもあり得た気がする。尤も、そうすると物語が永遠に終わらなくなるけど・・・。
[映画館(字幕)] 7点(2019-12-27 15:00:29)
3.  スター・トレックVI/未知の世界 《ネタバレ》 
 この映画に登場するエクセルシオと云う宇宙船は、ファンページの情報によると「日本人が設計したらこうなる」と意図してデザインされているのだそうだ。そして何と(というか、まんまとというか)私はこの船が大好きで、さらにボクら日本人の星、ヒカル・スールーが艦長になっている上、本作で良い活躍をするのだから、ワタクシ大喜びである。ま、それはそれとして。   宿敵クリンゴンが和平を提案してきたときに、その使者を迎える任務を因縁のエンタープライズ/カーク船長に仰せつけるなんて。この時点でエライサン達そんな気サラサラないだろと思うのだが。映画ではスポックの説得がご立派でそのまま引きずられる。  今回は、エンタープライズに罠が仕掛けられて、その犯人捜しの捜査が行われるのだが、今から200年以上も未来の話にしては、捜査方法が地味で科学技術っぽくないのは残念(とは言っても超科学で解決してもそれはそれで納得できなかったろうが)で、それ以上に犯人への罠が安手の2時間ドラマ張りなのは、何とかならんのかとも思う。   カーク船長の物語としては、本作が一応最終回と思って良いのだろうが、それ(ホントはスポックとマッコイとの3人組への愛着)を考えると悲しくなってくるので、若い世代への代替わりに期待しておこう。でも、次の艦長はツルッパゲのじいさんみたいだけど…。
[DVD(字幕)] 6点(2018-10-22 22:31:50)
4.  スター・トレック5/新たなる未知へ 《ネタバレ》 
 TOSの中に、アポロンを名乗る宇宙人が登場、と思いきやその巨人は本当に「我々の」アポロンだったという話があったのを思い出した。   一方、本作では意味ありげに銀河の中心にいたのは、超常的な力を持ってはいるが、詳しい事情は明かされない囚われの生命体。もう今更、神と名乗る進化生命の話なんて、ありきたり過ぎてつまらない。というか、だれか知らないけど、こいつをここに閉じ込めたやつこそが、多分神だ。…でも神と呼んだのは人間側だけだし、幽閉されているなんて一言も言ってない。ひょっとしたら植物のように、動けない生き物なのかもしれないなあ。こいつは神じゃない時点で、物語の面白さ的には前述のTV版一エピソードの方に軍配を上げたい。  スポックの兄なんてのも出てきて、人の苦しみにとらわれた心を開放するとか、人の心的なものを描くのかと思いきや、そっちは終盤トーンダウンで残念。   そうそう、TOSの中の「緑の踊る女」を見てうわっ何だこれ?と思った瞬間、本作のウフーラの踊りを思い出した(他の人とは順序が逆だろうな)。こういうセンス、好きなのかね?スターシップの船長は。   総合的に、シャトナー自身の監督作なのに、これではガッカリ。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2018-10-10 23:24:55)
5.  スター・トレック3/ミスター・スポックを探せ! 《ネタバレ》 
 個人的なことだが、(今更か!とは思うが)私の中で空前のスタートレックブームが起きている。  さて今作は、スポックを救う。その一点のみの目的・希望で成り立っている。カークたちが禁止されているエンタープライズでの出航を画策する展開は、我らの時代の『さらば宇宙戦艦ヤマト』を思い起こさせるが、アレの嫌悪感は唯の感傷に過ぎないことを平和目的に乗っけている所だったのかと、今作を見て思った。一方、今作はとにかくスポックへの思い一点で貫いている潔さで、不快感はゼロだ。  また、本放送終了十数年後に、新たなバルカン人の特性・儀式が明らかになったりして、ファンの人たちは驚き喜んだことだろう。   絶体絶命の状況下では、船さえも捨てるという、思えばTOSの中でやたら「私の船」を連呼していたカークが、進歩(だと思う)したもので、これこそが「コバヤシマル問題」のカークの最終結論なのではないかなどとも考えたりしている。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-10-08 16:20:25)
6.  スター・トレック2/カーンの逆襲 《ネタバレ》 
 死を意識させるシミュレーション試験。実戦でそれに対峙せざるを得ないエンタープライズ。いわばカンニングで逃げたカークに対して、真正面から立ち向かったスポック。  正直、自己犠牲で船を救うとか、多数の利益が少数の利益に優先するとか、なんだか素直に受け入れ難いというか感動しにくい展開なのだが、スポックが死んだという衝撃は、やはり劇場版だけ見てた時とは違い、(TOS の)思い入れの積もった分悲しい。自己犠牲への不満も最大幸福論も頭から吹っ飛んでしまう。勿論、扱ってる話が無から命を生み出す技術の話なので、それに引っ掛けてスポックを復活させるのは当初からの路線だったのだろうが。   そうそう、TOSでカーンの回を見たが、新たな星を支配すると豪語したカーンにしては、今回のカーンは逆恨み感が女々しい。残虐感が増しているが、そういうキャラじゃなかったのでは?また、初めて見た時には、有視界航行での戦闘とか楽しかったのだが、スタートレックの面白さってそういう所にあったわけじゃないんだなと思い知る。   この映画は、次の『ミスター・スポックを探せ』と一組の映画なんだな。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2018-10-04 21:48:33)(良:1票)
7.  スリー・ビルボード 《ネタバレ》 
最初は腐った警察と、被害者遺族の話かと思っていた。この映画に出てくる警察官はホントにクズで、南部のアメリカ人の意識って未だにこんななのかと驚いた。だが話が進むにつれ、これは憎しみが憎しみを呼び、不幸が不幸に連鎖して「怒りが怒りを来す」悪夢を描いた映画だと思った。はじめは真っ当だと思っていた主人公が、次第に悪事に手を染めていき、最初からろくでもない警官と思っていた男が少しまともになったかと思いきや最終的にとんでもない方向に転んだ、両者の結末が悲しい。いや、映画自体はそこまで描写していないが、そう思わせるラストが怖悲しい。
[DVD(字幕)] 8点(2018-08-02 19:00:08)
8.  スター・トレック(1979) 《ネタバレ》 
 劇場で見た時の合成のマスクズレが、画面が小さいので目立たなかったのは幸いだった。あとは、合成の色味というか環境光の色温度的なものが合っていないところが多くて、画面的につらいのは、古い特撮なのでしょうがないか。   でも、話の内容的には「うん、これこそSF」という感じで、何かというと敵と戦って勝利する、という戦闘映画=セントウフィクションではないサイエンスフィクションになっていると思う。   まあ、最後人間と一体になるとか、細かいところ分かりにくかったりする部分もあるが、その辺はノリ。その後ヴィジャーはどうなったのかとか、彼の持ってきた膨大なデータは受け取れなかったのかとか、疑問は残る。それと、自分を作った創造者が自分より劣った(と思っていると思う)炭素体ユニットだったと知った時に、この知能はどう思ったのだろう?   そういえば、物質転送とかワープ航法とかの世界にこんなことを言うのは何だが、機械が知能を獲得するという話は、公開時より現実味を帯びてきた昨今、より身近に信じられるようになったのは軽い驚き。  【2018.5.2 追記】  最近までTVシリーズを見ずに映画だけを見てレビューを書いた。今回「カーンの逆襲」を見る前に、TVシリーズを見てみようととTOSのブルーレイを購入・視聴してみた。まだ数話しか見ていないのだが驚いたことがある。光の速度を超える、やたら強いこの宇宙船は、どうやら惑星に降りることが出来ないらしい。地面に降りても「ゴロン」となっちゃうのかな?なるほど、宇宙のドックからこの船の描写が始まるのも頷ける。その他にもこの宇宙船はTV画面の中では、縦横無尽には動かない。数種類の決まりきった角度の動きが見られるだけだ。出発のシーンの、巨大な船をなめるように色んな細部を見せるシーンで、旧作のファンはさぞ嬉しかったに違いない。エンタープライズもTV版のようなプラモっぽさがなく重厚でよい。  物語的には、シーズン2の「超小型宇宙船ノーマッドの謎」に酷似している。先述した通り自分より劣ったユニットに作られた自分に対する、言わばイジメのようにノーマッドを駆逐したTV版よりも、創造主との合体で進化を望む本作は、なんだか非論理だが感動的で好きだ。 また、今作あたりまでギリでウフーラが美人。
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2018-03-18 23:20:19)(良:1票)
9.  スター・ウォーズ/最後のジェダイ 《ネタバレ》 
単純に長いというのもあるんだろうけど、いろいろなイベントがあって、お腹一杯感。ニューヒロインの修行と活躍。いつもながらの宇宙船のドッグファイトの興奮。まさかのあの時点でのラスボス(ではなかったか!)との対決。満を持しての、僕らのヒーローの登場。  楽しみました。  ローグワンを見た時に、スカイウォーカー一族の話ではない物語に対してとても好感を抱いた。特別な人間ではない人たちの闘いの話。だが、よ~くよく考えると、あれもデススターの開発者とその娘という特別な人の話であった。さて今回のレイは、今回の時点では全くの普通の人だということで(覆さないで欲しいものだ)、そういう意味では私的好感度高し。本当言うと結局一族につながる血筋なのだろうと、赤いシリーズみたいな事考えてはいたが・・・。  あとは、今回、我らのルークは「私が最後のジェダイではない!」なんて宣言して終わってて、次作で最後のジェダイ=レイが活躍するんだろうし、レイのフォースが覚醒したのは本作だしで、何かタイトルが作品内容を後追いしている感じがするのがおかしい。  さて、世間には今作のフォースの表現について、否定的な人たちがいるとか。確かに、あんなことが出来るなら、オビワンは死なずに済んだろうし、星を超えてのアレはやり過ぎ感が無いでもない。でも私としては、それまでの描写で、レンとレイが姿を見せながらフォースで意思疎通する場面があったのが、伏線として効いていたと思っている。まっ、足長ロボットの砲撃をかわした時点で、さすがに変だとは思ったけれど。  いまさら感じるのも間抜けだが、今シリーズはファーストオーダーの個々の兵士にも(考えれば当たり前だが)個人としての感情があって、それぞれの思惑により旧帝国軍に留まったという感じかある。ニューデススターがやられ、皇帝やベイダーが死んでも、帝国が生き延びたのはそういう事なんだろうと思う。だとすると、(今回はスノークが死んでしまってもその後をレンが継いだように)アタマが倒れてもあの巨大な組織は無くならない。「殲滅」するしか他に解決の手段がないように思えるのが、若干暗い気持ちにさせる。あるいは延々と続く戦いを示唆して今回の話は終わるのか。 いずれにせよ、あと1話しかない。ルークもハン・ソロもそしておそらくレイアさえもいない。次の最終話でどんな話を見せてくれるのか、楽しみでしょうがない。
[映画館(字幕)] 9点(2017-12-24 12:42:50)
10.  SCOOP! 《ネタバレ》 
 ホテルのカーテンを開けさせる花火の手口など、なかなかやるものだと感心するが、容疑者の実況見分の時の大暴れなどは、大目玉だけでは済まないようにも思える。   昔、映像関係の学校へ行っていたことがあって、その時の先生の教え子が百恵ちゃんと友和のスクープショットを撮ったのだとか。いろいろと関係者に物議をかもしたりしたそうだが、その彼曰く「撮ってしまえばこっちのもの(勝ち)」と。そんなことを思い出した。劇中の福山も「でも、これが見たいんだろう」的なことを言う。その辺の倫理的な攻防は色々あろうが、世間の興味にこたえること、踏み込んで良い事とそうで無い事、写真というものの強さを考えさせられた。   そこまでして、世間の見たいものを撮る話が、最後シャブ中の友達に誤射されて死んで終わりっていうのが、とてもとても消化不良である。  ちょっと自分の期待とずれた方に物語が展開していって残念。
[DVD(邦画)] 6点(2017-09-06 17:22:37)
11.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 
スター・ウォーズの新しい物語を期待したのは、これで二度目だ。前の時(EP1)にも思ったのだが、スター・ウォーズのヒーローは必ず砂漠から現れるんだな。また、銀河の星々の戦争と言いながら、実はいつもある一族や親子の物語になってしまうんだな。特に前半3部作は、やればやるほど、ある種の女々しさで「銀河戦争」がショボくなっていく感じがして、自分的にはあまり好きではなかった。   そんな自分だから、この映画のベイダーを継ぐものの正体を知った時には「またか」と同時に「今度はそっちも絡めますか」という感じだ。  暗黒卿側の最終兵器が、またぞろ大きな星の渾身の巨砲というのも、工夫が無さすぎでは?というか、これってEP4のパロディなんですか?ってほど、同じだ。共和国側はまたまた大事な情報をロボットに隠して脱出させるし、行き着いた砂漠で主人公と星を出たら、またまた敵に捕まり、何とか脱出したら、またまた巨大な星を模した兵器にやられそうで、またまたそいつの弱点を叩いてギリギリ勝利する。  これにEP5の皇帝と主人公一族の親子の話を模して、さくっと混ぜると今作の出来上がり?EP4+EP5=EP7?計算合わないなあ。  だけども、この同じようなことの繰り返しこそ、元々スター・ウォーズの元ネタ「連続冒険活劇」の形式なのだろう。だから、われわれはそこに不満を言うべきではないのかもしてない。と言うか、それが楽しいのだ。ずっと、ずっとこれを見ていたいのかもしれない。   また、今回ちょっと気になったのは、今回の暗黒卿とその師弟の関係に、ちょっと宗教っぽさが入っている所。戦うべき相手が「悪の国」から「悪の信者」に変わり、現在の国際情勢を反映しているのだろうか。だが、その告解のシーンは爺さん同様の結末を思わせる。もしその伏線だったあんまりな稚拙さだ。そうで無いことを祈る。   だがしかし、それでも今までの思い入れ故、ハン・ソロの「帰ってきたぞ」のカットには涙こぼれそうになったし、お馴染みのスクロールと音楽にもジンと来た。何と言っても、これが我々世代映画の最大級の出来事お祭りごと、これ以降ないほどの出来事、スターウォーズなのだ。おそらく僕らはこれを観て死んでいく、そういう映画なのだ。   ところで「フォースにバランスをもたらす」とは、一体何だったのか?結局ダークサイドに落ちる者を無くせないのなら、暗黒卿とジェダイ騎士がそれぞれ拮抗しているのが、本当の「バランス」みたいな気がしてきた。或いは「清濁併せ呑む」などという言葉があるように、それらを含んだより大きな枠組の新たな「フォース道」に進化するとか。
[映画館(字幕)] 7点(2016-01-08 01:26:52)(良:1票)
12.  スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号 《ネタバレ》 
 The Fisrt・The Nextばりの結構カッコイイ感じの3号の話で、しかも我らが侑斗の復帰作だ。見ずにはいられない。  だが内容的には、どうしても「またか感」が否めない。前に見たのは1号2号がショッカー側についたパラレルワールドの世界。今回も1・2号が死んでショッカーの思う壺になった世界で、とても良く似ている。こいつら(白倉だけかな?)の好きなライダー対決に都合がいいのだろう。   前回はタイムマシンを駆使する電王が重要な位置を担っていた世界で、上手いこと物語を作っていたが、今回は同じ時の列車を駆るゼロノスの活躍の割には、その辺の工夫というか展開が物足りない。  もちろん過去に行って転換点を改変しちゃえば簡単だが、それじゃあツマラナイのは分かっている。何らかの枷をはめた上で最後にせめて例の人(今気づいたが、死んだ人と消えた人両方共だ)の顛末だけでも、未来に覚えている人がいればその人は消滅しない、という電王世界のお約束で救ってあげればよかったのに、と思う。  却って、今のライダー世界に戻ってくるのを諦めて、完全な徹頭徹尾パラレルワールドとして3号を描いてみても良かったのではないか、とも思う。その中で歴代のライダー達がいてもそれはそれでイケたのではないか。   そして今回一番ガッカリだったのは、いつも強大な姿で現れるショッカー首領を倒すのが、仮面ライダーたちではなく(ドライブが参加しているとはいえ)戦隊連中のロボットだったことだ。そりゃあ無いぜ。最後までこれは仮面ライダーの世界として、見たかった話だ。   ところでバイクと車の異種レースがありなら、列車も良いじゃねえかよ。ゼロライナーならスタート地点とゴール地点そ時間的に飛び越えることが出来ると思うんだが、まあそれを言っちゃあお終いか。
[映画館(邦画)] 5点(2015-03-31 23:53:54)
13.  STAND BY ME ドラえもん 《ネタバレ》 
 鼻がただの突起になっている3D 表現の顔を見た時に、まさしく日本の漫画のアニメーションだなあと、そしてそれを普通に受け入れてる自分は日本の漫画読者なんだな、などとヘンなところに感心してしまった。  他のドラえもん映画のレビューで言及したように、いわゆる今までの長編ドラえもん映画のような、「何かと戦う話」でないのは良し(というか当たり前の話だが)。その中でドラえもんはのび太の成長する話だと書いたが、本作はまさしくその路線で描かれている。だが…。  原作にあるエピソードをいくつか繋ぎ合わせ、のび太が少しづつではあるが成長している事を見せている。  だが、最後のジャイアンとの決闘に負けなかったのび太くんのエピソードに、思ったほど感動しないのである。   物語は、のび太の将来を、「しずかちゃんとの結婚」を指標として進む。ジャイ子にしてみればまあ酷い話だが、それは置くとする。  『雪山のロマンス』を経て、メデタクしずかちゃんと結婚するまでに漕ぎつけてメデタシメデタシとなるのだが、ここではドラえもん寝てるだけだで、その絆の物語としては弱い。ドラえもんとのび太の絆にしっかり感情移入できないと、この後の二人の離別の物語で感動できないのではないか。  劇場で私の隣の女の子(向こう隣の男のカノジョ)が泣いていたが、彼女はおそらく多くのTV版や、原作での思いを心に背負って、それを踏まえて感動しているのだろう。そういう人は多いと思う。それを否定しはしないし、私だってそれなりに感動はしてる。彼らの友情の長きを知っているから。   だが、のび太の「STAND BY ME」として、独立した映画としては、ちょっと弱いのではないか、というのが私の本作への評価である。   ちなみに、本作ではしずかちゃんの入浴シーンはおろか、パンチラシーンまである。アメリカでそのまま公開はできないなあ、などと考えてしまう。
[映画館(邦画)] 7点(2014-08-11 23:45:48)(良:1票)
14.  スーパーマン リターンズ 《ネタバレ》 
 最初に描かれる活躍の、ジャンボ機の鼻っ先を受け止めるシーンは、その機体の波打つ描写を含め、ワクワクしながら見た。  数年ぶりに邂逅した、心通わせた男女の飛行シーンにもウットリした。   だが、あの子供が悪漢にした事を見た途端に、とても嫌な気持ちになった。『マンハッタンの怪人』とその舞台作品『Love never dies』を思い出さずに入られなかった。  少なくとも私としては、スーパーマンにこういう展開を求めてはいないのだ。このストーリーが続かなかったのは、幸いである。
[DVD(字幕)] 4点(2014-05-02 13:13:46)
15.  スーパーマン4/最強の敵 《ネタバレ》 
 本作の2年後に日本ではゴジラがクローンされるが、さすがバイオテクノロジー先進国、本作でヒーローのクローン誕生である。クローンのわりには性格と頭の良さが本家と段違いだが。  ただし、スーパーマンの遺伝子から作られた、同じ力を持つ相手なのだ。強いわけだ。  クローン羊の登場までは、もう十年ほどかかるのだが、当時はバイオテクノロジーなんてモノが、人々の期待と不安を煽っていたんだっけ?    さて今回は、ロイス・レインよりも美しいヒロインが登場するが、あまりたいした活躍をしないのが残念だ。スーパーマンにしても、ロイスに対して都合のいい時だけ正体を明かし再び記憶を失わせて、なんだか自分勝手な感じ。  それだったら、ボンドガール的に毎回新たなヒロインとのロマンスを描いてくれた方が、楽しかった気もする。 
[DVD(字幕)] 4点(2014-03-25 22:19:31)
16.  スーパーマンIII/電子の要塞 《ネタバレ》 
 そもそも地球の周りを飛び回っただけで、時間が戻っちゃう世界観なのだから、今更「最強のコンピュータ」が軍事施設の事だったり、気象衛星(普通は観測しか出来ないはず)が気象をコントロールしちゃったり、海上に流出した液体を息で戻したりするのは、もう受け入れるしかない。   というか、そういう部分を笑いながらツッコむ以外に、この映画の楽しみ方がわからない。  スーパーマンには、ヒーローとしての魅力ともう一つ、ヒロインとの関係という見せ場があるはずだが、本作にはその部分が全く描かれておらずガッカリ。   本来ならデビルマン級の評価になるはずだが、只々クリストファー・リーブの凛々しいスーパーマン姿に3点である。
[DVD(字幕)] 3点(2014-03-25 22:19:04)
17.  スーパーマンII/冒険篇 《ネタバレ》 
 最後にロイス・レインにかけたワザの説明が、もうちょっとあっても良かった。正直、途中まで退屈気味だったのは否定できないが、3人組が暴れだしてからは結構引き込まれる。   ビルの頂点にある鉄塔が折れ落ちて、地上にいる人に危機が及ぶと、それを持ち上げに飛び立つスーパーマン。これこそ、私の望んでいたスーパーマンで、そこに彼の弱点を見出す悪者といい、思った通りの展開でウレシイ。 
[DVD(字幕)] 6点(2014-03-25 22:17:59)
18.  スーパーマン(1978) 《ネタバレ》 
 腑に落ちない点は2点。なぜ、クリプトン星のかけらが彼を弱らせるのか?例えば、我々地球人が地球のかけらで弱っていたら、生存できない。それと、時間が戻る仕組み。断層の修復で沈んだ地面が元に戻るのは、最大限のやさしさで受け入れるとしても、時間を戻すなんてのを許容したら、もう何でもアリだ。最近、地球の公転を知らないアメリカ人は、人口の約四分の一いるなんてニュースがあったが、さもありなんである。   「マン・オブ・スチール」との比較になってしまうが、それでもこちらのスーパーマンは、戦うというよりは人を守るというスタンス、悪人であっても殺したりしないという所が良い。これこそ正義の味方、ヒーローと呼ばれるキャラクターである。
[DVD(字幕)] 5点(2014-02-24 16:25:26)
19.  スター・ウォーズ<特別篇> 《ネタバレ》 
 スターウォーズはただの映画ではなく、「現象」だった。  特にこの〈特別篇〉公開時には、先行オールナイトでコスプレイヤーやコアなマニアたちが、宇宙人たちや、そのバンド演奏を再現したりしていて、上映そのものを盛り上げていた。ちびっ子ベイダーが現れたり、劇場アナウンスでの「上映中のライトセイバーのご使用はご遠慮ください」には喝采したりもした。   本当なら、今時はBlu-rayで見るのがいいんだろうが、どんな高度な映像システムで見ても、家で一人で見るのは、あの『スターウォーズ』ではない。   永遠に再見できないあの感動に対して、10点献上。
[DVD(字幕)] 10点(2013-04-07 23:53:41)
20.  スノーホワイト(2012) 《ネタバレ》 
 昔、ある作家のエッセイで、女性読者の話としてこんな言葉を読んだ。「物語の中の女の子は、何故どこの馬の骨とも分からぬ王子を、それというだけで受け入れるのか?」  なるほど現代の女性は、相手のステータスだけで結婚相手を選ばない。自分と相手の気持の帰結としての、結び付きを求めている。  そういう意味では、今時は童話や昔話をしにくくなった事だろう。白雪姫にいたっては、「通りすがりの王子様」だもの。ちょっと、それはねえ。   そんな訳で今作の王子は、ちゃんとした隣国の王子で、スノーホワイトの幼なじみとなっている。彼女との思い出もあり、彼女も憎からず思っている。ところが、例の毒リンゴを食らわされて、この王子が泣きながらキスしても、覚醒めやしない。ここへ至ってやっと、白雪の相手は、命を助け合ったエリックの方なのだと気づく。生死と苦楽を共にした気持ちの結び付きは、遠い日の思い出よりも強いのだな。このあたりの展開も現代的、というか大人の物語として良いと思う。   ところで、毒リンゴのシーンに張り巡らされた、周到な罠には唸らされた。  冒頭に描かれた、白雪のイメージカラー、真っ白な雪のシーン、それと同じような雪のシーンで、「こちら側」感を出す罠。  幼少時の二人の遊びのエピソードとしてリンゴを使い、それと同じシチュエーションと見せかけて、それを毒リンゴと思わせない罠。  それまで女王自身、そんな大きな魔法を使えるとは思わせなかった罠。 ……で、まんまとそのシーンでアッといってしまった訳だ。   その後の、戦いに至るストーリーは、今時のファンタジー映画の流行りなのかもしれないが、私は好きではない。もうちょっと上手いこと魔法使いをやっつけるアイデアは無いものだろうか。  しかし好きでないとは言いながら、全体的には結構楽しめた。ちょっと前の『赤ずきん』よりかは、よっぽど。
[DVD(字幕)] 6点(2012-10-18 13:50:00)
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