1. ストリート・オブ・ファイヤー
《ネタバレ》 誰かに依存した生き方がロックなわけ無いだろう。だいたい歌詞が悪すぎる。どれだけ曲がロック調でも、歌詞が男に依存した女の歌で、それをやたら熱く歌い上げていても、現代はもとより当時のアメリカでもかなり違和感が大きかっただろう。 そもそも、衣装、車、髪型、音楽等の時代設定が看過できないほどメチャクチャだ。もしわが国だったら、たとえばときは幕末、 町娘が、歌詞はド演歌なドロドロなのに曲調はやたらロックな楽曲を激しく歌い上げてたら、日ごろ通りを我が物顔に騎乗しまわる 旗本の悪童どもにさらわれて、それを伝説のサムライ(髪はツーブロック)が助けに行く、ていうノリだ。何だソレ? 本作品は兎に角、何が言いたいの?って気持ち悪い違和感が最初っから気になって気になって、結局なんにも心に残らない。 日本人は外連味だけでご飯が食べれるので、ある意味心が広い。監督はじめ制作者側からしたら菩薩に見えたことだろう。 [DVD(字幕)] 2点(2024-09-01 04:19:08) |
2. スター・ウォーズ/最後のジェダイ
《ネタバレ》 ポー・ダメロンとハックスのコメディの部分、脚本/監督のライアン・ジョンソンは執筆時 『これ絶対ウケル~!劇場内爆笑の渦カクテぇー!!(IKKO風)』と思ってにやついてたのかな、と想像すると少し同情できて彼の罪を少しだけ許したくなるけれど、実際の劇場内ではただただ寒く静まりかえっていただけだった。 こんなのを最初にみせられて、 "I have a very bad feeling about this"と呟いたのは私だけではないだろう。 フィンやポー、ローズたちのようなフォースを持たない“普通の人たち”の活躍は、前作の「ローグ・ワン」では高い熱量で描かれていて、特にフォースかぶれの座頭市とその相棒の友情と玉砕シーンなんかはホロリと来るくらい自分は感動できたのだけど、本作ではまったく活躍とは言いがたいただの無駄な頑張りや愚かさしか無くて当然ながら共感も感動も無かった。 もしかすると脚本/監督のライアン・ジョンソンは、“普通の人たちがヒーロー(ヒロイン)ぶったところでこの程度のドタバタ劇にしかならないのが現実だよ”、と言いたかったのかなと今は解釈している。 だがそんな夢も希望も無いスター・ウォーズはこれだけにして欲しい。 私の中では残念すぎて泣ける、という希有な作品になりました。 [映画館(字幕)] 2点(2017-12-25 17:31:30) |
3. スティーブン・キング/ランゴリアーズ<TVM>
《ネタバレ》 似非科学的な屁理屈で、様々な謎について回収したつもりだろうが、いかんせん説得力がまったく無いので またもやキングの妄想に付き合わされただけの気がする何とも不愉快な後味でした。 それにしても毎度毎度、超能力こどもってワンパターン・・・悲しくなります [DVD(字幕)] 3点(2016-04-01 12:05:15) |
4. スティーヴン・キングのデスペレーション <TVM>
《ネタバレ》 (あーまた・・・?)って感じの キングの、いつもの(笑)だし、陳腐感しか感じない。 ただ、アメリカ人の宗教観ってこの程度なのかと、あらためて愕然とした。 [DVD(字幕)] 3点(2016-04-01 09:09:17) |
5. スター・ウォーズ/フォースの覚醒
《ネタバレ》 「何年も置きっ放し!」 あのミレニアムファルコンが砂にまみれて放置され動くかどうかも分からない。だが、EPIVの冒険を神話でしか 知らないような若い新しい人たちがファルコンを起動させタイファイターの追撃を、いつかどこかで見た ような逃走劇を演じてかわしていく。 このシーンで初めて、我らのSWが帰ってきたと感じ、EPIVを初めてみて一目惚れした、遠い少年の日と繋がった。 途中アナキン3部作もあったけれど、最初の衝撃が絶大でSWと云えばEPIVであり、ルーク3部作なのだ。 そして、スカイウォーカー家の人物にはやはり砂だらけの背景がよく似合う。その意味でもルーク3部作の続編に ふさわしい序章だ。 ニューホープだったルークが消え30数年が経った設定だと云う。劇中の世界も今自分が見ている世界も、 同じくらいの時が過ぎてしまった。ファルコンが砂漠の中を宇宙と変わらないようなスピードで元気に逃げ回り、 (神話の象徴の一つである)スターデストロイヤーが幾隻も砂に沈み空にそびえる遺跡の中を疾走する。 誰にも、この38年の間、色々なことがあったと想う。当然自分にも多くの事が起き、沢山の想いが生まれそして 消えていった訳で、映像を見ながら不意にそんなことに思い至ってしまった。そして、「希望をあらたに持ち続ける砦(Rook)」を 失っていた自分の心の、想像力の墓がスターデストロイヤーに重なってみえて、思わず胸がいっぱいになった。 同時に、昔と変わらない元気いっぱいのミレニアムファルコンに勇気づけられ憧れるのだ。 序章でさえこれ。全編こんな調子で多くのことに不意打ちで気づかされ、ファンとしてのうれしさと 長い時の経過への想いが ない交ぜになって、感慨というより感無量の連続だった。 あとどうしても云っておきたいのは、今回ハンソロとレイア姫の息子がかつてのダースベイダーのような 立ち位置で出ていて、彼には魅力的な敵としてのオーラが無いとか散々云われているけれど、あの映し方で 間違っていないんじゃないかということ。神話は終わってしまった時代なのだ。彼だけでなく敵軍も、アイデンティティを 失った若者たちの愚連隊であるし、戦後70年が過ぎた現代世界のメタファーと云える。 ソロの息子が自信無さげで猫背でせかせかと歩きつねに苛立っていながら、だけど、マスクの下の目が凄く 悲しそうなのは、もうほんとうに仕方の無いことなのだ。単純明快な悪でもなく、鬱屈してるけど魅力的な愛すべき人物 だと思う。 最後にもうひとつ。フォースとルークを象徴するあのテーマ(原題は「オビワンのテーマ」と云う曲)が 劇中何度も、ルークまたはジェダイ騎士団やフォースを想起させるシーンに使われているのだけれど、その度 なかなかクレッシェンドに盛り上がるまではいかずに止んでしまって、でも最後に、やっと伝説のルークの登場 シーンで(予想通り)初めて、最後まで盛り上がって聴かせてくれて、渋く老成して格好いいマーク・ハミル にも会えて、涙が出ました。(笑) [映画館(字幕)] 10点(2016-01-07 15:06:10)(良:4票) |