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1.  スウェプト・アウェイ 《ネタバレ》 
『流されて……』をたまたま見てしまったため、こちらもたまたまBSで放映されていたのを録画してまで見てしまいました。割と「まんま」リメイクしているのですね。ラストはちょっとニュアンスが変えてありますが。ただ、まあ、マドンナの老けっぷりがいかんともしがたく、アップになるとかなり厳しかったですね。あれじゃ、ただの中年高慢ちきババァでしかなく、鼻持ちならないが男をソソる肉感女というオリジナル版の説得力にとてもとても及びません。無人島漂着後の2人の関係が変化していく描写がイマイチで、レイトン夫人がペペに「愛してるわ」とか言うのが、ヒジョーに唐突感があります。ま、オリジナル版もさほどでもないけれど、それでも本作よりはかなりマシです。・・・録画データは、当然、観終わってすぐに消去いたしました。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2013-10-27 00:43:55)
2.  すーちゃん まいちゃん さわ子さん 《ネタバレ》 
原作者の益田ミリさんが某全国紙にコラムを書いているのだが、これが結構淡々としていて面白く、時にジーンとくるので、原作を読む前に見てみようかと。お気に入りの真木よう子さんも出ているし。・・・と思って見たのだが、これだとただの「女の生き方探しモノ」になっちゃってるなぁ、残念、って感じかな。心理を全部「心の声」で言わせちゃってるのも、残念。3人の30代(多分)独身女性の、恋を中心とした彷徨いっぷりを描いているんだけど、こーゆーのって、せいぜい30歳を1つか2つ過ぎたくらいまでじゃないですかねぇ、と思っちゃう私は意地悪婆ぁ? 30代って、その後の人生を考えると足場固めみたいな時期なんで、足場も定まらないのに色恋で彷徨っている時間はあんましないと思うのだよね。といっても、実質彷徨っているのはまいちゃんであって、そういう意味では彼女は「結婚→出産」コースを選んだのは正解でしょーな。すーちゃんとさわ子さんは、手に職(技術)のあるいわば専門職なんで、ハナシの中で結婚に至らなかったのは、まあ、必然か。劇場で見るほどでもないし、かといって、ドラマにしちゃっても淡々としすぎですぐチャンネル変えられるだろうし、作品価値としては難しいですねぇ。『かもめ食堂』になれなかったのは、恐らく、ヘンに色恋を絡めて女の生き方探しをテーマにしちゃったからだろうね、多分。あちらは、出てくる女性、みんな吹っ切れちゃって精神的に自立している人ばかりだったから、その潔さが見ている方も心地よかったんだろうなと。外国か日本かってのはあんまし関係ないかな。・・・あと、中田マネージャーとか、蕎麦屋の息子とか、男の描写がヒドイのがちょっとね。あんなのだったら、出さない方がいいと思うが。女だけのストーリーでも十分イケたと思う。どーでもいいけど、カフェのオーナーがバイトに爪を切れと言っていたが、店員がロングヘアーをまとめていない方が私的にはよっぽど気になった。ま、ホントにどーでもいいけど。・・・キレイで可愛い真木よう子さんに+2点。
[DVD(邦画)] 5点(2013-09-23 21:54:37)
3.  SWEET SIXTEEN
頭が良く、根性もあるリアム。学ぶ機会と環境さえあれば、彼には違った、堅実な豊かさを求めることが可能な人生が開けたに違いない。『ケス』と同じ。子どもは親を選べない、出自だけは「運次第」なのだ。・・・しかし、イギリスも日本も、選挙の投票率で圧倒的に若者のそれが低いのだそうだ。これって、若者に責任があるのか? 選挙に行くことの意味すら教育してこなかった、「教育行政」が根源的な問題じゃないかと思う。経済格差が教育格差に比例しても仕方ないと思っている大人が多いという現実を、大人のエゴ丸出しで恥ずかしいと思わないのだろうか。自分や自分の子たちさえ良けりゃいい、ってことでしょう、ぶっちゃけて言えば。教育って、一番大切な国の政策の一つのはず。道徳とか愛国心とかそういう方向じゃなくてね、もちろん。先日見た『きっと、うまくいく』の主人公が言っていた「成功を追い求めるのは間違い。優秀でさえあれば成功はついてくる」というのは、一種の理想論だけれども、ある意味、真実でもあると思う。教育って、要するに国家の人材を育てることなのに、そこを格差放置のまま、「再び世界一を」なんて、ちゃんちゃらおかしくて開いた口が塞がらない。・・・と、これは現在、選挙期間中で政見放送を目にする機会が多くて、イヤでも、自国の貧困なる教育行政を見せつけられるからグチを書いてしまいました。リアムがもっと頭が弱くて、ただの不良だったら、そもそもこの作品は成り立たないものね。ローチはだから上手いと思うし、意地が悪いというか、社会派なんて言われちゃうんだよね。本人は社会派なんて言われて、あんましうれしいとは思っていないと思うけど。もっと、人間としての当たり前のもの、不条理を少しでも減らせるはずのことに焦点を当てているだけだよ。だから、見ている者の心をここまで容赦なくえぐってしまう。ああ、リアム、彼の未来に一筋の光が差して欲しい。
[DVD(字幕)] 9点(2013-07-16 23:14:55)
4.  水曜日のエミリア 《ネタバレ》 
「ブラックスワン」と2本立てで見たんだけれど、こっちの方が面白かった。新聞等の作品紹介じゃ、継子と上手く行かない自己中エキセントリック女、みたいな書き方がされていたけれども、まあ、それはその通りかも知れないんだけど、でもゼンゼン違うじゃん、と思った。エミリアの最大の矛盾は、父親をあそこまで嫌っておきながら、父親と同じ種類の男と不倫して子どもまで産んじゃったってこと。でもって、自分の夫は父親とは全く違う人種だと信じて疑っていないこと。これって、分かんないようだけど、分かる気がする。父親みたいな男とゼーッタイ結婚するもんか、と言っていた友人が、形は違うが中身はソックリな男と結婚して、あんまし幸せそうじゃないのを間近に見ていることもあって、親子って因果なモンだと呪いたくなる気分。不倫の果てに産まれた子が突然死症候群で死んだり、継子と上手く行かなかったり、先妻に悪し様に罵られたりとかいうのは、まあ枝葉末節かな。ラストは思わせぶりだけど、エミリアのような自立した強いけれども脇の甘い女性は、なかなかこの先も良い展開にはならないだろうな、と思う。こういう女性は、頭のイイ小ズルイ男の餌食になり易いんだよ。まあ、もう一度見たいというほどでもないけど、なかなか良かった、かな。
[映画館(字幕)] 6点(2011-11-23 22:03:00)
5.  スケルトン・キー
ジーナ・ローランズ出演という一点のみでDVD借り。ジャケもホラー度高し。これはコワソ~! ワクワク!! と、いざ鑑賞。・・・ハレ? 何、これ、オカルト? 狐につままれた気分で、イマイチ謎も分からぬまま格闘のラストへ。怖いどころか、可笑しささえ覚えつつ、エンディングを迎えてようやく、あー、そーゆーことだったのか、ととりあえず納得。可笑しかったのは、しかし、こちら側はあくまで傍観者だからだったのかー。信じるもののみに作用する、って、まさにカルト。そう思って見直してみると、これは、人間の弱さをえぐるなかなかの秀作かも。映像もなかなか良いし。と、監督名を見て、あらびっくり。あの大好きな『鳩の翼』を撮った人じゃないの~。そーかそーか、ちょっと納得。特典映像も一杯あってお得かも。でも、後味悪いし、ゼンゼン怖くなかったので、ちょっぴり厳しめで。
[DVD(字幕)] 6点(2010-02-12 17:14:10)
6.  スリ(1959)
主人公の体にあっていないスーツの上着が気になって仕方ない(大きめでなきゃ仕事がしにくいからか?)。獲物を物色して歩く際の彼は眉毛だけが以上に目に付き、ヘタすりゃ「眉毛が歩いている」みたいに見える。そして、地下鉄内でタブロイド紙を広げて対象人物に近付いていく様は「異様そのもの」で挙動不審もいいとこ、怪し過ぎ。・・・という難点はあるのだが、何というか、手に汗握るシーンの連続と、主人公の心情変化が交互に波の如く心に迫り、目が離せない。ストーリーはあってなきが如し、という感じ。スリは映画にもドラマにも数多くネタとしては扱われているが、こういう「スリというお仕事」にのみフォーカスしたものは希少で惹き付けられる。こんな、ある意味「ドラマチックな」お仕事を経験してしまったミシェルは、果たして、ジャンヌと子どものためとはいえ、「アタリマエの」お仕事で先々人生納得できるだろうか。「ブラック・ジャック」にも「スリ」という話があったが、指を切り落とされても、結局、また元の稼業に戻っていたのを思い出してしまった。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-10-28 14:18:03)
7.  スノーマン<TVM>
「ゆきだるま」の絵本を始めて書店で立ち読みしたとき、不覚にも泣いてしまった。・・・という話を何年も経ってから母親にしたら「へぇ~、あんた意外に繊細なんやなー、信じられへんわ」と怪訝な顔をして言われたことが、この『スノーマン』の絵を見るとイヤでも思い出して不快な気持ちになるのであった。ゆきだるまに泥をかけられた感じだった。あの人にとっては、単にあったかくなって溶けたゆきだるま、でしかなかったわけだ。その絵本がそのまま動画になっている。歌も物悲しくボーイソプラノが沁みる。あー、あんなこと、母親に言うんじゃなかった。言わなければ、この作品ももっと素直に鑑賞できただろうに。
[DVD(字幕)] 7点(2009-08-04 14:47:08)(笑:1票)
8.  スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師 《ネタバレ》 
ヘレナ・ボナム・カーターが好きなので、畢竟、バートンの映画も大して好きではなくても見るハメになります。さて・・・、バートンらしい画でしたね、絵本のようで。ミュージカルとしては、イマイチでした。なんせ音楽にインパクトがないというか、心に響いて来ず、良いと思えませんでした。歌はみなさん頑張っていましたけど。それにしても、ちょっと切り裂き過ぎです。目を背けてしまいました。若い2人の駆け落ちはどーなったんでしょ? そこまで愛していた妻なのに、いくら15年振りとは言え分からないまま切り裂いちゃうんですかね。バートンは、これを映画化して、何がしたかったのでしょうか。グロ映画を撮ってみたくなっただけ、としか思えませんでした。
[DVD(字幕)] 5点(2009-01-21 10:49:24)
9.  砂の器
お遍路姿で親子放浪の旅・・・、のシーンがどうにもこうにも、生理的にダメです。ラフマニノフも真っツァオなコテコテ浪漫BGMが拍車を掛ける・・・。しかも長い・・・。まあ、これは原作に文句をつけるべきなんだろうけど、あのような不遇な生い立ちの人間が、金のかかる「クラシック音楽」の道で大成するのは、あまりにも非現実的。まあね、そりゃ何にでも例外ってのはありますけどね・・・。おまけに、加藤剛の演奏シーンでの演技・・・。あれが天才? だから、私の中では、この作品に対するイメージは、「お説立派な講釈を垂れているオジサンの、社会の窓が開いている」なんだよね。感動の嵐の中、ひねくれモノですみません。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2008-06-30 13:57:03)(良:1票)
10.  スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ
タイトルに『ジャンゴ』と入れている以上、見る者は、セルジオ・レオーネのじゃなく、セルジオ・コルブッチのマカロニ・ウエスタンを念頭に見るんじゃないのか、と思うのだが、これがものの見事に裏切られる。主たるモチーフは、レオーネでもコルブッチでもなく、クロサワなのね。紛らわしい。だったらタイトル変えてくれ。そのくせ、この監督はインタビューで「(佐藤浩市が)ジャンゴってからには、レオーネじゃなく、コルブッチなんだな、と聞いて来て、それで全て説明も要らなくなった。彼は全てをコルブッチの世界で作ってきてくれた」といった中身の発言をしており、笑止千万、お恥ずかしいのでやめてちょーだい、と言いたくなる。何がコルブッチだ。まあ、本人がそう思っているのだから、百歩譲ってそれはいいとしても、役者たちの英語のド下手ぶりといい、ギャグのセンスといい、このような元ネタ有りの映画を作るには、あまりに使用材料が悪すぎる。豪華キャストだと言われているけど、あの中で一体、何人の役者がこの映画の主旨を正確に理解し、納得した上で演技しているのだろうか? 今、自分のしている演技、発している台詞が、この映画の中でどんな意味を持つのか、どれだけ分かってやっているのか? 彼らは、たとえばクランクアップの後に、打ち上げなどで「いや~、良い映画に参加させてもらえて光栄です」とか「いや~、三池作品に出られてうれしいです」とか、言うんだろうか。あの、桃井かおりもそんなこと言うんだろうか。もし、彼らが本心でそんなことを述べていたとしたら、もう、日本の映画界は終焉だと思う。個人的には、監督の自慰映画につき合せられた俳優陣に同情したいのだが。いや、それ以前に、こんな企画、蹴れよ、と言いたい。しかし、木村佳乃。色気ねぇ~、踊りヘタ~。違う意味で同情したよ。
[DVD(字幕)] 1点(2008-04-30 15:02:12)
11.  スミス都へ行く 《ネタバレ》 
あまりにも類型的な登場人物たち、ヒーロー「だけ」が正しい、何のひねりもないラスト、と白ける要素てんこ盛りで、正直なところ、バカバカしいというか、ちょっと金かけて作ったスケールの大きい『水戸黄門』を見せられているようで、引きまくりでした。これって私があまりにも屈折している証拠かしら? 正義の押し売りも、ここまでやれば立派だけど、辟易。あと、素朴な疑問として、スミスは演説中、トイレはどーしたんだろうか?
[DVD(吹替)] 4点(2008-04-07 16:03:21)
12.  ステップフォード・ワイフ(2004)
これは中身より、衣装、美術を見るべき映画。これらを見ているだけで楽しい。あんな家に住みたいなー、あんな可愛い服着たいなー、と思っていたら、ハイ終わり。C・ウォーケン様、あんな姿になっちゃって・・・。キッドマンの美しさも溜息モノ。映画にも、ビジュアル系ってのがあったんですね。
[DVD(字幕)] 5点(2007-10-03 14:43:28)
13.  スプラッシュ 《ネタバレ》 
ダリル・ハンナ、か、可愛い~~! トム・ハンクス、わ、若いッ! でも、なんと言っても一番はジョン・キャンディ! イイ兄貴だ、あなたは。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-06-14 22:43:55)
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