1. スパイ・ゾルゲ
《ネタバレ》 全体的に蛇足シーンが目立ち、時代の空気感や登場人物の息吹も感じられない。売りにしていたCGも却って不自然さを際立たせており、日本さえ珍妙な異国に映ってしまう。ま、ソ連のシーンの安っぽさは更に酷いが…。尾崎秀実は、もっと本人に近い地味な顔立ちの役者を配した方が良かった。これに限らず配役の妙は見当たらず、なぜか篠田映画の常連である葉月里緒奈は、短い出番ながらしっかりと大根芝居を披露してくれている。そして極め付きはラストの和訳付きイマジン。これはほとんどギャグと云っていい。ゾルゲ事件は昭和史の中でも極めて面白い題材であったはずが、この有様ではなぁ。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2007-08-13 00:45:59) |