1. スノーデン
《ネタバレ》 スノーデンを讃えるだけのような作品になってしまっている。恋人との関係を語るパートに時間が費やされていて、政府の監視の目を盗んで内部告発に至る緊張感はない。問題の本質は、テロを防ぐための国民の監視という問題性だが、そこへの切り込みは薄い。ついこの間の出来事だけに、さすがのストーンもスノーデンに気を使ったたのかのような出来栄え。ジョセフ・ゴードン=レヴィットはうまい。他の名優たちは、存在感が薄くてもったいない。 [DVD(字幕)] 5点(2018-08-23 21:52:34) |
2. スプリット
《ネタバレ》 終盤にいたるまでは、誘拐された女性と多重人格の犯人のやりとりを中心とした密室劇で、魅せ方もうまくて緊張感たっぶり。24人目の人格が現れた終盤は一気にチープな展開に。ここは、CGなしに抑えた方がおもしろかったでは。監督が一場面で登場するヒッチコックのなぞりは、いい加減やめてもらいたい。観ている側の集中をそがれる。 [インターネット(字幕)] 6点(2018-03-11 21:50:13) |
3. スリー・ビルボード
《ネタバレ》 S・ロックウェルに完全にしてヤられる。マヌケで虐め役の前半から、一気に変化する後半。前半の憎まれ役は彼のこれまでのキャリアの延長だが、後半はそのイメージを逆手にとって一気に物語の主役となる。人とのコミュニケーション、それを無くして生まれ得ない分かり合う心という、この映画のテーマを体現する。F・マクドーマンドの存在感も光る。自然でありながら観るものを惹きつける巧さは、先行きの見えないひたすら続く導火線のようなドラマに彼女しかなし得ない安心感を与えている。 [映画館(字幕)] 8点(2018-02-22 23:36:58)(良:3票) |
4. スーサイド・スクワッド
《ネタバレ》 いろいろ残念な作品。敵として魔女が出てきた時点でかなり冷めてしまいました。腰をクネクネして空になんか作っているけど、強いのか弱いのか不明。瞬間移動はできるけど、まったく活かされてないし、弟は爆弾で吹き飛んでいなくなるし。設定はあってないようなものです。 肝心の自殺部隊はそれぞれの個性を紹介するので精一杯。ジョーカーとハーレイ・クインの関係は本筋と関係ないから、思いっきり映画の流れをジャマしています。アメコミの設定は知りませんが、敵役を最狂ジョーカーにして、そこにワルだけど少しまともな悪党たちが立ち向かう設定にして、かつハーレイは複雑な立場、みたいな落とし処にした方がシンプルでおもしろくなったと思います。ウィル・スミスに悪党感ないですし。 [映画館(字幕)] 3点(2016-09-11 22:02:38) |
5. スポットライト 世紀のスクープ
丁寧な作りで役者もいい。物語の組み立てもうまく飽きることなく楽しめる。一方、見せ方に目新しさはなく、主役不在のため一人一人の葛藤は伝わりづらく、心に焼き付く登場人物はいない。全体としての印象はとても薄い。 [映画館(字幕)] 7点(2016-05-06 19:04:46) |
6. スター・ウォーズ/フォースの覚醒
J・J・エイブラムスは確かに、かつての良作を現代に甦らせるのは巧いのかもしれない。かつて見たストーリーと映像を現代版に塗り直す。「スター・トレック」にしろ、スピルバーグ映画を踏襲した「スーパーエイト」にしろ、印象は変わらない。そこに新しい輝きと興奮はない。ジョージ・ルーカスの作るエピソード7が見たかった。 [映画館(字幕)] 3点(2015-12-27 19:22:02)(良:1票) |
7. スパイ・レジェンド
《ネタバレ》 ロジャー・ドナルドソンという監督はもっと演出にキレがあった気がするのだが、全体がとてももたついている。007なら映えたであろうブロスナンのアクションのスマートさが、ただ単に鈍く感じてしまう。スパイ要素はなく、関係ない人を次々と傷つけていくだけのストーリーも大きく破たんしている。 [DVD(字幕)] 4点(2015-09-25 12:39:39) |
8. 300 <スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~
前作をしっかりと踏襲しつつ、しっかりと一つの作品に仕上げている。及第点といったところ。主役はエヴァ・グリーン。彼女の存在感がなければ印象は薄くなっているでしょう。 [DVD(字幕)] 5点(2015-09-09 21:05:45) |
9. スーパー・チューズデー ~正義を売った日~
ストーリー立てがしっかりしていて、キャストも豪華なので飽きることなく楽しめた。政治の裏側を語るには真っ当に描かれすぎていて、もっと皮肉を利かせてもよかったのかな。 [DVD(字幕)] 7点(2012-12-28 14:12:25) |
10. スリーデイズ
《ネタバレ》 ポール・ハギスの作品なので法制度の問題点を突く社会派映画かと思いきや、ストレートな娯楽作品でした。殺人で有罪となった妻を刑務所から脱獄させようとする大学講師が主人公。脱獄のプロから「脱獄に必要なのは観察と、綿密な計画と、金だ」とアドバイスされ、時間をかけてこれらを準備していく過程が丁寧に描かれていておもしろいです。そして映画のカギは、妻が無罪か有罪かを曖昧にしてある点。法を犯してまでも妻の無実を信じる姿に胸を打たれます。 [映画館(字幕)] 9点(2011-09-23 15:51:08) |
11. SUPER8/スーパーエイト(2011)
少年少女たちの物語と異性人のエピソードが、映画のラストまで1つになりませんでした。どちらも先の読めるストーリーで意外性もなく平凡。丁寧に作ってはあるのだが、盛り上がりはない。 [映画館(字幕)] 4点(2011-07-09 21:39:29) |
12. スター・トレック(2009)
クリス・パインが魅力的。アクション、ストーリーともいうことなし。是非、続編も見たいと思わせます。ここからオモシロいシリーズを再構築できるかどうかがエイブラムズ監督の手腕に期待ですね。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-29 22:20:54) |
13. スパイダーマン3
3作の中ではもっとも楽しめませんでした。やはり詰め込みすぎです。一つ一つのエピソードが生きてこない、その反面、各エピソードの決着の仕方もスムーズすぎてドキドキ感を得られませんでした。 [映画館(字幕)] 5点(2008-02-29 20:44:04) |
14. スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい
《ネタバレ》 2回目の鑑賞。1度目は映画館で見たが、テンポいい展開と楽しいカメラワーク、そして濃いキャラのオンパレードに満足させられました。2度目では新たな発見がなかったため、1度目ほどの満足は得られず。ノリのいい映画が好きな人は楽しめます。 [DVD(字幕)] 7点(2008-02-07 17:01:35) |
15. スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
《ネタバレ》 ティム・バートンの凝った世界観が堪能できました。ただ、トッドが人をバタバタ殺し始めるまでの前半はもたついた感じ。人肉パイを人々がうまいうまいと食べるグロテスクさも抑えられてましたね。J・デップ以上に歪んだ優しさと愛情を表現したヘレナ・ボナム・カーターの存在が際立っていて、彼女にぴったりの役でした。 [映画館(字幕)] 6点(2008-01-30 10:00:59) |
16. スターダスト(2007)
《ネタバレ》 あまり期待せずに見た分、楽しめました。アニメっぽい映像も物語に合っていました。単純なお話でありつつも、そのぶん登場人物一人一人のキャラを深めていて、どれも一筋縄ではいかない裏を持った人物ばかりで飽きることがない。個人的には、次々とマヌケな死に方をしていく7人の王子たちがおもしろかったですね。『LOTR』の影響を受けた近年のファンタジーとは異なる、冒険に笑いを盛り込んだ重くないファンタジーです。 [映画館(字幕)] 7点(2007-11-03 21:27:43) |
17. スティック・イット!
《ネタバレ》 ジェフ・ブリッジス目当てで見ました。ミッシー・パーグリムが気の強い主人公を演じていて、美しさに目を奪われます。ヒラリー・スワンク似で、これから注目!ストーリーは、体操で大きな舞台を目前に挫折した主人公が、いいコーチに出会って自分を取り戻し、古い体制に物申すというもの。テンポアップでおもしろくしようとしてますが、乗り切れませんでした。 [DVD(字幕)] 5点(2007-09-10 14:31:03) |