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プロフィール
コメント数 61
性別 男性
ホームページ http://flyinghigh.exblog.jp/
自己紹介 おもしろい映画に出会った時って、生きててよかったと思いますね。DVDが普及して以来、すっかり映画館に行かなくなりました。

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1.  スリーピー・ホロウ 《ネタバレ》 
映画の序盤は、期待させるものがあったと思う。科学的捜査を通じて真実を追究しようとする警官と、拷問まがいの尋問で容疑者に自白させることを重視する市の上層部。ホロウ村へ行けば、こんどは幽霊などの非科学的なものに犯罪の原因を求めようとする村の長老たち。 これはどうやら、「良心的で先駆的な捜査官が、事件の真相を明らかにして頑迷な爺さんたちに一泡吹かせる話かな!」と期待しますわな。 全然ちがった。オカルトだった。 首無し騎士を操ってたのは一応生身の人間だったとしても、話自体が非現実的なことに変わりはない。結局、最初から幽霊の仕業だと思ってた長老たちが正しかったわけだ。あれじゃ科学捜査の全面的敗北じゃんよ。 いや別に、オカルトやファンタジーを全面否定しているわけじゃない。今さら「ハリーポッターなんぞいないよ」つっても何の意味もない。だがファンタジーはファンタジーの中で完結してりゃいいのよ。現実的・科学的なものと対立してファンタジーが勝った、なんて要素は無い方がいいと思うね俺は。 ティム・バートンの作る画面は基本的に好き。おどろおどろしいが、どこか上品。 だがこの映画については、気持ちの悪い映像が多すぎた。そこもあまり好きじゃない点。 ジョニー・デップはどうも大根役者に見えて仕方がないなあ。
[DVD(字幕)] 5点(2009-08-08 13:26:12)
2.  スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ
何はともあれ、エピソード3で終わったと思っていた「スター・ウォーズ」の、新たな映像が見られるというだけで興味深い。それだけで最低5点。あれが出た、これも出てきたみたいな、知り合いに再会したような気分が何回も味わえる。ただまあ、全編CGの映画ってのはやっぱり臨場感は薄いね。「実写版」の方もCG満載なんだから違和感はないだろうと思っていんだが。顔の平べったいドロイドの天然ボケには笑った。映画としてはまあ、ものすごく面白いってことはなかったね。ただ、こういうアニメでいいから新作はどんどん作ってほしい。なんぼでも見ますよ。
[DVD(字幕)] 6点(2009-03-01 00:21:02)
3.  スカーフェイス
失望感をまねく、おそろしく安っぽいオープニングの後は、全編を緊張感がつらぬく。アル・パチーノの目が、男の狂気じみた野心を表現する。一介のチンピラが組織のボスに登り詰めるという急展開に違和感を感じないのは、パチーノの演技に納得させられるからだろう。残念なのは、時折ながれるディスコ調のBGMがオープニングに負けず劣らず安っぽいこと。はなはだ緊張感をそぐ。
[DVD(字幕)] 7点(2008-11-24 11:36:28)
4.  素晴らしき哉、人生!(1946) 《ネタバレ》 
ジョージが天使に「自分など存在しなければよかった」と言ったら、別の世界を見せられる。この世界で友人や家族たちにとってジョージが見知らぬ他人になってしまったことに、彼は絶望する。これが「死ぬよりつらい」のは、当たり前だ。人々の記憶からはジョージが消え、ジョージの方にだけは家族・友人の記憶があるのだから。「ジョージが最初から存在しない」世界なら、彼の人生にともなう記憶も消えなければおかしい。天使はジョージの絶望的な願いを聞き入れたように見せかけ、実はそれよりももっと悲惨な状態に彼を置いた。自分が存在し、しかし他人にとって自分が存在しない世界、というのはあり得ない。これで元の世界を「ああ素晴らしき哉、人生!」と思うの当たり前だし、ジョージがちょっと頭が良ければその矛盾に気づいたはずである。この映画を見た人がこの矛盾に気づいているのか、いないのか、また気づいた上で賞賛しているのかどうなのか、僕には分からない。存在しない世界を見せて「生きろ」と言うのなら、「地獄よりマシだから生きろ」と説くある種の宗教と変わらない。あとには、8000ドルの紛失という何も変わらない現実が残るのである。結果的に寄付が集まり救われたことは、天使の見せた幻想と何の関係もない。そして天使と関わった部分を除けばこれまたさほど魅力のない、「正直ものは救われる」という偽善的なストーリーが残るだけ。この映画を名作と評価する理由を、何一つ見いだすことができない。
[DVD(字幕)] 3点(2008-11-16 19:08:32)
5.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 
シリーズ第1作、エピソード4の次に良い。とにかく映像がよくできている。映像のすごさという点では今まで僕の観てきた映画のなかでは 『ロード・オブ・ザ・リング』 が最高だったが、 『エピソード3』 もそれに匹敵する。コンピュータ・グラフィックの進歩の波に完全には乗り切れず、他の映画に少々遅れをとった感のあったスターウォーズ・シリーズだったが、最終作にしてまた映像技術の第一線に躍り出た。文句をつけるとすれば、この映画の中でも最もすごい、戦艦と戦士が空中で入り乱れて闘う場面、あれを映画の前半にもってきたのは構成上よかったのかという疑問は残る。 アナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーへと変貌するに至った過程は少々冗長ではあるが、それがこの映画のテーマなのだから仕方なし。そこそこ納得できる過程にはなっている。 全体的にシリーズ中で最もシリアスで、暗い。他の作品では戦闘シーンでも生身の人間を感じさせない、ゲーム感覚にあふれる映像だった。エピソード3では画面に現れるのが全て架空の物体・人物であるにもかかわらず、どこかベトナム戦争や第二次大戦の映画に通じるようなリアルさがある。というか、明らかにアメリカ海兵隊をモデルにしたような軍隊も出てくる。映画自体のテーマがアナキンの暗黒面への転落という重いテーマであるため、戦闘シーンもそれに合ったものにしたと思われる。 前から思っていたのだが、宇宙で最強の戦士であるジェダイ/シスの騎士の戦いが、最終的にはライト・セイバーによる斬り合いに集約されるのはどうなのかと。私らチャンバラは見飽きてるせいもあって、どーも迫力が感じられないのよね……。 エピソード1・2はスターウォーズ・シリーズにふさわしい傑作ではなかった。だがそれも、『3』 に至る壮大な長編の前編・中編だったと思えば納得もできよう。 映画史上最大のシリーズの製作が終了した。できれば、前言を撤回してでもよいから、エピソード7以降を作ってもらいたい。ルーカスが監督をやる必要はない。エピソード3を誉めた後でなんだけれども、ジョージ・ルーカスがプロデューサーとしてはともかく監督として現代最高の人物でないことは明白である。
[映画館(字幕)] 8点(2008-01-27 02:03:51)(良:1票)
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