1. 砂と霧の家
《ネタバレ》 邦題が素晴らしい。原題の直訳らしいが、すごくセンスを感じる。 役者の演技や映像も素晴らしくて、映画の完成度は本当に高かった。 複雑なバックグラウンドを持つ人間達が、互いの利権のために争い続け、 ついには共倒れしてしまうという作品。 終盤のお互いに心が通い合いつつあったシーンや、「息子が助かれば財産はいらない」 と言ったべラーニのセリフに感動したが、期待した結末にはならなかった。 とても悲しい脚本だったが、今の時代、形を変えた同じような出来事は、世の中にたくさんある。そういう意味で、とてもリアリティを感じた。 ただ、せっかく映画を観るならば、困難を乗り越えたり、お互いに助けあう作品のほうが断然よい。だからリピート鑑賞をする気は全くない。 でも映画の完成度は、ずば抜けて高い。その点が非常に面白い。 [DVD(字幕)] 7点(2009-03-28 17:49:06) |