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1.  スターシップ・トゥルーパーズ
さすがに鈍感な私でも分かりました。超皮肉映画だと。残酷シーンだけでなく描かれている人物、設定そのものが醜悪。吐き気が出る程すべてグロテスク。あまりの徹底っぷりに洗脳されてしまいそうで怖い怖い。洗脳の恐怖を味わわせる事が監督の狙いかもしれん、と思える。「暴力が解決してきた」って完全に暴力する側の理論。殴られている側は絶対言わんだろう。人は何故か自分は「殴る側」だと錯覚しがち。殴られる側が圧倒的に多いのに。戦争なんぞする人間のバカっぽーっぷりをこれでもかと描いてみせる。そうね、あのナチス党も選挙で国民が選んだもんね。私はこの監督が人間の愚かさを叩きつけるのは「忘れるな」と言いたいのか、と思った。「だから気をつけろ!美化して誤魔化すな!」と。大戦の記憶が遠のくにつれ、虐殺を否定する人が大勢出て来た。「虐殺はあったと千度でも万度でも言おう。言い続けよう。過去の愚行から学ぶ機会を奪う事は未来を奪う事だから」と言う人がいたけど、同じ根性をこの映画にみた。が、容赦も情けもない分危険度は最上級。このDVD持っているだけで危険物所持法違反されそう(←この場合は誉め言葉)誰かも言ってましたがこの監督、深作監督と根っこが似ているかも?類いまれな映画だと思うけど個人的にR-25ぐらいにしたいんで点数は低目。すまん。
[地上波(吹替)] 5点(2010-11-17 16:22:23)
2.  ズーランダー 《ネタバレ》 
私が一番笑ったのは変装後の二人が出てきたシーン。「別人だろ!」当たり前なツッコミを叫んで大笑いしてしまいました。コメディだからと、吹替で観たのは正解でした。昔はよく分からなかったアメリカンコメディ映画を大笑い出来るようになったのは歳をとったから?…一抹の淋しさがよぎる…;いや、目が肥えたのよ!うん、うん(そうしとこう)ベンって中途半端に男前ですね~(失礼;)
[DVD(吹替)] 7点(2010-09-08 11:47:28)
3.  スペースバンパイア 《ネタバレ》 
この映画が公開される前、やたらテレビで宣伝してました。特別番組まで組まれて「最新のSFX」なんか紹介されてました。当時、子供だった私は「こんなに宣伝するなら、すごい映画なんだろうな~」と思いました。数年後にテレビで放送された時は期待に胸を弾ませて観賞。が、「…え…こ、こんな薄い内容なの…?;」しばし呆然…深いメッセージを感じ取れない私が悪いのか?なんて考えたりもしました;思えば、この頃からではないでしょうか?『つまらない映画でも、前宣伝を豪快にやっておけば、話題性である程度の動員数は確保出来る』という戦略に映画業界が染まり初めたのは…;(今はネット情報があるけど;)それにしても、いくら美女だからって「宇宙からの物体」に対して欲望もちますかね?人間じゃないし、どんなウィルスもっているか分からないんだよ?(エイズどころじゃないだろう!)気持ち悪くないの?;フェロモンでフラフラ~となっちゃうのかな?;「性欲ありき」という観点であると考えれば、エロよりポルノ要素が強いのかもしれません;
[地上波(吹替)] 4点(2010-07-28 10:45:52)
4.  ステイ 《ネタバレ》 
評価が低いので少し驚きましたが、感覚の映画なので、そうなるのかな~と思いました。謎が解けるのを期待した方には「裏切られた感」があるのでしょうか?私的には初めて「死を肌で理解した」時の感覚に非常に近いので高評価です。私は甥が産まれた時、「生命」を頭でも理屈でも心でもなく触感に感じ、同時に「死」がストンと私の中に入ってきました。産まれてきた以上いつか死ぬ。死亡率は100%です。孤独と淋しさと共に、命がとても小さく愛しいものであると感じました。その時の皮膚感覚とこの映画で表現されるものがとても近いのです。話が進むにつれ、これが現実でない事が分かってきましたので、私はてっきりユアンの方が意識不明なのかと思っていました(彼が車の事故に巻き込んだのかと)彼を看取った後、二人は「眠れそうにない」と言いましたが私もそうなるな、と思いました。彼に訪れた「瞬間」はいつか私にも訪れるからです。いつ、どんな形で「死」が舞い降りてくるか誰も知りません。これは普通の男性の、年間何万件もある普通の事故死です。「普通の男性」にも生きて来た人生があり、大切な人がいて、奪われた時の悲しみ、苦しみ、その想いは偉人やヒーロー達と変わらないのです。そして「死」も。それをここまで表現したこの映画は、見えにくいけれど深い映画だと思います。(個人的感想なのですが、観賞は吹替の方がいいかも知れません。主役二人の男性の息づかいの演技がすごく上手いんです!似てるし←これがポイントですね)
[DVD(吹替)] 8点(2009-06-15 09:41:37)
5.  300 <スリーハンドレッド> 《ネタバレ》 
原作知らずに鑑賞いたしました。差別感情が滲みでているように感じて非常に不愉快な映画でした。 冒頭から呆気にとられました;使者を殺すところから、この王が独裁的で非常に野蛮だと思います。救いがたいのは、周りの家臣がこの王を崇めているところ。あの戦いにしても、弱点が分かっていながら、放置して何の対策もたてないなんて…無能すぎます; デザインは凝っていたと思うのですが、演出がチープでした。技術に頼っているだけ。ストップモーションの多様などは演出力の無さを際立てせていました。戦士の肉体美は目の保養になるかと思いきや、戦場でさらけだされても…;サッカーの試合中にカッコ良いポーズを意識している選手がいたらイラっとすると思うのですが、同様のイラつきを覚えました。戦場は破壊と殺戮の場所。美化するべきではありません。王妃もひどかった;あそこで殺すのなら、身体要求された時に殺しておけばいいのに…;本当の事を言われて殺すなんておかしい。自分は間違っていないと思うなら「私はやましいこともない」と堂々としていればいいのです。自分にとって邪魔者を殺すのは卑怯です。独裁者の横暴さと幼稚さが如実に感じらます。 この映画が最悪と思うのは、無能で野蛮な独裁者を「正義」として、その犠牲になった戦士を「勇敢」として描いている点です。トップが無能ゆえの悲劇として描いているなら、少しは納得出来たのですが… この映画の良いところを探してみたのですが、私には見つけられませんでした;
[DVD(字幕)] 0点(2009-06-07 09:17:13)
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