1. スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
《ネタバレ》 面白かった。すごく極端な事を言うと、鑑賞中まるで黒澤映画を観ているようだなと思う箇所が何個かあった。構図なのか、なんなのか。もともとスターウォーズとは、黒澤明の映画に憧れたジョージルーカスが「宇宙を舞台にしたクロサワみたいなチャンバラ映画を撮りたい!」と一念発起して作り上げた作品である。その9部作の最終作品が、黒澤映画っぽさを感じさせると言うのは、JJ監督がそれを意識したのか全然してないのかは分からないが、何か原点回帰っぽくて良いのではないかと思った。やはり、活劇映画は、もっと言うとチャンバラ映画は、このくらい大げさで(映像的に)分かりやすくなくては!と、スクリーンに映されるどこをとっても現実感を排除した完璧な世界観を前に思ったのである。脱線するがこの広い世界でこんな映画を今作れるのはアメリカという国だけであり、もはやそれは悔しいとかそういう事とも離れていて只々驚愕するだけである。 ともかく、前にも書いたがここまである種カルト的な人気を持つシリーズは、例えどんな作品を作っても必ずどこかから文句は出るし、つまり全員を納得させる事は無理である。しかし個人的には、シリーズの最終作がこれで良かった!と思えただけで満足なのであった。シリーズ最後までお疲れ様でしたという思いを込めて1点加点させていただく。 [映画館(字幕)] 8点(2020-02-16 14:37:15) |
2. スタンド・バイ・ミー
こちらもすでに自分の一部となっている(と勝手に思っている)ような映画なのでとても冷静に評価できる気がしないが、あえてこの映画を一言で表すとするならばやはりevergreenということになるだろう。初見時はまさに主人公たちと同じ年代だったので、彼らと同じ目線で観ていた。今回改めて観直すと、いつの間にか自分がリチャード ドレイファスの目線に近づいていることに気づいた。何れにしても、どれだけ時が経とうと映画の中の彼らはこれからもずっとあの時のままだろう。そして、何と言ってもこれだけ内容が詰まっていながら上映時間がたったの88分というところが凄い。「たった二日間離れていただけなのに、戻ってくると街は前とは随分と違って見えたーちっぽけに感じた。」というセリフが個人的には気に入っている。今でも旅行などから自分の住む街に帰ってくると同じことを思う。 [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 9点(2018-05-23 10:44:35)(良:1票) |
3. スター・ウォーズ/最後のジェダイ
面白かった。2時間半の長尺だがまさに盛りだくさんの内容で、退屈に感じる時間もあるにはあったのだが、それは劇中せいぜい5〜10分(もしくは20分)ぐらいだったように思う。当該監督のことはあまりよく知らないのだが、フィルモグラフィーを見るとどうやら脚本も自ら書くタイプの方のようだ。その辺り今回抜擢された理由なのだろうか?ここまで超メジャーで、ある種カルト的な人気もあるシリーズの最新作において、自ら脚本を書き、監督をして一つの作品を作り上げたという事がまず凄い事だと感心した。本作自分にも突っ込みたいところは様々ある。しかしちゃんとスターウォーズにはなっていると思うし、恐らくどんな作品を作っても必ずどこかから文句は言われる事は分かっていて、脚本も単に自分が好きなように書けるわけではなく、色々なしがらみをクリアしながら書かなければいけなかったのだろう。もし自分がそんな立場だったら…と考えるだけで震え上がってしまう。ヴィジュアル面も素晴らしい、特にロゴが表していたように今作は赤い色の存在感が鮮やかで美しかった。そして特にマークハミルの演技はとても貫禄があって素晴らしかった。最後に、改めてキャリーフィッシャーのご冥福をお祈りします。 26th Dec 2017 再観。Dolby ATOMSという、通常より100円だけ高い劇場にて。 改めて思ったのは、今回ちゃんとギャグで素直に笑わせようとしてくれているところがあったのが嬉しかった。映画開始2~3分ぐらいで行われるポーとハックス将軍とのやり取りが一番素直な笑わせ場所だとは思うが、、。あとは上から真っ黒いカッコよい物体が降りてきて一瞬「新しい宇宙船か?」と思わせておいて、カメラが引くと実はファーストオーダーの制服用のアイロンだった。。とか色々と細かい事をやっている。ローグワンの真面目路線は少しSWとしてはシリアス過ぎると思っていた自分にとってはこういう一息つける箇所は嬉しかった。そして、やっぱりファルコンは一番苦しい時に助けに来てくれるんだなあ、これぞSWだなあと感激。ローズのルックスは2回目で慣れた。 [映画館(字幕)] 8点(2017-12-24 10:31:25)(良:1票) |
4. スカーフェイス
《ネタバレ》 もはや米国のギャングスタ界隈など「タフに生きることを決めた」男達にとっては聖典になっている本作。デ・パルマの演出、オリーバー・ストーンの脚本、そしてアル・パチーノの演技と、全要素の脂が乗りまくっているこの時期だから作れた奇跡のような作品。とにかく無鉄砲でself-destructive(自滅的)な人生は観ていて辛くなるものがあるが、一本筋が通っていて、曲った事はしたくない、自分に正直なこのトニー・モンタナという男は、まさに男が惚れる男なのだろう。ラストにおける主人公の死に様は、個人的に「俺たちに明日はない」や「天国の門」に並び映画史に残る壮絶なものだと思う。話は変わるが、昔TBSで放送されていた長渕剛主演の伝説のドラマ「とんぼ」は、キャラクター設定やストーリーなど殆どこのスカーフェイス(というか「暗黒街の顔役」)の丸パクリである。 [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 9点(2017-03-18 21:32:41) |
5. スター・ウォーズ
《ネタバレ》 やはり、この映画自体が一つの革命だったのだろう。最後ハン・ソロが助けにくるシーンは何度観ても感動する。R.I.P. Carrie Fisher. [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-01-22 12:47:33) |