1. ゼロ・グラビティ
《ネタバレ》 とうとう、ハリウッドもその潤沢な製作費を使い。限られたスタッフ、俳優、機材をシャトルをチャーターして宇宙空間で作品を撮るなんて!!それも、ロシア、USA、中国政府の協力のもとこの、素晴らしい映画を作り上げたのですね。 えっ! 地上で! 撮ったの!......宇宙へ行って無いの!....... ちょっと、芝居じみましたかね。 それくらい衝撃的なオープニングでした。まぎれもなくそこは宇宙空間!アポロが送ってきた、シャトルから撮ったそのものでした。映画ですからストーリーはあります。でも、そんなのどうでもいいじゃないですか!これほど現実感いっぱいなスペース物がいままでにあったでしょうか!キャストは2人。それも後半はサンドラ1人だけ、この限りなく少ないキャストがおりなす生への探求、地球への愛、宇宙空間の限りない闇の恐怖。91分息つく暇もなく展開するドラマ!久々に手に汗握り、91分じっと画面を注視させられました。ほんの1瞬ほっとさせられたのは、ソユーズがエンジンがかからずライアン博士がもう観念して死をまつことを決意させられた時、突然現れる消えたはずのマット博士!そして、重要なヒントになる指示をして、操縦席に有るウォッカを美味しそうに飲む。 ああ! 良かったー!と安堵の気持ちが流れ、映画館全体にホッとした空気が流れます。それもつかの間全てまぼろしとわかりますが、仲間の気持、地球への限りない愛がライアン博士の気持ちをもう一度奮い立たせます。そして感動の地球帰還。どんなに自分の体の重さを感じることが嬉しかったことか。土を掴み、匂いを感じ、風に顔を撫でられ地球の愛を体全体で確認しているかのようでした。見てる我々も足元に地面を感じてしまう瞬間です。とにかく映像芸術もここまできたかとアバターやライフオブパイ以上の感動を楽しみました。絶対に3Dそしてアイマックスでの鑑賞をお奨めします。 これほど、メーキングを見たくない映画はないんでしょうね!! [映画館(字幕)] 10点(2013-12-21 20:49:49)(良:1票) |