1. セックス・アンド・ザ・シティ
《ネタバレ》 ロドリゲス最高!タランティーノ最高!などと言っている似非映画ファンの私も例に漏れずスイーツ(笑)と揶揄される現代女性なのであると実感した。このドラマの良いところは、ハイセンスなファッション誌をめくっていくように楽しくて、ファッション誌よりもセンセーショナルで、リアルな女性のキャラクターに親近感が湧くところかな。 誰かも書いていましたが、昔からの友人に再会したかのようなワクワク感をでっかいスクリーンで存分に味わうことが出来た。 ドラマでは、あまりキャリーのエピソードで感動したことはなかったのだけど、自分がダメになったとき、何も言わずに寄り添ってくれる友人が、友情を賭けてでも無理に引っ張りあげてくれる友人が、果たして何人いるだろうか、そしてボロボロになった友人を支えることが自分にはできるだろうかと、ふと考え込んで泣いてしまった。 主人公のキャリー、こんな欠点だらけの憎たらしいハイヒール中毒に、心まで寄り添ってくれる友人がいることに、私は心底うらやましいと感じた。カフェで遭遇したビッグに、まるで自分のことのように怒り狂ったシャーロットのような友人がいるキャリーは本当に幸せだと思う。 見た目のゴージャスさばかりが取り上げられがちな作品だけど、成長したりしなかったり、変わったつもりが何も捨て切れていなかったり、気遣っていたつもりが傷つけていたり、ブランドをまとっても一人の人間であり、傷ついても生活は続けていかなければいけないということがこのドラマの根本かなーと。映画でもそれを感じる事が出来て、私はとても満足でした。 でもドラマファン以外が普通の映画作品として見たら、楽しめるかどうかは不明。 現実感に乏しいニューヨーカーの奇抜なファッションにブランドの洪水、全体のエピソードとしては、キャリーとビッグの10年間同じことの繰り返しの集大成、あくまでもドラマの後日談。なのでこの点数です。ああ、私もヴィヴィアンのウェディングドレスで結婚式を挙げたい!!図書館じゃなくて映画館がいいな。もちろんマノロの靴で。 [映画館(字幕)] 6点(2008-12-24 03:22:36) |
2. ゼンの災難
たった19分そこらの映像で膨大なイメージとストーリーを思い浮かべることのできる、無駄のない設定と演出、衝撃的でした。あの家族はいったいどうなるのか。 7点(2005-01-20 14:00:55) |
3. セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ
「ハリウッドに暴力もセックスもパクられた」アングラ映画の行く末はクリエイティブティの暴走。実にクレイジー!映画がもっと好きになった。 9点(2004-10-26 01:54:16) |
4. 千と千尋の神隠し
映像はとても綺麗。キャラも面白い。しかしストーリーいまいち、5歳児でもわかりそうな内容。いまいち深みが足りない。 5点(2004-09-27 07:39:31) |
5. セブン・イヤーズ・イン・チベット
ブラッド・ピットが登山家ってなんか違う。ハリウッド映画にしては抑え気味な展開で、仏教国チベットを美しく見せていたと思います。ちょっと歴史にうとい人は大きなヤマがないのでつまらないと思います。ダライラマとのエピソードは多少デフォルメされているんでしょうが、ただの歴史の一部分の映画じゃなくて現在もチベットは中国の支配下だという事実。作り手の意図は伝わりました。現在もチベットは中国の文化を押し付けられ、信仰の自由も発言の自由もない。そんな状況を、自由に発言できる私たちが伝えていかなければいけないんだと思わされました。 6点(2004-07-01 06:39:25) |
6. セブン
猟奇殺人、七つの大罪、ブラッド・ピット、犯人はケビン・スペイシー、これだけ十分な素材でつまらん映画が作れるわけない。暗い映像、雨、冷たい街で起こった猟奇殺人、わけありの刑事、犯人に徐々に近づいていく過程は飽きさせない絶妙なテンポがあって本当にドキドキする。ラストの後味の悪さの衝撃といい、サイコサスペンス映画の中でも傑作だと思います。 9点(2004-07-01 06:05:50) |