1. 世界にひとつのプレイブック
THE 7点。いい映画でした。 [映画館(字幕)] 7点(2013-03-12 01:05:25) |
2. ゼロ・ダーク・サーティ
傑作。僕はマヤになれるだろうか?誰ならマヤになれるだろうか? [映画館(字幕)] 8点(2013-02-21 02:07:22) |
3. 戦火の馬
馬!かわいいよ!馬! [映画館(字幕)] 7点(2012-07-01 11:28:42) |
4. セレニティー
SFアクションの基本のような印象。ふだんSF映画をあまり観ないのできちんと評価できていないのかもしれないが、この作品には新味を見出すことが出来なかった。 [DVD(字幕)] 4点(2011-04-09 21:04:56) |
5. 戦争のはらわた
可憐なドイツの童謡「小さなハンス」(日本では「ちょうちょ」として知られる)と軍隊の行進曲が交互に流れる。映像はナチスそしてヒトラーの台頭を淡々と映し出す。大群集の耳も割れんばかりの歓呼をもって迎えられるヒトラー。理想に燃える瞳を持ったヒトラー・ユーゲントの青年達。次第に映像は戦時色を強めていく。爆撃、銃撃、砲撃、強制連行、処刑。そしてこの作品の舞台が明らかになる。破竹の勢いを誇った第三帝国が遂に敗北した1943年の東部戦線だ。ソ連の敵陣へ奇襲をかけたシュタイナー伍長とその部下達は鮮やかな戦いぶりでこれを殲滅。巧みにスローモーションを織り交ぜた素晴らしい一連のシーンだ。戦い終わって「Good kill!!」と泥だらけの顔で白い歯を見せるジェームズ・コバーン。そして、彼らは一人の少年兵を捕虜にする。 この観る者を圧倒する流麗なオープニングだけでもこの映画の価値が分かる。男が惚れる渋みを持ったシュタイナー伍長(のち軍曹に昇進)、そして生粋のプロイセン貴族で鉄十字勲章の獲得に醜い執念を燃やす新任のシュトランスキー大尉。この二人の葛藤が、敗色濃厚で悲壮感漂うドイツ軍に更なる悲劇を齎す。ドイツ軍人の誇りを持ち続けるブラント大佐や斜に構えたキーセル大尉、シュタイナーに惚れこんだ愉快な部下達も物語に味を添える。 この映画は優れた人間ドラマであり、同時に優れた戦争アクション映画でもある。「プライベート・ライアン」で冒頭の戦闘シーンの悲惨さが話題になったが、すでに70年代にそれと比肩しうる映画はすでに存在していた。効果的で冗長に流れない戦闘シーンでのスローモーション、そして残虐とも言えるほど執拗な殺人描写。映画館で観ていたら客席にも硝煙のにおいが立ち込めてきそうなくらいだ。 中盤の病院のシーンがやや冗長な上に、その後の展開とうまく絡んでこないのが気になるが、この映画は紛れもない傑作だ。何よりも、壮絶な戦闘を繰り広げた果てにある、狂騒的とも呼べるラストの展開が凄まじい。びっくりした。こんなラストは初めてだ。響き渡るコバーンの哄笑。ニヒルなのに無茶苦茶暑苦しい男たちのドラマ。笑いながら泣けてくる。ペキンパーはこの映画で戦争映画に革命を起こした。映画好きなら絶対に観ておくべき一作。 [DVD(字幕)] 9点(2010-11-09 23:25:20) |
6. 戦場でワルツを
《ネタバレ》 かなり期待しながら観ただけに、内容に関しては少し期待はずれだったが、ドキュメンタリーをアニメで描くと言う独創性や作画の独自性には満足した。 冒頭の犬が走ってくるシーンからアニメでないと描けない迫力だ。繰り返し効果的に使われるレバノンでの水浴びのシーンも、戦争と言う非日常にイマイチ溶け込めない若者たちの心象風景が反映されていると感じた。彼らの無表情は、あまりにも残虐な行為が横行する外界に対する拒否反応の現れと理解できる。レバノン内戦はユダヤ人の彼らにとっての「ベトナム戦争」だったのだろう。 ただし、もっと脚本に劇的な要素を取り入れてほしかったとも感じる。せっかくアニメと言う媒体を使っていながら、十分にそのメリットを活かしきれていない。あくまでも主人公である映画監督の「個人的な体験」を映画化するのであれば、実写でよかったのでは?と感じざるを得ない。 [映画館(字幕)] 6点(2009-12-06 23:24:47)(良:1票) |
7. ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
《ネタバレ》 やっちゃったー!というのが鑑賞後の感想。「ギャング・オブ・ニューヨーク」を思い出した。雰囲気がすごい似てて。 これは、ダニエル・デイ・ルイスの怪演を観るべき映画でしょう!特に、ラストの迫力なんて誰にも出来るもんじゃない。ジャック・ニコルソン並みに怖い。 この映画が残念なのは、他に見るべき部分が無いってこと。ストーリーがあまりにもスカスカすぎる。雰囲気だけで話が進行するし、息子と父親の関係性や神父と彼らの関係性もさっぱり。人と人の化学反応を僅かなシーンだけで描こうとするからこうなる。絵的に美しいシーン、キャストの好演など観るべきところはあるのだが、十分に活かされていない。ダニエル・デイ・ルイスが絡むとこうなってしまうのか。彼の実力に製作側が魅せられて、彼の宣伝フィルムを撮ったみたいになってしまっている。主演男優賞は納得だが、これでは共演者がかわいそうだ。 [DVD(字幕)] 5点(2009-01-27 23:44:29) |
8. セプテンバー
山荘という密室環境下での人々の愛憎を丁寧に切り取った作品。満たされない愛情は多くの憎しみや哀しみを呼び、登場人物たちは自らの感情に翻弄されながらも、なおも愛を求め続ける。この山荘での出来事は、単にひと夏の思い出と呼ぶには、彼らにとってあまりに大きな破壊力を持った体験の数々だったに違いない。効果的に用いられる物悲しいジャズの調べは、知識人階級の憂愁を巧みに表現している。愛を求め続けるアレンの真剣な思いがスクリーンを通してにじみ出ている。 [DVD(字幕)] 6点(2008-08-03 14:20:00) |
9. 世界中がアイ・ラヴ・ユー
《ネタバレ》 筋なんて無いも同然。金持ちの弁護士一家(と一人の作家)の恋愛模様を描いたミュージカル。初めて観たのは中学生の頃だったけど、その時からウッディ・アレンの大ファンです。ほんっと恋の話を抜いたら何も残らないような映画で、薄っぺらいと言えば言えないことも無いんだけれど、何度も観てしまうのは、この映画の価値観が大好きだから。振っても振られても、みんな恋をするのをやめられない。大人の恋、子どもの恋、浮気な恋、純情な恋、計算された恋、向こう見ずな恋。色々あるけど、みんな恋をしてるときは真剣なんです。不健全な意味じゃなくて出演者みんなが恋愛中毒。この映画を観ると、恋愛って本当に可笑しくて面白くて、そして貴いものだなあと感じます。こんなにもみんなが一生懸命になれるものなんて、他にないですよ。老いも若きもみんな前後忘れて馬鹿やって、成功もするけど失敗もして、それでもハハハと笑っている。恋愛はやっぱり楽しくやらないと。この映画を観ると、いっぱい恋愛したくなります。そして、秋のニューヨークと冬のパリに行きたくなります。 [DVD(字幕)] 9点(2007-10-30 01:07:57) |
10. セルピコ
一言で言えば渋い!!今のところ、レビュー点が見事な得点の分布を平均以上のレベルでかたちづくっているところからも、一目瞭然。傑作ではない。でも、これは間違いなく佳作。野球で言えばセンター前ヒット。来た球をきっちりと打ち返している。まあ、でも、パチーノだから打ち返せたという感もある。珍しくホームランではなくヒット狙いの抑制された演技になっているところがまた良い。彼ほどの力量がない俳優がこれを演ったら、間違いなく恐ろしく退屈な映画になっていただろう。 [DVD(字幕)] 6点(2007-06-16 16:42:03) |